JPS5826482Y2 - 碍子形避雷器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は碍管の両端にガスケットを介してスピニングシ
ールによるキャップを取り付け、このキャップに着脱自
在の取付脚を結合することにより、ベースに対する取付
けおよび複数段の積重ねが容易に行える様にした碍子形
避雷器に関する。

従来から知られている碍子形避雷器として、第１図に示
す構造のものがある。

これは碍管の両端開口部をガスケットを介してキャップ
により封止する如く成り、日本国内規格に基いた所定の
耐震強度を有する。

図中、１は碍管で、その両端周辺には鋳鉄製のフランジ
２，３がセメンｌ−接着剤にて接着され、碍管１の両端
面に接する如く介在されたガスケットを介して、押え板
４，５が各フランジ２゜３にボルト６．７にて結合され
ている。

また、押え板４．５の開口部８，９を閉塞する如く、封
止板１０．１１がガスケツ）−１２，１３を介して取付
けられている。

さらに、上記押え板４，５上に植立された取付棒１４．
１５上には一部周辺を新曲した取付板１６．１７が取付
けられ、これらにポル） １８．１９で１定した端子板
２０．２１に、線路端子２２および接地端子２３が図示
の如く設けられている。

尚、２４は取付板１７とベース２５との間に介在されて
接地端子２３を絶縁する碍子である。

ところで、かかる従来の碍子形避雷器に於いては、押え
板４，５や封止板１０．１１の取り付は作業が複雑とな
り、組み立ての部品点数が多くなることおよび組立能率
が悪くなることと合せて組立コストの上昇を招くという
重大な問題があった。

また、かかる避雷器では、その端末構造の強度上の問題
並びに構成が複雑化することに鑑み、二段積みすること
が不可能であった。

本考案はかかる従来の問題点を改善するため威したもの
であり、特に、碍管の両端はガスケットを介してキャッ
プをスピニングシールにて一体固着し、これに着脱自在
の分割した取付脚を結合しただけで、碍管のベースに対
する取り付けを簡単に行える様にするとともに、碍管を
複数段に積重ねることができる様にした新規な碍子形避
雷器を提供することを目的とする。

以下、本考案の一実施例を図面について述べる。

第２図は避雷器を一部省略して示した縦断面図である。

２６は碍子で、その両端面にはリング状のガスケット２
７ 、２８を介してキャップ２９．３０が取り付けられ
ている。

この取り付けは金属板を上記両端面に直接絞り込む様ス
ピニングシールして行われる。

３１．３２は第３図乃至第５図に示す如き取付脚である
。

この取付脚３１．３２は上から見て略半円形状をなし、
円弧部３３と、この円弧部３３の両端の取付片部３４と
、これらの上下縁に設けた屈曲縁部３５．３６と屈曲縁
部３６を切り込んで垂下曲折した脚片部３７とからなり
、上記取付片部３４と脚片部３７にはそれぞれ取付孔３
８ 、３９が穿設されている。

尚、かかる取付脚３１．３２は金属板をプレス加工して
形成される。

かかる構成に戒る取付脚３１．３２は同一形状であり、
これらの２つずつが上記キャップ２９．３０を囲む様に
取り付けられる。

すなわち、その円弧部３３がキャップ２９．３０を挾む
様に、また、屈曲縁部３５゜３６がキャップ２９．３０
の上下縁を覆う様に取り付けられ、対向する取付片部３
４の取付孔３８にボルト４０が差し込まれてナツトにて
これらが第６図に示す如く一体結合される。

さらに、各脚片部３７は皿状の中間キャップ４１および
他の碍管４２用の取付脚４３に取り付けられた中間キャ
ップ４４にネット４５、ナツト４６により結合される。

かくして、２つの碍管が２段積みされる。

尚、中間キャップ４１゜４４には互゛いに連通する水抜
き孔４７が設けられる。

さらに、これらのキャップ２９．３０にはそれぞれ線路
端子たは接地端子が溶接やボルト締めにより取り付けら
れる。

第７図は上記碍管２６を碍子４８を介してベース４９に
取り付けた状態を示す。

ここではベース４９に穿設した透孔５０に座金および絶
縁ブツシュ５１が挿入され、このブツシュ５１に差し込
んだボルト５２を取付脚３２の取付孔３９に挿通し、そ
のボルト５２の先端にナツト５３をねじ込むことによっ
て碍管２６はベース４９にしっかりと固定される。

これにより下部のキャップ３０のベース４９との間の絶
縁が図られる。

かくして、上下の上記キャップ３９ 、３０は碍管２６
端に容易かつ確実に、しかも密封的に取り付けられると
ともに、これらのキャップ２９．３０に対する取付脚３
１．３２の取り付けも簡単に行える。

また、碍管２６を２段積みするときは、中間キャップ４
１を使用して簡単に行えるので、従来の様に部品点数の
増加並びに作業工程の増加による組立能率の低下を免れ
得る。

以上述べた様に、本考案によれば、碍管の両端にガスケ
ットを介してキャップをスピニングシールにて一体固着
し、これらのキャップに着脱自在の取付脚を結合しただ
けで、小形軽量化した構成簡単かつ安価な避雷器を市場
に広く提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の避雷器を一部省略して示した縦断面図、
第２図は本発明にかかる避雷器を一部省略して示した縦
断面図、第３図乃至第５図は同じく取付脚のそれぞれ平
面図、第３図のＢ−Ｂ線に於ける断面図および第３図の
Ａ−Ａ線に於ける断面図、第６図は避雷器の一部を破断
して示した平面図、第７図は同じくベースに対する取付
構造を示す要部の断面図である。 ２６・・・・・・碍管、２７．２８・・・・・・ガスケ
ツｌ−１２９，３０・・・・・・キャップ、３１．３２
・・・・・・取付脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 碍管の両端にガスケットを介してキャップをスピニング
   シールにて一体固着し、これらのキャップの周囲を覆う
   様に着脱自在の取付脚を取り付けるとともに、これらの
   取付脚の各１に線路端子または接地端子をそれぞれ取り
   付けたことを特徴とする碍子形避雷器。