JP2002284591A - 尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥料の製造方法 - Google Patents

尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥料の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の熱水溶出率に調節することが可能で、
かつ分解特性に優れた尿素−ホルムアルデヒド縮合物系
超緩効性窒素肥料の製造方法を提供する。 【解決手段】 尿素(U)とホルムアルデヒド(F)と
を水性媒体中でアルカリ性触媒の存在下、70℃以上で
メチロール化反応させ、次いでアンモニア若しくは水溶
性アミン又はその塩の存在下、前記メチロール化反応で
得られる反応溶液に強酸を添加してメチレン化反応させ
ることを特徴とする熱水溶出率が15質量%以下(無水
物基準)である尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効
性窒素肥料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌に施用後、長
期間にわたって窒素を放出することにより植物を良好に
生育させることができる、分解特性に優れた尿素−ホル
ムアルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥料の製造方法に関
する 。
【0002】
【従来の技術】従来より、尿素とホルムアルデヒドとの
縮合物を窒素肥料として使用する方法が知られており、
例えば特公昭46−1166号公報には、適宜の発泡装
置中において気泡剤を用いて尿素−ホルムアルデヒド樹
脂を発泡させ、得られた泡状硬化物を切断器により粒径
0.1〜20mmに粉砕し、次いで水を加えて泥状化
し、植物種子等を混合して土壌に施用する方法が提案さ
れている。
【0003】また、特公昭57−56517号公報に
は、尿素とホルマリンを尿素:ホルムアルデヒド(モル
比)=1:2〜2.5の割合で反応させてメチロール化
尿素ないし実質的に水に可溶な段階の尿素−ホルムアル
デヒド初期縮合物を製造し、次いで得られた反応液をpH
3〜7に調整した後、200〜400℃の温度下で噴霧
乾燥して特定の部分水溶性を有する尿素樹脂微小中空球
を製造し、このようにして得られた微小中空球を肥料と
して使用する方法が提案されている。
【0004】しかしながら、上記例示のものを含め、従
来の尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性肥料は、
その製造方法が煩雑なものが多く、かつ肥効の点でも無
機化速度が早かったり、発芽抑制現象を起こしたりする
等、超緩効性窒素肥料としては十分ではなかった。
【0005】そのような中、特公平2−25880、特
公平2−39476において、全メチロール量が0.1
〜1.0質量%(含水物基準)であり、温度80℃の水
中に30分間浸漬したときの溶出率(無水物基準)(以
下、「熱水溶出率」という)が10質量%以下であるこ
とを特徴とする尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効
性窒素肥料の製造方法が提案されている。この製造方法
で得られる化合物は、土壌に施用することにより、種子
の発芽に悪影響を及ぼすことなく、長期間、例えば3年
以上もの長期間にわたって窒素が放出されるため、従来
の緩効性窒素肥料、コーティング肥料等に比べ肥効が持
続し、かつ、このことから窒素源を追肥する必要がない
とされている。
【0006】また、特公平2−25880に記載の超緩
効性窒素肥料に比べその分解速度が速い尿素−ホルムア
ルデヒド縮合系緩効性窒素肥料の分野では、例えば特表
平8−505354、特公平4−74310で、アンモ
ニアやアミン類の添加により、その肥効性を制御する方
法が報告されている。更に、特開昭60−264384
では、アルカリ触媒としてヘキサメチレンテトラミン、
アンモニア等を用い、且つ、酸触媒としてカルボン酸を
用いることを特徴とする緩効性窒素肥料の製造方法が提
案されている。また、特公平6−2626では、ヘキサ
メチレンテトラミン及びほう酸ソーダを用い、酸として
無機酸を用いることを特徴とする緩効性窒素肥料の製造
