JPS582957B2 - 新規なピリジノフアン化合物及びその製造法 - Google Patents
新規なピリジノフアン化合物及びその製造法Info
- Publication number
- JPS582957B2 JPS582957B2 JP55026381A JP2638180A JPS582957B2 JP S582957 B2 JPS582957 B2 JP S582957B2 JP 55026381 A JP55026381 A JP 55026381A JP 2638180 A JP2638180 A JP 2638180A JP S582957 B2 JPS582957 B2 JP S582957B2
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- JP
- Japan
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- compound
- pyridinophane
- novel
- dimethyl
- producing
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明は、構造式:
で表わされる新規なピリジノファン化合物及びその製造
法に関するものである。 従来、ピリドキサールは、金属イオンの存在下、アミノ
酸のラセミ化、脱炭酸、トランスアミン化等の諸反応を
触媒することが知られている。 これらの反応はアミノ酸の光学分割や相互変換など光学
活性アミノ酸製造上の問題と密接に関連している。 しかしながら、ピリドキサールが、あまり安定でないこ
と、得られる反応速度があまり速くないこと等の理由に
より、アミノ酸製造工業に於いては、末だ用いられるに
至っていない。 本願発明者等は、先に、一般式: (式中、nは4から8の整数) で示され、ピリドキサール自体より触媒活性が高く、か
つ安定である新規なピリジノファン化合物を有利に製造
する方法を見出した(特公昭54−3,877号公報参
照)。 本発明者らは、更に、触媒活性の高い化合物を見い出す
ための開発研究の過程において、上記ピリジノファン化
合物のアンサ鎖中央に側鎖を導入することにより、更に
高い触媒活性を得られることの知見を得て、本発明を完
成するに至った。 本発明の新規なピリジノファン化合物(V〕は、アミノ
酸のラセミ化触媒として有用であるが、更に、光学活性
アミノ酸の合成試薬として有用なピリドキサミン化合物
の合成中間体としても有用である。 本発明の新規なピリジノファン化合物〔■〕の具体例と
しては、例えば次のものを挙げることができる。 (1)〔(±)一体(V)〕:(±)−15−ホルミル
ー14−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−2,8−ジチ
ア(9)(2.5)ピリジノファン (2)((−)一体(V)):(ヘ)−15−ホルミル
−14=ヒドロキシ−5,5−ジメチル−2,8−ジチ
ア(9](2.5)ピリジノファン 次に、本発明の化合物の製造法は次に示す如くである。 まず、本発明の出発物質であるジハロゲノ体(II〕を
得るためにはジオール体〔A〕を合成する必要があるが
、従来の製造工程(W.Korytnyk,S.C.S
rivastava,N.Angelino,P.G.
G.Potti,and B.Paul,J.Med.
Chem,161096(1973)参照〕はジオール
体〔A〕の大量合成に適していないことが判明した。 すなわち、従来の製造法では、ピリドキシンの3個の水
酸基をアセチル化して保護したのち、m−クロロ一過安
息香酸でN−オキシドとなし、続いて無水酢酸を用いる
転位反応によってα2−o=アセチル体とした後、塩基
により全部のアセチル基を脱離し、4個の水酸基のうち
3位とα4位の水酸基のみをO−インプロピリデン化す
る方法を用いているが、この方法は、最終工程のO−イ
ンプロピリデン化工程で、種々の副生成物を生じて精製
が容易でなく、収率も低い。 従って本発明者等は副生成物生成の可能性をなくし、且
つ用いる中間体として低い沸点中間体を経過させる事に
