JPS5826111Y2 - 容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容器の改良に関するものである。

従来ジュース、牛乳、醤油、食用油等を入れる容器は、
各種素材が使用されているが、夫々下記に述べる難点を
有する。

例えば、プラスチック容器は使用後の廃棄処理が困難で
あり、金属缶および瓶は高価であり回収使用が必要であ
る。

また、近年紙とプラスチックとの積層材の包装容器が使
用されているが、内容物が接合部より素材内部に浸透し
、容器が膨潤、変形、変色したりあるいは菌の侵入等に
より内容物が腐敗し易い等の欠点を有する。

本考案は、廃棄処理が簡単であり、胴部、蓋および底部
の接合部が完全に接合できるので内容物による膨潤、変
形、変色、あるいは腐敗が防止できるため衛生的であり
、金属缶、瓶よりも安価であり、かつ多色印刷が可能な
ため商品価値を高め得る容器を提供するものである。

本考案の容器は、胴部に使用する積層材の一つの端部に
封緘テープを添設し、更に他の端部な重さね合わせ加熱
・圧着により形成した胴部と、これに蓋および底部の積
層材を嵌合し、その縁部を加熱・圧着によって形成され
るものであり、蓋は内容物を収納後に固着されることは
勿論である。

本考案の一実施例を図面によって説明する。

胴部Ａに使用する素材は、その拡大断面図である第１図
に示すように、熱可塑性プラスチックフィルム１、印刷
層２、紙３、金属箔４、熱可塑性プラスチックフィルム
１（以下素材の記載順序は、外層から内層への積層の順
序をあられす。

）の積層材を、また蓋Ｂおよび底部にはその拡大断面図
である第２図に示すように、塗装層５、金属箔４、熱可
塑性プラスチックフィルム１の積層材を、封緘テープＤ
には第３図に示すように、熱可塑性プラスチックフィル
ム１、金属箔４、熱可塑性プラスチックフィルム１の積
層材が使用される。

なお、胴部Ａおよび封緘テープＤに使用する金属箔は、
例えばアルミ箔の場合は７〜１００μが適当であり、蓋
Ｂおよび底部Ｃに使用される金属箔は、例えばアルミ箔
の場合は２０〜２００μが適当である。

前記蓋Ｂおよび底部Ｃには、適当な凹凸模様を形成すれ
ば耐液圧性強度を増加させることができる。

上記の各部に使用する積層材の貼合せは、いずれもウェ
ノト、ドライ、あるいはエクストルーダ−によってなさ
れる。

次に、上記の各部積層材を用いて本考案の液状物包装用
容器を形成するには、その横断面図である第４図に示す
ように、まず胴部Ａに使用する積層材の一つの端部ａに
封緘テープＤを添設し、更に他の端部すを該封緘テープ
Ｄおよび前記の端部ａに重さね合わせ加熱・圧着により
胴部Ａを形成する。

次に、この胴部Ａに底部Ｃの積層材を嵌合し、加熱・圧
着によって容器を形成し、該容器に内容物を収納後に底
部Ｃと同様にして蓋Ｂが固着される。

本考案による容器から内容物の液体を取出す場合は、蓋
Ｂまたは胴部Ａの上部に孔をあげ容易取出すことができ
る。

なお、液体呼出し器を蓋Ｂまたは胴部Ａの上部に設置し
て内容物を取出すこともできる。

以上の如く、本考案の液状物包装用容器は、各接合部が
加熱・圧着によって接合されるから殺菌効果が充分であ
り、接合部からの菌の浸入が完全に防止されるから収納
した液状物に適合した状態を保持してやれば、６ケ月か
ら１ケ年近くの長期間の保存が可能であり、本考案は工
業的価値の大きなものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は胴部の、第２図は蓋および底部の、第３図は封
緘シールの本考案に使用する積層材の拡大断面図、第４
図は本考案の液状物包装用容器の横断面図、第５図は縦
断面図である。 図中、Ａ・・・・・・胴体、Ｂ・・・・・・蓋、Ｃ・・
・・・・底部、Ｄ・・・・・・封緘シール、１・・・・
・・熱可塑性プラスチックフィルム、２・・・・・・印
刷費、３・・・・・・紙、４・・・・・・金属箔、５・
・・・・・塗装層、６・・・・・・胴体の接合部をあら
れす。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 熱可塑性プラスチックフィルム、紙、金属箔、熱可塑性
   プラスチックフィルム（以下素材の記載順序は外層から
   内層への積層順序をあられす。 ）からなる積層材の一つの端部に熱可塑性プラスチック
   フィルム、金属箔、熱可塑性プラスチックフィルムから
   なる積層材の封緘テープを添設し更に他の端部を重さね
   合わせ加熱・圧着により形成した胴部と、塗装層、金属
   箔、熱可塑性プラスチックフィルムからなる積層材の蓋
   および底部とを嵌合しその縁部を加熱・圧着することを
   特徴とする容器。