JPS5825007A

JPS5825007A - コントロ−ルケ−ブル

Info

Publication number: JPS5825007A
Application number: JP12333081A
Authority: JP
Inventors: 富久加藤
Original assignee: Chuo Hatsujo KK
Current assignee: Chuo Hatsujo KK
Priority date: 1981-08-06
Filing date: 1981-08-06
Publication date: 1983-02-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、自動車等において操作力の遠隔伝達に使用す
るコントロールケーブルに関するもので、耐熱性、摺動
性ならびに耐久性の何れにも優れた樹脂層を有するコン
トロールケーブルを提供する。

一般に、コン）０−ルケーブルは（第１〜８図参照）、
可撓性管体のケーシング１に、多数の鋼素線を撚回した
ケーブル２を挿通し、ケーブル２の引き操作によって操
作力の遠隔伝達を行う基本的構成である。そしてケーシ
ングｌは、鋼線材を密着巻回した管状のケーシング本体
８を要部とし、その外周に保饅用の樹脂被覆４を設けて
いる。一方、コントロールケーブルは基本性能として、
前記の操作に際してケーブル２の摺動性が良く、がつ作
用頻度に対応した高耐久性が要求されるので、ケーブル
２の外周に樹脂コート６を付与するか、またはケーシン
グ本体８の内周に樹脂管６を挿着して、本来の金属間摺
動を金属樹脂量摺動に置換し、前記の摺動性向上を図る
手段が広く使用されている。

↓ しかじ、ターボエンジンの使用等近年自動車技術の改良
に伴って、自動車用コントロールケーブルは高温雰囲気
において安定的に機能し、がっその高温雰囲気を含む使
用条件において、より優れた摺動性耐久性等の高性能化
が強く要求され、それ等の性能改良が許容される経済的
条件において解決されなければならない工業的要件が附
加されている。以上から、従来、ポリアミド（６ナイロ
ン、１２ナイｐン）、〆リアセタール、ボリプ四ピレン
痔が用いられたコントロールケーブルの樹脂層（前記の
樹脂被覆４、樹脂管６および樹脂コート６を総括して樹
脂層と定義する）は、例えば、耐熱性に優れる「ふっ素
樹脂」等公知材料の単なる置換のみでは解決できない技
術問題がある。

本発明は、以上の課題解決を目的とするもので、熱老防
止処方を施したポリアミドと、熱老防止処方を施した変
性エチレン共重合体がグラフト重合されており、さらに
摺動性向上の為の滑り向上剤、および耐久性向上のため
の耐摩耗向上剤が添加されている樹脂を用いた樹脂層を
有するコントロールケーブルを要旨とするもので、特に
前記の樹脂管５および樹脂：ｔ−）６を有するコントル
ールケーブルに適し、当該コントロールケーブルは優れ
た耐熱性、摺動性ならびに耐久性を奏する。

評しくは、ポリアミドに熱老防止剤として塩化第一銅（
ＯｕＣｌ）および沃化カリ（ＫＩ）を１１００ＰＰ〜７
００ＰＰＭ（通常４ＱＱＰＰＭ〜５ＱＱＰＰＭ）を添加
し、またエラストマーとしての変性エチレン共重合体に
熱老防止剤としてオレフィン系酸化防止剤ＤＬＴＤＰま
たはオレフィン系酸化防止剤ＢＨＴ　（Ｃ，、Ｈ，４０
）を５００ＰＰＭ〜４．ＯＯＯＰＰＭ（通常１．ＯＯＯ
ＰＰＭ）を添加して熱老防止処方を行い、パその処方を
施した前記のポリアミドと、前記の変性エチレン共重合
体がグラフト重合されており、さらに滑り向上剤および
耐摩耗向上剤が添加されている樹脂を用いた樹脂層を有
するコントロールケーブルである。

なお、前記の変性エチレン共重合体は、エチレンとプル
ピレンの共重合体に無水マレイン酸をグラフト重合させ
たものであることが好ましく、また前記のオレフィン系
酸化防止剤は、ＤＬＴＤＰおよびＢＨＴのいづれもを添
加すると相乗作用を生じて一層効果的である。

一方、本発明における耐摩耗向上剤および滑り向上剤の
構成は下記のものが使用される。

耐摩耗向上剤として、ム：　「８ｉ０１、Ａ１１０３、Ｔ　ｉ　ＯＨ１２Ｍ　
ｇ　Ｏ−８　ｉｏｌ、ＭｇＯ−８ｉ　０−１Ｍ　ｇＯ−
ム１１　ｏ、　５ＢＡＩ、Ｏ，−２８ｉ０ｚ、２Ｍｇ０
−２人１．０３−・５８　ｉ　Ｑ！Ｊの無機酸化物の群
から選択した単数または複数のものを１弧〜８７％（重
量％）添加する。

