JPS5827326B2 - 防振性鋳物の製造方法 - Google Patents

防振性鋳物の製造方法

Info

Publication number
JPS5827326B2
JPS5827326B2 JP5250075A JP5250075A JPS5827326B2 JP S5827326 B2 JPS5827326 B2 JP S5827326B2 JP 5250075 A JP5250075 A JP 5250075A JP 5250075 A JP5250075 A JP 5250075A JP S5827326 B2 JPS5827326 B2 JP S5827326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
parts
chromium
iron
casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5250075A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS51128617A (en
Inventor
雅俊 中川
景隆 天野
隆 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP5250075A priority Critical patent/JPS5827326B2/ja
Publication of JPS51128617A publication Critical patent/JPS51128617A/ja
Publication of JPS5827326B2 publication Critical patent/JPS5827326B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は騒音、振動などを減少させるに適した鉄基合金
系の鋳物の製造方法に関する。
最近公害問題として重視されているものの一つに、各種
の機械、機器から発生する騒音がある。
このため現在各種の機械、機器の設計、製造にあたっで
はこれらの機械、機器より発生する騒音、振動を少しで
も減少させるよう努力も払われている。
ところで、このような騒音、振動を効果的に減少させる
手段り一つに振動減衰能の大きな材料を機械、機器の構
造部材として使用し、騒音、振動の発生部分でこれを吸
収させる手段がある。
従来、このような騒音、振動を吸収する材料としては、
プラスチックやマンガンを４０〜９０％含む銅合金ある
いは鋳鉄などが知られているが、プラスチックは機械的
強度が小さくまた耐熱性が劣ること、マンガンを４０〜
９０係含む銅合金は振動減衰能の臨界温度が５０℃〜８
０℃程度と低い欠点を有している。
また鋳鉄は複雑な形状でも鋳物として鋳造形成でき、室
温での振動減衰能もすぐれていると言う利点がある。
しかし例えば蒸気タービン、ガスタービンその他各種の
内燃機関の軸受部材など高温で使用される場合には振動
減衰能が低し、所要の騒音防止、振動防止を図り得ない
と言う欠点が認められる。
本発明は上記欠点に鑑みてなされたもので複雑な形状の
機械、機器部材を鋳造形成しうるともに高温下でも騒音
防止乃至振動防止の機能を充分に維持、発揮する防振性
鋳物Φ製造方法を提供することを目的とする。
以下本発明の詳細な説明すると本発明は重量比でクロム
３０係以下、珪素４係を超え８係まで（但しクロムと珪
素の含量は３４係以下）、残部が実質的に鉄である鉄基
合金、もしくはこの鉄基合金中クロム成分を６係以下の
範囲内にてアルミニウムで置換した合金からなる鋳造品
で６５０〜１３００℃の温度で焼なまし処理したことを
特徴とする防振性鋳物の製造方法である。
本発明において一組成分をなすクロムは所要の振動減衰
能を得る上で必要な元素であるが３０係を超えると材料
の脆化を招き機械強度も低下するので不可である。
一方下限は少なくともｏ、１％程度に選択するのが好し
い。
また他の一組成分をなす珪素は振動減衰能の向上にも寄
与するが鋳造性の点から必要な元素で鋳造性向上の点か
らして、４俤以下では充分でなく、８係を超えると材料
の脆化が認められ、結局機械的強度が低くなるので不可
である。
しかしてこれらクロムおよび珪素の含量が３４係を超え
ると脆化して機械的特性の点から構造材料に不適当とな
るため上記範囲内で選択する必要がある。
尚このクロム珪素成分系においてクロム組成分の一部を
アルミニウムで置換して振動減衰能をさらに改善しうる
が６饅を超えると材料の脆化を招き易く、機械的強度を
低下する。
本発明の防振性鋳物は上記の如く所定量のクロムおよび
珪素さらに要すればアルミニウムを必須成分とするがさ
らに残部を鉄成分が占める。
しか＊申してこの鉄成分は不可避的な不純物の含有は差
支えない。
また、上記鉄基合金からなる鋳造品はさらに焼なまし処
理されて振動減衰能を発揮するに至るが、この焼なまし
温度が６５０℃未満では効果が不充分であり、さらに１
３００℃を超えると一部溶解なども鋳造品の形部れを招
いたりし、所望の振動減衰能を有する機械、機器部品と
しての鋳物が得られない。
次に本発明の実施例を記載する。
表に示す組成（重最多）の合金を先ず用意し、高周波誘
導溶解後、鋳造し比較例を含め８種の鋳造品を得た。
次いでこれらの鋳造品から１×１１０Ｘ１００ｉの試験
片を切り出して、６５０〜１３００℃で熱処理を施し焼
なましして鋳物を得た。
かくして得た鋳物試験片に同一条件で折曲げ振動を与え
て対数減衰率（δ）を室温および高温でそれぞれ測定し
た。
かくして得た測定結果を焼なまし温度とともに表に併せ
て示す一方温度と振動減衰率との関係を第１図にそれぞ
れ示した。
尚振動減衰率（δ）は比較例２の値を基準値１０とした
場合の値である。
表および第１図から明らかなように本発明に係る鋳物は
比較例２に較べはるかに大きい振動減衰能を示すととも
に３００℃の高温でも依然としてすぐれた振動減衰能を
保持している。
しかも本発明に係る鋳物はその鋳造過程、溶製の際も鋳
鉄と同程度に浸流れが良好で複雑な鋳造品も容易に製造
しうる。
かくして本発明に係る防振性鋳物は高温でもすぐれた振
動減衰能を有していることに伴ない例えば蒸気タービン
、ガスタービンなど内燃機関の軸受などに適するものと
言える。
【図面の簡単な説明】
第１図は縦軸に対数振動減衰率を横軸に測定温度をとっ
た場合の本発明に係る防振鋳物の対数振動減衰率と比較
材の対数振動減衰率の曲線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １ 重量比でクロム３０％以下、珪素４係を超え８係ま
    で（但しクロムと珪素の含量が３４係以下）残部が実質
    的に鉄である鉄基合金からなる鋳造品で、６５０〜１３
    ００℃で焼なまし処理したことを特徴とする防振性鋳物
    の製造方法。 ２ 重量比でクロム３０係以下、珪素４係を超え８係ま
    で（但しクロムと珪素の合量が３４係以下）、アルミニ
    ウム６係以下、残部が実質的に鉄である鉄基合金からな
    る鋳造品で、６５０〜１３００８Ｃで焼なまし処理した
    ことを特徴とする防振性鋳物の製造方法。
JP5250075A 1975-05-02 1975-05-02 防振性鋳物の製造方法 Expired JPS5827326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5250075A JPS5827326B2 (ja) 1975-05-02 1975-05-02 防振性鋳物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5250075A JPS5827326B2 (ja) 1975-05-02 1975-05-02 防振性鋳物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS51128617A JPS51128617A (en) 1976-11-09
JPS5827326B2 true JPS5827326B2 (ja) 1983-06-08

