JPS5824294B2 - 粉粒体等運搬車のタンク内空気排出管装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車台にタンクを傾倒可能に搭載した粉粒体等
運搬車において、車台に固設された送風機とタンクとを
接続するタンク内空気排出管装置に関するものである。

従来、粉粒体等運搬車においては、車台にダンプ排出可
能にタンクを傾倒可能に搭載する一方、タンク前方の車
台にタンク内を負圧にせしめる送風機を固設し、前記タ
ンクと送風機とを排出管で接続している。

この排出管はタンクを傾倒した際もタンクと送風機とを
接続しているため、タンクの傾倒移動可能な長さを有し
ていた。

か＼る構造では、排出管内の空気抵抗が大きくなり、タ
ンク内空気の排出効率が低下し、更に、タンクの収納時
にねじれが生じたり、タンクの傾倒及び収納移動時に他
の物に干渉して損傷する場合が生じるなどの不具合があ
った。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、タンクに連
通した上部排出管と、送風機に連通した下部排出管とが
タンクの傾動によって分離され、タンクの収納によって
連接する接続手段により連結されるようにすると共に、
前記上部排出管と下部排出管の接続手段に密着力を調整
可能にしたシール装置を介在せしめた粉粒体等運搬車の
タンク内空気排出管装置を提供するものである。

以下、本発明の構成を実施例について図面に基づいて説
明する。

第１図に示すように、１は粉粒体等運搬車であって、車
台２上にタンク３を後端下部の支軸を中心に傾倒可能に
搭載し、該タンクは車台２に固設された受木４に接触し
て水平に支持され、後部には開閉可能な後部蓋５が上端
にてヒンジ６により保持されている。

後部蓋５は上部に開閉シリンダ７の一端が接続され、他
端がタンク３上部に接続され、さらに上部にはバルブ８
を有する導入管９が、下部にはバルブ１０を有する導出
管１１がそれぞれ接続されている。

前記タンク３の上部には２つの密閉可能なマンホール１
２が装設さヘタンク３と車台２との間にはタンク３を傾
倒せしめるダンプシリンダ１３がその一端がタンク３側
面に、他端が車台２上部に接続されている。

又、タンク３前方の車台２上にはタンク３内に粉粒体を
吸引して収容せしめる送風機１４が固設され、該送風機
は吐出側がサイレンサー１５を介して大気に開放され、
吸込側には第２図にも示すように、サイレンサー１６を
介して下部排出管１７が接続される一方、タンク３には
前記送風機１４が吸引する空気と粉粒体とを分離する集
塵装置１８を介して上部排出管１９が接続されている。

前記下部排出管１７の先端にはフランジ状の接続手段２
０が、上部排出管１９の先端にはバルブ２１を介して円
環状の接続手段２２がそれぞれ設けられ、両排出前１７
，１９はタンク３の傾動により分離し、タンク３の収納
により面接続手段２０ 、２２が連接して連結する。

更に、下部排出管１７と上部排出管１９の接続手段２０
．２２に密着力を調整可能にしたシール装置２３が介在
され、該シール装置は先端が肉厚に形成された円環状の
スＩＪ−ブ２４が前記上部排出管１９の接続手段２２に
回転移動可能に螺合され、接続手段２２の外周面にはス
リーブの円周面に密着する０ １Ｊング２５が設けられ
ている。

上記スリーブ２４は先端面に全周に沿ってパツキン２６
が嵌着され、該パツキンは前記下部排出管１７の接続手
段２０に密着すべく設けられ、さらに前記上部排出管１
９の接続手段２２にはスリーブ２４を固定するセットス
クリュ２７が設けられている。

尚、車台２の下部にはタンク３より粉粒体を圧送して排
出せしめる圧縮機２８が固設され、該圧縮機は吸込側が
大気に開放され、吐出側が送気管２９を介してタンク３
内に導入されている加圧管３０及び前記導出管１１に設
けられた給気管３１に接続されている。

従って、タンク３内より粉粒体をダンプ排出或いは圧縮
機２８による圧送排出すべくダンプシリンダ１３を伸長
してタンク３を傾動すると、上部排出管１９はタンク３
に伴って移動し、下部排出管１７と分離する。

又、輸送或いは粉粒体を積込むべくタンク３を水平状態
に収納すると、スリーブ２４が下部排出管１７の接続手
段２０にパツキン２６を介して密着され、タンク３と送
風機１４とが連通ずる。

この際、タンク３の水平状態が移動する、例えば受木４
が摩耗してタンク３が僅かに前方に降下して収納される
場合など、上部排出管１９及び下部排出管１７の面接続
手段２２．２０の相対位置が移動すると、スリーブ２４
を下部排出管１７の接続手段２０に密着すべく回転移動
させてセットスクリュ２７により固定させる。

以上のように本発明粉粒体等運搬車のタンク内空気排出
管装置によれば、上部排出管と下部排出管とがタンクの
傾動によって分離するようにしたことにより、タンクと
送風機とをタンクの傾倒時においても接続している排出
管よりも全長を短かくすることができるので、全空気抵
抗が小さくなるから、排出効率を非常に向上させること
ができ、且つ排出管がタンクの移動によりねじれや他物
に干渉することがないから、損傷することがない。

更に、密着力を調整可能にしたシール装置を設けたので
、受木が摩耗してタンクの水平状態が変化しても上部排
出管と下部排出管とを確実に連通させることができる。

更にまた、スリーブをセットスクリュにより固定すると
、上部排出管と下部排出管との連結時にスリーブが移動
することなく、確実に連結状態を維持することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示するものであり、第１図
は粉粒体等運搬車の側面図、第２図は上部排出管と下部
排出管との接続部を示す断面図である。 １・・・粉粒体等運搬車、２・・・車台、３・・・タン
ク、４・・・受木、１３・・・ダンプシリンダ、１４・
・・送風機、１７・・・下部排出管、１８・・・集塵装
置、１９・・・上部排出管、２０，２２・・・接続手段
、２３・・・シール装置、２４・・・スリーブ、２５・
・・０リング、２６・・・パツキン、２７・・・セット
スクリュ、２８・・・圧縮機。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車台にタンクを傾倒可能に搭載し、該タンクに連通
   された上部排出管と、車台に固設されている送風機に連
   通された下部排出管とがタンクの傾動によって分離され
   、タンクの収納によって連接する接続手段により連結さ
   れ、前記上部排出管と下部排出管の接続手段に密着力を
   調整可能にしたシール装置を介在せしめたことを特徴と
   する粉粒体等運搬車のタンク内空気排出管装置。 ２ シール装置は、上部排出管の接続手段に螺合したス
   リーブと、該スリーブの先端に嵌着し下部排出管の接続
   手段に密着せしめたパツキンと、前記スリーブを固定す
   るセットスクリュとよりなる特許請求の範囲第１項記載
   の粉粒体等運搬車のタンク内空気排出管装置。