JPS5827304B2 - ドシツアンテイカホウホウ - Google Patents

ドシツアンテイカホウホウ

Info

Publication number
JPS5827304B2
JPS5827304B2 JP48007406A JP740673A JPS5827304B2 JP S5827304 B2 JPS5827304 B2 JP S5827304B2 JP 48007406 A JP48007406 A JP 48007406A JP 740673 A JP740673 A JP 740673A JP S5827304 B2 JPS5827304 B2 JP S5827304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urea
formaldehyde
initial condensate
soil
ammonium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP48007406A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS4996516A (ja
Inventor
俊男 桜井
政夫 長谷川
俊介 田沢
健司 武内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP48007406A priority Critical patent/JPS5827304B2/ja
Publication of JPS4996516A publication Critical patent/JPS4996516A/ja
Publication of JPS5827304B2 publication Critical patent/JPS5827304B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された尿素系土壌安定剤を用いて土質を安
定化させる方法に関するものであり、本発明の目的とす
るところは、含有遊離ホルムアルデヒドを充分に除去し
て無臭化した場合においても保存安定性が極めて良好な
、改質された尿素ホルムアルデヒド初期縮合物を用いた
、無公害性の土質安定化方法を提供することにあり、ま
た他の目的は処理後の安定化した土壌の強度を従来にお
けるよりも格段に向上させることにある。
従来、軟弱な土壌を堅固なものに安定化させる方法とし
て、各種の薬液を土壌に注入して、土壌中で硬化させる
方法が知られており、特に近時、注入剤として尿素−ホ
ルムアルデヒド初期縮合物を主成分とする薬液と硬化剤
とからなる、いわゆる尿素系土壌安定剤が、価格が安い
、処理後の安安化した土壌の強度が太きいなどの点で注
目されている。
尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物は、通常尿素とホル
ムアルデヒドを水性媒体中で反応させることにより容易
に水溶液または水性分散液(懸濁液)として得られるも
のであって、このなかには保存安定性を良好にするため
に過剰の遊離ホルムアルデヒドが残されている。
しかし、このような尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物
を硬化剤と共に土壌中に注入して硬化させた場合は、ホ
ルムアルデヒドの目鼻に対する強い刺戟具のため注入作
業は困難であり、また処理後の土壌中には多量のホルム
アルデヒドが残存して、該土壌を掘削するような場合に
種々支障を来たすものである。
そこで、このホルムアルデヒド臭を消去するために、従
来、尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物に硫安を添加す
る方法が知られているが、この方法は消去効果が弱く、
シかも添加後の初期縮合物は保存安定性が極度に悪化す
るという欠点がある。
また、他の方法として、尿素−ホルムアルデヒド初期縮
合物に尿素を溶解させて硬化剤と共に土壌に注入し、土
壌中において遊離ホルムアルデヒドと尿素とを反応させ
る方法、あるいは予め尿素−ホルムアルデヒド初期縮合
物と尿素とを反応させた反応生成物を硬化剤と共に土壌
中に注入する方法などが提案されている。
これらの方法においては尿素と遊離ホルムアルデヒドと
の反応によってメチロール化尿素が生成するので、処理
後の土壌中のホルムアルデヒド臭は弱められると共に該
メチロール化物は土壌中で硬化樹脂を形成するため土壌
強度が高められるものである。
しかしながら、前者においては処理後の安定化した土壌
中のホルムアルデヒド臭は未だ可成り強いものであり、
