JPS5825006A - コントロ−ルケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車等において操作力の遠隔伝達に使用す
るコン）０−ルケーブルに関するもので、耐熱性、耐久
性ならびに摺動性の何れにも優れた樹脂層を有するコン
）ｏ−ルケーブルを提供する。

一般に、コントロールケーブルは（第１〜８図参照）、
可撓性管体のケーシング１に、多数の鋼索線を撚回した
ケーブル２を挿通し、ケーブル２着巻回した管状のケー
シング本体８を要部とし、その外周に保護用の樹脂被覆
４を設けている。一方、ニア　＞　）　ｏ−ルケーブル
は基本性能として、前記の操作に際してケーブル２の摺
動性が良く、かつ作用頻度に対応した高耐久性が要求さ
れるので、ケーブル２の外周に樹脂コート６を付与する
か、またはケーシング本体８の内周に樹脂管６を挿着し
て、本来の金属間摺動を金属樹脂量摺動に置換し、前記
の摺動性向上を図る手段が広く使用されている。

しかし、ターボエンジンの使用等近年の自動車プルは高
温雰囲気において安定的に機能し、かつその高温雰囲気
を含む使用条件において、より優れた摺動性耐久性等の
高性能化が強く要求され、それ等の性能改良が許容され
る経済的条件において解決されなければならない工業的
要件が附加されている。以上から従来、ｌリアミド（６
ナイ誼ン、１２ナイロン）、ポリアセタール、ボリプ四
ピレン等が用いられたコントロールケーブルの樹脂層（
前記の樹脂被覆４、樹脂管５および樹脂コー、トロを総
括して樹脂層と定義する）は、例えば１、耐熱性に優れ
る「ふっ素樹脂」等公知材料の単なる置換のみでは解決
できない技術問題がある。

本発明は、以上の課題解決を目的とするもので、熱電防
止処方を施したポリアミドと、熱電防止処方を施した変
性エチレン共重合体がグラフト重合されており、さらに
耐久性向上の為の耐摩耗向上剤が添加されている樹脂を
用いた樹脂層を有するコントロールケーブルを要旨とす
るもので、特に前記の樹脂管５および樹脂コート６を有
するコント冑−ルケーブルに適し、当該コントロールケ
ーブルは優れた耐熱性、耐久性を奏する。

詳しくは、ポリアミドに熱老防止剤として塩化第一銅（
ＯｎＣＩ）および沃化カリ（ＫＩ）を１１００ＰＰ〜７
００ＰＰＭ（通常４４）□ＰＰＭ〜５ＱＱＰＰＭ）を添
加し、またエラストマーとしての変性エチレン共重合体
に熱老防止剤としてオレフィン系酸化防止剤ＤＬＴＤＰ
またはオレフ４＞系酸化防止剤ＢＨＴ（Ｃｘｓ鴇ｉ　０
　）を５００ＰＰＭ〜４．ＯＯＯＰＰＭ（通常１．ＯＯ
ＯＰＰＭ）を添加して熱電防止処方を行い、その処方を
施した前記のポリアミドと、前記の変性エチレン共重合
体がグラフト重合されており、さらに耐摩耗向上剤が添
加されている樹脂を用いた樹脂層を有するコントロール
ケーブルである。なお、前記の変性エチレン共重合体は
、エチレンとプロピレンの共重合体に漬水マレイン酸を
グラフト重合させたものであることが好ましく、また前
記のオレフィン系酸化防止剤は、ＤＬＴＤＰおよびＢＨ
’ｌ’のいづれもを添加すると相乗作用を生じて一層効
果的である。一方、耐摩耗向上剤の添加は、下記の構成
に類別される。

Ａ：　　「８　ｉｏｌ、Ａｌｌ０．、ＴｉＯ，，２Ｍｇ
０−８　ｉ　０．、ＭｇＯ−８ｉ　０１、Ｍ　ｇＯ−Ａ
　１１０３゜９Ａ］、Ｏ，−２８ｉ０．．２Ｍｇｏ、２
ム１，０．。

