JPS582870B2 - 列車案内システムの列車ダイヤ修正制御方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、列車案内システムの列車ダイヤ修正制御方式
、特に列車ダイヤ情報と列車が予め定めた地点に進出し
たことを表わす進出情報とにもとづいて旅客の案内制御
を行なうようにした列車案内システムにおいて、上記列
車ダイヤ情報を曜日、季節、不測の事故等に応じてコン
ソール側から自由に書替え（または書加え）得るように
した列車案内システムの列車ダイヤ修正制御方式に関す
るものである。

例えば鉄道各駅のホームやコンコースにおいて表示盤に
より、列車番号、のりばホーム、発車時刻、行先などの
表示を行ない旅客の案内をすることが行なわれている。

このような表示制御システムをストアード・プログラム
型データ処理装置によって制御することが考慮されてい
るが、このためには当日毎の列車ダイヤ情報を正しく実
情にあわせて管理することが必須のものとなる。

本発明は、この列車ダイヤ情報を、曜日、季節、不測の
事故等に対応して、その日その日の列車ダイヤに応じて
自由に変更し得るようにすることを目的としている。

そして、そのため本発明の列車案内システムの列車ダイ
ヤ修正制御方式は、列車ダイヤ情報を格納するファイル
メモリがあって、列車が予め定められた地点に進出した
ことを表わす進出情報を受けた時に、該ファイルメモリ
をアクセスして該ファイルメモリに記載された発車順に
従って列車の案内制御を行うデータ処理装置を備える列
車案内システムにおける列車ダイヤ修正制御方式であっ
て、該ファイルメモリに、列車ダイヤの列車情報を格納
する第１の格納領域と、当該列車ダイヤの発車順を示し
、該第１の格納領域内の列車情報記載位置を示す位置情
報を含む運行情報を格納する第２の格納領域とを設け、
更に、該ファイルメモリの格納領域の情報に対して指示
情報を与えるコンソールと、該第２の格納領域の情報を
修正する制御回路と、該第１の格納領域にアクセスして
該修正済情報に一致する列車情報を読出す読取部とを備
え、該進出情報を受けた時に、該コンソールからの指示
情報に応じ上記第２の格納領域の情報を書替えて列車ダ
イヤの発車順を修正せしめるとともに、上記第２の格納
領域の運行情報に従い上記第１の格納領域の列車ダイヤ
情報の読出し制御を行い、当該修正された発車順に従う
列車ダイヤ情報による列車案内制御を行うことを特徴と
している。

以下図面を参照しつつ説明する。第１図は本発明の列車
案内システムの列車ダイヤ修正制御方式が適用される表
示盤制御システムの一実施例構成、第２図は列車進出情
報と表示盤の表示情況とを対比して図示した説明図、第
３図は半固定列車ダイヤ情報とコンソール側からの書替
え可能な可変情報とを一致させつつ両者を対として出力
せしめるようにした本発明の一実施例構成、第４図はそ
の説明図、第５図は半固定列車ダイヤ情報とコンソール
側からの書替え可能な可変情報とをリンク制御によって
リンクをつくるようにした本発明の一実施例構成、第６
図はその説明図を夫々示している。

第１図において、ＣＴは図示しない中央トラヒツク制御
用データ処理装置、１は列車進出情報、２は送受信盤、
３は表示盤制御用データ処理装置、４は列車ダイヤ・フ
ァイル、５は信号中継盤、６は信号変換盤、７−１ない
し７−５は同一表示が行なわれるべき表示盤、８はコン
ソール、９はＣＲＴディスプレー、１０は操作盤を夫々
表わしている。

中央トラヒツク制御用データ処理装置ＣＴは列車のトラ
ヒツクを制御するためにもうけられており、本発明が適
用されるシステムにおいては該データ処理装置ＣＴによ
って各駅の旅客案内表示制御を総括的に行なうようにし
ている。

そして該データ処理装置ＣＴは、ある駅に列車が到着し
出発する列車進出情報（ローカル情報）を各駅の送受信
盤２経由で図示矢印の如く受信し、自己のもつ列車ダイ
ヤ情報（図示せず）にもとづいて当該駅の送受信盤に表
示制御情報を送出し、表示盤制御用データ処理装置３に
割込みをかける。

