JPS5826736B2 - シトロネラ−ルノセイホウ - Google Patents
シトロネラ−ルノセイホウInfo
- Publication number
- JPS5826736B2 JPS5826736B2 JP15312175A JP15312175A JPS5826736B2 JP S5826736 B2 JPS5826736 B2 JP S5826736B2 JP 15312175 A JP15312175 A JP 15312175A JP 15312175 A JP15312175 A JP 15312175A JP S5826736 B2 JPS5826736 B2 JP S5826736B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- citronellal
- moles
- derivative
- membered ring
- catalyst
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシトロネラールの製法、更に詳細には、次の一
般式で表わされるゲラニルアミン誘導体(シス型)(■
)またはネリルアミン誘導体(トランス型)(■)を異
性化してエナミン(III)となし、次いでこれを加水
分解してシトロネラールを製造する方法に関する。
般式で表わされるゲラニルアミン誘導体(シス型)(■
)またはネリルアミン誘導体(トランス型)(■)を異
性化してエナミン(III)となし、次いでこれを加水
分解してシトロネラールを製造する方法に関する。
(式中、R1およびR2はそれぞれ炭素数1〜6のアル
キル基を示すか、Ro とR2が共同して隣接する窒素
原子と共に5あるいは6員環を形成するか、またはR1
とR2が共同して隣接する窒素原子と共に他の窒素ある
いは酸素原子を含んで6員環を形成する) シトロネラールは天然シトロネラールに含有されている
もので、古くから、それ自体香料として用いられている
と共に、メントール、ハイドロキシシトロネラール等の
原料として多量に使用されている。
キル基を示すか、Ro とR2が共同して隣接する窒素
原子と共に5あるいは6員環を形成するか、またはR1
とR2が共同して隣接する窒素原子と共に他の窒素ある
いは酸素原子を含んで6員環を形成する) シトロネラールは天然シトロネラールに含有されている
もので、古くから、それ自体香料として用いられている
と共に、メントール、ハイドロキシシトロネラール等の
原料として多量に使用されている。
本発明者は、このシトロネラールを工業的有利に製造せ
んと種々研究を行ったところ、ゲラニルアミン誘導体(
I)またはネリルアミン誘導体(n)を特殊な錯体触媒
と接触的に処理すれば高収率でエナミン(I[)への異
性化が行われることを見出し、本発明を完成した。
んと種々研究を行ったところ、ゲラニルアミン誘導体(
I)またはネリルアミン誘導体(n)を特殊な錯体触媒
と接触的に処理すれば高収率でエナミン(I[)への異
性化が行われることを見出し、本発明を完成した。
本発明の原料のゲラニルアミン誘導体、ネリルアミン誘
導体はゲラニオール、ネロールに五塩化リンを作用させ
て得られるゲラニルクロライド、ネリルクロライドにア
ミン化合物とブチルリチウムより得られるアミンリチウ
ム化合物を作用せしめることにより容易に製造される。
導体はゲラニオール、ネロールに五塩化リンを作用させ
て得られるゲラニルクロライド、ネリルクロライドにア
ミン化合物とブチルリチウムより得られるアミンリチウ
ム化合物を作用せしめることにより容易に製造される。
本発明で用いられる錯体触媒は、コバルト金属と3価リ
ン化合物より構成されるものであり、この場合コバルト
金属はその原子価状態がOあるいは1価のいわゆる低原
子価であることが必須である。
ン化合物より構成されるものであり、この場合コバルト
金属はその原子価状態がOあるいは1価のいわゆる低原
子価であることが必須である。
斯るコバルト金属の低原子価状態を安定に存在せしめる
ことと、本発明の異性化反応を円滑に進行せしめるため
に、3個有機リン化合物が使用される。
ことと、本発明の異性化反応を円滑に進行せしめるため
に、3個有機リン化合物が使用される。
3個有機リン化合物は次の一般式(IV)、(式中、A
はアリル基、炭素数1〜10のアルキル基またはシクロ
アルキル基を、BおよびCはアリル基、炭素数1〜10
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基または
両者が共同して隣接するリン原子と共に5または6員環
を形成する)で表わされ、具体的には、例えばトリフェ
ニルホスフィン、トリーn−ブチルホスフィン、トリシ
クロヘキシルホスフィン、ジフェニルシクロへキシルホ
スフィン、トリフニルホスフィン、フエ本発明の錯体触
媒は、通常の2価あるいは3価のコバルト金属のハロゲ
ン化物、カルボン酸塩、アセチルアセトネートの如きキ
レート化合物を有機アルミニウム、有機マグネシウムあ
るいは水素化アルミニウムリチウムの如き金属ハイドラ
イド等の還元剤で3個有機リン化合物の存在下還元する
ことにより調整される。
はアリル基、炭素数1〜10のアルキル基またはシクロ
アルキル基を、BおよびCはアリル基、炭素数1〜10