Family

ID=12916433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5250075A Expired JPS5827326B2 (ja) 1975-05-02 1975-05-02 防振性鋳物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5827326B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215415A (en) * 1975-07-29 1977-02-05 Nippon Gakki Seizo Kk Alloys with high damping capacity
TWI758215B (zh) * 2021-07-28 2022-03-11 國立清華大學 高鉻矽耐蝕鋼及其用途

Also Published As

Publication number Publication date
JPS51128617A (en) 1976-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009503250A (ja) 高い減衰能を有する銅合金の製造方法
JPS5929105B2 (ja) 耐溶融亜鉛侵食性にすぐれＦｅ基合金
JPH0321622B2 (ja)
RU2122044C1 (ru) Сплав железа с алюминием
JPS5827326B2 (ja) 防振性鋳物の製造方法
JPH04501440A (ja) 高温構造材用の改良ニッケルアルミニド合金
US2018520A (en) High strength alloy
JPH02298236A (ja) 鋳造用低熱膨脹合金
JPS6254390B2 (ja)
JPS6256940B2 (ja)
JP2778891B2 (ja) 高強度低膨張鋳鉄およびその製造方法と、それを用いた摺動部品および機械部品
JPS6254389B2 (ja)
JPS59113155A (ja) 常温および高温強度のすぐれた防振性Ｚｎ合金
JPS6363617B2 (ja)
JPS607014B2 (ja) 常温および高温強度のすぐれた鋳造用防振性Ｚｎ合金
US4808243A (en) High damping zinc alloy with good intergranular corrosion resistance and high strength at both room and elevated temperatures
JPS5910984B2 (ja) 減衰能が大きいＡｌ基吸振合金およびその製造方法
JPH0243813B2 (ja) Gasutaabinyokokyodocokitainetsugokin
JPS6254387B2 (ja)
JPS5827325B2 (ja) 振動減衰合金の製造方法
JP4253101B2 (ja) 被削性に優れた高制振性鋳鋼およびその製造方法
JPS6232255B2 (ja)
JPH04232228A (ja) Ｆｅ−Ｍｎ系振動減衰合金鋼とその製造方法
JP5601268B2 (ja) 鉄合金製制振材の製造方法と鉄合金製制振材
JPS6238418B2 (ja)