方法が提案されている。
【0007】確かに、熱水溶出率の少ない超緩効性肥料
は長期間の肥効性を持ち優れた肥料効果を示すが、本発
明者らが検討したところ、特公平2−25880及び特
公平2−39476に記載の製造方法では、メチレン化
反応のためにニーダー内の反応液にリン酸を添加した後
の硬化が遅く、また、場合によっては粘着性の生成物が
生じるため最終的にはニーダーへの過負荷によりメチレ
ン化反応を中断せざるをえない状況に至ることがわかっ
た。また、その際に生成した尿素−ホルムアルデヒド縮
合物の熱水溶出率は30質量%程度と高いものであっ
た。このため、リン酸の代わりに硫酸を用いたところ、
硬化速度は早く、粉状の尿素−ホルムアルデヒド縮合物
が得られたが、その熱水溶出率は3質量%程度と低くな
り、熱水溶出率の調節が困難であることがわかった。
【0008】熱水溶出率は分解速度の指標であり、初期
肥効性に影響するとともに長期間の分解特性にも影響す
る。超緩効性窒素肥料は、使用する場面での植物、土
壌、気候等によりそれぞれ好適な分解速度に調節するこ
とでその肥効性をより有効に活用できることから、熱水
溶出率が15質量%以下で分解速度を調節した超緩効性
窒素肥料の製造方法が要望されている。
【0009】また、尿素−ホルムアルデヒド縮合系の緩
効性窒素肥料の分野では、その分解速度制御を目的とし
た製造方法が様々報告されているが、それらは冷水に溶
出する画分、あるいは、熱水に溶出する画分等の低分子
オリゴマーの比率が大部分を占め、そのような低分子オ
リゴマーの比率によって溶出量を制御する緩効性肥料の
製造方法であり、熱水不溶物が大部分を占める超緩効性
窒素肥料の製造に関する効果は未知である。例えば、熱
水溶出物量を調節するために、アンモニアやアミン類を
加える方法が知られているが、メチロール化反応時の反
応温度は50℃〜60℃であり、本発明者らの検討によ
ると熱水不溶物が大部分を占める超緩効性肥料では、メ
チロール化反応時の反応温度がこのような範囲では熱水
溶出率に対するアンモニア類の効果は認められなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決し、所望の熱水溶出率及び分解特性を有する尿素−
ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥料の製造方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、本課題を
解決するために鋭意検討した結果、要望された熱水溶出
率に調節することが可能な優れた超緩効性窒素肥料の製
造方法を見出し本発明を完成させるに至った。
【0012】即ち、本発明は以下の発明を包含する。 (1)尿素(U)とホルムアルデヒド(F)とを水性媒
体中でアルカリ性触媒の存在下、70℃以上でメチロー
ル化反応させ、次いでアンモニア若しくは水溶性アミン
又はその塩の存在下、前記メチロール化反応で得られる
反応溶液に強酸を添加してメチレン化反応させることを
特徴とする熱水溶出率が15質量%以下(無水物基準)
である尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥
料の製造方法。 (2)メチレン化反応を加熱攪拌しながら行う前記
(1)記載の製造方法。 (3)水溶性アミンがヘキサメチレンテトラミンである
前記(1)又は(2)記載の製造方法。 (4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法
により得られる熱水溶出率が5〜15質量%(無水物基
準)である尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性窒
素肥料。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明でいう「超緩効性窒素肥料」とは、通常の
緩効性窒素肥料よりもさらに無機化の進行が緩やかなも
のをいい、例えば、これに限定されないが、無機化試験
施用360日後の無機化率が約50%程度の肥料等が挙
げられる。
【0014】本発明において、尿素−ホルムアルデヒド
縮合物とは一般に尿素樹脂と呼ばれるものと同義であ
り、尿素とホルムアルデヒドとを縮合させて得られる熱
硬化性樹脂である。また、本発明でいう「熱水溶出率」
