JPS5911632B2 - 土質の安定化方法 - Google Patents

土質の安定化方法

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JPS5911632B2
JPS5911632B2 JP52039963A JP3996377A JPS5911632B2 JP S5911632 B2 JPS5911632 B2 JP S5911632B2 JP 52039963 A JP52039963 A JP 52039963A JP 3996377 A JP3996377 A JP 3996377A JP S5911632 B2 JPS5911632 B2 JP S5911632B2
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JP
Japan
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sulfuric acid
soil
grout
water glass
solution
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JP52039963A
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JPS53125310A (en
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俊介 田沢
健司 武内
要一 岡島
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水ガラス系グラウトにより土質を安定化させる
方法に関する。
更に詳しくは、水ガラス水溶液を主剤とし、これにゲル
化剤として硫酸を混合し、混合液のpHを中性ないし酸
性領域にせしめたグラウトにより土質を安定化させる方
法の改良に関するものである。
従来、軟弱地盤を強化したり、漏水地盤を止水するため
に種々の薬液を土壌に注入し、土壌中でゲル化させるグ
ラウトエ法が知られている。この工法に用いられるグラ
ウトとして、これまで種々のものが提案されているが、
なかでも水ガラス水溶液(珪酸ソーダ水溶液)を主剤と
し、これとゲル化剤とを組み合せた薬液、いわゆる水ガ
ラス系グラウトが最近広く実用化されている。水ガラス
水溶液は強いアルカリ性を呈していてこれに酸またはそ
の塩等を加えて中和すると容易にゲル化する。ここで、
水ガラス水溶液に酸またはその塩を添加した場合のゲル
化機構を図を用いて説明すると、第1図は水ガラス水溶
液と硫酸を組み合せたグラ“ ウトのpH対ゲルタイム
(ゲル化時間)の関係をあられす図である。
第1図にみられるように、水ガラス水溶液に加える硫酸
の量を増加させてグラウトのpHを低下させるにしたが
いグラウトは短時間でゲル化し、そ15してpH約8付
近では殆ど瞬結状態でゲル化するが、更に硫酸添加量を
増加させてpHを低下させるとゲルタイムは再び長くな
り、このグラウトの…対ゲルタイムの関係は抛物線に似
た曲線になる。
硫酸の代りに他の酸またはその塩類をゲル化剤としたグ
ラウトのゲル化機構も硫酸の場合と同じであるが、曲線
の中心部すなわちグラウトを瞬結状態にするpH範囲(
以下、臨界…という)は若干異なる。このpH対ゲルタ
イムの関係から明らかなように、水ガラス水溶液と酸(
またはその塩)を組み合せたグラウトは臨界pHよりも
アルカリ側の領域(以下、アルカリ性領域という)およ
び酸側の領域(以下、中性なιル酸性領域という)のど
ちらの領域においても酸(またはその塩)の使用量に応
30じたゲルタイムでゲル化するのでどちらの領域にお
いてもゲルタイムを調節することができるが、従来の土
質安定化工事においてはゲル化剤の使用量が少なくてす
むという経済的な理由から水ガラス系グラウトは土壌中
においてもつばらアルカリ35性領域(pH11前後)
でゲル化させていた。
しかしながら、このように水ガラス系グラウトを土壌中
において高アルカリ性でゲル化させると、グラウトはゲ
ル化後もアルカリを溶出し続けるので土質をアルカリ性
にしたり、井戸水、地下水などにグラウトが流入して水
質をアルカリで汚染して公害問題を起す等の危険性があ
るため、最近は水ガラス系グラウトは中性ないし酸性領
域でゲル化させることが要望されている。本発明はかか
る要望に応えるためになされたものであつて、「水ガラ
ス水溶液を主剤とし、これにゲル化剤として硫酸を混合
し、混合物の…を中性ないし酸性領域にせしめた薬液を
