JPH10176326A - 地盤硬化法 - Google Patents

地盤硬化法

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JPH10176326A
JPH10176326A JP35431596A JP35431596A JPH10176326A JP H10176326 A JPH10176326 A JP H10176326A JP 35431596 A JP35431596 A JP 35431596A JP 35431596 A JP35431596 A JP 35431596A JP H10176326 A JPH10176326 A JP H10176326A
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JP
Japan
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ground
aqueous solution
mixing
injection
water glass
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Pending
Application number
JP35431596A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Miyaji
雅彦 宮地
Hiroshi Kato
洋 加藤
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AICHI KEISO KOGYO KK
Original Assignee
AICHI KEISO KOGYO KK
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な調製作業の下で適切なゲルタイム及び発
現強度を経済的に得ることができ、しかも地盤を不用意
に汚染することがない地盤硬化法を提供する。 【解決手段】地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化
させる方法において、薬液としてNa2O1モルに対し
SiO2を3.6〜4.5モルの割合で含有する水ガラ
スの水溶液と硬化剤の水溶液とを双方の混合水溶液のp
Hが非アルカリ性を示す割合で用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地盤硬化法に関す
る。地盤の強化及び止水を図るため、地盤中に薬液を混
合注入して該地盤を硬化させることが行なわれる。本発
明はかかる地盤硬化法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような地盤硬化法として一
般に、調製した酸性水ガラスの水溶液とpH調整剤の水
溶液とを混合注入することが行なわれている。ところ
が、この従来法には、強酸性域で安定な酸性水ガラスの
水溶液を、Na2O1モルに対しSiO2を3.0〜3.
4モルの割合で含有する水ガラス、通常は固形分(Na
2O+SiO2、以下同じ)換算でNa2Oを9〜10重
量%含有するJIS3号の水ガラスの水溶液に安価な硫
酸を多量に加えて双方を激しく撹拌することにより調製
するため、劇物である硫酸を多量に必要とし、また相応
の撹拌装置を必要とするだけでなく、そもそもかかる調
製作業が誠に厄介であり、結果的に多量の硫酸根が地盤
中に持ち込まれるという欠点がある。
【0003】Na2O1モルに対しSiO2を3.0〜
3.4モルの割合で含有する上記のような水ガラスの水
溶液と硬化剤の水溶液とを双方の混合水溶液のpHがア
ルカリ性を示す割合で混合注入する方法、更にはかかる
水ガラスに代えて該水ガラスをイオン交換処理したコロ
イダルシリカを用いる方法も試みられているが、前者の
方法にはゲルタイムが極めて短く、実用に供し難いとい
う欠点があり、また後者の方法にはコロイダルシリカが
高価であるというだけでなく、発現強度が低いという欠
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、1)酸性水ガラスの水溶液を注入する従来
法ではその調製作業が誠に厄介であり、結果的に多量の
硫酸根が地盤中に持ち込まれる、2)硬化剤の水溶液を
アルカリ性域で注入する従来法ではゲルタイムが極めて
短く、実用に供し難い、3)コロイダルシリカを注入す
る従来法では高価であり、発現強度が低い、という点で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化させ
る方法において、薬液としてNa2O1モルに対しSi
2を3.6〜4.5モルの割合で含有する水ガラスの
水溶液と硬化剤の水溶液とを双方の混合水溶液のpHが
非アルカリ性を示す割合で用いることを特徴とする地盤
硬化法に係る。
【0006】本発明で用いる水ガラスはNa2O1モル
に対しSiO2を3.6〜4.5モル、好ましくは3.
7〜4.4モルの割合で含有するものであり、従来一般
に用いられてきた水ガラス、通常はJIS3号の水ガラ
スに比べてSiO2を高モル比で含有するものである
(以下、このような水ガラスを高モル比水ガラスとい
う)。Na2O1モルに対するSiO2の含有割合が3.
6モル未満であると、併用する硬化剤の使用量が多くな
り、逆に4.5モル超であると、そのような水ガラスは
長期安定性に欠ける。また本発明で用いる硬化剤はリン
酸、重亜硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、或はこ
れらと硫酸との混合物等である。
【0007】本発明では高モル比水ガラスの水溶液と硬
化剤の水溶液とを地盤中に混合注入する。混合注入は、
1)双方を注入直前に混合しておいてから注入する方法
(1ショット法)、2)双方を途中混合しながら注入す
る方法(1.5ショット法)、3)双方を注入直後に混
合する方法(2ショット法)のいずれによってもよい。
一般に、上記1)の方法では1本の注入管を用い、また
上記2)の方法では1本のY字注入管を用い、更に上記
3)の方法では2本の注入管を用いる。
【0008】高モル比水ガラスの水溶液と硬化剤の水溶
液とは双方の混合水溶液のpHが非アルカリ性を示す割
合で用いる。通常高モル比水ガラスに含まれる固形分1