また、後者においても、前者の場合よりホルムアルデヒ
ド臭を減少させることができるが、しかし充分なものと
は云えず、しかもこの場合に用いられる前記反応生成物
は含有遊離ホルムアルデヒド量が少ないので保存安定性
が極めて悪く、このため、しばしば土壌注入直前に施工
現場において尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物と尿素
を反応させなければならないという煩雑さを伴うもので
ある。
さらに、この尿素による無臭化方法においては、完全に
無臭化するためには初期縮合物中に残存する遊離ホルム
アルデヒドに対して当量以上の、多量の尿素を用いなけ
ればならないが、このような場合は処理後の土壌強度が
著しく低下してしまうという欠点がある。
かかる実状に鑑み、本発明者らは、含有遊離ホルムアル
デヒドを充分除去して無臭化させた場合にも保存安定性
か良好であり、かつこれを土壌中で硬化させた場合にも
、硬化土壌の強度を充分に大きくさせるような改質され
た尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物を用いた土質安定
化方法について種々研究した結果、以下に示す方法によ
ってその目的が達成されることを知り本発明を完成した
すなわち、本発明は「尿素−ホルムアルデヒド初期縮合
物にアンモニウム塩を添加し、中性附近において反応さ
せて、該初期縮合物中に残存する遊離ホルムアルデヒド
を除去せしめると共に、この処理における任意の段階で
金属の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、リン酸塩および塩化物
からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物と尿素
とを添加し、次いで得られた処理物のpHを6.5〜9
.5に最終調整した改質尿素−ホルムアルデヒド初期縮
合物を硬化剤と共に土壌と混合するかもしくは土壌に浸
透せしめて、硬化させることを特徴とする土質安定化方
法。
」を要旨とするものである。以下、本発明方法について
説明する。
本発明に用いる改質尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物
の製造原料とされる尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物
は公知方法で製造されるものであって、固形樹脂分4〜
60重量%の水溶液ないしは水性分散液が使用される。
また、本発明における尿素−ホルムアルデヒド初期縮合
物とは、尿素とホルムアルデヒドとの初期縮合物のみな
らず、これをチオ尿素、エチレン尿素、グアニル尿素、
グアニル尿素のリン酸塩、メラミン、フェノール、メタ
ノール、エチレングリコール、カルボキシメチルセルロ
ース、エチルセルロース、アクリルアミド、ポリビニル
アルコールなどの1種または2種以上を用いて適宜変性
したものをも含む。
而して、原料初期縮合物の最も一般的な製造法は尿素1
モルに対してホルムアルデヒド2〜3モル(ホルムアル
デヒド源としては通常36〜40%ホルマリンまたはパ
ラホルムなどが用いられる)の割合の混合物水溶液をホ
ウ酸、リン酸などの鉱酸、リン酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、アンモニア水、トリエタノールアミンなどの
有機アミンの1種または2種以上を用いてpHを4〜6
に調整し、80〜100℃の温度で約4〜20時間反応
せしめるものである。
反応後、尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物の保存安定
性を良好にするために反応液を中和するか、中和剤とし
ては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウ
ム、ギ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、トリエタノー
ルアミンなどの有機アミン類が用いられ、これらは1種
のみならず2種以上の混合物を用いることもできる。
本発明においては、上記のようにして製造した尿素−ホ
ルムアルデヒド初期縮合物にアンモニウム塩を添加して
処理するが、これは該初期縮合物中に残存する遊離ホル
ムアルデヒドを除去するためである。
添加されたアンモニウム塩は残存ホルムアルデヒドと反
応してヘキサメチレンテトラミンを生成するため、処理
後の尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物中にはホルムア
ルデヒドの刺戟具は認められない。