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基または
両者が共同して隣接するリン原子と共に5または6員環
を形成する)で表わされ、具体的には、例えばトリフェ
ニルホスフィン、トリーn−ブチルホスフィン、トリシ
クロヘキシルホスフィン、ジフェニルシクロへキシルホ
スフィン、トリフニルホスフィン、フエ本発明の錯体触
媒は、通常の2価あるいは3価のコバルト金属のハロゲ
ン化物、カルボン酸塩、アセチルアセトネートの如きキ
レート化合物を有機アルミニウム、有機マグネシウムあ
るいは水素化アルミニウムリチウムの如き金属ハイドラ
イド等の還元剤で3個有機リン化合物の存在下還元する
ことにより調整される。
この場合、適当な3個有機リン化合物および還元剤を選
択することによって低原子価コバルト錯体を単離するこ
ともできるが、当該錯体が純粋に単離されることは本反
応の触媒作用にとって本質的な要素ではないので、上記
方法で調整した反応混合物をそのまま触媒として使用で
きる。
択することによって低原子価コバルト錯体を単離するこ
ともできるが、当該錯体が純粋に単離されることは本反
応の触媒作用にとって本質的な要素ではないので、上記
方法で調整した反応混合物をそのまま触媒として使用で
きる。
本発明における錯体触媒の調整には、各成分のモル比が
重要であり、例えばコバルト化合物1モルに3個有機リ
ン化合物1〜5モルを加え、エーテル系溶剤に溶かして
均一溶液とし、これに還元剤1〜3モルを0〜10℃の
冷却下窒素気流中で添加するのが最もよい結果を与える
。
重要であり、例えばコバルト化合物1モルに3個有機リ
ン化合物1〜5モルを加え、エーテル系溶剤に溶かして
均一溶液とし、これに還元剤1〜3モルを0〜10℃の
冷却下窒素気流中で添加するのが最もよい結果を与える
。
エーテル系溶剤としては、例えばテトラヒドロフラン、
ジヒドロピランの如き環状エーテル、エチレンクリコー
ルジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエ
ーテルの如き鎖状ポリエーテルが好ましい。
ジヒドロピランの如き環状エーテル、エチレンクリコー
ルジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエ
ーテルの如き鎖状ポリエーテルが好ましい。
このようにして製した錯体触媒は非常に活性であり、コ
バルト化合物1モルから製した触媒はゲラニルアミン誘
導体(I)またはネリルアミン誘導体(n)の500〜
1000モルを異性化する。
バルト化合物1モルから製した触媒はゲラニルアミン誘
導体(I)またはネリルアミン誘導体(n)の500〜
1000モルを異性化する。
本発明を実施するには、(I)または(n)の化合物を
錯体触媒の存在下40〜100°Cの温度で2〜10時
間反応させる。
錯体触媒の存在下40〜100°Cの温度で2〜10時
間反応させる。
触媒の使用量は(I)または(n)の化合物に対するコ
バルト化合物のモル比が200〜500 : 1、好適
には250:1になるようにするのが好ましく・。
バルト化合物のモル比が200〜500 : 1、好適
には250:1になるようにするのが好ましく・。
斯(するとき80%以上の収率で異性化が行われてエナ
ミン(III)を与える。
ミン(III)を与える。
異性化反応終了液に塩酸、硫酸、酢酸等の酸の希溶液を
加えるとシトロネラールが直ちにρ解分離してくるので
、この油層を分離し、更゛ ベンゼン等で抽出して、両
者を合し、蒸留じよソ精製すればシトロネラールが収得
される。
加えるとシトロネラールが直ちにρ解分離してくるので
、この油層を分離し、更゛ ベンゼン等で抽出して、両
者を合し、蒸留じよソ精製すればシトロネラールが収得
される。
また、異性化反応終了液に少量の水またはメタノールを
加えて触媒を不活性化後、蒸留して一旦エナミン(II
)を単離し、これを上記の如く希酸と処理して高純度の
シトロネラールを得ることもできる。
加えて触媒を不活性化後、蒸留して一旦エナミン(II
)を単離し、これを上記の如く希酸と処理して高純度の
シトロネラールを得ることもできる。
次に実施例を挙げて説明する。
実施例 1
ネリルジエチルアミン20 ? (0,1モル)を、コ
バルトオクトエート0.5ミリモル、トリフェニルホス
フィン1.5ミリモルおよびトリエチルアルミニウム1
.0ミリモルを20+711のテトラヒドロフラン中で
処理して得られた触媒に加え、80℃で10時間加熱反
応させた。
バルトオクトエート0.5ミリモル、トリフェニルホス
フィン1.5ミリモルおよびトリエチルアルミニウム1
.0ミリモルを20+711のテトラヒドロフラン中で
処理して得られた触媒に加え、80℃で10時間加熱反
応させた。
次いで1 mlのメタノールで触媒な失活せしめ、その
まま減圧蒸留に付すと沸点85°c / 2 wing
のシトロネラールジエチルエナミン19F(GLCによ
る純度95%)が得られた。
まま減圧蒸留に付すと沸点85°c / 2 wing
のシトロネラールジエチルエナミン19F(GLCによ
る純度95%)が得られた。
収率90%。このシトロネラールジエチルエナミンに5
%硫酸100m1を加えるとシトロネラールが分離した
。