よりこれを蒸留による精製を可能とするなど精製操作が
容易で大量取扱が容易な製造法を開発した。 すなわち、最初に収率のよいピリドキシンのα4,3−
0−インプロピリデン化を行い、残ったα5位の水酸基
のアセチル化物を蒸留で精製した後、過酸でN−オキシ
ドとし、続いて無水酢酸処理による転位反応で生成した
ジアセチル体も蒸留で精製した後、アセチル基を塩基で
脱離すれば、前記ジオール体(A)を収率よく得ること
ができる。 得られたα4、3−0−インプロピリデンーα2−ヒド
ロキシピリドキシンをハロゲン化剤で処理してジハロゲ
ノ体(■)を得るが、この際用いるハロゲン化剤として
は、塩化チオニル、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩
化リン、三臭化リン等の一般的ハロゲン化剤を一般に用
いる方法により用いることかできる。 また反応温度としてはO゜〜15℃が好ましい。 かくして得られたジハロゲノ体(■)を、アルカリの存
在下、 構造式: で表わされる3,3−ジメチル−1,5−ペンクンジチ
オール(1〕と縮合せしめてイソプロピリデンジチア体
〔■〕を得た後、加水分解を行って、ジナアジオール体
(■)を得るが、反応温度としては0〜5℃が好ましい
。 又、上記3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジチオー
ル〔■〕は、本発明者らによって初めて合成された新規
化合物であり、例えば次の反応によって得ることができ
る。 すなわち、1,5−ジプロモ−3,3−ジメチルペンタ
ン(A.T.Blomquist.E.S.Wheel
erand,Y.Chu,J.Am.Chem Soc
.,77 6307(1955))とチオ尿素〔(NH
2)2C−S〕と水の混合物を攪拌しながら20時間還
流すると均一溶液が得られる。 冷却後、水酸化カリウムの水溶液を加えて6時間還流す
る。 さらに冷却後、希塩酸を加えて酸性とし、生じた油性物
質をクロロホルムで抽出する。 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、分別蒸留すると、沸点
100〜101℃/7mmHgを有する3,3−ジメチ
ル−1,5−ペンクンジチオール〔I〕を好収率で得る
ことができる。 次いで、前記ジチアジオール体(IV)を、有機溶媒中
1級アミンの存在下、酸化剤を用いて酸化した後、生じ
たアルデヒドのシツフ塩基をただちに加水分解を行って
ラセミ体であるピリジノファン化合物(V)((±)一
体)を得る。 この際に用いる1級アミンとしては、エチルアミン、シ
クロヘキシルアミン、3−N,N−ジメチルアミンー1
−プロビルアミン、等を用いることができる。 又酸化剤は、一般に1級アルコールをアルデヒドに酸化
せしめるものを用いて収率よく目的物を得ることが出来
る。 例えば、二酸化マンガン、無水クロム酸等を用いるのが
よい。 溶媒としては、上記1級アミン共存下前記ジチアジオー
ル体〔■〕を溶解しうるものを用いればよく、例えば、
ベンゼンーピリジン、トルエンーピリジン等が好ましい
。 次に、得られた前記ラセミ体のピリジノファン化合物(
V)を有機溶媒中、光学活性1級アミンを加えて、加熱
還流を行い、生じたシツフ塩基〔■の混合物を各々分別
後加水分解を行うことにより光学分割を行って、(−)
−15−ホルミルー14−ヒドロキシ−5,5−ジメチ
ル−2,8−ジチア(9,1(2.5)ピリジノファン
(V)((−)一体)を得る。 この際用いる光学分割剤としては、種々の光学活性1級
アミンを用いることができるが、特に3−アミノー3−
デオキシー1.2:5.6−ジー0−インプロピリデン
ーD−グルコフラノースを用いた場合、高い分割効果が
得られる。 又上記の反応は、ベンゼン、ジオキサン等の溶媒を用い
て、還流下に行うのが好ましい。 次に、本発明の新規化合物合成法の一例を、図に示せば
次の如くである。 参考例 ■,5−ジフロモ−3,3−ジメチルペンクン(A.T
.BIomquist,E.S.Wheeler an
d y.Chu.J.Am.Chem Soc.,77
6307(1955)64.8gとチオ尿素61.0
