JPS5826303B2 - チヨコレ−トの製造方法 - Google Patents

チヨコレ−トの製造方法

Info

Publication number
JPS5826303B2
JPS5826303B2 JP53071878A JP7187878A JPS5826303B2 JP S5826303 B2 JPS5826303 B2 JP S5826303B2 JP 53071878 A JP53071878 A JP 53071878A JP 7187878 A JP7187878 A JP 7187878A JP S5826303 B2 JPS5826303 B2 JP S5826303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chocolate
sugar
maltose
powder
powdered sugar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53071878A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54163863A (en
Inventor
祐四 伊東
修一 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUSHIN SEITO KK
Original Assignee
NITSUSHIN SEITO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUSHIN SEITO KK filed Critical NITSUSHIN SEITO KK
Priority to JP53071878A priority Critical patent/JPS5826303B2/ja
Publication of JPS54163863A publication Critical patent/JPS54163863A/ja
Publication of JPS5826303B2 publication Critical patent/JPS5826303B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、チョコレートの甘味料として、砂糖と減寸用
甘味料としてのマルトースとの混合粉糖を使用するチョ
コレートの製造方法に関する。
従来より、チョコレートの甘味料としては、砂糖が用い
られて来たが、近年砂糖のくどい甘さが嫌われる傾向に
あり、甘味を落したチョコレートの出現が切望されてい
る。
一方マルトースは、味質が良くしかも甘味度が砂糖の1
/3と低く、物性的にも砂糖に類似しているため、減せ
用糖として広く製菓関係に用いられているが、チョコレ
ートの場合には、マルトースを使用すると製造工程上に
支障が生じるため、未だマルトースの使用は実用化され
るに至っていなかった。
その具体的理由を、従来の製造方法を挙げて次に説明す
る。
即ち、従来のチョコレートの一般的な製造方法を、型も
のを例にとって工程順に要約して記載すると、以下の如
くである。
(1)各種の配合原料、カカオバター ビクチョコレー
ト、粉糖、粉乳等を、40〜70℃下流動状態で混合・
混練する工程。
(2)チョコレートを、30°C下、半固体状態でロル
(Roll refiner)にかけて20〜30μ位
迄微細化する工程。
(3) チョコレート・マスを、50〜70℃下、流
動状態に保持しながらコンチング機にかけて長時間練り
合わせ、組織の均質化、粒子の一層の微細化により口当
りのよいものに仕上げるコンチング工程。
(4) チョコレート・マスを徐冷し、29〜33℃
にて、カカオバク−の安定結晶を生成せしめ、光沢のよ
いものに仕上げるテムパリング工程。
(5)型に流し込み、放冷し、固化せしめる型流し工程
ところで、上記のチョコレートの製造方法において、粉
糖の一部を単にマルトースに置き換えると、下記の欠点
(イ)及び(D)が生じる。
(イ)上記(1)及び(2)の混合・混練と微細化工程
は正常であるが、上記(3)のコンチング工程にて、粘
度上昇による作業性の困難を伴ない、また、上記(2)
の工程で一見微細化された結晶が再結晶化等により粗粒
化現象を起す。
(ロ)上記(4)のテムパリング工程にて、脂肪の安定
結晶化が阻害され、ファツト・プルーム(白色斑点模様
を生ずる)を起す傾向がある。
従って、従来よす、チョコレートへのマルト−スの添加
量は多くすることが出来ないとされ、上記の欠点を抑制
し得るマルトースの添加量は、明瞭な減寸効果が得られ
ない、対チョコレート10%(チョコレートの製造原料
総量中に占める割合をいう、以下同じ)が限度とされて
いた。
そして、上記のマルトースの欠点の原因は、これ迄、単
にマルトースの有する水分(5〜7%)にあると考えら
れるに止まっていた。
本発明者等は、マルトースの減寸用甘味料としての利用
について広く検討を重ねた結果、マルトースの粉末を多
量混合した粉糖をチョコレートの甘味料として採用した
ところ、全く意外にも上記のマルトースの欠点が克服さ
れる事実を発見した。
本発明のチョコレートの製造方法は、上記発見に基づい
てなされたもので、チョコレートの製造に際し、その製
造原料として、マルトースの粉末と、砂糖の粉末とを十
分に混合した混合粉糖を使用することを特徴とするもの
である。
本発明の方法は、所定量のマルトース粉末を予め砂糖の
粉糖によく混合して得た混合粉糖を、従来の砂糖の粉末
