JPS5827375Y2 - 回転ヘツド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビデオテープレコーダ等に釦ける回転ヘッド装
置に関する。

一般に、この種の装置として、ヘッドモータの軸に固定
されたヘッドドラム等の回転部材と、該回転部材に対し
て上記軸の方向と略々平行な方向に移動可能に取付けら
れたヘッドチップと、該ヘッドチップを移動する圧電素
子又は電磁石よりなる駆動装置と、上記ヘッドチップの
トラックずれを検出する手段とを備え、該手段からの信
号により上記駆動装置を制御して上記ヘッドチップの走
査軌跡を上記記録トラックに一致させるようにしたもの
が知られる。

従来の上記した装置では、駆動装置が上記回転部材に載
置されている。

ところで、上記したヘッドチップへの磁気テープの当接
力は比較的大きく、従って上記ヘッドチップを移動させ
るための力は大きなものを必要とし、更に上記ヘッドチ
ップは記録トラックを走査するように制御されなければ
ならないので上記の移動速度を高速にする必要がある。

このために、上記、駆動装置は大型のものになり、回転
部材に載置するのが困難となる。

駆動装置として電磁石等を回転部材に載置した場合には
電磁石からの漏洩磁束がヘッドチップに至り、再生ビデ
オ信号のＳ／ｎを劣化せしめるという欠点があった。

本考案は上記した欠点を除去するものであり、ヘッドモ
ータの軸に駆動装置の動力をヘッドチップに伝達する伝
達部材を貫通したから、駆動装置を回転部材に載置する
必要がなく、従って駆動装置として充分大型のものを用
いることができ、駆動装置として電磁石を用いた場合で
も再生ビデオ信号のＳ／ｒｌが劣化する虞れのないもの
である。

以下に、本考案の実施例を第１図及び第２図について説
明する。

第１図において、１はヘッドテップ２を有するビデオヘ
ッドであり、該ヘッドから周知の如く再生される再生ビ
デオ信号はプリアンプ３を介してエンベロープ検波器４
により検波され、この検波された信号はサンプリングホ
ールド回路５によりサンプリングされ、かつこのサンプ
リングされた値にホールドされる。

このように次々とホールドされる信号はメモリ６と比較
器７とに供給され、比較器７では上記サンプリングホー
ルド回路５とメモリ６との出力が比較され、ヘッドチッ
プ２のトラックずれに応じた誤差信号が得られる。

この誤差信号はアンプ８で増幅されて電磁石９に供給さ
れる。

この電磁石９は第２図に示すようにコイル１０ａ、１０
ｂが巻装されたコア１１ａ、１１ｂよりなり、上記誤差
信号に応じた電流が供給されるとコア１１ａの永久磁石
１２側がＳ極に、又コア１１ｂの永久磁石１２側がＮ極
になり、永久磁石１２は図にむいて上方に付勢される。

上記永久磁石１２はロッド１３よりなる伝達部材に固定
され、該ロッドはヘッドモータ１４の回転軸１５に摺動
自在に貫通されている。

１６はヘッドモータ１４の上記軸１５の軸受であり、上
記軸１５にはヘッドプレート１７が固定されている。

１８゜１９は周知のテープガイドドラムであり、これら
のドラムは上記モータ１４の外框に固定され、又上記ド
ラム１８．１９の間のスリット２０からは上記プレート
１７に載置された前記ヘッドチップ２が突出され、上記
ドラム１８，１９の周面を３６０に亘って案内される磁
気テープ（図示せｆに当接され、該テープの走行方向と
は交差するように上記チップ２によって上記テープが走
査される。

上記のチップ２は取付台２１を介して傾動台２２に固定
され、該傾動台はＶ溝に挿入されたロッド２３を介した
上記プレート１７及び前記ロッド１３にばね２４によっ
て押圧されている。

このような装置では、ビデオテープレコーダの再生時に
おいて、チップ２が前記テープ上の記録トラックより外
れると、これに応じて前記比較器７より誤差信号が得ら
れ、該誤差信号により前記の如く電磁石９が制御され、
該電磁石によりロッド１３を介して傾動台２２がロッド
２３を中心に回動され、チップ２が記録トラックに一致
して走査される。

第３図及び第４図は他の実施例を示すものであり、第１
図及び第２図と同一符号のものは同効のものを示す。

２５は比較器７からの誤差信号をＦＭ変調しかつパルス
増幅するＦＭ変調＆パルス増巾回路であり、該ＦＭ変調
＆パルス増巾回路からのパルス列は駆動アンプ２６で増
幅され、パルスモータ２７に供給される。

このモータの軸はアーム２８に枢動自在に取付けられた
枢動部材２９に螺合され、又上記アーム２８はモータ１
４の框体に回動自在に取付けられ、上記アーム２８には
前記ロッド１３が当接されている。

このような装置では、比較器７からの誤差信号によりＦ
Ｍ変調＆パルス増巾回路及びアンプ２６を介してモータ
２７が制御され、該モータの回転によりアーム２８が回
動されてロッド１３を介したチップ２が移動され、テッ
プ２は記録トラックに一致して走査される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すブロック図、第２図は縦
断側面図、第３図は他の実施例を示すブロック図、第４
図は縦断側面図である。 ２・・・チップ、９・・・電磁石、１３・・・ロッド、
１４・・・ヘッドモータ、１５・・・軸、１７・・・ヘ
ット７’ Ｌ／ −ト、２２・・イ頃動台、２４・・・
ばね、２７・・・パルスモータ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 回転ヘッド型磁気記録再生装置において、ヘッドモ
   ータの軸に固定された回転部材と、該回転部材に対して
   上記軸の方向と略々平行な方向に移動可能に取付けられ
   たヘッドチップと、該ヘッドチップを移動する駆動装置
   と、上記へラドチップを介して得られる再生ビデオ信号
   より記録トラックからの上記ヘッドチップの走査ずれを
   検出する手段とを備え、該手段からの信号により上記駆
   動装置を制御して上記ヘッドチップの走査軌跡を上記記
   録トラックに一致させるようになし、特徴として上記駆
   動装置の動力を上記ヘッドチップに伝達する伝達部材を
   上記軸に貫通した回転ヘッド装置。 ２ 、駆動装置として電磁石を用いた実用新案登録請求
   の範囲の第１項に記載の回転ヘッド装置。 ３ 、駆動装置としてパルスモータを用いた実用新案登
   録請求の範囲の第１項に記載の回転ヘッド装置。