とは、温度80℃の水中に30分間浸漬したときの溶出
率(無水物基準)のことをいい、実施例に記載の方法に
より算出される。
【0015】本発明の尿素−ホルムアルデヒド縮合物系
超緩効性窒素肥料は熱水溶出率が15質量%以下であ
り、これにより窒素の分解速度が制御される。熱水溶出
率が高すぎると植物に吸収されずに流出してしまう窒素
が増え、これにより肥効の持続性の低下、窒素流出によ
る地下水等の環境汚染の原因となるため好ましくない。
【0016】このため、熱水溶出率の上限値は15質量
%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。本
発明において、熱水溶出率は主成分ではなく分解速度の
指標であるためその下限値は、熱水溶出率が低すぎると
肥効性が低下し肥料の使用量が多くなるという観点から
5質量%以上であることが好ましい。したがって、本発
明の製造方法により得られる肥料の熱水溶出率は5〜1
5質量%が好ましい。
【0017】尿素−ホルムアルデヒド樹脂の製造方法と
して、尿素(U)とホルムアルデヒド(F)の水溶液と
を、アルカリ性触媒の存在下メチロール化反応を行わせ
た後、強酸を用いてメチレン化反応させて尿素−ホルム
アルデヒド縮合系窒素肥料を製造する方法が知られてい
る。
【0018】本発明の製造方法においては、ホルムアル
デヒドは通常ホルムアルデヒド水溶液として使用し、任
意の濃度のものが使用可能である。一般には35質量%
以上のホルムアルデヒド水溶液が使用される。また、ホ
ルムアルデヒド水溶液には、メタノール、あるいは、蟻
酸が含まれていても良い。尿素は、固体として用いても
よく、又は水等を溶媒とする高濃度の尿素溶液として用
いてもよい。
【0019】尿素とホルムアルデヒドとのモル比は、
1:0.9〜1.2が好ましく、この範囲よりも尿素が
少ないと高縮合化合物が増加し、分解し難くなり過ぎる
ため好ましくなく、尿素が多過ぎると残存未反応尿素が
多くなり望ましい超緩効性を示さなくなるため好ましく
ない。尿素とホルムアルデヒドとのモル比は、更には
1:0.9〜1.1であることが好ましい。
【0020】本発明の製造方法において、メチロール化
反応の際の反応溶液のpHを調整するためのアルカリ性触
媒としては、アンモニア及び水溶性アミンを除く一般的
なアルカリであれば特に限定はなく、例えば、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、
水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩等
が使用可能である。特に、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ金属水酸化物が好ましい。これらのアルカリ性触媒を
添加してメチロール化反応を開始する際の反応溶液のpH
を8〜11、好ましくは9〜10としてメチロール化反
応を行う。上記の原料を用いてメチロール化反応を行う
が、このときにアンモニア若しくは水溶性アミン又はそ
の塩を添加してメチロール化反応を行ってもよい。
【0021】本発明では、メチロール化反応を70℃以
上で行うことが必須である。70℃よりも低いとその分
解速度調節効果がなくなることが問題であり、反応時間
を短くする観点から更には80℃以上が好ましく、ホル
ムアルデヒドの蒸発量が多くなることから反応温度の上
限は100℃以下とすることが好ましい。したがって、
本発明の製造方法においてはメチロール化反応は70〜
100℃で行うことが好ましく、80〜90℃で行うこ
とが更に好ましい。
【0022】メチロール化反応の反応時間は、0.5〜
3時間であることが好ましい。短すぎると反応が充分進
行しないため好ましくなく、長すぎるとメチレン化の進
行によるものと考えられる白濁が生じ、場合によっては
反応溶液の流動性が著しく低下し、その取り扱い性が悪
くなるため好ましくない。また、メチロール化反応終了
後の反応溶液のpHは5〜10、好ましくは6〜8であ
る。
【0023】上記のようにしてメチロール化反応を行っ
た後、アンモニア若しくは水溶性アミン又はその塩の存
在下、上記メチロール化反応で得られた反応溶液に強酸
を添加してメチレン化反応を行う。
【0024】アンモニア又は水溶性アミンの添加は、強
酸の添加によりメチレン化反応が主に進行する前であれ