そして、この処理に用いられるアンモニウム塩としては
多くの種類のものが適用可能であるが、たとえば塩化ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、ス
ルファミン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、重炭酸
アンモニウム、酢酸アンモニウム、チオシアン酸アンモ
ニウム、ギ酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、ヨウ
化アンモニウム、フッ化アンモニウムなどを好適なもの
として挙げることができる。
これらは1種のみならず、2種以上を用いることもでき
る。
アンモニウム塩の添加量は、原料初期縮合物中に残存す
る遊離ホルムアルデヒドの全量に対して少なくとも当量
、すなわち、遊離ホルムアルデヒドの全量をヘキサメチ
レンテトラミンに変化せしめるのに充分な量を用いるこ
とが好ましい。
当量以下用いた場合はホルムアルデヒドの除去か不充分
となり、また当量以上添加することは差支えないが、多
量に用いるのは不経済であり、かつ極端に多く用いると
初期縮合物を硬化させた場合に硬化時間が長くなるので
好ましくない。
通常好ましい添加量は、用いられるアンモニウム塩の種
類に応じて適宜変化させられるが、原料初期縮合物中の
遊離ホルムアルデヒド1モルに対して1/3〜4/3モ
ルの範囲内である。
処理温度は通常O〜100℃、特に0〜40℃が好適で
ある。
高い温度で処理した場合には、処理後すみやかに室温に
まで低下させることが保存安定性を良好にする上から好
ましい。
本発明においては、このアンモニウム塩添加処理にあた
り、反応を中性附近で行なわせることが必要であるが、
これは以下に述べる理由によるものである。
すなわち、既述のごとく原料尿素−ホルムアルラデヒド
初期縮合物は保存安定性を良好にするために中性附近に
調整されているが、これにアンモニウム塩を添加して反
応させた場合には、通常はアンモニウム塩の陰イオンか
らもたらされる酸のため反応液はかなり強い酸性を呈し
、そしてこのような強酸性下においては初期縮合物の縮
合反応が急速に進行して保存安定性が極度に悪化し、甚
だしい場合には反応中に初期縮合物が硬化してしまうが
、アンモニウム塩添加反応を中性附近で行なわせた場合
には初期縮合物は安定であって、保存安定性がそこなわ
れるようなことはないからである。
従って、この処理においては、通常はアンモニウム塩と
共にアルカリ性のpH調整剤を添加して、反応中に反応
液を常に中性附近に保持させる。
ただし、本発明においてはアンモニウム塩として炭酸ア
ンモニウムまたは重炭酸アンモニウムを用いる場合があ
り、このようなときは反応液の酸性度は弱いものでしか
ないから、等にアルカリ性のpH調整剤を併用する必要
はない。
本発明においては、アンモニウム塩添加反応時のpHは
比較的広い範囲の値に設定することができるが、通常は
pH6,0〜9.5であり、特に7.0〜8.5に調整
することが好ましい。
なお、本発明においては後でも詳しく述べるように、ア
ンモニウム塩と共に特定の金属塩類を添加する場合が多
くて、この際、金属塩としてたとえば炭酸ナトリウムの
ような水に溶かした場合に強いアルカリ性を呈する金属
塩が用いられることもあり、このような場合はアンモニ
ウム塩が用いられているにも拘らず初期縮合物は通常ア
ルカリ性を示すものである。
したがって、このアンモニウム塩添加処理に用いられる
pH調整剤は、単にアルカリ性の調整剤ののみにとどま
るものではなく適宜酸性の調整剤も使用される。
用いられるpH調整剤の種類としては、アルカリ性物質
として、ガス状アンモニア、アンモニア水、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、アルカリ土類金属の酸化物、ま
たは炭酸塩などが挙げられ、酸性物質として、塩酸、硝
酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸などが挙げられる。
これらは1種のみならず、2種以上を混合して用いるこ
ともできる。
また、これらのほかにリン酸2水素カリウム−水酸化ナ
トリウム、ホウ酸−塩化カリウムー水酸化ナトリウム、
ホウ砂−塩酸、ホウ砂−ギ酸、ホウ砂−水酸化ナトリウ
ム、リン酸2水素カリウム−リン酸水素2ナトリウム、
リン酸2水素カリウム−ホウ砂、酢酸ナトリウム−水酸
化カリウム、酢酸ナトリウム−塩酸、ホウ酸−塩化カリ
ウムー炭酸ナトリウム、ホウ砂−ホウ酸−塩化ナトリウ
ム、リン酸水素2ナトリウム−クエン酸、トリメチルピ
リジン−塩酸、トリオキシメチルアミノメタン−塩酸、
