JPS5828800Y2 - ゆで卵切断器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゆで卵を細く切断するゆで卵切断器に関する
。

従来、この種ゆで卵切断器としては、凹陥状の卵載置部
を形成した受皿部材と、この受皿部材の一端に枢着され
、多数の縦刃のみを有する上刃部材とで構成し、上刃部
材を上動した状態で前記受皿部材の卵載置部にゆで卵を
載置し、同上刃部材を手で把持して下動することでゆで
卵を縦方向に細く切断（つまり楕円状に輪切り）するも
のが知られている。

しかしながら、このものでは、ゆで卵は縦の一方向にし
か切断されないものであって、この輪切りのものを横方
向にも切断して例えばみじん切りにするためには、鉄輪
切り状態で９００回動して更に今一度上刃部材で切断し
なければならない。

従って、みじん切りにするためには切断動作が２工程必
要で、しかも手数がかかる不都合があった。

また、みじん切りする場合には、輪切りしたゆで卵を手
で９００回動してもう１度切断するため、放卵を汚して
非衛生であった。

さらに、このものでは一方の手で受皿部材を固定し、他
方の手で上刃部材を下動してゆで卵を切断するために、
両手を使用する必要があり不便であった。

本考案は、上記従来の不便不都合を解消したものであっ
て、受皿部材と上刃部材とを鋏状に構成した簡単な構造
で、しかも片手で容易にゆで卵を切断できると共に、１
工程の切断動作でみじん切りもできる衛生的なゆで卵切
断器を提供するものである。

本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明すれば、１
は受皿部材であって、該受皿部材１の前部はほぼ方形状
とし、この前部の前半部又は後半部を隆起させ、該隆起
部を断面皿状に陥没して卵載置部２としである一方、受
皿部材１の後端部には把持部３を形成しである。

４は上刃部材であって、該上刃部材４の前部は外周を枠
５で囲んで前記受皿部材１の前部と同大の略方形状とし
、この前部の前記卵載置部２と対向する前半部又は後半
部（こは、多数のピアノ線などの糸状の刃又は板刃等か
らなる第１の刃６を縦設しであると共に、該上刃部材４
の後端部には把持部７を形成しである。

前記受皿部材１と上刃部材４とは、前記把持部３．７の
少し前部において軸８で弧回動自在に枢着しである。

それ故、受皿部材１と上刃部材４とは軸８を支点とする
鋏状に構成して、受皿部材１と上刃部材４とを閉鎖した
状態で、上刃部材４の第１の刃６が受皿部材１の卵載置
部２の最底部まで降下されてゆで卵を切断するように、
第１の刃６の挿通孔９が開力６の個数だけ穿設しである
と共に、この卵載置部２には後述の第２の刃が挿通され
る多数の挿通孔１０が穿っである。

従って、非戦置部２は多数の歯が配列した状態となって
いる。

前記上刃部４の外周の枠５の左右には、前記第１の刃６
とは異る月形（例えば実施例では横刃）を有する第２の
刃１１を備えよスライド枠１２を、前後方向に摺動自在
に設けである。

この第２の刃１１も第１の刃６と同様に多数のピアノ線
などの糸状の刃又は板刃なとで構成しである。

そして、上刃部材４の枠５の左右の第１の刃６が配設し
である部分には、第５図示の如く切欠溝１３を穿つ一方
、スライド枠１２には前記切欠溝１３に係脱自在に係合
される突片１４を形成し、該突片１４を前記切欠溝１３
に係合して、スライド枠１２を上刃部材４の前部左右の
枠５に位置決め固定し、以って第１の刃６と第２の刃１
１とが第７図示の如く格子状に重合される。

この状態で前記両刃６゜１１を非戦置部２の最底部まで
押下げると、非戦置部２上のゆで卵がみじん切りされる
。

第７図示の状態より第２の刃１１を備えたスライド枠１
２を、後部方向へ摺動して第１図示の如き状態にして、
第１の刃６を非戦置部２へ下動すると、該非戦置部２上
のゆで卵は輪切り状に切断される。

このように、スライド枠１２を前後方向に摺動すること
により、受皿部材１の非戦置部２に対応する上刃部材４
の切断刃を、第１の刃６のみとし、或いは第１の刃６と
第２の刃１１の両方とすることができるものである。

なお、第１の刃６と第２の刃１１は、第６図示の如く、
相対向する１対の枠部材にピアノ線などの糸状の刃用の
通し穴１５を穿設し、該通し穴１５に１本のピアノ線な
どの糸状の刃を通してその両端を固定して張架するよう
にしてなるものでもよい。

かかる構成によれば、組立し易く、取替ができるなどの
利便がある。

また、図において、受皿部材１の非戦置部２は前部のみ
に形成しであるが、後部にも併設することもできる。

これによれば、２個のゆで卵が同時に輪切り状に切断さ
れるため、切断能率が向上される利点がある。

もつとも、みじん切りは、前記実施例と同様に１個所で
しか処理し得ない。

実施例では非戦置部２は受皿部材１の前部に形威しであ
るが、同受皿部材１の後部に形成してもよい。

さらに、実施例では第１の刃６と第２の刃１１とは、夫
々縦刃と横刃としたがこれに限定されるものではなく、
他の形態を採り得るものである。

スライド枠１２の外部には把持部を形成して、該スライ
ド枠１２を摺動し易くするとよい。

以上の構成からなるこの考案によれば、受皿部材１と上
刃部材４とを鋏状に構成し、両部材１゜４の各後部同士
を枢着し、該枢軸を支点とするテコの原理によるレバー
操作で切断するようにしであるから、片手で、しかも軽
い力で簡単に非戦置部２上のゆで卵を切断できる。

そればかりでなく、本考案は前記上刃部材４の左右の枠
４には、第１の刃６とは異る月形を有する第２の刃１１
を備えたスライド枠１２を、前後方向に摺動自在に設け
、第１の刃６と第２の刃１１とを重合できるようにしで
あるから、１工程の切断動作で輪切りだけでなくみじん
切りもできる衛生的なゆで卵切断器が提供される。

本考案は鋏状に構成して片手でゆで卵を切断すべくしで
あるから、一方の手ではゆで卵を非戦置部２に載置し或
いは取り出し、他方の手では把持部３，７を介して切断
作業のみを行えばよい。

従って、卵の切断作業時間の短縮化が図られる。

さらに構造が簡単であるため、安価でもある等の多大の
実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は倒れも本考案の一実施例を示すものであり、第１図
は斜視図、第２図は第１図のスライド枠近くの一部拡大
斜視図、第３図は受皿部材の側面図、第４図は回部の正
面図、第５図は上刃部材の側面図、第６図は第５図の正
面図、第７図は第１の刃と第２の刃とを重合した場合の
斜視図である。 １・・・・・・受皿部材、２・・・・・・非戦置部、３
・・・・・・把持部、４・・・・・・上刃部材、６・・
・・・・第１の刃、７・・・・・・把持部、８・・・・
・・軸、１１・・・・・・第２の刃、１２・・・・・・
スライド枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一部に卵載置部を有する受皿部材と、該卵載置部の最底
   部まで降下される第１の刃を備えた上刃部材との後部同
   士を、軸で枢着すると共に、この枢着部より後端部に把
   持部を形成し、前記上刃部材の左右枠には、第１の刃と
   は異る方形を有する第２の刃を備えたスライド枠を、前
   後方向に摺動自在に設け、上記第１の刃のみ、或いは第
   １の刃と第２の刃とを重合して、両者を選択可能にして
   ゆで卵を所要形状に切断すべく構成したことを特徴とす
   るゆで卵切断器。