ば添加する時期に制限はないが、メチロール化反応を行
う前に反応溶液に添加することがpH調整のためのアルカ
リとしての効果も示すことから好ましい。アンモニア
は、液体、気体又は水溶液のいずれの状態で用いてもよ
く、また硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、炭酸塩等のアンモニ
ウム塩として用いてもよい。
【0025】水溶性アミンとしては、分子内に少なくと
も一つのアミノ基を有し、かつ水に可溶性のものであれ
ば特に限定されず、そのようなものとして、例えばメチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルア
ミン、ジエチルアミン等のR 123N(式中、R1、R
2、R3はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜6の炭
化水素基を表す。但し、R1、R2、R3が全て水素原子
の場合を除く。)で表されるアルキルアミン、エチレン
ジアミン等のアルキレンジアミン、へキサメチレンテト
ラミン、エタノールアミン等のカルビノールアミン等の
他、芳香族アミン、ポリアミン等が挙げられる。これら
の水溶性アミンは、液体、気体又は水溶液のいずれの状
態で用いてもよく、また硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩等の塩
の形で用いてもよい。
【0026】これらのアンモニア及び水溶性アミンの中
で、特にアンモニア、ヘキサメチレンテトラミンの添加
が好ましい。アンモニア若しくは水溶性アミン又はその
塩の添加量は、アンモニア若しくは水溶性アミン又はそ
の塩の添加量が、ホルムアルデヒド1モルに対し0.1
当量を超えると最終生成物中の熱水に溶出する画分が増
加し、0.005当量より少ないとアンモニア等の効果
が低くなるので、ホルムアルデヒド1モルにつき、0.
005〜0.1当量の範囲が好ましく、0.01〜0.
05当量の範囲がより好ましい。例えば、ヘキサメチレ
ンテトラミンのように、分解によってヘキサメチレンテ
トラミン1モルにつきアンモニアを4モル発生するもの
では、その添加量は上記アンモニアの添加量の1/4の
量が好ましい。なお、上記アンモニア若しくは水溶性ア
ミン又はその塩は、それらのうちの1種を単独で用いて
もよいし、2種以上を組合わせて用いてもよい。
【0027】本発明で用いられる強酸は、酸解離定数pK
aが3以下のものであり、例えば硫酸、塩酸又は硝酸等
が挙げられる。なかでも、硫酸がより好ましい。これら
の酸は1種のみならず2種以上を混合して用いてもよ
い。強酸の添加量は、アンモニア若しくは水溶性アミン
又はその塩の添加量1当量に対し、好ましくは0.1〜
2当量、さらに好ましくは0.5〜1.5当量である。
また、ヘキサメチレンテトラミンのように、分解によっ
てヘキサメチレンテトラミン1モルにつきアンモニアを
4モル発生するものでは、強酸の添加量はアンモニアの
添加量の1/4の量が好ましい。
【0028】強酸の添加量が少なすぎると、メチレン化
反応が遅くなり生産性が悪くなるため好ましくなく、多
すぎると熱水溶出率が低くなり、また、酸加水分解率が
低くなること、さらに、塩由来による水溶性部位が増加
するため好ましくない。メチレン化反応は、攪拌しなが
ら加熱混合して進行させることが、均一に反応が進行す
るとともに、取り扱い性の良い粉末状の超緩効性窒素肥
料が得られるという観点から好ましい。
【0029】加熱混合に使用する機器は、これら被処理
物を連続的に攪拌混合し、均質化し得るものであればど
のような形状、構造のものでも良いが、その好適なもの
として、例えば各種ニーダー、リボンミキサー類のよう
な加熱混練機が挙げられる。メチレン化反応の際の反応
液は、最初、水溶液の状態からスラリー状、ペースト状
の段階を経て最終的に粉末状へと状態変化するので、こ
れら加熱混錬器にメチロール化反応液と前記強酸を仕込
んだ後、加熱しながら内容物を混合しつつメチレン化反
応を行うとともに反応液中の水分を蒸発除去させる。
【0030】メチレン化反応時の温度は70〜100℃
であることが好ましく、80〜100℃が更に好まし
い。反応時間は60〜360分であることが好ましく、
120〜240分が更に好ましい。反応温度が低いと、
メチレン化の進行が遅いとともに、乾燥効率も悪く、工