土壌に注入し、土壌中でゲル化させて土質を安定化させ
るに当り、アルミニウムおよびマグネシウムのそれぞれ
の酸化物、水酸化物、硫酸塩、硝酸塩および塩化物から
なる群から選ばれた少なくとも1種を硫酸に適量配合さ
せることを特徴とする土質の安定化方法」を要旨とする
ものである。
水ガラス水溶液に硫酸を添加し、声を中性ないし酸性領
域にした薬液を土壌中に注入してゲル化させる技術は公
知である。
(たとえば、特開昭51−107611号公報、特開昭
51−107612号を参照されたい)。しかしながら
、通常の土質安定化用水ガラス水溶液に硫酸を添加して
ゲル化させる場合、アルカリ性領域でゲル化させる場合
は特別の問題はないが、中性ないし酸性領域でゲル化さ
せようとする場合は水ガラス水溶液に所定量の硫酸を添
加した途端に混合液中に細かいゲルが生成して混合液(
グラウト)は微細なゲルと液が混合した状態となる。
このため、このような混合液を土壌に注入しても、ゲル
が注入管内に詰まつて注入工事が困難になる。本発明者
らはかかる欠点を是正すべく種々研究した結果、アルミ
ニウムおよびマグネシウムのそれぞれの酸化物、水酸化
物、硫酸塩、硝酸塩、または塩化物を適量硫酸に混合し
て水ガラス水溶液に加え、…を中性ないしは酸性にした
場合は、硫酸単独を水ガラス水溶液に加えて液を中性な
いしは酸性にした場合にみられるような微細ゲルの生成
は認められず、混合液はゲル化するまで均一な溶液状態
を保ち、何のトラブルもなく土壌中に注入することがで
きることを見出し、本発明を為すにいたつた。
本発明に用いる水ガラスとしては、従来水ガラス系グラ
ウトに用いられている水ガラスを用いることができる。
たとえば、JIS,K−1408に規定されている1〜
3号珪酸ソーダ(水ガラス水溶液)等が用いられるが、
就中、3号珪酸ソーダが特に好適に用いられる。
これら珪酸ソーダは施工時に更に水で希釈して土質安定
化に適した適宜の濃度の水溶液にする。
たとえば、水ガラスの水溶液(A液)と、これと等量(
容量)のゲル化剤水溶液(B液)を混合しながら土壌中
に注入する通常の施工法において、水ガラス源としてJ
IS3号珪酸ソーダが用いられた場合は、通常、該珪酸
ソーダ50〜90部(容量)を水で希釈して200部(
容量)にしたものをA液として使用する。本発明におい
ては、水ガラス水溶液を土壌中において中和ないし酸性
領域でゲル化させるためのゲル化剤として硫酸を用いる
が、濃硫酸は劇薬であるため土質安定化の施工現場にお
いて濃硫酸を取り扱うことは安全上の見地から建設省等
によつて禁止されている。
しかし、H2SO4濃度が10q1)以下の希硫酸の取
り扱いは許されている。
したがつて、本発明方法を実際の工事に適用する場合は
このような希硫酸を工事現場に持込んで使用しなければ
ならない。
硫酸の使用量は土壌中に注入したグラウト(A,B混合
液)のゲルタイムをどのようにするかによつて決められ
る。
すなわち、グラウトのゲルタイムを長くする場合は硫酸
の使用量を多くし、反対にグラウトのゲルタイムを短く
させる場合は硫酸の使用量を少なくする。たとえば、J
IS3号珪酸ソーダ70部(容量、以下同じ)を水で希
釈して200部にした液液)とこれと等容量の硫酸水溶
液(B液)の混合液からなるグラウトを土壌中において
数分でゲル化させる通常の施工においてはB液として概
ねH,SO4濃度7〜8(F6の希硫酸が用いられる。
本発明においてはアルミニウムおよびマグネシウムのそ
れぞれの酸化物、水酸化物、硫酸塩または塩化物(以下
、これらを本発明のグラウト均一化剤ということもある
)などを硫酸と併用する。これらは既述のごとく、水ガ
ラス水溶液に硫酸を加えてそのPHを中性ないし酸性領
域にした場合に混合液中に微細ゲルが生成しないように
するために用いられるものすなわち、水ガラス水溶液と
硫酸の混合液が中性ないし酸性領域においてゲル化する
迄均一溶液を保つようにするために用いられるものであ
つて、その使用量は用いられる化合物の種類により広い
範囲に亘つて変化させるが、通常の使用量は硫酸(H2
SO4分)使用量に対して等量(重量)ないし1/10
の範囲であつて、硫酸よりも多く用いられるようなこと
はない。これらは1種だけではなく2種以上を混合して
用いることもできる。本発明のグラウト均一化剤は塩類
であるからこれを水ガラス水溶液および硫酸からなる薬
液に加えた場合は、加えない場合にくらべて薬液のゲル
タイムが変動することがある。
したがつて、本発明においてはグラウトのゲルタイムの
調節はゲル化剤としての硫酸量を変化させて行なう代り
にグラウト均一化剤の量を変化させることによつて行な