%硫酸100m1を加えるとシトロネラールが分離した
。
これを分取し、残液はベンゼン抽出し、両者を合し、蒸
留して純シトロネラール(83℃/10關Hg)1:l
’を得た。
留して純シトロネラール(83℃/10關Hg)1:l
’を得た。
収率85%。
実施例 2
ゲラニルモルホリノアミン22f(0,1モル)をコバ
ルトアセチルアセトネート0.4ミリモル、ジフェニル
シクロへキシルホスフィン0.6ミリモル、リチウムア
ルミニウムジヒドロジターシャリ−ブトキシド0.5ミ
リモルを10m1のエチレングリコールジメチルエーテ
ル中で処理した触媒に加え、100℃にて2時間反応さ
せた。
ルトアセチルアセトネート0.4ミリモル、ジフェニル
シクロへキシルホスフィン0.6ミリモル、リチウムア
ルミニウムジヒドロジターシャリ−ブトキシド0.5ミ
リモルを10m1のエチレングリコールジメチルエーテ
ル中で処理した触媒に加え、100℃にて2時間反応さ
せた。
次いで反応生成物を10%塩酸50m1に加え、エーテ
ル抽出し、131のシトロネラールを得た。
ル抽出し、131のシトロネラールを得た。
収率85%。実施例 3
ネリルピペリジノアミン25 P (0,1モル)を、
0.9ミリモル、イソフロビルマグネシウムクロライド
1.0ミリモルを10+711のジエチレングリコール
ジエチルエーテル中で処理して得られた触媒に加え、6
0℃で15時間反応せしめた。
0.9ミリモル、イソフロビルマグネシウムクロライド
1.0ミリモルを10+711のジエチレングリコール
ジエチルエーテル中で処理して得られた触媒に加え、6
0℃で15時間反応せしめた。
次いで実施例2と同様に処理し、シトロネラール14.
6Pを得た。
6Pを得た。
収率95%。実施例 4
ゲラニルジブチルアミン21’(0,1モル)ヲ、コバ
ルトステアレー)0.5ミリモルー トリアニジジイソ
ブチルアルミニウムハイドライド1.0ミリモルを20
rnlのジヒドロピラン中で処理して得られた触媒に加
え、80℃で7時間反応せしめた。
ルトステアレー)0.5ミリモルー トリアニジジイソ
ブチルアルミニウムハイドライド1.0ミリモルを20
rnlのジヒドロピラン中で処理して得られた触媒に加
え、80℃で7時間反応せしめた。
次いで反応生成物を20%酢酸水溶液100m1に加え
、エーテル抽出してシトロネラール13zを得た。
、エーテル抽出してシトロネラール13zを得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (式中、R1およびR2はそれぞれ炭素数1〜6のアル
キル基を示すか、R1とR2が共同して隣接する窒素原
子と共に5あるいは6員環を形成するか、またはR1と
R2が共同して隣接する窒素原子と共に他の窒素あるい
は酸素原子を含んで6員環を形成する) で表わされるゲラニルアミン誘導体(I)またはネリル
アミン誘導体(n)を、コバルト化合物1モル、3価有
機リン化合物1〜5モルおよび還元剤1〜3モルの混合
物をエーテル系溶剤中で処理して得られる触媒を用いて
異性化して一般式 (式中、R1、R2は前記の意味を有する)で表わされ
るエナミン(III)となし、次いでこれを加水分解す
ることを特徴とするシトロネラールの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15312175A JPS5826736B2 (ja) | 1975-12-22 | 1975-12-22 | シトロネラ−ルノセイホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15312175A JPS5826736B2 (ja) | 1975-12-22 | 1975-12-22 | シトロネラ−ルノセイホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5277005A JPS5277005A (en) | 1977-06-29 |
JPS5826736B2 true JPS5826736B2 (ja) | 1983-06-04 |
Family
ID=15555421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15312175A Expired JPS5826736B2 (ja) | 1975-12-22 | 1975-12-22 | シトロネラ−ルノセイホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5826736B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4519255B2 (ja) * | 2000-04-07 | 2010-08-04 | 高砂香料工業株式会社 | 光学活性3,7−ジメチル−6−オクテノールの製造方法 |
-
1975
- 1975-12-22 JP JP15312175A patent/JPS5826736B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5277005A (en) | 1977-06-29 |
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