業的な生産に不利であるとともに、加熱時に固まりとな
ってしまい、取り扱い性の良いものが得られない。ま
た、水分除去の効率を上げて反応時間を短くした場合、
できあがった生成物の水分量が同一であるにも関わら
ず、得られる超緩効性窒素肥料の2質量%水溶液のpHが
低下してしまうため、保存安定性の点で好ましくない。
【0031】得られた生成物の水分を蒸発除去して乾燥
させる際、その水分含量は10〜60質量%の範囲とす
ることが好ましく、あまり水分が少なすぎると、風に飛
ばされやすい粉末状になってしまい、あまり水分が多す
ぎると、べとべとの状態であり、いずれにしてもその取
り扱い性が低下するため、好ましくない。更には20〜
40質量%の範囲とすることが好ましい。
【0032】本発明の製造方法により得られる超緩効性
窒素肥料は、尿素−ホルムアルデヒド縮合物に含まれる
全メチロール量が1.0質量%以下であることが好まし
い。全メチロール量が1.0質量%を超えると、土壌に
施用した場合に種子の発芽が抑制されるため好ましくな
い。また、本発明の製造方法により得られる超緩効性窒
素肥料は、その2質量%水溶液としたときのpHが、4〜
8であることが好ましく、更には5〜7であることが好
ましい。この範囲外であると、保存安定性が低下するた
め好ましくない。本発明の製造方法により得られる尿素
−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥料は、常法
により粉状又は粒状として用いることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により更
に詳細に説明する。以下に評価に用いた方法を記載す
る。 水分 試料約2g(W1)を精秤し、これを温度105℃の熱風乾燥
器で3時間乾燥し、冷却後の重量W2(g)を求める。 水分(%)=[(W1-W2)/W1]×100 熱水溶出率 試料約4gを精秤し、これを水80ml中に投入し、温度を80
℃に保持して、時々攪拌しながら30分間浸漬した後、濾
過する。濾液中に溶解した試料重量(W2)を求め、これ
を試料中の熱水溶出分として、試験に用いた試料(無水
物換算)重量W1に対する百分率を求める。濾液中に溶解
した試料重量は、濾液20mlを分取し105℃で3時間乾燥す
ることで求める。また、試験に用いた試料の無水物換算
は以下の式で求める。 仕込み試料無水物換算質量(g)=仕込み試料質量(g)×(1
00-水分)/100 pH 試料2gを水98g中に加え撹拌した後、水溶液のpHを測定
する。 全メチロール量 ヨード法による含水硬化物(含水物基準)中の全メチロ
ール量。
【0034】アルカリ存在下でホルムアルデヒドをヨー
ドで酸化し、次に酸性にして未反応のヨードを遊離せし
め、それをチオ硫酸ナトリウムで逆滴定する。この方法
は、尿素とホルムアルデヒドの反応系における未反応ホ
ルムアルデヒド及びメチロール基とも完全に反応するの
で両者の和が求まる。 (計算式) 全メチロール量(%)={(A-B)×f×0.0015×100}/試
料の重さ(g) A:空試験におけるチオ硫酸ナトリウムの消費量(ml) B:試料におけるチオ硫酸ナトリウムの消費量(ml) F:チオ硫酸ナトリウムのファクター 0.0015:N/10 Na2S2O3 1ml = 0.0015gHCHO 無機化試験(無機化率測定方法) 乾土100gに対して窒素(N)として100mgに相当する量の
供試試料を表層腐植黒ボク土(乾土として50g相当量)
を入れた各三角フラスコにそれぞれ取り,土壌と良く混
合した後、土壌水分が最大容水量の約60%になるように
脱塩水を加えて調節し、30±1℃の定温器中に静置す
る。2週間ごとに重量を測定し、水分蒸散による重量の
減少量を算出し、必要な水分を補充する。
【0035】所定の調査日ごとに、定温器中の調査対象
の上記三角フラスコを取り出し、アンモニア態窒素及び
硝酸態窒素を定量し、以下の式により無機化率を求め
る。 無機化率(%)=(所定調査日の窒素定量値/試験開始時の
窒素定量値)×100 窒素定量値=アンモニア態窒素+硝酸態窒素 無機態窒素(アンモニア態窒素及び硝酸態窒素)の測定
方法は、土壌養分分析法(土壌養分測定法委員会編、第8
版)184頁〜200頁に記載の微量拡散分析法(Bremner法に
より抽出)を用いた。
【0036】(実施例1)1Lセパラブルフラスコに、37