トリエタノールアミン−塩酸などのpH緩衝液の単独ま
たは適宜組合せた混合物を用いることができる。
本発明においては、アンモニウム塩添加処理における任
意の段階(すなわち、アンモニウム塩の添加前、添加と
同時、または添加後、もしくはアンモニウム塩を添加し
て反応させた後など)で金属の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩
、リン酸塩および塩化物からなる群から選ばれた少なく
とも1種0化合物と尿素とを添加する。
上記金属塩類は尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物の保
存安定性を向上させるのに役立つものであり、また、処
理後の土壌強度を著しく大きくさせるものである。
用いられる金属塩は広い範囲に亘って選択可能であるが
、就中、等に硫酸すl−IJウム、硫酸カリウム、硫酸
マンガン、硫酸マグネシウム、硫酸クロム、硫酸コバル
ト、硫酸銅、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カル
シウム、硝酸マグネシウム、硝酸バリウム、硝酸マンガ
ン、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
、重炭酸カリウム、炭酸カルシウム、リン酸3カリウム
、リン酸3ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸
水素2ナトリウム、リン酸水素バリウム、塩化亜鉛、塩
化バリウム、塩化カリウム、塩化カドミウム、塩化クロ
ム、塩化鉄、塩化アルミニウム、塩化マンガン、塩化マ
グネシウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどを好
適なものとして例示することができる。
上記金属塩のうちには水に難溶または殆んど不溶の化合
物も含まれるが、このようなものを用いる場合はなるべ
く微粉末化して使用するのがよい。
金属塩の添加量は、広い範囲に亘って選択できるが通常
は原料初期縮合物に対して2.5〜100重量%の範囲
内で用いるのが適当である。
また、これら金属塩のうちにはアンモニウム塩と反応し
て水不溶性物質を生成するものがあって、このような金
属塩を用いた場合には、土壌注入液は通常粘度の高い懸
濁状となるので空隙の少ない土壌に注入するのには不適
であるが、空隙の多い土壌中には容易に注入することが
できる。
従って、用いる金属塩の種類は、注入する土壌の性質に
応じて適宜選択すべきである。
尿素は、アンモニウム塩添加処理後の初期縮合物中にお
いて生成される遊離ホルムアルデヒドを除去するため、
および処理後の土壌強度を大きくさせるために用いられ
る。
本発明においては、アンモニウム塩添加処理によって原
料初期縮合物中に残存する遊離ホルムアルデヒドの全量
を除去しても、初期縮合物の構成成分であるメチロール
化尿素は水溶液中においては除々にホルムアルデヒドを
解離するため、処理後に長期間保存した場合には初期縮
合物中の遊離ホルムアルデヒド量は再び増加するもので
ある。
ところが、予め処理液のなかに尿素を存在させておけば
、尿素は解離したホルムアルデヒドを逐次捕捉して、こ
れをメチロール化尿素として除去するので保存中にホル
ムアルデヒド臭が発生するようなことはない。
このようなことから、尿素はアンモニウム塩添加処理後
の初期縮合物中に添加することが好ましいが、本発明に
おいては、尿素をアンモニウム塩の添加前あるいはアン
モニウム塩と同時に原料初期縮合物に加えてアンモニウ
ム塩と一緒に処理しても差支えない。
何故ならば、尿素とホルムアルデヒドとの反応はアンモ
ニウム塩とホルムアルデヒドとの反応にくらべて格段に
遅いので(反応速度比は約1/20である)、尿素とア
ンモニウムを共に処理しても原料初期縮合物中の遊離ホ
ルムアルデヒドはアンモニウム塩と優先的に反応して尿
素と反応する機会は少ないからである。
なお、このように尿素の存在下でアンモニウム塩処理す
るときは尿素とホルムアルデヒドとの反応は極力抑制さ
せたほうが好ましいから、処理温度はなるべく低く、室
温またはそれ以下にすることが望ましい。
アンモニウム塩とホルムアルデヒドとは室温以下におい
ても容易に反応するものである。
また、尿素は初期縮合物を硬化させた場合に、硬化反応
の結果として放出される遊離ホルムアルデヒドをも捕捉
して除去するので、硬化した土壌中のホルムアルデヒド
臭をも消すことができる。
さらに、尿素は適量用いることによって土壌強度を大き
くすることができる。
従って、本発明においては金属塩と尿素との協同作用に
より処理後の土壌強度を極めて大きくすることができる
