JPS5829723Y2 - 面格子付きサツシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、障子を開閉可能に収めるサツシと、防犯用
の面格子を一体化した面格子付きサツシに関する。

従来の面格子は、サツシとは別個に製作され、サツシを
取付けた後、先ずサツシを取付けた窓の上下左右に取付
金具を固定し、次で左右の取付金具間に面格子の横桟を
固定するものであったため、窓の開口巾が広くなるに従
って面格子が内外方向に撓みやすくなると共に、面格子
の耐久力も弱くなる欠点があったし、４個の取付金具を
上下左右に食い違いを生じないよう揃えて取付け、その
金具に面格子を取付けなければならないので、面格子の
施工が面倒で手数もかかる不都合があった。

そこでこの考案は、サツシと別個に取付けていた面格子
を、サツシの室外側に直接取付は得るように工夫し、面
格子の取付けを著しく容易にしたものである。

次に本案面格子付きサツシの構造を実施例の図面により
説明すると、サツシ枠Ｆを構成する上枠Ｆ１の外側壁ｆ
１に、外側壁ｆ１より室外に向って下降傾斜する水切り
１を、又サツシ下枠Ｆ２の外側壁ｆ２・にも、外側壁ｆ
２より室外に向って下降傾斜した水切り２を一体成形す
ると共に、上梓水切り１と下枠水切り２の両方に、水切
り１，２の傾斜方向に延長する前縁部１ａ、２ａを介し
て、上枠前縁部１ａと下枠前縁部２ａの先端より下方に
向って屈曲する格子取付部１ｂ、２ｂを夫々一体成形し
、且つ上枠Ｆ１の水切り１裏面と下枠Ｆ２の水切り２裏
面の両方に、枠材の押出し方向と平行するビスポケツ）
ＰＩ、Ｐ２を一体成形する一方、サツシ枠Ｆを構成する
サツシ縦枠Ｆ３の外側壁ｆ３より室外に向って突出する
側壁３を設け、該側壁３は少なくとも上下枠Ｆｌ、Ｆ２
の水切り１．２裏面に設けたビスポケツ）ＰＩ、Ｐ２の
形成部まで突設され、側壁３の上端部が上梓水切り１の
切断面に、又側壁３の下端部が下部水切り２の切断面に
面接し、縦枠Ｆ３より上枠Ｆ１のビスポケットＰ１と下
枠Ｆ２のビスポケツ）Ｐ２に螺入するビス、及び縦枠Ｆ
３の側壁３より上枠水切り１と下枠水切り２のビスポケ
ットＰ１．Ｐ２に螺入するビスにて固定され、縦枠Ｆ３
と上下枠Ｆｌ、Ｆ２によってサツシ枠Ｆを構成し、前記
上枠Ｆ１に設けた水切り取付部１ｂと、該取付部１ｂと
平行に屈曲する下枠Ｆ２の水切り取付部２ｂの室外側に
、窓の開口高さＨより長い中空竪桟５を縦枠Ｆ３と平行
するように適数間隔を隔てて配列し、竪桟５の内壁側を
取付部１ｂ、２ｂの室内側より回動自在にリベツ）Ｒ止
めしたものである。

本案の面格子付きサツシは上記構造であるがら、上枠Ｆ
１用の上枠材を押出し成形する際、予め上枠Ｆ１の外側
壁ｆ１に室外に向って下降傾斜する水切り１と、水切り
１の傾斜方向に前縁部１ａを延長し、前縁部１ａの先端
に垂下する格子取付部１ｂを、又水切り１の裏面にビス
ポケットＰ１を一体成形しておくと共に、下枠Ｆ２用の
下枠材を押出し成形する際にも、予め下枠Ｆ２の外側壁
ｆ２に上枠Ｆ１と同様の水切り２を一体成形し、又縦枠
Ｆ３用の縦棒材を押出し成形する際にも、予め縦枠Ｆ３
の外側壁ｆ３に室外に向って突出する側壁３を一体成形
しておく。

尚竪桟５用の型材は従来通りに押出し成形する。

上記押出し型材より切断した上枠Ｆ１と下枠Ｆ２の水切
す１，２を先ず室外側に向け、次で上枠Ｆ１と下枠Ｆ２
を窓の開口高さＨに応じて離した後、平行する上枠Ｆ１
の水切り取付部１ｂと下枠Ｆ２の水切り取付部２ｂの室
外側に跨がって、面格子用の中空竪桟５を適宜間隔で直
角に交差するように配列し、その竪桟５の内壁と取付部
１ｂ、２ｂを室内側より順次リベットＲ止めし、リベツ
）Ｒ止めした竪桟５と上下枠Ｆｌ、Ｆ２を折畳み、縦枠
Ｆ３を組立てない状態で工場出荷するが、先ず上枠Ｆ１
の水切り取付部１ｂに竪桟５の上部を順次リベツｌ−Ｒ
止めした後、上部を上枠Ｆ１にリベッ）Ｒ止めした竪桟
５の下部に、下枠Ｆ２の水切り取付部２ｂを上枠Ｆ１と
平行するように面接し、竪桟５の下部を下枠Ｆ２の水切
り取付部２ｂに順次リベツ）Ｒ止めし、これを折畳んで
工場出荷する。

