JPS5825776B2 - 無機布体を得る為の糸 - Google Patents

無機布体を得る為の糸

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JPS5825776B2
JPS5825776B2 JP52144779A JP14477977A JPS5825776B2 JP S5825776 B2 JPS5825776 B2 JP S5825776B2 JP 52144779 A JP52144779 A JP 52144779A JP 14477977 A JP14477977 A JP 14477977A JP S5825776 B2 JPS5825776 B2 JP S5825776B2
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JP
Japan
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fibers
stainless steel
yarn
soluble
liquid
Prior art date
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Expired
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JP52144779A
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English (en)
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JPS53143750A (en
Inventor
潤造 岸田
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Nippon Seisen Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seisen Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Seisen Co Ltd filed Critical Nippon Seisen Co Ltd
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ステンレス繊維と硝子繊維とよシ成る織物の
製造に用いる糸に関する。
更に詳しくは、ガラス繊維、ステンレススチールの非常
に細い繊維、液溶性繊維を用いて糸を作り、これによっ
て製織した後、液溶性繊維を溶解除去することにより、
繊維間に微細空間を造り、以って、柔かい織物を造る。
今次、硝子繊維とステンレススチール繊維とより成る織
物は、殆んど市場に存在しなかった。
これは、ステンレススチール繊維の製造市販は米国では
1967年であり、日本に於いては、昭和46年であっ
た為である。
また、この製造技術にも、末だ改良の余地が残されてい
るばかりでなく、比重7.9で重く、シかも、強い繊維
を織機に掛ける事に種々の問題があり難かしかった。
従来、硝子繊維に針金の如き太い直径50〜150ミク
ロンの金属線を織勺込んだものはあったが、この様な織
物は、堅く風合が悪く、着用、使用性、汎用性に限界が
あった。
また更に、硝子繊維とステンレス繊維とが、均一に交絡
して相互の欠点を補なった柔軟な織物は無かった。
直径20ミクロン以下の細い硝子繊維によって、細い糸
が生産されて居るが、硝子繊維が折れ易い為に、その細
い繊維を用いた織物は、結節強度が弱く、糸切れのとき
は、製織に際して大変な苦労を要し、また損失も大きい
更に、静電気を帯び易い事も生産能率に悪影響を与えて
いた。
硝子繊維の糸は非常に滑シ易いので、織物の目ずれを防
止し衝撃に対して保護をする為には、樹脂類を硝子繊維
の表面にコーティングしなければならなかった。
一般に、ガラス繊維織物は、主に強化剤としてプラスチ
ックに対して用いられているが、硝子繊維を織物にして
プラスチックの強化に用いる場合は、それが金型の隅々
迄十分に沿う事ができないばかりでなく、樹脂によって
は馴染みに欠陥があり、いわゆる層間剥離を起し易い。
上述の如く、硝子繊維織物は、その製造に於いて問題が
あり、また、硝子繊維と金属線の織物についても、安定
した織物を得ることができなかった。
現在生産されている金属織物は、引抜法で造られ、その
表面には条痕を有しているので、これにその11簡単な
サイジングをしても、摩擦係数が高くまた伸度が無い為
に糸切れを起し易いので、織ることはむずかしい。
この発明は、硝子繊維とステンレス繊維とより成る織物
を造るに当って、ケバ立ち、糸切れを防ぎ、しかも柔か
く安定した織物を造るための糸を発明した。
すなわち、この発明は、約20ミクロン〆以下の硝子繊
維と、約20ミクロン以下で直径方向断面が角型のステ
ンレス繊維と、これらの繊維間に介在するように配置さ
れた適当な直径の溶液性繊維とを撚り合せて成る無機有
体用糸に係る。
この発明の特徴は、硝子繊維と、ステンレス繊維と、こ
れらの繊維間に介在するように配置された液溶性繊維と
を撚り合せて糸と成し、これを織成して有体にしてから
液溶性繊維を除去するようにした点にある。
ステンレス繊維は、約20□クロンZ以下の直径のもの
を用い、特に好1しくは、15ミクロン0〜8ミクロン
〆のものを用いる。
これには、ステンレス繊維のみを100本〜2000本
程度集合した束の状態で用いることもでき、捷た、8ミ
クロンメ程度のステンレス繊維を紡績したものを用いる
こともできる。
このステンレス繊維は、特にその直径方向断面が角型の
ものを用いる場合もある。
硝子繊維としては、やはり約20ミクロン〆のものを用
い、望1しぐば15ミクロン〜8ミクロン〆のものを用
いる。
これも、100〜1000本の束として用いることがで
きる。
液溶性繊維としては、適当な太さのものを用いることが