と同様に使用する丈で、例等特別な操作を必要とせず、
しかも、マルトース粉末を砂糖粉末と混合することに、
上記のマルトースの有する水分が損失するわけでもない
のに、チョコレートの製造にマルトースを使用した場合
の作業上の前記欠点が全て克服出来るのである。
元来、チョコレートは、カカオバターといわれる脂肪の
中にカカオバター以外の固形物や砂糖の結晶が分散した
一種の「オレオゾル」であって。
本質的にはかなり複雑な混合物の分散系であるため、幾
多の不明な点が残されている。
従って1本発明における効果のメカニズムは5チヨコレ
ートが分散系であることに関係していることは間違いな
いと推察されるが、その充分な究明には、なお。
時間を要するであろう。
本発明の方法によれば、マルトースの添加量を対チョコ
レート10%以上としても、伺ら前述の如き支障なくチ
ョコレートを製造することができる。
本発明で用いる混合粉糖は、対チョコレート10%以上
のマルトース粉末を使用するように調整するのが好まし
く、更に減寸効果及び製品の品質等を考慮した場合、対
チョコレート12〜24%のマルトースを使用するよう
に混合粉糖を調整するのが好ましい。
即ち、チョコレートへの粉糖添加量は、味バランス等の
観点から通常40%附近であるから、使用する混合粉糖
中のマルトース含量を予め25%に調整して置けば、対
チョコレート10%のマルトース使用が達成出来る。
同様にマルトース含量30%に調整して置けば、対チョ
コレート12%の使用、40%調整で16%の使用、同
じ<50%調整で20%使用といった具合に達成出来る
本発明で用いる混合粉糖は、砂糖の粉末とマルトースの
粉末とを1通常の粉体混合機を用いて混合すれば容易に
得られるが、好ましくは、より均質化と粒子の微細化を
図るために結晶砂糖に予めマルトース(顆粒又は粉砕)
を予備混合したものを粉砕機にかけることによって得ら
れる。
以下に、試験例、実験例及び比較例を挙げて本発明の効
果を明らかにする。
試験例 チョコレートへの粉糖添加量を40%とし、且′つ粉糖
としてチョコレートへのマルトース添加量が下表に示す
量となるように砂糖と混合調整した各種混合粉糖を用い
て、それぞれ常法により標準ミルクチョコレートを製造
し、各製品についてパネル6人により砂糖のみを用いた
対照と比較して。
減寸効果についての官能テストを行なった。
その結果を下表に示す。
実施例 グラニユー糖の粉糖1.2kgにマルトース粉末(材厚
に、に、 製サンマルト、純度89%、80メツシユ以
下)o、skgをよく混合した混合粉糖(A粉糖)及び
グラニユー糖1kgにマルトース粉末(同上)1kgを
加え予備混合してから、ハンマー型粉砕機で冷却下に粉
砕した混合粉糖(B粉糖)を用いて、それぞれ以下の如
くミルクチョコレートを試作した結果、いづれも作業上
に支障がなく、融点降下は起らず、又、ファツト・ブル
ームも生せず、減寸効果のある光沢の良い製品が得られ
た。
更に、このものを20〜25°Cの室温に2ケ月保管し
たが、伺等の異状も認められなかった。
(1)仕込配合(1kg当り) ビターチョコレート ココアバター 混合粉糖(A又はB) 粉 糖 乳 糖 ココアノくタ レシチン (2)製法 50 170 ロール・レフ 400 アイナーで微 170 細化する 5 55 コンチング工 4 程で添加する Buhler 社のレファイナーに30°c、 i
個掛けして微細化し、ロークーコンチで60°Cl8h
rコンチングした後、徐冷し33°Cにテムパリングし
たものを一枚約729づつの型に流し込み、放冷後離型
して製品とした。
比較例 実施例で用いた混合粉糖Aを仕込む代わりに、グラニユ
ー糖の粉糖とマルトース粉末を混合せずに仕込んだ以外
は実施例と全く同様にしてチョコレートを製造しようと
したところ、コンチング工程において、粗粒化現象が起
り1作業を続行できなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 チョコレートの製造に際し、その製造原料として、
    マルトースの粉末と、砂糖の粉末とを十分に混合した混
    合粉糖を使用することを特徴とするチョコレートの製造
    方法。 2 上記混合粉糖が、砂糖にマルトースを混合して同時
    粉砕したものである特許請求の範囲第1項記載のチョコ
    レートの製造方法。 3 上記混合粉糖が、対チョコレート12〜24%のマ
    ルトースの粉末を含んでいる特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載のチョコレートの製造方法。
JP53071878A 1978-06-14 1978-06-14 チヨコレ−トの製造方法 Expired JPS5826303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53071878A JPS5826303B2 (ja) 1978-06-14 1978-06-14 チヨコレ−トの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53071878A JPS5826303B2 (ja) 1978-06-14 1978-06-14 チヨコレ−トの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54163863A JPS54163863A (en) 1979-12-26
JPS5826303B2 true JPS5826303B2 (ja) 1983-06-02