工場より折畳み状態で出荷された上下枠Ｆｌ、Ｆ２と、
上下枠Ｆｌ。

Ｆ２の水切り取付部１ｂ、２ｂに跨がってリベットＲ止
めされた竪桟５を、施工者の作業場か施工現場で先ず起
立した後、竪桟５カ起立によって離反した上下枠Ｆｌ、
Ｆ２の左右両端に、縦枠Ｆ３の上下端部を面接し、その
際、縦枠Ｆ３の内側壁ｆ３に設けた側壁３が、上下枠Ｆ
ｌ、Ｆ２の内側壁ｆｌ。

ｆ２に設けた水切り１，２の両端と面接するようにし、
次で縦枠Ｆ３より上下枠Ｆｌ、Ｆ２のビスポヶツ）ＰＩ
、Ｆ２に、又縦枠Ｆ３の側壁３より上下枠Ｆｌ、Ｆ２の
水切り１，２に設けたビスポケットＰ１、Ｆ２に夫々ビ
スを螺入して、縦枠Ｆ３と竪桟５をリベツ）Ｒ止めした
上下枠Ｆｌ、Ｆ２を組立構成するだけで、面格子付きサ
ツシをいとも簡単に組立てることができる。

従って本案面格子付きサツシは、竪桟をリベット止めし
た上下枠を起立し、上下枠の両端に縦枠を取付けるだけ
で面格子付きのサツシを組立てることができるため、サ
ツシと面格子を別々に組立てる場合より、組立が著しく
簡略になると共に、この面格子付きサツシを建築物の開
口部に取付ければ、サツシの取付は後に面格子を取付け
る必要が一切省略できるし、外装仕上げも容易になるば
がりか、上下枠とこれにリベット止めした竪桟を施工す
るまで折畳んでおけるので、保管場所は少なくてすむし
、一度に多く輸送することもできる。

しかも本案の竪桟は、上下枠の内側壁より室外に向って
下降傾斜する水切りに前縁部を延長し、前縁部の先端に
格子取付部を設け、上下取付部の室外側に跨がって竪桟
を適宜間隔で直接リベット止めし、竪桟が窓開口部の全
長にわたって取付けられる上下枠に直接固定するが如く
なるため、窓の開口巾が広くなっても撓むこともないし
、竪桟の支持強度が弱くなることも全くないは勿論、水
切り取付部の室内側より中空竪桟の内壁側をリベット止
めするものであるがら、室外側にリベットが露出して視
覚されることは全くないし、室内側がらも見えにくいの
で体裁も好ましい。

又本案サツシの上下枠は水切りに前縁部を延長し、前縁
部に格子取付部を一体成形するものであるため、面格子
の横桟や取付金具を別個に生産する面倒がなく、サツシ
と面格子の一体化によって生産コストも安価になるし、
前記施工の簡略化によって工費も安価になるばがりが、
縦枠の室外側には、上下枠の水切り形成部まで突出する
側壁が設けられ、側壁より水切りのビスポケットにもビ
スを螺入し得るように工夫しであるため、縦枠と上下枠
の組立てが一段と強固になるし、面格子取付部の雨仕舞
も簡単になる等、本案面格子付きサツシは実用面に顕著
な諸効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案面格子付きサツシの取付は状態を示す縦断
面図、第２図はその横断面図、第３図はリベット止めし
た竪桟と上下枠の折畳み状態における正面図である。 Ｆ・・・・・・サツシ枠、Ｆｌ・・・・・・上枠、Ｆ２
・・・・・・下枠、Ｆ３・・・・・・縦枠、ｆｌ、Ｆ２
．Ｆ３・・・・・・外側壁、１，２・・・・・・水切り
、１ａ、２ａ・・・・・・前縁部、ｌｂ、２ｂ・・・・
・・格子取付部、３・・・・・・側壁、５・・・・・・
竪桟、Ｒ・・・・・・リベット、Ｈ・・・・・・窓の開
口高さ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） サツシ上枠Ｆ１の外側壁ｆ１とサツシ下枠Ｆ
   ２の外側壁ｆ２に、外側壁より室外に向って下降傾斜す
   る水切す１，２を、又両水切りの前縁部１ａ、２ａより
   下方に向って屈曲する格子取付部１ｂ、２ｂを夫々一体
   成形し、その上枠取付部１ｂと下枠取付部２ｂの室外側
   に跨がって中空竪桟５を適宜間隔で配列せしめ、取付部
   の室内側より竪桟の内壁側を回動自在にリベツ）Ｒ止め
   し、上下枠とこれにリベット止めした竪桟を折畳み可能
   にし、起立した上下枠の左右両端に後から外装材小口を
   隠蔽する側壁３を有する縦枠Ｆ３を取付けて組立てる面
   格子付きサツシ。
2. （２）上枠Ｆ１の水切り１と下枠Ｆ２の水切り２裏面に
   もビスポケットＰＩ、Ｐ２を一体成形し、縦枠Ｆ３より
   室外側に突出した側壁３を前記ビスポケットにビス止め
   し得るようにした実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   の面格子付きサツシ。