JP2766573B2 - ムービングヘッド駆動装置 - Google Patents
ムービングヘッド駆動装置Info
- Publication number
- JP2766573B2 JP2766573B2 JP3344144A JP34414491A JP2766573B2 JP 2766573 B2 JP2766573 B2 JP 2766573B2 JP 3344144 A JP3344144 A JP 3344144A JP 34414491 A JP34414491 A JP 34414491A JP 2766573 B2 JP2766573 B2 JP 2766573B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- displacement
- cam
- vertical
- shaft portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Description
【0001】本発明はムービングヘッド駆動装置に係
り、特にビデオテープレコーダ(VTR)、ディジタル
オーディオテープレコーダ(DAT)などのようにムー
ビングヘッドを使用するAV機器に好適なムービングヘ
ッド駆動装置に関するものである。
り、特にビデオテープレコーダ(VTR)、ディジタル
オーディオテープレコーダ(DAT)などのようにムー
ビングヘッドを使用するAV機器に好適なムービングヘ
ッド駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VTR、DATなどのAV機器には、ビ
デオテープなどのテープについて収録或いは再生するた
めのヘッドが設けられており、該ヘッドはムービングヘ
ッド駆動装置により駆動されるものである。図4に従来
のムービングヘッド駆動装置の一例の正面図を示す。図
に示すように、ヘッド1はへッド支持体2を介して変位
機構3により駆動されるものであって、変位機構3はた
とえばN極/S極で示した永久磁石4とコイル5とから
構成されており、ヘッド1の上下方向の変位量はコイル
5に印加する電圧Vの大きさと極性によって、変位機構
3の上部に示した矢印の方向に上下に制御されるような
仕組みとなっている。このような支持体2及び変位機構
3を以ってムービングヘッド駆動装置が構成されている
わけである。
デオテープなどのテープについて収録或いは再生するた
めのヘッドが設けられており、該ヘッドはムービングヘ
ッド駆動装置により駆動されるものである。図4に従来
のムービングヘッド駆動装置の一例の正面図を示す。図
に示すように、ヘッド1はへッド支持体2を介して変位
機構3により駆動されるものであって、変位機構3はた
とえばN極/S極で示した永久磁石4とコイル5とから
構成されており、ヘッド1の上下方向の変位量はコイル
5に印加する電圧Vの大きさと極性によって、変位機構
3の上部に示した矢印の方向に上下に制御されるような
仕組みとなっている。このような支持体2及び変位機構
3を以ってムービングヘッド駆動装置が構成されている
わけである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示し
たような従来のムービングヘッド駆動装置では、特に同
図に示すようなヘッド支持体2が棒状で比較的長さが長
い場合、ヘッド支持体の共振が生じ、これにより同図左
端の矢印で示すようにヘッドが上下方向に共振変位を発
生することになる。また、前記のようにヘッド1の上下
方向の変位量はコイル5と永久磁石4との間の電磁気力
のみによるため、可動部(図4の例ではヘッド1、支持
体2及び永久磁石4)の質量により低周波共振変位が発
生する。以上のような共振変位が発生すると、図5に示
すようなビデオテープ11上のビデオトラック12をヘ
ッドでトレースする際、共振変位によるヘッドトレース
乱れ13が発生し、例えば図に見られるように蛇行する
など、ヘッドがビデオトラックを正確にトレースするこ
とが出来なくなるので再生画質が劣化する。従って、本
発明の目的とするところはムービングヘッド駆動装置の
ヘッドの上下、横方向などの共振を防止し、変位固定精
度を向上させこれによって再生画質の向上を図ることの
できるムービングヘッド駆動装置を提供することにあ
る。
たような従来のムービングヘッド駆動装置では、特に同
図に示すようなヘッド支持体2が棒状で比較的長さが長
い場合、ヘッド支持体の共振が生じ、これにより同図左
端の矢印で示すようにヘッドが上下方向に共振変位を発
生することになる。また、前記のようにヘッド1の上下
方向の変位量はコイル5と永久磁石4との間の電磁気力
のみによるため、可動部(図4の例ではヘッド1、支持
体2及び永久磁石4)の質量により低周波共振変位が発
生する。以上のような共振変位が発生すると、図5に示
すようなビデオテープ11上のビデオトラック12をヘ
ッドでトレースする際、共振変位によるヘッドトレース
乱れ13が発生し、例えば図に見られるように蛇行する
など、ヘッドがビデオトラックを正確にトレースするこ
とが出来なくなるので再生画質が劣化する。従って、本
発明の目的とするところはムービングヘッド駆動装置の
ヘッドの上下、横方向などの共振を防止し、変位固定精
度を向上させこれによって再生画質の向上を図ることの
できるムービングヘッド駆動装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨とすると
ころは、ヘッドと、縦溝を設けたガイド部材と、上下変
位用傾斜溝を設けたカムと、前記縦溝及び前記上下変位