gと水45mlの混合物を攪拌しながら20時間還流し
均一溶液を得た。 冷却後、水酸化カリウム100gを水200mlに溶解
した溶液を加えて6時間還流した。 冷却後、希塩酸を加えて酸性とし、生じた油性物質をク
ロロホルムで抽出した。 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、分別蒸留すると3,3
−ジメチル−1,5−ペンタンジチオール〔1〕〔無色
液体)が35.8g(収率82(%)得られた。 〔(1)の物理的性質〕 b.p.:100〜101℃/7mmHg実施例 1 金属ナトリウム1.7gを無水エチルアルコール2,5
lに溶解して調製したナトリウムエトキシド溶液に、参
考例で合成した化合物〔1〕46gと2,5′−ジクロ
ロー5′−デオキシ−3.4’−0−イソプロピリデン
ピリドキシン〔■〕6.9gをベンゼン500mlに溶
解した液を、水冷下攪拌しながら6時間で滴下し、更に
1時間攪拌を続けた。 一夜放置後、減圧濃縮し、残渣をジクロ口メタンー水で
抽出し、ジクロ口メタン層を水洗し、乾燥した。 これを減圧濃縮して得られたシラツプ状物質をシリカゲ
ルカラムよりジクロ口メタンで溶出するとα15,14
−0−インプロピリデン−14−ヒドロキシー15−ヒ
ドロキシメチル−5,5一ジメチル−2,8−ジチア(
9)(2.5)ピリジノファン〔■〕(白色塊状結晶)
が7.5g(収率81%)得られた。 〔(■)の物理的性質〕 mp.:139〜140℃ 実施例2 実施例1て得られた化合物(■)7.3gを、IM塩酸
240mlに懸濁し、攪拌しなから80−85℃にて1
時間加熱すると、14−ヒドロキシ−15−ヒドロキシ
メチル−5,5−ジメチル−2,8−ジチア(9](z
,5)ピリジノファン塩酸塩(mp:208−209℃
(分解)〕が析出した。 冷却後、沈殿を戸別しないで懸濁液に炭酸水素ナトリウ
ムを固体のま\加えてアルカリ性とし、30分間室温で
攪拌し、沈殿をF別すると遊離の14〜ヒドロキシ−1
5−ヒドロキシメチルー5,5−ジメチル−2,8−ジ
チア
法に関するものである。 従来、ピリドキサールは、金属イオンの存在下、アミノ
酸のラセミ化、脱炭酸、トランスアミン化等の諸反応を
触媒することが知られている。 これらの反応はアミノ酸の光学分割や相互変換など光学
活性アミノ酸製造上の問題と密接に関連している。 しかしながら、ピリドキサールが、あまり安定でないこ
と、得られる反応速度があまり速くないこと等の理由に
より、アミノ酸製造工業に於いては、末だ用いられるに
至っていない。 本願発明者等は、先に、一般式: (式中、nは4から8の整数) で示され、ピリドキサール自体より触媒活性が高く、か
つ安定である新規なピリジノファン化合物を有利に製造
する方法を見出した(特公昭54−3,877号公報参
照)。 本発明者らは、更に、触媒活性の高い化合物を見い出す
ための開発研究の過程において、上記ピリジノファン化
合物のアンサ鎖中央に側鎖を導入することにより、更に
高い触媒活性を得られることの知見を得て、本発明を完
成するに至った。 本発明の新規なピリジノファン化合物(V〕は、アミノ
酸のラセミ化触媒として有用であるが、更に、光学活性
アミノ酸の合成試薬として有用なピリドキサミン化合物
の合成中間体としても有用である。 本発明の新規なピリジノファン化合物〔■〕の具体例と
しては、例えば次のものを挙げることができる。 (1)〔(±)一体(V)〕:(±)−15−ホルミル
ー14−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−2,8−ジチ
ア(9)(2.5)ピリジノファン (2)((−)一体(V)):(ヘ)−15−ホルミル
−14=ヒドロキシ−5,5−ジメチル−2,8−ジチ
ア(9](2.5)ピリジノファン 次に、本発明の化合物の製造法は次に示す如くである。 まず、本発明の出発物質であるジハロゲノ体(II〕を
得るためにはジオール体〔A〕を合成する必要があるが
、従来の製造工程(W.Korytnyk,S.C.S
rivastava,N.Angelino,P.G.
G.Potti,and B.Paul,J.Med.