該データ処理装置３はそれに伴なって処理を進め、信号
変換盤を介して各表示盤７−１，７−２・・・に所望の
表示を行なう。

また、中央トラヒツク制御用データ処理装置ＣＴからの
制御が何んらかの理由によって十分に行なわれ得ない状
態になった場合、表示盤制御用データ処理装置３は、自
己の管理範囲内にある列車ダイヤ情報をダイヤ・ファイ
ル４にアクセスすることによって読出し、列車進出情報
１にもとづいて、信号変換盤６を介して表示盤７−１．
７−２・・・に表示情報を送出し、当該表示盤に所定の
表示を行なうようにする。

第２図は列車進出情報１の発生と表示盤７における表示
情況とを対比して図示したもので、図中１１はプラット
・ホーム、Ａ点、Ｂ点、Ｃ点、Ｄ点、Ｅ点は夫々列車の
進行方向に沿って列車進出情報を順に発生する地点を表
わしている。

そして各地点からの進出情報は次の如き処理を行なうよ
うに構成されている。

第１図においては案内放送を行なう構成については簡単
のため図示を省略したが、必要に応じて旅客案内放送を
行なうことは任意であり、以下の説明においては表示制
御と共に案内放送を行なうものとして記述される。

１）Ａ点；Ａ点に進出した列車をチェックして列車番号
の確認を行なう。

２）Ｂ点；列車到着予定を案内放送する。

３）Ｃ点；列車が甲、乙、丙の順に到着し発車するもの
として、当該時点で表示盤７において甲列車と乙列車と
について表示が行なわれているものとするとき、Ｃ点か
らの進出情報によりデータ処理装置ＣＴまたは３は次々
発列車丙に関する表示情報を夫々自己のもつダイヤ・フ
ァイルから読取る。

４）Ｄ点：列車の到着および発車に関する案内放送を行
なう。

５）Ｅ点；Ｅ点からの進出情報により、先に読取られて
きた列車丙に関する表示情報にもとづいて表示盤７に表
示せしめる。

一般には、上記の如くデータ処理装置ＣＴ力唯己の列車
ダイヤ・ファイルをアクセスするなり、データ処理装置
３が列車ダイヤ・ファイル４をアクセスするなりして表
示情報を表示盤７に供給するが、列車ダイヤがダイヤ変
更、季節変更、曜日変更、路線障害などによる変更ある
いは臨時列車の増発による変更などによって変更される
ことがあり、該変更にしたがってダイヤ・ファイルの内
容を正しく修正しておくことが必要となる。

第３図および第４図は、このための本発明による列車ダ
イヤの修正制御の一実施例構成を示し、図中の符号４，
８，９は第１図に対応し、１２は列車ダイヤ情報半固定
部で列車ダイヤの大幅な変更時にのみ書替えられる情報
が格納されているもの、１３は列車ダイヤ情報可変部で
列車ダイヤの季節変更や一時的な変更などの変更に応じ
てコンソール８からの操作により書替えられるもの、１
４は比較部、１５は読出部を表わし、１６は第３図に図
示しない例えばデータ処理装置のメモリなどに用意され
ているワーキング・エリャでアドレスに対応して変更内
容が格納されている。

列車ダイヤ情報半固定部１２には、第４図図示の如く例
えば季節、曜日などによって存在し得る列車ダイヤ・パ
ターンが各パターン毎にビット「１」を立てられて整理
され、またあり得る臨時列車ダイヤなどが整理されて格
納されている。

列車ダイヤ情報の可変部１３には第４図図示の如く、例
えば上記半固定部１２の記憶アドレスに対応してアドレ
スが用童され、当日の列車ダイヤに対応して運転するか
運休するか、半固定部１２の列車情報内容に変更がある
かないか、変更ありとすれば行先なのか時刻なのかなど
の変更種類および変更内容が格納されているワーキング
・エリャ１６の参照すべきアドレスを格納するようにさ
れている。

列車ダイヤが変更される如き場合、オペレータがコンソ
ール８を操作することによって、例えば曜田季節などの
列車ダイヤ・パターンを選択し、該パターンに該当する
列車ダイヤ情報を発車時刻順に例えばブロック単位で読
出し、ＣＲＴディスプレー９に表示せしめる。

オペレータは、ディスプレー９の表示を確認し、運転す
るか運休するかに応じて領域１７に発車順を示しうる情
報として情報「１」または「０」を書込んだり、列車情
報変更有無領域１８に情報を書込んだりする。