尿素は、原料初期縮合物に対して通常1〜50重量%の
範囲内で適宜選択して用いられる。
本発明に用いられる金属塩も上述の尿素の場合と同様に
、アンモニウム塩添加処理の任意の段階で初期縮合物に
添加することができるが、操作を簡便にする上から、ア
ンモニウム塩を添加する前またはアンモニウム塩と同時
に原料初期縮合物に添加することが好ましい。
この場合、金属塩は遊離ホルムアルデヒドと反応しない
から上述の尿素の場合におけるような配慮は必要としな
い。
ただし、本発明に用いられる金属塩のうちには、これが
添加された原料初期縮合物を酸性にするような酸性塩(
たとえば塩化鉄)、またはアルカリ性にするような塩基
性塩(たとえば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム)などが
含まれており、一方アンモニウム塩添加処理は既に述べ
たような理由から中性附近で行なう必要がある。
したがって、金属塩をアンモニウム塩添加前またはアン
モニウム塩と同時に原料初期縮合物中に添加する場合は
通常アルカリ性または酸性のpH調整剤を適宜併用して
、添加後の初期縮合物を中性附近に調整することが必要
である。
この際、用いるpH調整剤としては、既述のアンモニウ
ム塩添加処理において列挙したような化合物が適当であ
る。
なお、金属塩を、アンモニウム塩により処理した後の初
期縮合物に添加する場合についても前記と同様のことが
云える。
本発明においては、これまでの処理によって得られた処
理物のpHを6.5〜9.5に最終調整して改質された
尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物を調整するが、この
ような値のpHを採ることにより本発明の改質された初
期縮合物は、長期に亘り充分に良好な保存安定性が保持
される。
本発明においては、既述のごとくアンモニウム塩添加処
理時に、金属塩と尿素とをアンモニウム塩と同時に原料
初期縮合物に添加してアンモニウム塩と共に処理する場
合があるが、該処理は中性附近で行なうから、この場合
は殊更にpHを最終調整する必要はない。
しかし、アンモニウム塩添加処理後に金属塩または尿素
を添加するときには多くの場合にpHが変動するので、
これらを添加したのちに前記のpH調整が必要とされる
この際に用いられるpH調整剤としては、既述のアンモ
ニウム塩添加処理において列記したような化合物を挙げ
ることができる。
土質の安定化は、叙上の方法によって得られた改質尿素
−ホルムアルデヒド初期縮合物を硬化剤と共に土壌と混
合するかもしくは土壌に浸透せしめて硬化させることに
よって遠戚される。
この際、用いられる硬化剤の種類としては、硫酸、酸性
硫酸アンモニウム、酸性硫酸ナトリウム、塩酸、リン酸
、塩化鉄、塩化アルミニウムなどが挙げられる。
これらは1種のみならず2種以上を混合して用いること
かできる。
硬化剤は、本発明の改質尿素−ホルムアルデヒド初期縮
合物に対して通常0.1〜40重量四の範囲内で適宜選
択して使用する。
土質安定化の施工は、本発明の改質尿素−ホルムアルデ
ヒド初期縮合物と硬化剤とを水で希釈した薬液を使用す
る。
薬液は2液式、すなわち硬化剤と初期縮合物とを別々に
調合するのが適当である。
2液は同時に土壌と混合するかもしくは土壌中に浸透せ
しめた後、硬化反応して土質を安定化する。
本発明方法により改質した尿素−ホルムアルデヒド初期
縮合物は含有される遊離ホルムアルデヒド量が少なく、
通常は0.3重量%以下であってホルムアルデヒドの刺
戟臭はまったく認められない。
このため、前述の薬液調合作業は容易であり、かつ硬化
した土壌中にもホルムアルデヒド臭はなくて、該土壌の
掘削作業も極めて容易である。
このように、本発明方法によれば、土壌処理の前後にお
いてホルムアルデヒドの刺戟臭が発生しないので、ホル
ムアルデヒドによる公害を心配することなしに諸作業を
進めることができる。
また、本発明による改質尿素−ホルムアルデヒド初期縮
合物の保存安定性は非常に良好である。
たとえば、従来、尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物を
無臭化するために尿素を加える方法があるが、このよう
な方法によるものにくらべて本発明方法による場合は初
期縮合物の保存時間が格段に延長される。
このため、本発明においては、無臭化処理を施工現場に
おいておこなう必要はない。
また、前記従来の初期縮合物は水で希釈した場合には、
希釈しない場合にくらべて保存安定性が悪化するもので
あるが、本発明の改質尿素−ホルムアルデヒド初期縮合
物においては、かえって良好となる。
通常、土質安定化用薬液は初期縮合物を水で2倍程度に
