JPS5824449A - 複合プラスチツクシ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリオレフィン系樹脂シートの基材の片面屯
しくけ両面にカーボンブラックを含有させたポリオレフ
ィン系樹脂フィルム又はシートを共押出により積層した
、機械的強度および耐衝撃株 性の優れた、ＩＣ製品の包装および法管に適した表面導
電性複合プラスチックシートに関する。

一般にポリオレフィン系樹脂シートは、表面比抵抗値が
高く、帯電し易く、これをＩＣ製品の包装容器に使用し
た場合、ＩＣ製品の機能を破壊するので、その教養方法
がいろいろ提案されている。

例えば、（１）包装容器の表面に帯電防止剤を塗布する
方法、（２）導電性塗料を塗布する方法、（３）帯電防
止効果くはカーボンブラック等の導電材料を練り込む方
法等がある。

しかしながら（１）の方法は、塗布直後は帯電防止効果
を示すが、長く使用している間に水分により流出したり
、表面の摩擦により帯電防止剤が除去されたりすること
により帯電防止効果を失しなうこと、又、表面比抵抗値
が１０９〜１２０程度であることから厳しい帯電防止の
効果を要求されるＬＳＩ等の加製品の包装には不適当で
ある。

（２）の方法は、基材樹脂との密着性に問題があり、表
面の摩擦によって、導電層が剥ｎて帯電防止性を失ない
、ＩＣ製品を破壊するので好ましくない。

（３）の方法において、帯電防止剤の場合は、その添加
量が多量であると帯電防止効果はあるが成形加工が困難
であり、又、その添加量が少量では表面比抵抗が減少す
る。さらに、実際には表面比抵抗値を１０１１Ω程度ま
でしか低下させることができず、満足する帯電防止効果
を有するシートは得らｎない。

また、（３）の方法において、カーボンブラックや金属
微粉末の導電材料を添加する場合は、帯電防止効果、の
持続性および表面比抵抗値の面から見ｎば、非常釦有効
な方法であるが、多量の導電材料の添加が必要であり、
このような混合物を連続的に押出す際に押出成形時の流
動特性の低下が著しく、良好なシートを得ることが困難
であり、かつ、得らｎたシートの耐衝撃強度が著しく低
く実用的ではない。

また、このような、押出し流動特性を改良する方法とし
ては、多量の流動パラフィンや、他の鉱物油、橋々の滑
剤等の添加剤を添加する方法や、低分子量の樹脂を用い
る方法があるが、これらの方法で得られたシートは、機
械強度、剛性及び耐衝撃強度の低下が著しく、ＩＯ包装
容器として満足するものではない。さらに一般に真空成
形又は圧空成形用シートに要求される性能は、シートの
成形加工時にシートやトリミングの切断等に事故がなく
、真空又は圧空成形して容器を成形する際にシート割ｎ
がなく、かつ容器のトリミング打抜き加工時にクラック
の発生等の事故を生じないことが必要である。即ち、成
る一定水準の機械的強度、耐折強さ及び耐衝撃性を保持
する必要があり、本発明の表面導電性複合プラスチック
シートも同様である。

本発明は、かかる欠点を解決したものであり、ポリオレ
フィン系樹脂を基材とし、前記基材の片面もしくは両面
にｐ−ポンプラックを含有する導電層を共押出し法で積
層することにより、カーボングラツク含有樹脂層の押出
しも安定化し、かつ二次加工適性もすぐれ、さらに複合
シートの機械的強度、耐衝撃性圧すぐれ、導電性効果の
保持力が長時間にわたり表面比抵抗値が安定した表面導
電性複合ゾ２スナックシートを掃供しようとするもので
ある。

即ち本発明け、ポリオレフィン系樹脂シート基材の片面
もしくけ両面に、カーざンブラックを５〜５０重量部含
有し、しかもその表面比抵抗値が１０１００以下である
ポリオレフィン樹脂のフィルム又はシートな共押出によ
り一体に積層してなることを特徴とする。

以下本発明をさらに詳細に説明する。

本発明に用いる基材及び導電層の樹脂としては、ポリプ
ロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
ポリブテン−１等のオレフィンのホモポリマー、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共
重合体、エチレンプロピレン共重合体をはじめとするエ
チレン−α−オレフィン共重合体等のエチレン系共重合
体あるいけ、プロピレン系共重合体、エチレンプロピレ
ンイム、エチレンプロピレンジエン化合物♂ム等のオレ
フィン系エラストマー等である。

又これらの樹脂又は、ニジストマーの２種以上の混合物
及び、これらの樹脂又はエラストマーに対して他の樹脂
又はニジストマーを混合した混合物等を用いることもで
きる。

本発明において、基材用として用いる樹脂は、基材用樹
脂と導電層との押出流動特性を一致させる為、又製品シ
ートの性能を改良する為の各種の添加剤や着色剤等を適
量添加することができ、さらに基材用樹脂に４′ｗ１層
のスクラップ及びカーボンブラックを機械的強度等の性
能が大きく低下しない程度に添加することもできる。次
に１導電層用として用いる樹脂は、表面比抵抗が１０１
ＯΩ以下となるようにカーボンブラックを充填しても、
押出加工時の流動特性が、メルトフローインデックス２
００℃、５ゆ荷重（Ｊ工８−に６８７０に準じた）で０
．１ｇ／１０分以上になるような樹脂である。