Chem,161096(1973)参照〕はジオール
体〔A〕の大量合成に適していないことが判明した。 すなわち、従来の製造法では、ピリドキシンの3個の水
酸基をアセチル化して保護したのち、m−クロロ一過安
息香酸でN−オキシドとなし、続いて無水酢酸を用いる
転位反応によってα2−o=アセチル体とした後、塩基
により全部のアセチル基を脱離し、4個の水酸基のうち
3位とα4位の水酸基のみをO−インプロピリデン化す
る方法を用いているが、この方法は、最終工程のO−イ
ンプロピリデン化工程で、種々の副生成物を生じて精製
が容易でなく、収率も低い。 従って本発明者等は副生成物生成の可能性をなくし、且
つ用いる中間体として低い沸点中間体を経過させる事に
よりこれを蒸留による精製を可能とするなど精製操作が
容易で大量取扱が容易な製造法を開発した。 すなわち、最初に収率のよいピリドキシンのα4,3−
0−インプロピリデン化を行い、残ったα5位の水酸基
のアセチル化物を蒸留で精製した後、過酸でN−オキシ
ドとし、続いて無水酢酸処理による転位反応で生成した
ジアセチル体も蒸留で精製した後、アセチル基を塩基で
脱離すれば、前記ジオール体(A)を収率よく得ること
ができる。 得られたα4、3−0−インプロピリデンーα2−ヒド
ロキシピリドキシンをハロゲン化剤で処理してジハロゲ
ノ体(■)を得るが、この際用いるハロゲン化剤として
は、塩化チオニル、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩
化リン、三臭化リン等の一般的ハロゲン化剤を一般に用
いる方法により用いることかできる。 また反応温度としてはO゜〜15℃が好ましい。 かくして得られたジハロゲノ体(■)を、アルカリの存
在下、 構造式: で表わされる3,3−ジメチル−1,5−ペンクンジチ
オール(1〕と縮合せしめてイソプロピリデンジチア体
〔■〕を得た後、加水分解を行って、ジナアジオール体
(■)を得るが、反応温度としては0〜5℃が好ましい
。 又、上記3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジチオー
ル〔■〕は、本発明者らによって初めて合成された新規
化合物であり、例えば次の反応によって得ることができ
る。 すなわち、1,5−ジプロモ−3,3−ジメチルペンタ
ン(A.T.Blomquist.E.S.Wheel
erand,Y.Chu,J.Am.Chem Soc
.,77 6307(1955))とチオ尿素〔(NH
2)2C−S〕と水の混合物を攪拌しながら20時間還
流すると均一溶液が得られる。 冷却後、水酸化カリウムの水溶液を加えて6時間還流す
る。 さらに冷却後、希塩酸を加えて酸性とし、生じた油性物
質をクロロホルムで抽出する。 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、分別蒸留すると、沸点
100〜101℃/7mmHgを有する3,3−ジメチ
ル−1,5−ペンクンジチオール〔I〕を好収率で得る
ことができる。 次いで、前記ジチアジオール体(IV)を、有機溶媒中
1級アミンの存在下、酸化剤を用いて酸化した後、生じ
たアルデヒドのシツフ塩基をただちに加水分解を行って
ラセミ体であるピリジノファン化合物(V)((±)一
体)を得る。 この際に用いる1級アミンとしては、エチルアミン、シ
クロヘキシルアミン、3−N,N−ジメチルアミンー1
−プロビルアミン、等を用いることができる。 又酸化剤は、一般に1級アルコールをアルデヒドに酸化
せしめるものを用いて収率よく目的物を得ることが出来
る。 例えば、二酸化マンガン、無水クロム酸等を用いるのが
よい。 溶媒としては、上記1級アミン共存下前記ジチアジオー
ル体〔■〕を溶解しうるものを用いればよく、例えば、
ベンゼンーピリジン、トルエンーピリジン等が好ましい
。 次に、得られた前記ラセミ体のピリジノファン化合物(
V)を有機溶媒中、光学活性1級アミンを加えて、加熱
還流を行い、生じたシツフ塩基〔■の混合物を各々分別
後加水分解を行うことにより光学分割を行って、(−)
−15−ホルミルー14−ヒドロキシ−5,5−ジメチ
ル−2,8−ジチア(9,1(2.5)ピリジノファン
(V)((−)一体)を得る。 この際用いる光学分割剤としては、種々の光学活性1級
アミンを用いることができるが、特に3−アミノー3−
デオキシー1.2:5.6−ジー0−インプロピリデン
ーD−グルコフラノースを用いた場合、高い分割効果が
得られる。 又上記の反応は、ベンゼン、ジオキサン等の溶媒を用い
て、還流下に行うのが好ましい。 次に、本発明の新規化合物合成法の一例を、図に示せば