%ホルマリン353.5g(4.36mol)、尿素274.7g(4.58mol)、
イオン交換水80g、28%アンモニア水6.0g(0.1mol)を添
加し、30%NaOH水溶液0.9gを混合した。この際のpH(以
下、仕込み時pHとする)は9.2であった。この混合液を8
0℃で60分加熱攪拌した。反応後のpH(以下、反応後pH
とする)は6.7であった。得られた反応物を、95℃の温
水をジャケットに通した1Lジャケット付きニーダーに移
し、混合しながら10%硫酸47g(0.05mol)を添加混合し
た。硫酸添加後、反応液は白濁、硬化し、ペースト状態
を経て粉末化した。160分後にニーダーから取り出し、
白色粉末470gを得た。得られた白色粉末の物性を表1
に示した。無機化試験の結果を表2に示した。
【0037】(実施例2)28%アンモニア水の添加量を
9.0g(0.15mol)とした以外は、実施例1と同様の方法で
白色粉末475gを得た。仕込み時pHは9.1、反応後pHは6.8
であった。得られた白色粉末の物性を表1に示した。無
機化試験の結果を表2に示した。
【0038】(実施例3)37%ホルマリン量を341.4g
(4.21mol)、アンモニア水の代わりにヘキサメチレンテ
トラミンを3.5g(0.025mol)添加した以外は実施例1と同
様の方法で、白色粉末480gを得た。仕込み時pHは9.3、
反応後pHは6.9であった。得られた白色粉末の物性を表
1に示した。無機化試験の結果を表2に示した。
【0039】(比較例1)28%アンモニア水を添加しな
い以外は、実施例1と同様の方法で白色粉末470gを得
た。仕込み時のpHは9.1、反応後pHは6.8であった。得ら
れた白色粉末の物性を表1に示した。無機化試験の結果
を表2に示した。
【0040】(比較例2)10%硫酸の量を38g(0.04mol)
使用した以外は、比較例1と同様の方法で白色粉末470g
を得た。仕込み時のpHは9.2、反応後pHは7.0であった。
得られた白色粉末の物性を表1に示した。無機化試験の
結果を表2に示した。
【0041】(比較例3)メチロール化反応を50℃で行
った以外は実施例1と同様の方法で白色粉末480gを得
た。仕込み時のpHは9.0、反応後pHは8.8であった。得ら
れた白色粉末の物性を表1に示した。無機化試験の結果
を表2に示した。
【0042】
【表1】 *1)添加物のモル数/仕込みホルムアルデヒドモル数 比較例2は、10%硫酸添加量が、0.04mol(他は0.05mo
l)
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明により、所望の熱水溶出率に調節
することが可能であり、分解特性に優れた尿素−ホルム
アルデヒド縮合物系超緩効性窒素肥料の工業的に有利な
製造方法を提供することができる。本発明の製造方法に
より得られる超緩効性窒素肥料は、適度な熱水溶出率を
有し、様々な植物、土壌、気候等に対応した好適な分解
特性を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿素(U)とホルムアルデヒド(F)と
    を水性媒体中でアルカリ性触媒の存在下、70℃以上で
    メチロール化反応させ、次いでアンモニア若しくは水溶
    性アミン又はその塩の存在下、前記メチロール化反応で
    得られる反応溶液に強酸を添加してメチレン化反応させ
    ることを特徴とする熱水溶出率が15質量%以下(無水
    物基準)である尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩効
    性窒素肥料の製造方法。
  2. 【請求項2】 メチレン化反応を加熱攪拌しながら行う
    請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 水溶性アミンがヘキサメチレンテトラミ
    ンである請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の製
    造方法により得られる熱水溶出率が5〜15質量%(無
    水物基準)である尿素−ホルムアルデヒド縮合物系超緩
    効性窒素肥料。
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