できる。
この繊維には、澱粉、アルギン酸ソーダ等高分子化合物
で繊維を形成するものが広ぐ含捷れ、その最も好適な例
は、ポリビニルアルコールのような水溶性合成樹脂繊維
である。
その他に、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル、塩
化ビニリデンの如き有機溶媒に溶解するものが挙げられ
る。
この発明に成る糸にて有体を製造する一般的な工程は次
の如くである。
先ず、ステンレス繊維と液溶性繊維とを合撚し、次に、
かくして成る撚糸を硝子繊維と交撚する。
撚糸ピッチは、1インチ当b1回〜20回程度がよい。
このようにして成る撚糸を織成して有体に構成する。
この有体を、液溶性繊維を溶媒液に接触(浸漬)させ、
有体を構成する撚糸から液溶性繊維成分を溶解除去する
溶媒液は、撚糸に用いられた液溶性繊維がポリビニルア
ルコールの場合は水を、ポリアクリロニトリル、塩化ビ
ニリデンの場合は、ジメチルホルムアマイドを各適用す
る。
液溶性繊維の有体からの除去は、本発明が硝子、ステン
レスの耐熱繊維を基本にしているので、面体全体を焼き
、液溶性繊維のみを焼却する方法もある。
このように、硝子繊維とステンレス繊維の如く全体とし
て無機性の耐熱繊維と有機性の液溶性繊維を用いたこと
は、液溶性繊維を有体から除去する手段に広い範囲にわ
たって種々の方法を採用することができるようにする為
でもある。
前記撚糸工程において、特にステンレス繊維は、通常バ
ニシング加工を施されずに用いられるのでその表面は平
滑ではない。
この状態は、一旦撚糸に構成されると糸として極めて安
定した状態を提供するのに貢献するが、撚糸工程及び織
成工程で製糸能率、織機に悪影響を与えるのみならず製
品にバラツキを生じる原因となる。
液溶性繊維は、硝子繊維やステンレス繊維にはない表面
弾性可撓性によって、糸を構成するこれら繊維間に相当
程度の平滑性・潤滑性を附与し、撚糸、織成の各工程を
円滑にする。
この発明における繊維部材の選定は、更に、繊維に平滑
性・潤滑性を附与して撚糸・織成工程を円滑化する為に
油剤・糊剤を含漬併用することも可能になる。
油剤・糊剤の併用は、この発明の方法実施の能率を飛躍
的に向上する。
以上の記述により、ステンレススチール繊維と硝子繊維
とは、液溶性繊維の存在にて容易に撚糸され、また、ス
テンレススチール繊維の表面を、油剤又はこれを含む糊
剤にて処理する事により、撚糸及び織物の生産性が向上
し安定な織物が得られることが理解できよう。
また、硝子繊維・ステンレス繊維・液溶性繊維に成るこ
の発明の糸は、糸の組織内において実質的に柔軟であり
、しかも多くの気孔を含む無機弁体を提供する糸として
極めて有用である。
この様な糸から作られる織物は、硝子繊維のみの折損に
対する弱さかカバーし、強度、耐熱性を向上させ、静電
の帯電を少なくシ、特に、ステンレススチール繊維を1
0%以上含有する織物は、電波反射性も有するようにな
る。
また、プラスチックの強化材料として用いる時は、金型
に良く沿う様になり、織物氷山の空間は樹脂の浸潤を容
易にさせ強固な成型樹脂を造る。
また、衝撃、曲げ強度も著しく上昇する。
使用例 1 12□クロンの直径を有するステンレススチール繊維繊
維100本のトウとポリビニールアルコール繊維100
デニールとを、ワインダーにて、ステンレススチール繊
維が6m/分にて撚数lO回/インチの撚糸に加工し、
然る後、これと硝子繊維9ミクロン約600デニールと
を別々にボビンに取り、リング撚糸機にて約2700回
転で前記下撚すと反対の上撚りを掛ける。
これにて面体を織成し、これを水中に浸漬してポリビニ
ルアルコール繊維を除去し、糸組織においてポーラスな
柔軟無機弁体を得た。
使用例 ■ 8ミクロンの直径を有するステンレススチール繊維30
0本トウに、下記潤滑糊剤を附与して乾燥する。
アルコゾールGL(明成化学株式会社の商標)10部 ポリビニールアルコール10%溶液 10部塩素化パ
ラフィン 20部弗素系分散剤
15部水
45部然る後、使用例Iの如くワイン
ダーにて、芯糸速度8m、撚数15回/インチの割合で
撚糸加工し、然る後、リング撚糸機で硝子繊維9μm3
5デニールで上撚りを約3600回転で行なう。
これを面体に織成して使用例Iと同様の無機弁体を得た
使用例 ■ 使用例Iよりの糸を、タテ糸に70本/インチの割合に
、ヨコ糸に70本/インチの割合に用い、重布用織機で
平織を造る。
これを温湯に30分浸し、湯洗後、溶解部分を除き、乾
燥することにより使用例Iに示した如き無機弁体を得た
使用例 ■ 使用例■で使用した撚糸を、20本/インチの割合にタ
テ糸に用い、同撚糸を、横糸に20本/インチの割合に
用いた綾織を造b1これを約250℃に加熱燃焼させポ
リビニルアルコール繊維を除き、適当に湯洗又はパーク
レン等で洗い、使用例Iの如き無機弁体を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 約20ミクロンメ以下の硝子繊維と、約20ミクロ
    ン以下で直径方向断面が角型のステンレス繊維と、これ
    らの繊維間に介在するように配置された適当な直径の液
    溶性繊維とを撚り合せて成る無機布体用糸。
JP52144779A 1977-12-02 1977-12-02 無機布体を得る為の糸 Expired JPS5825776B2 (ja)

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JPS53143750A JPS53143750A (en) 1978-12-14
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JPS5841933A (ja) * 1981-08-21 1983-03-11 ユニチカ株式会社 制電性能を有する繊維製品
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