JPS5828671Y2 - 転造工具の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は転造盤における転造工具の取付装置に関するも
のである。

本考案の目的は、転造工具の長手方向基準面及び横方向
基準面を支持台上の取付面及びこれと直角な取付基準面
に押圧あるいは抑圧解除する転造工具の取付け、取外し
操作を容易にしたことである。

シャフトにスプライン又はセレーションヲ転造加工する
転造工具は相対移動する一対のラック（以下転造ラック
と云う）によって行われる。

この転造ラックは支持台上の取付面に垂直な押圧ボルト
が設げられ、この押圧ボルトの押圧力によって転造ラッ
クを固定していた。

このため支持台の取付面に転造ラックを押圧する押圧ボ
ルトの頭部はラック歯が形成された面側に位置すること
になり、一対の転造ランクによって形成される狭いスペ
ース内で操作しなげればならないので非常に作業性が悪
かった。

また長手方向基準面に押圧する押圧ボルトの軸線も転造
シックの摺動方向と平行であるため、摺動台の上端面又
は下端面側で操作しなげればならず、障害物との干渉等
により操作性が悪かった。

本考案はこのような従来の不具合を解消したもので、そ
の特長とするところは、全ての操作部材な転造盤の作業
者に面する側に設け、この操作部材の操作トルクを変換
機構により変更して支持台上の取付面に対して直角をな
す各取付基準面に転造シックの長手方向基準面及び横方
向基準面を押圧してクランプするようにしたことである
。

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図において１はベース、２は該ベース１上に直立し
た一対の支柱である。

この支柱２の互いに対向する内側面には案内面４を有す
る案内台３を有し、これに摺動台５が昇降摺動可能に装
着されている。

この摺動台５の昇降駆動は、支柱２上に固設された天板
９上に設けである駆動シリンダ１０のピストンロッド１
１によって作動する。

前記摺動台５には支持台６が一体的に設けられ、この支
持台６上に転造ラック８が取付けられる。

７ａは転造ラック８の一端に対応する第１クランプ装置
であり、７ｂは他端と対応する第２クランプ装置である
。

Ｗは転造ラック８によって加工される工作物を示す。

第２図以下第７図により詳細な構成を説明する。

支持台５には転造ラック８の取付面２６と横方向の取付
基準面２４とが直角な面で形成されている。

前記第１クランプ装置７ａ及び第２クランプ装置７ｂは
取付面２６上に置かれる転造ラック８０両端にそれぞれ
対応するよう取付面２６上に設けられている。

第１クランプ装置７ａは次のような構造を有している。

Ａは取付面２６上で支持台６に固定されたブラケットで
ある。

このブラケットＡにねじ軸１４ａを有する操作部材１４
を転造盤の作業者に面する側に位置するよう係止部材１
５を介して設けられている。

また、この操作部材１４のねじ軸１４ａと平行軸線で枢
軸１３が取付けられており、この枢軸１３にクランプア
ーム１２が旋回可能に枢支されている。

クランプアーム１２はその先端は転造ラック８の一端の
突出部８ａ上に当接可能とし、後端は前記操作部材１４
のねじ軸１４ａによって進退する楔体１６と常時当接し
ている。

１７はクランプアーム１２の後端を楔体１６に当接する
方向に旋回力を付与するための押し上げスプリングであ
る。

また、ブラケットＡには転造ラック８の一端に形成され
た長手方向基準面が当接する長手方向の取付基準面２８
が形成されている。

一方の第２クランプ装置７ｂは、前記ブラケットＡと同
様にブラケットＢを取付面２６上で支持台６に固定し、
このブラケットＢにねじ軸１９ａを有する操作部材１９
を転造盤の作業者に面する側に位置するよう係止部材２
０を介して設けられている。

さらにブラケットＢには、転造ラック８の他端面方向に
進退移動可能であり、該他端の突出部８ｂと当接する取
付面２６と鋭角をなす傾斜面１８ａを備えたクランパ１
８が設けられている。

また前記操作部材１９のねじ軸１９ａによって進退する
楔体２１に前記クランパ１８の後端が当接され、該楔体
２１の進退によって、それと直交する方向にクランパ１
８を進退移動するように構成されている。

２２は転造ラック８の一側面に形成された横方向基準面
を支持台上の横方向の取付基準面２４に押圧する押圧部
材である。

この押圧部材２２も前記操作部材１４．１９と同方向の
転造盤の作業者に面する側に位置し、ナツト２３の締付
けによって押圧される。

２５はスペーサブロック、２７は工作物Ｗを支持するセ
ンタを示す。

本考案は上記の通りの構造であるから、第１クランプ装
置７ａの操作部材１４の操作によってクランプアーム１
２は楔体１６により転造ラック８の一端の突出部８ａを
取付面２６に垂直な方向に押圧してクランプする。

また第２のクランプ装置７ｂの操作部材１９の操作によ
ってクランパ１８は楔体２１により前進移動し、転造ラ
ック８の他端の突出部８ｂに傾斜ｍ １８ ａが当接し
、取付面２６と平行な押圧分力と取付面２６に垂直な押
圧分力とを付与して転造シック８を長手方向の取付基準
面２８に押圧すると同時に取付面２６に押圧してクラン
プする。

尚転造ラック８の横方向の取付基準面２４への押圧は前
記した通り押圧部材２２によって行うものである。

以上のように本考案は転造ラック（転造工具）を長手方
向の取付基準面２８に押圧する操作部材１９並びに横方
向の取付基準面に押圧する操作部材２３は全て転造盤の
作業者に面する側に設けられているものであるから、従
来のような不具合は解消され、操作性が良好となり転造
工具の取付け、取外しが容易に行われる。

また、操作部材の操作力を楔体を介してクランプアーム
及びクランプに変換伝達するようにしであるため、楔作
用によって強固なりランプが得られる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を備えた転造盤の正面図、第２図は
本考案装置の正面図、第３図は第２図■−ｍ線断面図、
第４図は第３図ＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は第３図Ｖ
−ｖ線断面図Ｊ第６図は第３図ＶＩ−Ｖｌ線断面図、第
７図は第２図■−■線断面図である。 ５・・・・・・摺動台、６・・・・・・支持台、７ａ・
・・・・・第１クランプ装置、７ｂ・・・・・・第２ク
ランプ装置、８・・・・・・転造ラック、１２・・・・
・・クランプアーム、１４・・・・・・操作部材、１６
・・・・・・楔体、１８・・・・・・クランパ１８ａ・
・・・・・傾斜面、１９・・・・・・操作部材ζ２１・
・・・・・楔体、２４・・・・・・横方向の取付基準面
、２６・・・・・・取付面、２８・・・・・・長手方向
の取付基準面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 転造工具を支持する支持台の取付面には該転造工具の長
   手方向基準面及び横方向基準面とそれぞれ係合し前記取
   付面に対して直角な取付基準面を設け、前記取付面上に
   転造工具の両端と対応するクランプ装置をその操作部材
   が転造盤の作業者に面する側に位置するよう設け、一方
   のクランプ装置の操作部材には楔体な介して転造工具を
   取付面に垂直な方向に押圧するクランプアームを備え、
   また他方のクランプ装置の操作部材には楔体を介して転
   造工具の端部と係合し取付面と鋭角をなす傾斜面を有す
   るクランパを備えて成る転造工具の取付装置。