Ｂ：「けい酸ジルコニウム」を１％〜８７％（重量％）
添加する。

Ｃ：　「グラスファイバ：２％〜８５％（重量％、以下
すべて同じ）、プ四ンズ：２％〜６５％、炭素せんい：
５％〜８０％、カーボン＝０．５％〜８５ｚ１ガラスピ
ーズ：１％〜６５％、グラファイト：２％〜８０％」の
群から選択した単数または複数のものを前記の襲に従っ
て添加する。

Ｄ：前記のＡＳＢ、０のいづれかの組合せたものを添加
する。

また、滑り向上剤として、Ｅ：　「シリコンオイル」を０．１％〜８５％（重量％
）添加する。

Ｆ：「４ふっ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）１，４ふっ化
エチレン−６ふっ化プロピレン共重合樹脂（ＦＥＰ）　
、４ふっ化エチレンーバー７０ロアルキルビニルエーテ
ル共重合樹脂（’ＰＴＡ）　、４ふっ化エチレン−エチ
レン共重合樹脂（Ｅ　Ｔ　Ｆ　Ｅ）」の「ふっ素樹脂」
を０．２襲〜８５襲（重量％）添加する。

Ｇ：二硫化モリブデン（Ｍｏ８１）を０．２襲〜８７％
（重量％）添加する。

■、前記のＥ、Ｆ、Ｇのいづれかを組合せたものを添加
する。

従って、本発明における耐摩耗向上剤および滑り向上剤
の添加構成は、下表の左欄と右欄を組合せた実施態様に
類別される。

（符号は前記の各符号を引用）以上の構成による本発明は、ポリアミドならびにエラス
トマーのいづれにも熱電防止処方を施して重合した組合
せ構成に、さらに耐摩耗向上剤と滑り向上剤を添加した
ことを特徴とするもので、コントロールケーブルの樹脂
層として特有の効果を奏する。

以下その効果を説明する。まず前記第１図における樹脂
被覆４に本発明を使用した本発明品と従来品を対比した
熱老化試験の結果は下表の通りである。

上記において、Ａ：従来のポリアミ）″（６ナイロン）
を用いた樹脂被覆のコントロールケーブル。

Ｂ：前記の構成のうち、ｌリアミドのみに熱電防止処方
を施し、エラストマーの熱電防止処方を省略してグラフ
Ｆ重合した樹脂を用いた樹脂被覆のコントロールケーブ
ル。

Ｃ：本発明の樹脂被覆のコン）０−ルケーブル。

上表のように、従来品は「１７０℃×１００時間」にお
いて、全数が亀裂を発生するので、実車においてケーシ
ング１内は早期に浸水によって発錆し、コントソールケ
ーブル機能を喪失することがあったが、本発明品は［１
７０’ｃＸ２００時間」においても全く熱老化がなく顕
著な耐熱性を示すと共に、前記した熱電防止処方を施し
たものの組合せ構成が特有の作用効果を奏している事実
（上表において、ポリアミドのみ熱電防止処方を施した
Ｂは１７０’ＣＸ１００時間で半数以上が亀裂を発生す
る）が明らかである。

つぎに、第２．８図に示す樹脂管５または樹脂コート６
に本発明を使用したとき、本発明品は従来品に対比して
優れた摺動性を示す。即ち第４図を参照して、従来のポ
リアミド（６ナイロン）を用いた樹脂管６のコントロー
ルケーブルは、ケープルの引き作動において第４図に）
のようにスティックスリップ現象が定性的に顕出する難
点があったが１本発明品による樹脂管５は、第４図（ロ
）のように極めて円滑な摺動性を示す。なお、図中の符
号Ｐ１は引き始めの荷重、Ｐ３は作動中の荷重であって
、従来品はＰ、とＰｌに大きな差（一実施例の差は２ｋ
ｇ）が発生するが、本発明品はその差がなく良好な摺動
性を明らかにしている。これはオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーの弾性体が引き始めの初期変形によって摺動
抵抗を低減するものと考えられ、従来のスティックスリ
ップ現象は解消する。

さらに（第５図参照）、前記の樹脂管５に本発明を使用
した本発明品と、従来のポリアミド（６ナイロン）を用
いた樹脂管５の従来品を第５図０のように「半径１５０
粍×１８０°曲げ」に配索し、符号７で示すコイルばね
の荷重が０〜１３ｋｇのストｐ−りにおいて、ケーブル
２を往復摺動させたときの、荷重効率（入力に対する出
力の百分率）とテーブル２の繰返し回数との相関は第５
図に）の通りであって、滑り向上剤としてシリコンオイ
ル８％、耐摩耗向上剤としてグラスファイバ７％を添加
した本発明品（図示実１１）は、ポリアミド（６ナイｐ
ン）を用いた従来品（図示点線）に対比して、初期荷重
効率を７２％から７８％まで著しく改良すると共に、作
動回数の増加に拘らず荷重効率が高位安定する。即ち、
従来品は５０万回耐久で荷重効率が急速に劣化するのに
対して、本発明品は１５０万回耐久において荷重効率７
４％を維持する優れた耐久性がある。