５８　ｉ　０．Ｊの無機酸化物の群から任意に選択した
単数または複数のものを１％〜８７％（重量％）添加す
る。

Ｂ：「けい酸ジルコニウム」を１％〜８７％（重量％）
添加する。

Ｃ：「グラスファイバ：２％〜８５％（重量襲、以下す
べて同じ）、プ田ンズ：２％−６５％、炭素せんい：ｓ
ｉ　〜ｓｏｗ、：ｈ−ｘｌ？ン：　０．５　’Ｉｇ　〜
８５％、ガラスピーズ：１％〜６５％、グラファイト：
２％〜８０％」の群から任意に選択した単数または複数
のものを前記の％に従って添加する。

Ｄ＝前記ム、ＢＳＯのいづれかを組合せたものを添加す
る。

以上のム、ＢＳＣまたはＤの構成が使用される。

以上の構成による本発明は、ポリアミドならびにエラス
トマ゛−のいづれにも熱老防止処方を施して重合した組
合せ構成に、さらに耐摩耗向上剤を添加したことを特徴
とするもので、コントロールケーブルの樹脂層として特
有の効果を奏する。

以下その効果を説明する。まず前記第１図における樹脂
層Ｍ４に本発明を使用した本発明品と従来品を対比した
熱老化試験の結果は下表の通りである。

上記において、Ａ：従来のポリアミド（６ナイロン）を
用いた樹脂被覆のコントロールテーブル。

Ｂ：前記の構成のうち、ポリアミドのみに熱電省略して
グラフト重合した樹脂を用いた樹脂被覆のコントロール
ケーブル。

Ｃ：本発明の樹脂被覆のコントロールケーブル。

上表のように、従来品はｒ１７０”ｃＸ１００時間」に
おいて、全数が亀裂を発生するので、実車においてナー
シング１内は早期に浸水によって発鯖し、コントルール
ケーブル機能を喪失することがあったが、本発明品はｒ
１７０”ｃ！Ｘ２０Ｇ時間」においても全く熱老化がな
く顕著な耐熱性を示すと共に、前記した熱老防止処方を
施したものの組合せ構成が特有の作用効果を奏している
事実（上表において、ポリアミドのみ熱老防止処方を施
したＢは１７０℃Ｘ１００時間で半ｉ以上が亀裂を発生
する）が明らかである。

つぎに、第２．８図に示す樹脂管５または樹脂コート６
に本発明を使用したとき、本発明品は従来品に対比して
優れた摺動性を示す。即ち第４図を参照して、従来のポ
リアミド（６ナイロン）を用いた樹脂管５のコン）０−
ルケーブルは、ケーブルの引き作動において第４図に）
のようにスティ、クスリ、プ現象が定性的に顕出する難
点があったが、本発明品による樹脂管５は、第４図０の
ように極めて円滑な摺動性を示す。なお、図中の符号Ｐ
１は引き始めの荷重、Ｐ２は作動中の荷重であって、従
来品はＰ、とＰ２に大きな差（一実施例の差は２ｋｇ）
が発生するが、本発明品はその差がなく良好な摺動性を
明らかにしている。これはオレフィン系熱可塑性エラス
トマーの弾性体が引き始めの初期変形によって摺動抵抗
を低減するものと考えられ、従来のスティックスリ、プ
現象は解消するＯ さらに（第５図参照）、前記の樹脂管５に本発明を使用
した本発明品と、従来のポリアミド（６ナイ四ン）を用
い、た樹脂管５の従来品を第５図（至）のように「半径
１５０粍×１８０°曲げ」に配索し、符号７で示すコイ
ルばねの荷重が０〜８ｋｇのストロークにおいて、ケー
ブル２を往復摺動させたときの、荷重効率（入力に対す
る出力の百分率）とケーブル２の繰返し回数との相関は
第５図　　。