領域１８に変更有の「１」が書込まれた場合、あわせて
変更種類情報を領域１９に指示し、ワーキングエリャ１
６の参照アドレスを指定する参照アドレス情報を書込む
ようにする。

上記の如く修正された当日の列車ダイヤ情報は半固定部
１２と可変部１３とに対として格納される。

この状態においてデータ処理装置３が列車ダイヤ・ファ
イル４をアクセスするとき、半固定部１２のアドレスと
町変部１３のアドレスは比較部１４によって比較され、
それらの両内容は対とされて読出部１５からデータ処理
装置３に導びかれる。

可変部１３の領域１８に「１」が立っている場合には、
データ処理装置３は参照アドレス２０の内容にもとづき
ワーキング・エリャ１６の対応したアドレスがアクセス
され、変更内容に応じた表示を行なうよう表示盤を制御
する。

第５図および第６図は本発明の他の実施例を示し、図中
８はコンソール、１２は列車ダイヤ情報半固定部、１３
は列車ダイヤ情報可変部、２３は当日リンク情報メモリ
、２４ないし２６は平日ダイヤ・日曜ダイヤ・季節ダイ
ヤなどのパターンに応じたリンク情報メモリ、２７はリ
ンク選択回路、２８はリンク設定回路、２９はスキャン
回路、３０はモニタ用リンク・レジスタ、３１はモニタ
表示制御回路、３２は表示レジスタ、３３は表示制御回
路、３４は追加または訂正データの入力レジスタを夫々
表わしている。

列車ダイヤ情報半固定部１２には例えば大幅な列車ダイ
ヤの変更時などに書込まれる半固定列車ダイヤ情報が書
込まれており、曜日・季節などに拘らず予測し得る全列
車についての情報が第６図Ａに示す如くアドレス毎に格
納されている。

一方リンク情報メモリ２４，２５，２６・・・例えば日
曜リンク情報メモリ２５には通常の日曜日に運転される
であろう列車をリンク制御の形で抽出し得るようにした
リンク情報が第６図Ｂに示す如く格納されている。

即ち、図示の例の場合、日曜ダイヤとして列車ダイヤ＊
０，＊１，＊３，＊４が順に存在することをリンク情報
として指示している。

例えば日曜日の早朝オペレータがコンソール８における
ダイヤ・パターン設定釦を押圧すると、リンク選択回路
２７は日曜リンク情報メモリ２５から当該内容を読取り
、当日リンク情報メモリ２３に格納する。

そして当日の実際の列車ダイヤと一致させる作業をコン
ソールからの操作で行なうようにする。

即ち、（１）オペレータがダイヤ・イニシャル釦を押圧
すると、スキャン回路２９は当日リンク情報メモリ２３
をアクセスし、先頭の内容即ち１００番地をリンク・レ
ジスタ３０にセットする。

（２）リンク・レジスタ３０は列車ダイヤ情報の半固定
部１２の１００番地をアクセスして、その内容即ち列車
ダイヤ情報を＊０にモニタ表示制御回路３１に導びく。

そしてこれによってコンソール内のディスプレー９に表
示される。

（３）次にオペレータがダイヤ・ステップ釦を押圧する
と、当日リンク情報メモリ２３から、次の内容即ち１１
０番地がリンク・レジスタ３０にセットされる。

（４）これによって、列車ダイヤ情報の半固定部１２か
ら列車ダイヤ情報＊１が読出され、ディスプレー９に表
示される。

（５）以下同様に表示されて行くが、例えば列車ダイヤ
情報＊３の次に臨時列車ダイヤ情報＊Ｒを挿入する場合
、リンク設定回路２８を制御して第６図Ｃに示す如く、
当日リンク情報メモリ２３において先発アドレス「１３
０」にリンクして次発アドレス例えば「１０００」を書
込む。

（６）そして同時に列車ダイヤ情報可変部１３の該当番
地「１０００」に臨時列車ダイヤ情報＊Ｒを書込み、当
日リンク情報メモリ２３には次にリンクして次発アドレ
ス「１４０」を書込むようにする。

（７）ある列車を運休にする場合、運休になる当該列車
に対するリンクを飛ばしてしまうよう、リンク設定回路
によって当日リンク情報メモリの内容を変更する。

（８）上述の如く順次ディスプレー９に表示しては当日
のあるべき列車ダイヤに見合うリンク情報を、当日リン
ク情報メモリ２３内につくって行くが、ある場合には列
車番号を指定してその列車ダイヤ情報をディスプレー９
に表示し、またその列車番号のものから以降の列車ダイ
ヤ情報を順に表示して行きたい場合がある。