以上のように本発明品は、高温雰囲気でコントロールテ
ーブル機能を安定維持するので、現に要求される実車の
高温使用条件に充分に耐久し得る（短時間内では約２８
０℃でも耐えうる）と共に、良好な摺動性を常に維持し
て著しく耐久し、基本性能を改良して前記した当該分野
の要求を満足する。そしてこれらの性能改良が、従来品
のポリアミドをペースとする構成を特徴とするので、例
えば高価な「ふっ素樹脂」に材質変換する材料置換と異
なり、工場量産品として許容される経済性において成立
する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１，２．８図：コン）ｔｙ−ルケーブルの構造を示す
縦断面図、第４図：コントロールナ−フルの摺動特性図
で、（イ）は従来品、０は本発明品を示す。第５図：コ
ン）０−ルケーブルの荷重効率と、ケーブル作動の繰返
し回数との相関を示す図面に）、とその相関を測定する
ときの配索状態図（至）主な符号、１：ケーシング、２
：ケーブル、４：樹脂被覆、５：樹脂管、６：樹脂コー
ト特許出願人　　　　　中央発條株式会社代理人弁理士
　　　　　　岡　　　　賢　　　美第１図第２図第３　図

Claims

【特許請求の範囲】（１）ポリアミドと、変性エチレン共重合体をグラフト
重合した熱可塑性樹脂であり、かつ前記ポリアミドに「
塩化第一銅（ＣｕＣ１）Ｊおよび「沃化カリ　（ＫＩ）
ＪがＩＱＱＰＰＭ〜７００ＰＰＭ添加されており、前記
変性エチレン共重合体にオレフィン系酸化防止剤ＤＬＴ
ＤＦまたはＢＨＴが５００ＰＰＭ〜４．ＯＯＯＰＰＭ添
加されており、さらに前記熱可塑性樹脂に滑り向上剤お
よび耐摩耗向上剤が添加されている樹脂を用いた樹脂層
を有スるコントロールケーブル。（２）エチレンとブ四ピレンの共重合体に無水マレイン
酸をグラフト重合させた変性エチレン共重合体を用いた
特ｆｌＦＭ求の範囲第（１）項記載のコントロールケー
ブル。（Ｂ）　Ｄ　Ｌ　Ｔ　Ｄ　ＰおよびＢＨＴのいづれもが
添加されている特許請求の範囲第（１）項記載のコント
ロールケーブル。（４）耐摩耗向上剤として「８　ｉ　（％、ＡＩ、０．
、Ｔ　ｉ　Ｏ，，２Ｍｇｏ　−８ｉ　０．、ＭｇＯ−Ｓ
　ｉＯ，、Ｍ　ｇ　Ｏ−ムｌ、０１．８　Ａ　１．Ｏｓ
−２８ｉ　ｏ、、２Ｍ　ｇＯ・２Ａ１１０ｓ・５８　ｉ
　０ｔＪの群から選択した単数または複数の無機酸化物
をＬ′Ｌｓ〜８７メ（重量％）添加し、滑り向上剤とし
て「ふっ素樹脂＝０．２％〜８５％（重量％）、二硫化
モリブデン（Ｍｏ８り：０．２％〜８７％（重量％）、
シリコンオイル：０．１％〜８５％（重量％）」の群か
ら選択した単数または複数のものを添加した特許請求の
範囲第（１）　項記載のコンドロールナ−プル。（５）耐摩耗向上剤として「けい酸ジルコニウム」を１
％〜８７％（重ｊ１％）添加し、滑り向上剤として「ふ
っ素樹脂：０．２％〜８５％（重量％）、二硫化モリブ
デン（Ｍ　Ｏ８ｇ）　　：　０．２％〜８７％（重量％
）、シリコンオイル＝０．１％〜８５％（重量％）」の
群から選択した単数または複数のものを添加した特許請
求の範囲第（１）項記載のコンドロールナ−プル。（６）耐摩耗向上剤として「グラス７アイパ：２％〜８
５％（重量％）、ブロンズ；２％〜６５％（重量％）、
炭素せんい：５％〜８０％（重量％）、カー＆ン：０．
５％〜８５襲（重量％）、ガラスピーズ：１％〜６５％
（重量％）、グラファイト：２％〜８０％（重量％）」
の群から選択した単数または複数のものを添加し、滑り
向上剤として「ふっ素樹脂７０．２％〜８５％（重量％
）、二硫化モリブデン（ＭＯＳｇ）　　：　０．２％〜
８７％（重量％）、シリコンオイル：０．１％〜８５％
（重量％）、」の群から選択した単数または複数のもの
を添加した特許請求の範囲第（１）項記載のコントロー
ルケーブル。