（６）の通りで°あって、耐摩耗向上剤としてグラスフ
ァイバ７−を添加した本発明品（図示実線）は、ポリア
ミド（６ナイｐン）を用いた樹脂管の従来品（図示点線
）に対比して、初期荷重効率を７２襲から７７％まで著
しく改良すると共に、繰返し回数に対する耐久性は、従
来品の６０万回に対比して、本発明品は１５０万回で耐
久性を８倍に増加する著しい効果がある。

以上のように本発明品は、高温雰囲気でコントロールケ
ーブル機能を安定維持するので、現に要求される実車の
高温使用条件に充分に耐久し得る（短時間内では約２８
０℃でも耐えうる）と共に、良好な摺動性を常に維持し
て著しく耐久し、基本性能を改良して前記した当該分野
の要求を満足する。そしてこれらの性能改良が、従来品
のポリアミドをベースとする構成を特徴とするので、例
えば高価な「ふっ素樹脂」に材質変換する材料置換と異
なり、工場量産品として許容される経済性において成立
する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１．２．８図：；Ｉントｐ−ルケーブルの構造を示す
縦断面図、第４図：コントロールケーブルの摺動特性図
で、（ト）は従来品、（ロ）は本発明品を示す。第５図
：コントロールケーブルの荷重効率と、ケーブル作動の
繰返し回数との相関を示す図面内、とその相関を測定す
るときの配索状Ｓ図（至）主な符号、ｌ：ケーシング、
２：ケーブル、４：樹脂被覆、５：樹脂管、６：樹脂コ
ート特許出願人　　　　　中央発條株式会社第１図 １１１２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）ポリアミドと、変性エチレン共重合体をグラフト
   重合した熱可塑性樹脂であり、かつ前記ポリアミドに「
   塩化第一銅（Ｏｕｏｌ）Ｊおよび［沃化カリ　（ＫＩ）
   ＪがＩＱＱＰＰＭ〜７ＱＱＰＰＭ添加されており、前記
   変性エチレン共重合体にオレフィン系酸化防止剤ＤＬＴ
   ＤＰまたはＢＨＴが５６０ＰＰＭ〜４．ＯＯＯＰＰＭ添
   加されており、さらに前記熱可塑性樹脂に耐摩耗向上剤
   が添加されている樹脂を用いた樹脂層を有するフン）ｏ
   −ルケーブル。 （２）エチレンとプロピレンの共重合体に無水マレイン
   酸をグラフト重合させた変性エチレン共重合体を用いた
   特許請求の範囲第（１）項記載のコントロールケーブル
   。 （１３）　Ｄ　Ｌ　Ｔ　Ｄ　ＰおよびＢＨＴのいづれも
   が添加されている特許請求の範囲第（１）項記載のコン
   トロールケーブル。 （４）耐摩耗向上剤として、「８　ｉ　０！、ＡＩ、０
   ．、Ｔ　ｉ　０Ｈ１２’　Ｍ　ｇ　Ｏ・８　ｉ　０２、
   Ｍ　ｇ　０・８　ｉ　０２、Ｍ　ｇ　Ｏ−ム１，０３．
   １３　Ａ’　１，０．・２８　ｉ　ＯＨ１２Ｍ　ｇ　Ｏ
   ・２　Ａ　Ｉ、Ｏｓ・５８　ｉ　０１Ｊの群から選択し
   た単数または複数の無機酸化物を１％〜８７％（重量％
   ）用いた特許請求の範囲第（１）項記載のコントシール
   ケーブル。 （５）耐摩耗向上剤として、「けい酸ジルコニウム」を
   １％〜８７％（重量％）用いた特許請求の範囲第（１）
   項記載のコントロールケーブル。 （６）耐摩耗向上剤として、「グラスファイバ：２％〜
   ８５％（重量％）、ブロンズ：２％〜６６％（重量％）
   、炭素せんい２６％〜８０％（重量％）、カーボン＝０
   ．５％〜８５％（重ｉｔ％）、ガラスピーズ：１％〜６
   ５％（重量％）、グラファイト：２％〜８０％（重量％
   ）」の群から選択した単数または複数のものを用いた特
   許請求の範囲第（１）　項記載のコントロールケーブル
   。