本発明の積層シートにおいては、機械的強度、剛性、耐
衝撃性のような物性は、基材の樹脂層によってもたせる
ことができるので、導電層としては、上記のような物性
はそれほど強く要求される本のではなく、押出加工時の
流動性と、基材との密着性を十分高めることが、重要で
ある。

この目的から、導電層に対しては、流動パラフィンや、
他の鉱物油、種々の滑剤等の添加剤を添加することや、
他の樹脂成分を適量添加する等の、公知の手段を用いる
ことができる。

本発明に用いる導電材料であるカーボンブラックとして
は、ファーネスブラック、チャンネルブラック等であり
、好ましくけ、比表面積が大きく、樹脂への添加量が少
量で高度の導電性が得られる、例えばＳ、００１Ｆ　（
８ｕｐｅｒ　０ｏｎｄｕｃｔｉｖｅ　Ｆｕｒｎａｃｅ　
）　Ｆｎ。

０、Ｆ　（ＩＣ１ｅｃｔｒｉｃ　Ｃｏｎｄｕｃｔｉｖｅ
　Ｆｕｒｎａｃｅ　）　（ライオンーアクゾ社製商品名
）「ケッチェンブラック」及びアセチレンブラックであ
る。その添加量は５〜５０重量部、好ましくけ１０〜４
０重量部であり、５重量部未満では、導電層の表面比抵
抗値が１０１０Ω以上となり、ＩＣ製品包装容器として
の性能を損い、５０重量部を超えると、樹脂との均−分
散及び押出加工が困難となる。

次に、本発明品を製造するには、まず導電層に用いるメ
リオレフイン樹脂とカーボンブラックとを、バンバリー
ミキサ−、コニーダー、押出機等の各種混練機によって
混練してペレットとし、ついで２台の押出機により、基
材及び導電層の樹脂をそれぞれ供給し、二層ダイ又は三
層ダイより基材と導電層を押出し積層一体化する。又、
ダイηで多層化することにより、導電層が表面のみてな
ぐ、内部にも導電層を設けた五層化あるいけ、そ−、以
上の多層化を計ることもできる。押出成形温度（−、ｉ
ｌ、１７０〜３００℃の範囲が適当であり、この温度範
囲よりも低温側では成形が十分に行なえず、高温側では
樹脂が分解する恐れがある。

このような共押出し方法で得られた本発明の表面導電性
複合プラスチックシートの全体の肉Ｊ’Ｉ　ｆｆ：　ｓ
ｏ、１〜６．０酊好ましくけ０．２〜２．０絹程度であ
Ｃ−）、肉厚がＱ、ｊｉｇ未満では、包装容器としての
分）乏丁、Ｉ、ｊ不足し、３，０１１を超オると圧空又
は真空戊几７．シン（困難である。父、導電層の肉厚は
全体の肉厚の？・・−７０係好ましくけ５〜５０％であ
り、肉厚が２９゜未満でけ、押出時の製膜が困難となり
、７０ぐ）ど超えると、複合プラスチックシートの二次
加ユ２時及び包装容器としての機械的強度等の特性が低
Ｉ：する。

以下本発明を実施例によリサらに詳細に説ψ１する。

実施例１ ポリプロピレン樹脂として三井石油化学（株）商品名［
三井石油化学／　ＩＪプロ、Ｔ−７００Ｊ、カーざンブ
ラックとして電気化学工業（株）商品名「デンカアセチ
レンブラック」を用い、さらにこれにステアリン酸を加
え、表に示すような組成で配合し、その配合物を温度１
４０°ＯＫ加熱されたバンバリーミキサ−中に投入し、
溶融混練し、混合物が温度１９０°ＯＫ達した時点で取
出し、直ちにミキシングロールにてシート状に冷却粉砕
しペレットとした。こｎを直径４０ｍ／ｍの押出機（Ｌ
／Ｄ＝２４）の供給口より押出機内に供給し、溶融シて
温度２００℃の複層シートダイに供給シ、一方基材用＆
　ＩＪプロピレン樹脂として三井石油化学（株）商品名
、［三井石油化学〆リゾロ、Ｂ−２００」を直径６５ｍ
／ｍの押出機（Ｌ　／　Ｄ　＝＝２５）の供給口より押
出機に供給し、溶融して前記ダイに供給した。ダイは別
個の押出機に対応するマ二ホールＹを複数個有し、マニ
ホルドを出た後リップの手前で樹脂同志が打ち合うよう
になっている。ダイの巾は６００　ｍ　／　ｍ　、　　
リッジけ１゜Ｏｍ　／　ｍ　ＶＣ調整され、この結果導
電層０．ｉｎ／Ｄ１、基材層０．４ｍ／ｍ、シート全体
としての厚８０．５ｍ　／　ｍの複層シートを得た。得
られた複層シートの両層間の密着力は十分であり、剥離
するこｔ’ｌ−，７寸不可能であった。このシートは表
に示す通り、管面比抵抗および機械的強度等の性能釦お
いで１４でれも秀れたものであった。

