JPS5825486Y2 - 自動改札装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は１受入口から受は入れた券に記載されている情
報を読取って検査する自動改札装置に関する。

一般に、自動改札装置は、切符や定期券のいずれをも処
理できるが、使用済みの切符を集札する以外は、返却口
において利用者に券を返却する様になっている。

一方不正券や定期券に如上で、他社線に連絡０効な連絡
乗車券、前途百効の途中下車券などは乗客に返却する必
要がある。

しかしながら途中下車券Ｎ特に長距離乗車券などはその
下車駅で放棄されてしまう場合が多い。

この途中下車券は利用者が前途を放棄してしまうと、返
却口に放置されたままになって後続の利用者のドラフル
を招くことがある。

また、連絡ａ効な連絡乗車券の情報を自動改札装置で誤
って使用済みとして読み取って集札した場合、集札済の
券と一緒になってしまい、その後、探し出して利用者に
返却することは困難である。

しかも、種々の券が一緒に集札されていることは、料金
計算、データ収集などの後方業務に支障を来すことにな
る。

本考案は上述した点にかんがみ途中下車券や連絡乗車券
等の切符を他の集札すべき切符と区別して収納し、返却
の必要がある場合に利用者に容易に返却できるようにし
た自動改札装置を提供することを目的とする。

以下、本考案を図示の一実捲例について説明する。

図中、１は受入口、２は返却口であって、３は、券を移
送する移送手段、４は、移送手段の途中にあって、券の
情報を処理する、情報処理部である。

５は、使用済みの切符を集札する集札箱で、集札時に移
送手段の途中にある第１の振分はガイド６が作動して、
移送手段３から導出された券を収納する。

移送手段３の後段には、返却口２から券の一部を露出し
た状態で静止保持させるためのローラ７及びピンチロー
ラ８が配設され、移送手段２から送られて来た券を挾持
する様になっている。

ローラ７の支軸には、第２の振分はガイド９が係合し、
途中下車券及び連絡乗車券に対しては、この第２の振分
げガイド９が矢印Ｘ方向に作動して、収納部１０に導出
して、順次積層して収納する。

しかも途中下車券の割合は、その他の集札すべき券と比
べて、極めて数が少いので収納部１０は集札箱５程容積
を必要とせず、小容量でも充分である。

そして、この収納部１０に収納された券を取り出せる様
に返却口２の一部には開閉蓋１１が設げられている。

１２は開閉蓋１１を着磁力によって、ロックする電磁石
、１３は返却口２の表示内容を旅客に背照表示するラン
プで、途中下車券及び連絡乗車券を収納部１０に収納す
る場合のみ、電磁石１２が消磁されて、開閉蓋１１のロ
ックが解除サレ、かつ、ランプ１３も点灯して表示を行
う。

なお、上記各部の動作を制御するのに必要な巻位置検出
器も図示しないが適宜配設されている。

以下、考案の作用について説明する。

まず、受入口１から受げ入れられた券は、移送手段３に
よって移送され、情報処理部４で、券種の判別その他の
処理が行われる。

不正券及び定期券は＼返却口２まで送出され、ローラ７
、ピンチローラ８に挾持されて返却口２から一部を露出
した状態で保持され利用者が抜き取れるようになってい
る。

使用済みの切符に対しては、第１の振分はガイド６が作
動して、集札箱５内に落下する。

途中下車券、連絡乗車券に対しては第２の振分げガイド
９がＸ方向に回動して、移送手段３の後端から送られて
来た券を収納部１０へ導出し、前に収納さレテいた券の
上に順次積層して行く、同時にランプ１３が点灯して返
却口２の表示内容が明示されＮかつ、電磁石１２が消勢
して開閉蓋１１のロックが解除されるので、前途使用の
必要のある場合には、利用者が開閉蓋１１を開げて収納
部１０の最上段にある自分の券を持って行くことができ
る途中下車券、連絡乗車券以外は、開閉蓋１１のロック
が解除されないで、収納部１０内の券を不正に利用され
ることはない。

以上の様な構成で、返却口２に露出して利用者に返却さ
れる券と、集札箱に落下集積される使用済みの切符と、
収納部１０から利用者が必要に応じて持ち去る途中下車
券１連絡乗車券に区別して処理し、しかも、途中下車券
、連絡乗車券に対しては係員をわずられせずに本人が容
易に取り出せる構造としたから、前途放棄の途中下車券
が返却口に放置されたままになったり、連絡乗車券を誤
って読み取って大量の切符と１賭に集札され探し出せな
くなるなどの不具合が解消されると共に、後方業務の円
滑化が図れる。

なお、前記実捲例では、開閉蓋１１を閉じた状態では収
納部１０に収納された券が、外部から見えないようにし
たが、開閉蓋１１及び収納部１０を透明部材として、ラ
ンプ１３が点灯したとき、収納状態が目視できる様にし
てもよい。

以上述べたように本考案によれば、たとえば途中下車券
や連絡乗車券などの返却しつるが集札も可能な券を他の
集札券とは区別して別の収納部に収納し、必要があれば
筐体もしくは筐体の一部を開放することにより収納部か
ら容易に取出せる構造としたから、係員をわずられせる
ことなく、必要に応じて利用者が取扱うことができ、か
つ、返却口に券が放置されたり、大量の集札券の中から
目的の券を探し出すといった問題点を解決でき、実用性
に優れた自動改札装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実捲例を示す装置の側面図−第２
図は同例の要部を示す平面図、第３図は、同例の要部を
示す側面図である。 １・・・・・・受入口・２・・・・・・返却口、５・・
・・・・集札箱（第１収納手段）、１０・・・・・・収
納部（第２収納手段）、１１・・・・・・開閉蓋（筐体
）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受入口から受入れた券を検査したのち必要に応じてその
   券を返却あるいは収納するものにおいて、券の一部を露
   出した状態で利用者に返却する返却口と・この返却口近
   傍の筐体内に設けられこの返却口に返却し５るが集札も
   可能な券を収納する第１の収納部と、この第１の収納部
   に収納された券を取出すべく開放可能な筐体と、集札券
   を装置内に収納する第２の収納部とを具備したことを特
   徴とする自動改札装置。