希釈するものであるから、このように水希釈することに
よって保存安定性が良くなることは土壌処理においては
極めて有利である。
さらに、本発明においては尿素と金属塩との作用により
処理後の土壌強度を従来方法にくらべて格段に大きくす
ることができる。
また、本発明においては、初期縮合物の脱臭反応をたく
みに利用することにより効果的な土壌処理をすることが
できる。
すなわち、脱臭剤として炭酸アンモニウムまたは重炭酸
アンモニウムを初期縮合物に添加して中性附近で反応さ
せた場合は、すみやかに副生ずる炭酸ガスのため初期縮
合物は発泡状態を呈するが、かかる状態にある初期縮合
物を硬化剤と共に土壌中に注入すると発泡体が土壌中の
大空隙にまで一様に充填して硬化するので、薬液の使用
量が節約できる、流水の激しい個所の止水にも少量で有
効に働く、硬化土壌の掘削が容易であるなど種々のメリ
ットを期待することができる。
以下、本発明は実施例によって説明する。
なお、各側において単に部あるいは%とあるのはすべて
重量をあられすものとする。
実施例 1〜20 CI) 原料尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物の製
造 37%ホルマリン500部に尿素150部を添加した混
合液を水酸化すl−IJウム水溶液を用いてpH6,1
に調整して温度80℃で14時間反応させたのち、冷却
した反応生成物に再び水酸化ナトリウム水溶液を加えて
pHを8.0に調整した。
その結果、固形樹脂分44%、見掛粘度24センチボイ
ズ(20℃)の初期縮合物を得た。
該初期縮合物中に含まれる遊離ホルムアルデヒドの濃度
は4.1%であってホルムアルデヒドの刺戟臭は極めて
強かった。
(4)本発明の改質尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物
の製造 印の初期縮合物155部に、金属塩として塩化カリウム
(実施例1〜8)、塩化マグネシウム(実施例9〜12
)、硫酸マグネシウム(実施例13〜14)硝酸バリウ
ム(実施例15〜18)、重炭酸ナトリウム(実施例1
9)、リン酸水素2す) IJウム(実施例20)を各
20部仕込み、ついでこれにアンモニウム塩として、塩
化アンモニウム(実施例1,9,15,19)、硝酸ア
ンモニウム(実施例2,10,16)、硝酸アンモニウ
ム(実施例8)、酢酸アンモニウム(実施例3,11,
17)、スルファミン酸アンモニウム(実施例4,12
,18)、チオシアン酸アンモニウム(実施例5,13
)、フッ化アンモニウム(実施例6,14)、炭酸アン
モニウム(実施例7)、リン酸3アンモニウム(実施例
20)を第1表に記載の割合で添加し、同時に水酸化ナ
トリウム水溶液を用いて混合物のpHを7゜5〜8.0
に保持しつつ温度30〜35℃で1時間処理した。
ついで、これに尿素を30部溶解し、かつ水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いてpHを7.5に最終調整した。
このようにして得られた本発明の改質尿素−ホルムアル
デヒド初期縮合物について、含有遊離ホルムアルデヒド
量および保存安定性を試験した結果を第1表に示す。
なお、比較のために〔Dの初期縮合物に単に尿素のみを
添加して、前記と同様の処理をし、試験をした結果を対
照例として第1表に併記した。
帥 土質の安定化 〔創の各実施例の改質尿素−ホルムアルデヒド初期縮合
物を水で希釈して全量を400部とし、一方98%硫酸
15部を水で希釈して全量を400部とした。
ついで、両者を均一に混合した混合液を豊浦標準砂中に
浸透して硬化させたのち7日間放置して養生させた。
硬化した砂の圧縮強度を測定した結果を第2表に示す。
また、比較のために〔垣の対照例に用いた処理物につい
て、上記と同様の手順にしたがって硬化砂をつくりその
圧縮強度を試験した結果をも第2表に併記した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物にアンモニウム
    塩を添加し、中性附近において反応させて、該初期縮合
    物中に残存する遊離ホルムアルデヒドを除去せしめると
    共に、この処理における任意の段階で金属の硫酸塩、硝
    酸塩、炭酸塩、リン酸塩および塩化物からなる群から選
    ばれた少なくとも1種の化合物と尿素とを添加し、次い
    で得られた処理物のpHを6.5〜9.5に最終調整し
    た改質尿素ホルムアルデヒド初期縮合物を硬化剤と共に
    土壌と混合するかもしくは土壌に浸透せしめて硬化させ
    ることを特徴とする土質安定化方法。
