JPS5824585Y2 - 中央に固定屋根を有する着脱式屋根を具えた自動車のエヤ−フラツプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、中央に固定屋根を有し、その左右に着脱式屋
根を装着する自動車において、上記着脱式屋根を外して
走行する際に、該屋根の開口部から車室内に入る風量を
少なくし、風による不快感を減少するために用いられる
着脱式のエヤーフラップ装置に関するものである。

従来、中央固定屋根を有し、屋根開口部が中央固定屋根
によって左右に２分され、該屋根開口部に着脱式屋根を
装着するようになされた自動車においては、上記屋根開
口部に流入する風を防ぎ、あるいは、風量を少なくする
ためのエヤーフラップ装置を固定屋根に設けているが、
その構造や支持手段が複雑となり、あまり効果的なもの
が提供されていなかった。

又、屋根中央が開口され、左右に固定屋根が有る自動車
の場合（スライディングルーフに多い″＞）はエヤーフ
ラップの両端を容易に保持（支持）することができるが
、中央のみに固定屋根を有する自動車の場合には、エヤ
ーフラップの支持が容易ではなかった。

そこで本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、構造及び支持手段が簡単な着脱式のエヤー
フラップ装置を提供することを目的とするものである。

そのため本考案では、中央に中央固定屋根を有し、その
左右に形成された着脱式屋根の開口部に着脱自在な着脱
式屋根を具えた自動車のエヤーフラップ装置において、
エヤーフラップ本体の一部が固定屋根表面より上方に突
出しており、該エヤーフラップ本体１１は、上記屋根開
口部の前部固定屋根の縁と中央固定屋根の縁に沿った略
り字状に形成され、該エヤーフラップ本体には、前部固
定屋根と後部固定屋根の縁のそれぞれの側端に設けられ
た着脱式屋根ロック用ピン挿入孔に差込まれるように形
成されたスプリングワイヤーが埋設されており、かつ、
上記エヤーフラップ本体の中央固定屋根に沿う部分には
、中央固定屋根の縁に設けられたフックの下面に当接し
、上方への移動を阻止するストッパ一部が具えられてお
り、上記エヤーフラップ本体と固定屋根の縁との間には
、該エヤーフラップ本体を上方へ付勢するバンパーラバ
ーが介装されているエヤーフラップ装置とすすることに
より、所期の目的を達成するようにしたものである。

図面に示す実施例について本考案を説明すれば次の通り
である。

中央に中央固定屋根１、前部に前部固定屋根２、後部に
後部固定屋根３を形成することにより左右に着脱式屋根
（図示せず）を装着する屋根開口部４．５を設け、該屋
根開口部４，５に着脱可能に取付けるエヤーフラップ装
置のエヤーフラップ本体１１は、硬質ゴム、もしくは合
成樹脂等により、上記屋根開口部４，５の前部固定屋根
２の縁と中央固定屋根１の縁に沿った略り字状に形成さ
れ、その一部が固定屋根表面より上方へ突出し、屋根開
口部４，５縁に沿って撓曲する略コ字状のスプリングワ
イヤー１２が埋設され、スプリングワイヤー１２の両端
は外方に屈曲して屋根開口部４゜５縁に設けられた着脱
式屋根ロック用ピン挿入孔６に差込まれるように形成さ
れている。

エヤーラップ本体１１の中央固定屋根１側には、該固定
屋根１の縁に設けられたフックＴに係止されるストッパ
一部１３が設けられ、上方への押えとなっている。

８はインナーパネル、９は焼付ゴム、１０はシール、１
４はインサート、１５はウェザ−ストリップである。

上記各固定屋根１，２．３のコーナ一部には、エヤーフ
ラップ本体１１を支えるゴムで作られたバンパーラバー
１６が設けられ、該エヤーフラップ本体１１を上方に付
勢している。

スプリングワイヤー１２の両端は、着脱式屋根ロック用
ピン挿入孔６と同径にするため、樹脂製のブシュ１７が
設けられている。

尚、上記中央固定屋根に設けられたフック７は略り字形
に形成され、長尺物の一本に形状してもよく、又、図示
のように複数に分割してもよい。

１８はセンターピラー、１９はドリップ、２０はドア、
２１はドアガラス、２２はフロントピラーである。

本考案によるエヤーフラップ装置は、以上述べたように
、エヤーフラップ本体が略り字状に形成されているため
、中央固定屋根から風が車室内に流入することが少ない
。

又、着脱式屋根を装着するとき用いるフックを利用して
エヤーフラップ本体のストッパ一部を支持するため該エ
ヤーフラップ本体の移動がなく、支持することができ、
バンパーラバーとスプリングワイヤーによって着脱可能
にエヤーフラップ本体を支持することができ、取付けが
容易である。

又、着脱式屋根ロック用ピン挿入孔にスプリングワイヤ
ー全体を縮めて、その先端を挿入すれば、スプリングワ
イヤーの弾発力により、エヤーフラップが保持され、特
別のロック装置は不用である等の効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は着脱式屋根を外した状態の自動車の斜視図、第
２図は固定屋根縁部に設けた着脱式屋根ロック用ピン挿
入孔に取付ける状態を示したエヤーフラップ装置の斜視
図、第３図は第２図のＡ −Ａ線拡大断面図、第４図は
第２図のＢ−Ｂ線拡大断面図、第５図は第２図のＣ−Ｃ
線拡大断面図である。 １は中央固定屋根、２は前部固定屋根、６は着脱式屋根
ロック用ピン挿入孔、７はフック、１１はエヤーフラッ
プ本体、１２はスプリングワイヤー １３はストッパ
一部、１６はバンパーラバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央に中央固定屋根を有し、その左右に形成された着脱
   式屋根の開口部に着脱自在な着脱式屋根を具えた自動車
   のエヤーフラップ装置において、エヤーフラップ本体１
   １の一部が固定屋根表面より上方に突出しており、該エ
   ヤーフラップ本体１１は、上記屋根開口部の前部固定屋
   根２の縁と中央固定屋根１の縁に沿ったＬ字状に形成さ
   れ、該エヤーフラップ本体１１には、前部固定屋根２の
   縁と後部固定屋根３の縁のそれぞれの側端に設けられた
   着脱式屋根ロック用ピン挿入孔６に差込まれるように形
   成されたスプリングワイヤー１２が埋設されており、か
   つ、上記エヤーフラップ本体１１の中央固定屋根１に沿
   う部分には、中央固定屋根１の縁に設けられたフック７
   の下面に当接し、上方への移動を阻止するストッパ一部
   １３が具えられており、上記エヤーフラップ本体１１と
   固定屋根の縁との間には、該エヤーフラップ本体１１を
   上方へ付勢するバンパーラバー１６が介装されているこ
   とを特徴とする中央に固定屋根を有する着脱式屋根を具
   えた自動車のエヤーフラップ装置。