JPS582735Y2 - 果実包装充填器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ネット包装用の果実充填器に関するものであ
る。

従来みかん、夏みかんなどのかんきつ類を始めとする果
実類をネットに包装するための充填方法として、竹を半
裁した形状の竹べらなどが用いられ、かんきつ類などを
すくうよくにしてネット内に充填する方法が行われてい
た。

しかしながら、このような果実充填方法は、包装作業の
点で非能率的であるのを避けることができなかった。

本考案は、筒状体の胴部の一部、即ち少くとも下部筒状
体の胴部に長さ方向の膨出部を形成させたネット包装用
の果実充填器を提供するものであり、この果実包装充填
器を使用することにより、果実類をネットに包装するた
めの充填作業をきわめて能率的に行なうことができる。

筒状体は、上下２個の部分に分割し、充填口開口面積の
異なる任意の上部筒状体を交換使用せしめるようにする
ことが好ましく、例えばみかんと夏みかんというように
大きさの異なる果実類の充填の際に、それぞれその大き
さに対応する充填口開口面積を有する上部筒状体を選択
して使用することができる。

図面の第１図は、本考案に係る果実包装充填器の基本的
な一態様を夏みかん充填状態で示した斜視図であり、第
２図は果実包装充填器を半裁した状態のその縦断面図で
ある。

第３図は、本考案の他の態様で上下２個の筒状体部分に
分割した状態を示す斜視点である。

果実包装充填器は、筒状体１の胴部の一部に長さ方向の
膨出部２を形成させてなり、好ましくは筒状体上端部に
任意に設けられた鉤状ケどの突起３に包装用ネット４の
開口部分を引掛けて固定し、筒状体内に装入されたネッ
トに夏みか八５を投入し、充填する。

夏みかんの充填後、前記膨毘部を利用し、そこから手で
商品ラベルなどを挿入する。

この果実充填後の商品ラベルの挿入も従来はなかなか困
難な作業であったが、本考案の果実包装充填器では膨出
部を利用することによりこのような難点が有効に解決さ
れる。

筒状体は、ビス孔６を利用して台上などに固定して使用
されるが、包装さるべき果実の大きさに応じて充填口開
口面積を変えて用いることが好ましく、上下２個の部分
７，８に分割し、充填口開口面積の異なる任意の上部筒
状体を交換使用せしめるようにすることが望ましい。

筒状部上下各部分の着脱は、例えば第２図の円内拡大図
に示されるように、環状溝部分９の嵌合を利用して行わ
れる。

そして、夏みかんに代えてみかんを充填するような場合
には、充填口開口面積１０の小さい上部筒状体７と交換
し、これを胴部に長さ方向の膨出部を形成させた下部筒
状体８に嵌着して使用する。

このように、本考案に係る果実包装充填器は、包装用ネ
ットへの果実類の充填ならびに果実充填後の商品ラベル
の挿入を容易にして、包装作業性を著しく改善させる効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る果実包装充填器の基本的な一態
様を夏みかん充填状態で示した斜視図であり、第２図は
果実包装充填器を半裁した状態のその縦断面図である。 第３図は、本考案の他の態様で上下２個の筒状体部分に
分割した状態を示す斜視図である。 これらの図面において、符号１は筒状体、２はその長さ
方向の膨出部、４は包装用ネット、そして７および８は
筒状体の上、下各部分をそれぞれ指示する。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状体を上下２個の部分に分割し、少くとも下部筒状体
   の胴部には長さ方向の膨出部を形成させると共に、充填
   口開口面積の異なる任意の上部筒状体を交換使用せしめ
   るようにしたネット包装用の果実充填器。