JP48007406A 1973-01-18 1973-01-18 ドシツアンテイカホウホウ Expired JPS5827304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP48007406A JPS5827304B2 (ja) 1973-01-18 1973-01-18 ドシツアンテイカホウホウ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP48007406A JPS5827304B2 (ja) 1973-01-18 1973-01-18 ドシツアンテイカホウホウ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS4996516A JPS4996516A (ja) 1974-09-12
JPS5827304B2 true JPS5827304B2 (ja) 1983-06-08

Family

ID=11664979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP48007406A Expired JPS5827304B2 (ja) 1973-01-18 1973-01-18 ドシツアンテイカホウホウ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5827304B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158903U (ja) * 1987-04-04 1988-10-18

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158903U (ja) * 1987-04-04 1988-10-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPS4996516A (ja) 1974-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4293340A (en) Composition and process for stabilizing soil
JPS59199562A (ja) セメント組成物用混和剤
JPS6323147B2 (ja)
US5071945A (en) Process for the production of sulphonic acid group-containing condensation products with a low content of free formaldehyde
JPS5827304B2 (ja) ドシツアンテイカホウホウ
JP3091178B2 (ja) 地盤固結剤の製造方法
EP3425068A1 (en) Ammonium and boric acid free deliming agent, a deliming process and a use thereof
JP5017620B1 (ja) 地盤改良工法、シリカ系グラウト及びその原料
CN107352832A (zh) 一种混凝土液体超早强添加剂及制备方法
JPS5844714B2 (ja) ドシツアンテイカホウ
EP3456848B1 (en) A deliming agent and a use thereof and a deliming process
JPS5824469B2 (ja) ドシツアンテイカホウ
US3457199A (en) Improved urea-formaldehyde foams
DE3875465T2 (de) Verfahren zum haerten von aminoplastharzen.
JPH0247514B2 (ja)
JPS6216990B2 (ja)
JPS6312514B2 (ja)
US1849989A (en) Manufacture of mixed fertilizers
JPH0236154B2 (ja) Jibanchunyuzaioyobijibannoanteikahoho
JPH10176326A (ja) 地盤硬化法
JP3163191B2 (ja) 石膏硬化体の製造方法
JP2002284591A (ja) 尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥料の製造方法
JP2523112B2 (ja) 注入材料
JPS5833277B2 (ja) 土質の安定化処理方法
US3554731A (en) Method for manufacturing ammonium nitrate containing mixed fertilizers