次の如くである。 参考例 ■,5−ジフロモ−3,3−ジメチルペンクン(A.T
.BIomquist,E.S.Wheeler an
d y.Chu.J.Am.Chem Soc.,77
6307(1955)64.8gとチオ尿素61.0
gと水45mlの混合物を攪拌しながら20時間還流し
均一溶液を得た。 冷却後、水酸化カリウム100gを水200mlに溶解
した溶液を加えて6時間還流した。 冷却後、希塩酸を加えて酸性とし、生じた油性物質をク
ロロホルムで抽出した。 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、分別蒸留すると3,3
−ジメチル−1,5−ペンタンジチオール〔1〕〔無色
液体)が35.8g(収率82(%)得られた。 〔(1)の物理的性質〕 b.p.:100〜101℃/7mmHg実施例 1 金属ナトリウム1.7gを無水エチルアルコール2,5
lに溶解して調製したナトリウムエトキシド溶液に、参
考例で合成した化合物〔1〕46gと2,5′−ジクロ
ロー5′−デオキシ−3.4’−0−イソプロピリデン
ピリドキシン〔■〕6.9gをベンゼン500mlに溶
解した液を、水冷下攪拌しながら6時間で滴下し、更に
1時間攪拌を続けた。 一夜放置後、減圧濃縮し、残渣をジクロ口メタンー水で
抽出し、ジクロ口メタン層を水洗し、乾燥した。 これを減圧濃縮して得られたシラツプ状物質をシリカゲ
ルカラムよりジクロ口メタンで溶出するとα15,14
−0−インプロピリデン−14−ヒドロキシー15−ヒ
ドロキシメチル−5,5一ジメチル−2,8−ジチア(
9)(2.5)ピリジノファン〔■〕(白色塊状結晶)
が7.5g(収率81%)得られた。 〔(■)の物理的性質〕 mp.:139〜140℃ 実施例2 実施例1て得られた化合物(■)7.3gを、IM塩酸
240mlに懸濁し、攪拌しなから80−85℃にて1
時間加熱すると、14−ヒドロキシ−15−ヒドロキシ
メチル−5,5−ジメチル−2,8−ジチア(9](z
,5)ピリジノファン塩酸塩(mp:208−209℃
(分解)〕が析出した。 冷却後、沈殿を戸別しないで懸濁液に炭酸水素ナトリウ
ムを固体のま\加えてアルカリ性とし、30分間室温で
攪拌し、沈殿をF別すると遊離の14〜ヒドロキシ−1
5−ヒドロキシメチルー5,5−ジメチル−2,8−ジ
チア
〔9〕(2.5)ピリジノファン〔■〕(白色粉末
状結晶)が5.2g(収率80%)得られた。 ((■)の物理的性質〕 m.p.>280℃ 実施例3 実施例2で得られた化合物(■]5.2gを、ピリジン
100mlとベンゼン170mlの混合物に溶解し、N
,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン7.2ml
と二酸化マンガン27.0gを加え、攪拌しながら生成
した水を系外に除去しつつ4時間還流した。 不溶物を沢別し、炉液を減圧濃縮し、残渣にp−ジオキ
サン100mlと1.2M塩酸65mlを加えて溶解し
、室温で30分間放置した。 水を加えて生じた沈殿を分取し、沈殿をシリカゲルカラ
ムで精製した。 ジクロ口メタンで溶出するとラセミ体の(±)=15−
ホルミル−14−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−2,
8−ジチア〔9)(2.5)ピリジノファン〔V〕((
±)一体)(淡黄色柱状結晶)が3.6g(収率70%
)得られた。 〔(■)((±)一体)の物理的性質〕 m.p.:147−148℃ 実施例4 実施例3で得られた化合物〔■〕((±)一体)6.2
4gと3−アミノー3−デオキシー1,2:5,6一ジ
ー0−インプロピリデン−D−グルコフラノース5.7
4gをベンゼン500mlに溶解し、生じた水を除去し
ながら2時間還流した。 約100mlになる迄減圧濃縮し、冷却してから沈殿を
炉別した。 ベンゼンから再結晶すると(→)一体のシツフ塩基化合
物〔■〕(淡黄色針状結晶)が4.17g(収率75%
)得られた。 ((■)理的性質〕 m.p.:>280℃ 実施例5 実施例4で得られた化合物(■)3.98gをp一ジオ
キサン400mlに加熱溶解し、冷却後、IM塩酸60
mlを加えて室温で1時間放置した。 水1lを加えてクロロホルムで抽出し、クロロホルム層
を乾燥して減圧下に濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムからクロロホルムで溶出すると
、(−)一15−ホルミルー14−ヒドロキシ−5,5
−ジメチル−2,8−ジチア(9〕(2.5)ピリジノ
ファン(V〕((−)一体)(淡黄色柱状結晶)が1.