Family

ID=13473206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53071878A Expired JPS5826303B2 (ja) 1978-06-14 1978-06-14 チヨコレ−トの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5826303B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5931650A (ja) * 1982-08-13 1984-02-20 Fuji Oil Co Ltd 低甘味チヨコレ−トの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54163863A (en) 1979-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4308288A (en) Method of producing granular cocoa
DE60300594T2 (de) Zusammensetzung, Verfahren zur Herstellung und Verwendung von flüssigem Material
US6875460B2 (en) Co-crystallized polyols and hydrogenated maltodextrin
JPH01196260A (ja) 糖不含有、ダイエツト用及び/又は虫歯予防チヨコレートの製造方法
KR19980024925A (ko) 수분을 함유하는 초콜렛 등의 제조방법
JPH02227100A (ja) 食品加工中のサッカリド結晶の精砕方法
KR20080068799A (ko) 말티톨 결정체 입자를 함유하는 분말의 제조 방법
JPH08242769A (ja) チョコレート調合物
JPH06284864A (ja) テンパード菓子製品の製造
JPH11313610A (ja) 低脂肪ミルクチョコレ―トの製造方法
EP0600701A2 (en) Caramel confections and processes for preparing and using
KR950015107B1 (ko) 생크림 함유 초콜렛 그 제조방법
AU6259894A (en) Sweetening agent, process for its production, and its use
JPH0687742B2 (ja) 気泡入りチョコレートの製造法
IE922508A1 (en) Melt crystallized xylitol
JPS5826303B2 (ja) チヨコレ−トの製造方法
JPS60237947A (ja) 多泡質キヤンデ−の製法
JPH11318337A (ja) 新規油脂性菓子
JPH04281744A (ja) 高水分含有成分を含有するチョコレート類の製造方法
JPH0443615B2 (ja)
JPH11113494A (ja) チョコレート類の製造方法
JPH0369254B2 (ja)
JPH10234302A (ja) チョコレートおよびその製造方法
JPS6058037A (ja) 起泡性を有するチョコレ−ト類の製造法
US2106762A (en) Controlled-grain sugar