このためには、オペレータはダイヤ設定により列車番号
情報をスキャン回路２９に送出する。

（９）スキャン回路２９は当該列車番号情報にもとづい
てダイヤ情報半固定部１２を検索し、モニ夕表示制御回
路３１を介してディスプレー９に表示される。

（１０）このとき同時にそのアドレス情報がモニタ用リ
ンク・レジスタ３０にセットされて保持され、次にダイ
ヤ・ステップ釦が押圧されたときその次のアドレスから
列車ダイヤ情報が読出されてディスプレー９に表示でき
るようにされる。

（１１）データ処理装置３からのアクセスがあった場合
、表示起動信号が与えられ、スキャン回路２９によって
当日リンク情報メモリ２３が順次スキャンされる。

いうまでもなく当日リンク情報メモリ２３には上述の手
段によって修正されたリンク情報が格納されている。

このために読出されたリンク情報によって、ダイヤ情報
の半固定部１２から当日のダイヤにしたがったダイヤ情
報が読出される。

そしてモニタ表示制御回路３１をへて表示レジスタ３２
にセットされる。

（１２） 表示レジスタ３２の内容は表示制御回路３３
の制御により該表示制御回路３３を介してデータ処理装
置３に供給され、上述の表示盤に表示するようにされる
。

以上説明した如く、本発明によればストアード・プログ
ラム型のデータ処理装置３の処理によって、列車進出情
報にもとづいて、次々とダイヤ情報を表示盤に表示せし
めて行くことができる。

そして、この場合当日の列車ダイヤ情報を正しいダイヤ
にしたがってディスプレー９を見ながら修正して行くこ
とができ、誤操作がない。

また列車ダイヤが大幅に混乱した場合にも容易に対処す
ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の列車案内システムの列車ダイヤ修正制
御方式が適用される表示盤制御システムの一実施例構成
、第２図は列車進出情報と表示盤の表示情況とを対比し
て図示した説明図、第３図は半固定列車ダイヤ情報とコ
ンソール側からの書替え可能な可変情報とを一致させつ
つ両者を対として出力せしめるようにした本発明の一実
施例構成、第４図はその説明図、第５図は半固定列車ダ
イヤ情報とコンソール側からの書替え可能な可変情報と
をリンク制御によってリンクをつくるようにした本発明
の一実施例構成、第６図はその説明図を夫々示している
。 図中、１は列車進出情報、３はデータ処理装置、４は列
車ダイヤ・ファイル、７は表示盤、８はコンソール、９
はディスプレー、１０は操作盤、１２は半固定列車ダイ
ヤ情報の格納領域、１３は可変列車ダイヤ情報の格納領
域、１４，２３，２４，２５，２６，２７，２８，２９
．３０は予め定められたパターンにしたがった列車ダイ
ヤ情報抽出手段を表わす。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 列車ダイヤ情報を格納するファイルメモリがあって
   、列車が予め定められた地点に進出したことを表わす進
   出情報を受けた時に、該ファイルメモリをアクセスして
   該ファイルメモリに記載された発車順に従って列車の案
   内制御を行うデータ処理装置を備える列車案内システム
   における列車ダイヤ修正制御方式であって、該ファイル
   メモリに、列車ダイヤの列車情報を格納する第１の格納
   領域と、当該列車ダイヤの発車順を示し、該第１の格納
   領域内の列車情報記載位置を示す位置情報を含む運行情
   報を格納する第２の格納領域とを設け、更に、該ファイ
   ルメモリの格納領域の情報に対して指示情報を与えるコ
   ンソールと、該第２の格納領域の情報を修正する制御回
   路と、該第１の格納領域にアクセスして該修正済情報に
   一致する列車情報を読出す読取部とを備え、該進出情報
   を受けた時に、該コンソールからの指示情報に応じ上記
   第２の格納領域の情報を書替えて列車ダイヤの発車順を
   修正せしめるとともに、上記第２の格納領域の運行情報
   に従い上記第１の格納領域の列車ダイヤ情報の読出し制
   御を行い、当該修正された発車順に従う列車ダイヤ情報
   による列車案内制御を行うことを特徴とする列車案内シ
   ステムの列車ダイヤ修正制御方式。