実施例２ シートの両面に４電層な各々０．０５ｍ／ｍ、基材の一
すデロビレン樹脂層を０．４ｍ／ｍの三層構成とし、シ
ート全体としての厚さ０．５ｔｏ／ｍとした以外は、実
施例１と同様の条件でシートを得た。

このシートは、表に示す通り、表面比抵抗および機械的
強度等の性能において、いずれも秀れたものであった。

実施例３〜５ 導電層のポリゾロ♂レンに混入させるアセチレンブラッ
クの添加量を表に示すようＫｆえた以外は、実施例１と
同様の条件で作業を行い、肉厚０．５ｍ／ｍのシートを
得た。表に示す通り、カーボンの添加量を変えることに
より、表面比抵抗の異なったシートが得られ、機械的強
度等の性能において、いずれも秀れたものであった。

実施例６ 導電層に混入させるカーボンブラックとして、ケッチェ
ンブラックを、表に示す配合組成で混入させた以外は、
実施例１と同様の条件で作業を行ない、肉厚０．５ｍ／
ｍのシートを得た。このシートは、表に示す通り、表面
比抵抗が十分低くく、機械的強度等の性能においていず
れも秀ｎたものであった。

実施例７〜８ 導電層の樹脂成分として、「三井石油化学（株）商品名
ポリゾロ、ｙ−７３０Ｊ基材用の樹脂成分として、［三
井石油化学（株）商品名ポリゾロＢ−２３０」を用い、
カーボンブラックとしては実施例７ではアセチレンブラ
ック実施例８でけケッチェンブラックを用いて、表に示
した配合で実施例１と同様の方法で、厚さ０．６ｍ／ｍ
のシートな得た。このシートは表に示す通り、表面比抵
抗が十分低く（、機械的強度等の性能において、いずれ
も秀れたものであった。

実施例９〜１０ 導電層の樹脂成分として高密度／　ＩＪエチレン三菱化
成（株）製部品名［ツバチックＪＵＯ８０Ｊ、基材用の
樹脂成分として、高密度ぼりエチレン三菱化成（株）製
部品名［ツバチックＫＴＯＯ８Ｊを用い、カーざンブラ
ックとしては、実施例９ではアセチレンブラック、実施
例１０ではケッチェンブラックを用いて、表に示した配
合で実施例１と同様の方法で、厚さ肌５　ｍ　／　ｍの
シートを得た。

このシートは表に示す通り、表面比抵抗が十分低くく、
機械的強度等の性能において、いずれも秀れたものであ
った。

比較例１ ポリプロピレン樹脂は、三井石油化学（株）商品名［メ
リプロＪ−７００Ｊカーボンブラックは［アセチレンブ
ラック」を用い、さらＫこれにステアリン酸を加え、表
に示すような組成で配合し、実施例１と同様の条件で、
バンバリーミキサ−にて溶融混練し、冷却、粉砕しペレ
ットとした。これを直径６５　ｍ　／　ｍの押出＋ｆｉ
（Ｌ／Ｄ＝２５　）の供給口より押出機に供給し、溶融
して単層ダイに供給して、肉厚０．５　ｍ　／　ｍのシ
ートを得た。このシートの表面比抵抗および物性測定結
果を表に示す。

比較例２ ／　ＩＪゾロピレン樹脂として三井石油化学（株）商品
名「ポリプロＪ−７３０Ｊを用いた以外は、（奈 比較例１と１１１　ｍの条件で肉厚０．４　ｍ　／　ｍ
のシートを得た。

このシートの表面比抵抗および物性測定結果を表に示す
。

比較例６ ポリプロピレン樹脂の代りに、高密度ポリエチレン三菱
化成（株）製部品名「ツバチックＪＵＯ８０Ｊを用いた
以外は、比較例１と同様の条件で肉厚０．５ｍ／ｍのシ
ートを得た。

このシートの表面比抵抗および物性測定結果な表に示す
。

なお表に示した物性等の試験方法は次の方法によった。

１、表面比抵抗 タケダ理研製デジタルマルチメーターにより、両電極間
距離を１ｃＩＲとし、１２ａ四方に切り出したシート表
面上で２０箇所の表面抵抗を測定し、対数平均をとり表
面比抵抗とした。

２、引張り強さ 、ＴＩ８　Ｋ　６７３４　Ｋ準拠してインストロンによ
り１分間５０ＩＩ３の引張り速さで引張り試験を行ない
、降伏点強度を測り、引張り強さとした。

６、衝撃強度（落錘衝撃試験） さから落下させシートの５〇−破壊率を示す高さを測定
し、その時の鋼球の重さと高さよりエネルギー値を求め
た。

特許出願人　　電気化学工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリオレフィン系シート基材の片面もしくは両面に１カ
   ーボンプラツクを５〜５０重量部含有し、しかもその表
   面比抵抗値が１０１ＯΩ以下であるポリオレフィン系樹
   脂フィルム又はシートな共押出により一体に積層してな
   る表面導電性複合プラスチックシート。