80g(収率80%)得られた。 C(v)((−)一体)の物理的性質〕 m.p.:93℃
状結晶)が5.2g(収率80%)得られた。 ((■)の物理的性質〕 m.p.>280℃ 実施例3 実施例2で得られた化合物(■]5.2gを、ピリジン
100mlとベンゼン170mlの混合物に溶解し、N
,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン7.2ml
と二酸化マンガン27.0gを加え、攪拌しながら生成
した水を系外に除去しつつ4時間還流した。 不溶物を沢別し、炉液を減圧濃縮し、残渣にp−ジオキ
サン100mlと1.2M塩酸65mlを加えて溶解し
、室温で30分間放置した。 水を加えて生じた沈殿を分取し、沈殿をシリカゲルカラ
ムで精製した。 ジクロ口メタンで溶出するとラセミ体の(±)=15−
ホルミル−14−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−2,
8−ジチア〔9)(2.5)ピリジノファン〔V〕((
±)一体)(淡黄色柱状結晶)が3.6g(収率70%
)得られた。 〔(■)((±)一体)の物理的性質〕 m.p.:147−148℃ 実施例4 実施例3で得られた化合物〔■〕((±)一体)6.2
4gと3−アミノー3−デオキシー1,2:5,6一ジ
ー0−インプロピリデン−D−グルコフラノース5.7
4gをベンゼン500mlに溶解し、生じた水を除去し
ながら2時間還流した。 約100mlになる迄減圧濃縮し、冷却してから沈殿を
炉別した。 ベンゼンから再結晶すると(→)一体のシツフ塩基化合
物〔■〕(淡黄色針状結晶)が4.17g(収率75%
)得られた。 ((■)理的性質〕 m.p.:>280℃ 実施例5 実施例4で得られた化合物(■)3.98gをp一ジオ
キサン400mlに加熱溶解し、冷却後、IM塩酸60
mlを加えて室温で1時間放置した。 水1lを加えてクロロホルムで抽出し、クロロホルム層
を乾燥して減圧下に濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムからクロロホルムで溶出すると
、(−)一15−ホルミルー14−ヒドロキシ−5,5
−ジメチル−2,8−ジチア(9〕(2.5)ピリジノ
ファン(V〕((−)一体)(淡黄色柱状結晶)が1.
80g(収率80%)得られた。 C(v)((−)一体)の物理的性質〕 m.p.:93℃
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 構造式〔V〕: で表わされる新規なピリジノファン化合物。 2 (+)−15−ホルミル−14−ヒドロキシ−5,
5−ジメチル−2,8−ジチア(9)(2.5)ピリジ
ノファンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 (−)−15−ホルミルー14−ヒドロキシ−5,
5−ジメチル−2,8−ジチア(9)(2.5)ピリジ
ノファンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 一般式〔■〕: (式中、Xはハロゲンを示す。 )で示される化合物を、アルカリの存在下、式〔I〕:
で示される化合物と縮合せしめて、構造式(■):で示
される化合物(■)を得る工程、 前記化合物(■)を加水分解して、 構造式〔■〕: で示される化合物〔■〕を得る工程、 前記化合物〔■〕を1級アミンの存在下に酸化剤で酸化
した後、生成するシツフ塩基を加水分解して、 構造式〔V〕: で表わされる化合物〔■〕を得る工程からなるこを特徴
とする新規なピリジノファン化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55026381A JPS582957B2 (ja) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | 新規なピリジノフアン化合物及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55026381A JPS582957B2 (ja) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | 新規なピリジノフアン化合物及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56122385A JPS56122385A (en) | 1981-09-25 |
JPS582957B2 true JPS582957B2 (ja) | 1983-01-19 |
Family
ID=12191939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55026381A Expired JPS582957B2 (ja) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | 新規なピリジノフアン化合物及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS582957B2 (ja) |
-
1980
- 1980-03-03 JP JP55026381A patent/JPS582957B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56122385A (en) | 1981-09-25 |
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