用傾斜溝を貫通する軸部の一端にヘッドを支持するヘッ
ド支持体と、前記カムに対して横変位を与え前記軸部を
両溝に沿って滑動させる変位機構とを備え、前記カムか
ら前記ヘッド側に突出した前記軸部の長さが、前記カム
から前記ガイド部材側に突出した前記軸部の長さより短
いことを特徴とするムービングヘッド駆動装置にある。
決するためになされたものであって、その要旨とすると
ころは、ヘッドと、縦溝を設けたガイド部材と、上下変
位用傾斜溝を設けたカムと、前記縦溝及び前記上下変位
用傾斜溝を貫通する軸部の一端にヘッドを支持するヘッ
ド支持体と、前記カムに対して横変位を与え前記軸部を
両溝に沿って滑動させる変位機構とを備え、前記カムか
ら前記ヘッド側に突出した前記軸部の長さが、前記カム
から前記ガイド部材側に突出した前記軸部の長さより短
いことを特徴とするムービングヘッド駆動装置にある。
【0005】
【作用】傾斜溝を設けたカムを、変位機構の動作により
横変位せしめると、一端にヘッドを支持した支持体はガ
イド部材に設けられた縦溝に沿って上下に変位する。こ
の場合、ヘッドは、その支持体がカムの傾斜溝ならびに
ガイド部材の縦溝によって上下及び横方向とも運動が拘
束されるため、共振が制限され、ヘッドのビデオトラッ
クのトレースが正確に行なわれるようになる。ヘッドの
共振周波数を高周波数とするように、カムからヘッド側
に突出した軸部の長さが、カムからガイド部材側に突出
した軸部の長さより短くしたので、ヘッドトレース乱れ
を発生する低周波共振変位を抑えることでき、共振幅も
小さくできる。
横変位せしめると、一端にヘッドを支持した支持体はガ
イド部材に設けられた縦溝に沿って上下に変位する。こ
の場合、ヘッドは、その支持体がカムの傾斜溝ならびに
ガイド部材の縦溝によって上下及び横方向とも運動が拘
束されるため、共振が制限され、ヘッドのビデオトラッ
クのトレースが正確に行なわれるようになる。ヘッドの
共振周波数を高周波数とするように、カムからヘッド側
に突出した軸部の長さが、カムからガイド部材側に突出
した軸部の長さより短くしたので、ヘッドトレース乱れ
を発生する低周波共振変位を抑えることでき、共振幅も
小さくできる。
【0006】
【実施例】図1〜図3について本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明実施例装置の正面図、図2は同側面
図、図3は同平面図である。これらの図に示すように、
ヘッド1は、縦溝8の設けられたたとえばシリンダーヨ
ークの如きガイド部材9の内部に収められたヘッド支持
体2の軸部10の一端に支持され、該軸部10は上下変
位用傾斜溝7を設けたカム6の該傾斜溝7を貫通して設
けられており、カム6は変位機構3によって駆動され、
ヘッド1に変位を与える構成となっている。この変位機
構3は、たとえばN極/S極で示した永久磁石4とコイ
ル5とから構成されているものである。
る。図1は本発明実施例装置の正面図、図2は同側面
図、図3は同平面図である。これらの図に示すように、
ヘッド1は、縦溝8の設けられたたとえばシリンダーヨ
ークの如きガイド部材9の内部に収められたヘッド支持
体2の軸部10の一端に支持され、該軸部10は上下変
位用傾斜溝7を設けたカム6の該傾斜溝7を貫通して設
けられており、カム6は変位機構3によって駆動され、
ヘッド1に変位を与える構成となっている。この変位機
構3は、たとえばN極/S極で示した永久磁石4とコイ
ル5とから構成されているものである。
【0007】このような構成においてコイル5に対し、
ヘッド1の変位量に対応する電圧Vを印加すると、コイ
ル5内の永久磁石4に電磁気力が作用する結果、変位機
構3が動作し、カム6に対して変位量Xの横方向変位を
与えることになる。ところが、ヘッド支持体2及び軸部
10を介して一端に支持されたヘッド1は、該支持体2
がガイド部材9の縦溝8によって横方向変位が制限され
ているので、カム6に設けられた上下変位用傾斜溝7内
を滑動する軸部10に伝達される前記横変位に従って変
位量Yの上下方向の変位が与えられることになり、結
局、上下方向、横方向とも変位量が制限されたものとな
る。
ヘッド1の変位量に対応する電圧Vを印加すると、コイ
ル5内の永久磁石4に電磁気力が作用する結果、変位機
構3が動作し、カム6に対して変位量Xの横方向変位を
与えることになる。ところが、ヘッド支持体2及び軸部
10を介して一端に支持されたヘッド1は、該支持体2
がガイド部材9の縦溝8によって横方向変位が制限され
ているので、カム6に設けられた上下変位用傾斜溝7内
を滑動する軸部10に伝達される前記横変位に従って変
位量Yの上下方向の変位が与えられることになり、結
局、上下方向、横方向とも変位量が制限されたものとな
る。
【0008】なお、この場合、ヘッド1の上下幅△yは
カム6の横変位幅△x及び傾斜溝7の傾斜角θの関数△
y=△x・tanθで決定される。また上下の方向につ
いてはコイル5への印加電圧の極性により変化させるこ
とができる。さらに、傾斜角θを小さく、又横方向変位
量Xを小さくすることによって、ヘッドの縦方向変位量
の分解能を向上させることができるため、変位精度も高
いものが得られる。また、軸部10の一端にヘッド1を
支持するに際し、カム6の傾斜溝7からヘッド1側への
軸部10の突出し長さを出来るだけ短かくすることによ
って、ヘッド1の共振周波数を高周波とすることがで
き、これによって低周波変位を抑えることが可能とな
る。さらに軸部10の突出し長さを短かくすることによ
って共振振幅も小さくすることができる。
カム6の横変位幅△x及び傾斜溝7の傾斜角θの関数△