うこともできる。
土質安定化の施工は従来と同じであつて、施工前に、水
ガラス水溶液(A液)と硫酸および本発明に用いるグラ
ウト均一化剤の混合物水溶液(B液)とをそれぞれ専用
の槽で調合しておいて施工時に両者をポンプで流出させ
、Y字管内で混合させて土壌中に注入する。
なお、本発明者らは特願昭51−2743号において(
a)水ガラス水溶液、(b)硫酸水素アルカリ塩および
(c)マグネシウムおよび亜鉛のそれぞれの酸化物また
は水酸化物の三成分からなるグラウトにリン酸またはリ
ン酸水素塩を添加した場合は、添加しない場合にくらべ
て安定化処理後の土壌強度を高くすることができること
を提案したが、本発明に使用するグラウトにリン酸また
はリン酸水素塩を添加した場合も、添加しない場合にく
らべて安定化処理後の土壌強度を高くすることができる
本発明方法の利点は種々あるが、先ずリン酸その他のゲ
ル化剤にくらべて安価な硫酸をゲル化剤として用いるか
らグラウトを経済的に提供することができることが挙げ
られる。次に、本発明方法は水ガラス水溶液を土壌中に
おいて中性ないし酸性領域でゲル化させるものであるか
ら、従来のように高アルカリ領域でゲル化させる場合と
は異なり、土質をアルカリ性にするようなことがなく、
また井戸水、地下水などをアルカリで汚染することもな
い。
(本発明に用いるグラウトは、実施工で最も多く使われ
るゲルタイムが1〜5分のもののPHは後記の実施例か
ら明らかなように約5〜約6であつて、中性に近い…で
ゲル化する。)したがつて、本発明は従来法よりも一歩
進んだ無公害性の土質安定化法であると云うことができ
る。
次に比較例および実施例により本発明を説明する0比較
例 JIS3号珪酸ソーダ70CCに水130CCを加えて
溶解し、これをA液とした。
一方、H2SO4濃度10%(9/Cc)の希硫酸に水
を加え、第1表に記載のような種々の濃度の硫酸水溶液
200CCをつくり、これをB液とした。
A,B混合液(グラウト)の…対ゲルタイムの関係およ
び該混合液の性状を第1表に示す。第1表から明らかな
ように、水ガラス水溶液と硫酸単独を組み合せたグラウ
トは中性ないし酸性領域においても用いた硫酸量に応じ
たゲルタイムでゲル化するが、A,B両液を混合した途
端に混合液中に細かいゲルが生成する。実施例 1〜8 比較例と同様のA液をつくつた。
一方、硫酸源として比較例で用いたのと同様の希硫酸を
用い、第2〜4表に記載の通りの種々の濃度の硫酸およ
び本発明のグラウト均一化剤の混合物水溶液200CC
をつくり、これをB液とした。
A,B混合液(グラウト)の性状と…対ゲルタイムの関
係および土壌試験結果等を第2〜4表に示す。第2〜4
表の記載から明らかなように、硫酸および本発明のグラ
ウト均一化剤の混合物を水ガラス水溶液に加えてつくつ
たグラウトは中性ないし酸性領域においてもゲル化する
まで均一な溶液状態を保つ。
参考例 1〜8 比較例と同様のA液をつくつた。
一方、硫酸源として比較例で用いたのと同様の希硫酸を
用い、第5〜6表に記載の通りの種々の濃度の硫酸、本
発明のグラウト均一化剤およびリン酸(あるいはリン酸
水素塩)の混合物水溶液200CCをつくり、これをB
液とした。
A,B混合液(グラウト)の性状、…対ゲルタイム関係
および土壌試験結果等を第5〜6表に示す。
第5〜6表の結果から明らかなように、硫酸、本発明の
グラウト均一化剤の両成分の外に更にリン酸(あるいは
リン酸水素塩)を水ガラス水溶液に加えてつくつたグラ
ウトは中性ないし酸性領域においてゲル化するまで均一
な溶液状態を保つばかりか、リン酸(またはリン酸塩)
が用いられないグラウト(本発明に用いるグラウト)に
くらべて処理後の土壌強度を高くすることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水ガラス水溶液を主剤とし、これにゲル化剤として
    硫酸を混合し、混合物のpHを中性ないし酸性領域にせ
    しめた薬液を土壌に注入し、土壌中でゲル化させて土質
    を安定化させるに当り、アルミニウムおよびマグネシウ
    ムのそれぞれの酸化物、水酸化物、硫酸塩、硝酸塩およ
    び塩化物からなる群から選ばれた少なくとも1種を硫酸
    に適量配合せしめることを特徴とする土質の安定化方法
JP52039963A 1977-04-09 1977-04-09 土質の安定化方法 Expired JPS5911632B2 (ja)

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