重量部当たり硬化剤を0.1〜2重量部、好ましくは
0.3〜1重量部の割合となるように用いる。より具体
的には、固形分換算で8〜30重量%、好ましくは10
〜20重量%の高モル比水ガラス水溶液と、5〜20重
量%、好ましくは7〜15重量%の硬化剤水溶液とを、
双方の混合水溶液のpHが2〜7、好ましくは3〜6を
示す割合で用いる。これらは、地盤の性状、要求される
ゲルタイム及び発現強度等によって適宜に決定される。
【0009】本発明では、以上説明したように高モル比
水ガラスの水溶液と硬化剤の水溶液とを双方の混合水溶
液のpHが非アルカリ性を示す割合で用いるが、更に硫
酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、リン酸ナ
トリウム、リン酸カリウム等の無機塩類を用いるのが有
利である。これらの無機塩類は強いpH緩衝能を示し、
上記の混合水溶液のpH振れを抑えるため、これらの無
機塩類を用いることによってゲルタイム、発現強度等を
所期の設計通りに制御し易くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態としては下記の
1)〜6)が好適例として挙げられる。 1)Na2O1モルに対しSiO2を4.4モルの割合で
含有する固形分濃度23重量%の水ガラス100リット
ルに水100リットルを加えて希釈した水ガラスの水溶
液200リットルと、80重量%リン酸22kgに水を加
えて希釈した硬化剤の水溶液200リットルとを、注入
直前に等量混合したpH3.0の混合水溶液を地盤中に
注入する方法(1ショット法)。 2)Na2O1モルに対しSiO2を4.4モルの割合で
含有する固形分濃度23重量%の水ガラス100リット
ルに水100リットルを加えて希釈した水ガラスの水溶
液200リットルと、80重量%リン酸19kgに水を加
えて希釈した硬化剤の水溶液200リットルとを、等量
割合で途中混合しながら(混合水溶液のpH5.5)地
盤中に注入する方法(1.5ショット法)。 3)上記2)の水ガラスの水溶液と、上記1)の硬化剤
の水溶液とを、等量割合で地盤中へ注入直後に混合する
方法(2ショット法)。
【0011】4)Na2O1モルに対しSiO2を3.8
モルの割合で含有する固形分濃度29重量%の水ガラス
100リットルに水100リットルを加えて希釈した水
ガラスの水溶液200リットルと、硫酸水素ナトリウム
25kg及び硫酸アルミニウム3kgに水を加えて希釈した
硬化剤の水溶液200リットルとを、注入直前に等量混
合したpH3.5の混合水溶液を地盤中に注入する方法
(1ショット法)。 5)上記1)の水ガラスの水溶液と、上記1)の硬化剤
の水溶液とを、等量割合で途中混合しながら地盤中に注
入する方法(1.5ショット法)。 6)上記1)の水ガラスの水溶液と、上記1)の硬化剤
の水溶液とを、等量割合で地盤中へ注入直後に混合する
方法(2ショット法)。
【0012】
【実施例】 試験区分1 Na2O1モルに対しSiO2を4.4モルの割合で含有
する固形分濃度23重量%の水ガラス100mlに水10
0mlを加えて希釈した水ガラスの水溶液200mlと、8
0重量%リン酸19gに水を加えて希釈した硬化剤の水
溶液200mlとを混合した(混合水溶液のpH5.5、
液温20℃)。ゲルタイムは12分であった。80重量
%リン酸の使用量及び液温を変えて、同様に混合したと
きのゲルタイムを求めた。結果を図1に示した。これに
対して、前述した従来法にしたがい、JIS3号の水ガ
ラス100mlに水100mlを加えて希釈した水ガラスの
水溶液200mlと、80重量%リン酸30gに水を加え
て希釈した硬化剤の水溶液200mlとを混合した場合
(混合水溶液のpH7.2、液温20℃)、ゲルタイム
は20秒であった。
【0013】試験区分2 Na2O1モルに対しSiO2を3.8モルの割合で含有
する固形分濃度29重量%の水ガラス100mlに水10
0mlを加えて希釈した水ガラスの水溶液200mlと、硫
酸水素ナトリウム25kg及び硫酸アルミニウム3kgに水
を加えて希釈した硬化剤の水溶液200mlとを混合した
(混合水溶液のpH3.5、液温20℃)。ゲルタイム
は15時間であった。
【0014】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、簡便な調製作業の下で適切なゲルタイム及び発
現強度を経済的に得ることができ、しかも地盤を不用意
に汚染することがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において硬化剤水溶液中のリン酸使用量
毎に液温に対するゲルタイムを示す片対数グラフ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬
    化させる方法において、薬液としてNa2O1モルに対
    しSiO2を3.6〜4.5モルの割合で含有する水ガ
    ラスの水溶液と硬化剤の水溶液とを双方の混合水溶液の
    pHが非アルカリ性を示す割合で用いることを特徴とす
    る地盤硬化法。
JP35431596A 1996-12-18 1996-12-18 地盤硬化法 Pending JPH10176326A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001081462A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Kyokado Eng Co Ltd 地盤注入用薬液
JP2001081463A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Kyokado Eng Co Ltd 地盤注入用薬液
JP2001115159A (ja) * 1999-10-22 2001-04-24 Kyokado Eng Co Ltd 地盤注入用薬液
JP2012057028A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Fuji Kagaku Kk 地盤注入用固結材
JP2014043582A (ja) * 2013-10-21 2014-03-13 Mitsubishi Rayon Co Ltd 硬化剤

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