y=△x・tanθで決定される。また上下の方向につ
いてはコイル5への印加電圧の極性により変化させるこ
とができる。さらに、傾斜角θを小さく、又横方向変位
量Xを小さくすることによって、ヘッドの縦方向変位量
の分解能を向上させることができるため、変位精度も高
いものが得られる。また、軸部10の一端にヘッド1を
支持するに際し、カム6の傾斜溝7からヘッド1側への
軸部10の突出し長さを出来るだけ短かくすることによ
って、ヘッド1の共振周波数を高周波とすることがで
き、これによって低周波変位を抑えることが可能とな
る。さらに軸部10の突出し長さを短かくすることによ
って共振振幅も小さくすることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、ヘッドの上下、横方向
の変位を制限することによって上下、横方向の共振を抑
制し、さらには共振周波数を高周波としまた共振振幅も
小さくすることができるので、これによって記録再生時
のビデオヘッドトレース乱れが小さくなるため再生画質
が向上し、さらに変位分解能、精度とも向上するなど、
その効果は計り知れないものがある。
の変位を制限することによって上下、横方向の共振を抑
制し、さらには共振周波数を高周波としまた共振振幅も
小さくすることができるので、これによって記録再生時
のビデオヘッドトレース乱れが小さくなるため再生画質
が向上し、さらに変位分解能、精度とも向上するなど、
その効果は計り知れないものがある。
【図1】本発明実施例装置の正面図である。
【図2】本発明実施例装置の側面図である。
【図3】本発明実施例装置の平面図である。
【図4】従来装置の一例の正面図である。
【図5】従来技術によるヘッドトレースの乱れの例を示
す図である。
す図である。
1 ヘッド 2 支持体 3 変位機構 6 カム 7 上下変位用傾斜溝 8 縦溝 9 ガイド部材
Claims (1)
- 【請求項1】 ヘッドと、縦溝を設けたガイド部材と、
前記ヘッドとガイド部材の間に位置して上下変位用傾斜
溝を設けたカムと、前記縦溝及び前記上下変位用傾斜溝
を貫通する軸部の一端にヘッドを支持するヘッド支持体
と、前記カムに対して横変位を与え前記軸部を両溝に沿
って滑動させる変位機構とを備え、前記カムから前記ヘ
ッド側に突出した前記軸部の長さが、前記カムから前記
ガイド部材側に突出した前記軸部の長さより短いことを
特徴とするムービングヘッド駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3344144A JP2766573B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | ムービングヘッド駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3344144A JP2766573B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | ムービングヘッド駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05159256A JPH05159256A (ja) | 1993-06-25 |
JP2766573B2 true JP2766573B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=18366980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3344144A Expired - Lifetime JP2766573B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | ムービングヘッド駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2766573B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03165310A (ja) * | 1989-11-24 | 1991-07-17 | Mitsubishi Electric Corp | 回転磁気ヘッドアセンブリ |
JPH03185673A (ja) * | 1989-12-13 | 1991-08-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フロッピーディスクドライブ装置におけるローディング装置 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP3344144A patent/JP2766573B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03165310A (ja) * | 1989-11-24 | 1991-07-17 | Mitsubishi Electric Corp | 回転磁気ヘッドアセンブリ |
JPH03185673A (ja) * | 1989-12-13 | 1991-08-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フロッピーディスクドライブ装置におけるローディング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05159256A (ja) | 1993-06-25 |
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