JPS5827149Y2 - 模型自走車用差動歯車装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、模型自走車、例えばエンジン付きの模型競
走自動車用に好適なその差動歯車装置に関する。

最近のエンジン付き模型自動車はその性能が極めて高度
となっており、直線走行路では時速が１００／［以上に
なっている。

したがって、競技に釦いてはコナーリングの性能が重要
であり、これに対応するために差動歯車機構を備えてい
るものがある。

しかし従来の差動歯車機構では、悪路の箇所などでは左
右の車輪にアンバランスが生じ、スリップしたり、走行
不能となることが往々にしである。

本考案は前記のような欠点が除去され、片輪のスリップ
、空転を防止できるとともに、このスリップ、空転防止
のための調節をギアケースの外部から容易にかつ手際よ
く行なえるようにしたもので、以下実施例図に基いて本
考案を詳述する。

図において、１！ｒｉギアケースで、左右端が開口する
筒状をなしており、左右両端には左右のスリーブ２ａ、
２ｂのフランジ３ａ、３ｂがボルト４ａ、４ｂによって
取り付けられている。

一方の左スリーブ２ａには主ギア５が嵌合しており、こ
の主ギアは左スリーブ２ａをギアケースへ固定している
前記ポル）４ａによって左スリーブ２ａに固定されてい
る。

しかして主ギア５は、図示を省略した原動機の駆動軸に
固嵌しであるギアと噛み合って、前記原動機により駆動
される。

６ａ、６ｂは左右のシャフトで、その対向端には左右の
サイドベベルギア７ａ 、７ｂがスプライン８ａ、８ｂ
等により固嵌されて釦す、両シャフ） ６ａ 、６ｂの
末端には図示を省略したホイールが取り付けられる。

９ａｔ９ｂＵピニオンギアで、ギアケースへ直径方向に
形成したボス１０ａ、１０ｂの孔に基軸部１１ａ、１１
ｂが回転可能に嵌入されてトリ、かつ両ピニオンギア９
ａ ｔ ９ ｂは、これらを貫通するピニオン軸１２
にも嵌１っていて、各ピニオンギアの末端はカラー１３
ａ ｔ １３ｂと止め具１４ ａ 、１４ ｂにてピニ
オン軸１２に止められている。

両ピニオンギア９ ａ ｔ ９ ｂの基軸部１１ａ。

１１ｂはギアケースのボス部１０ａ、１０ｂより外方へ
突出していて、この突出する部分にブレーキドラム１５
ａ、１５ｂの中心ボス部１６ａ。

１６ｂがキー１７ａ 、１７ｂ等により固嵌されており
、したがって、ブレーキドラムはピニオンギアと一緒に
回転させられるようになっている。

しかしてブレーキドラム１５ａ、１５ｂ／／ｉ弾性材で
構成してあって、恰も皿ばねのごとく適度に撓めるもの
としである。

ギアケース１には、ボス１０ａ、１０ｂを囲む環状リプ
１８ａ、１８ｂが突出して釦り、これらのリブ１８ａ、
１８ｂの外周には雄ねじ１９ａ。

１９ｂを形成しである。

２０ ａ ｔ ２０ ｂは内周の雌ねじ２１ ａ ｔ
２１ ｂが前記環状リブの雄ねじに螺合しているキャッ
プで、頂蓋部２０ａ’ 、２０ｂ’の内面に、前記ブ
レーキドラム１５ ａ 、１５ ｂのフラット面部と接
するブレーキシュ２２ ａ ｔ ２２ ｂが固定されて
いる。

上述した本考案の差動装置は、図示を省略した原動機に
より主ギア５が駆動されると、ギアケース１がその中心
軸線筐わりに回転させられる。

これによりケース内のピニオンギア９ａｔ９ｂが左右の
ベヘルギア７ａ 、７ｂを回転させ、左右のシャフト６
ａ、６ｂが駆動される。

ところで、従来の差動歯車装置では、路面が悪状態のた
めに片輪がスリップしたときは、その車輪は他方の車輪
の２倍の速さで空転する。

しかし、本考案においては、ギアケースの回転に伴ない
、ブレーキドラム１５ａ、１５ｂが遠心力によって外方
へ撓んでキャップ２０のブレーキシュ２２ａ 、２２ｂ
へ弾性接触するので、その摩擦トルクを、ピニオンギア
とサイドギアとの比率にてスリップしてない車輪へ伝達
することになり、したがって、悪路面でもスリップする
ことなく模型自動車を走行させることができるのである
。

また、ブレーキドラムとブレーキシュとの摩擦力は、キ
ャップ２１の螺合による締め付は度によって、外部から
自在に調節でき、コースの路面状態等に応じたものに調
節できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る装置の一例を示す縦断面図である。 図中、１・・・・・・ギアケース、２ａ、２ｂ・・・・
・・スリーブ、３ａ、３ｂ・・・・・・フランジ、４ａ
、４ｂ・・・・・・ボルト、５・・・・・・主ギア、６
ａ、６ｂ・・・・・・シャフト、７ａ、７ｂ・・・・・
・サイドギア、８ａ、８ｂ・・・・・・スプライン、９
ａ、９ｂ・・・・・・ピニオンギア、１０ａ。 １０ｂ・・・・・・ボス、１１ａ、１１ｂ・・、・・・
基軸部、１２・・・・・・ピニオン軸、１５ａ、１５ｂ
・・・・・・ブレーキドラム、１６ａ 、 １ ｓｂ・
・・・”ボス、１７ａ。 １７ｂ・・・・・・キー １８ ａ ｙ １８ ｂ・・
・・・・リプ、１９ａ、１９ｂ・・・・・・ねじ、２０
ａ 、２０ｂ・・・・・・キャップ、２１ ａ 、 ２
ｌ ｂ・・−ねじ、２２ａ、２２ｂ・・・・・・ブレ
ーキシュ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部が開口するギアケース内に、前記左右の開口両端
   から延出する左右のシャフトの対向端部に固嵌された左
   右１対のサイドベベルギアと、これらのサイドベベルギ
   アと交互に噛み合い、しかも基軸部がギアケースの直径
   方向にあけた孔にて回転可能に支承されているとともに
   基軸部が前記孔から外部に突出するｌ対のベベルピニオ
   ンギアとを設け、かつベベルピニオンギアにおける前記
   外部に突出する基軸部へ弾性を有するブレーキドラムの
   中心部を固嵌し、またケースの外側には、前記ブレーキ
   ドラムを囲み、しかも外周にねじを形成した環状リブを
   突設して、このリブへ、頂蓋部の内面に前記ブレーキド
   ラムと圧接させられるブレーキシュが設けられているキ
   ャップの内周ねじ部を螺着せしめてなる模型自走車用差
   動歯車装置。