JPS5823900A

JPS5823900A - 石鹸のスカム生成防止法

Info

Publication number: JPS5823900A
Application number: JP12224581A
Authority: JP
Inventors: 正松尾; 楠　邦彦
Original assignee: Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Current assignee: DKS Co Ltd
Priority date: 1981-08-03
Filing date: 1981-08-03
Publication date: 1983-02-12
Also published as: JPS6039720B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、石鹸を主成分とする洗剤の石鹸スカムの生成
を防止する方法に関する。

石鹸及び石鹸洗剤が環境に及ぼす影響が少ないという事
から、近年その需要が増してきているが、これらは石鹸
（高級脂肪酸、塩）を主成分とするため、水中（特に硬
度の高い水中）で金属石鹸スカムを発生しやすい、溶解
性又は溶解速度が悪い、ＰＨ値が高いなどの欠点含有す
る。

これらの欠点、特に石鹸のスカムの生成防゛止又は除去
の必要性は、石鹸洗剤の需要の増大と共に高まってきて
おシ、ビルダー類の探索、石鹸スカム分散剤（Ｌ８Ｄ−
Ａ）の開発が種々試みられている。

ビルダーとしては、一般の洗剤に使用される８ＴＰＰ等
の重合燐酸塩及びＥＤＴＡやＮＴＡ等の有機キレート剤
がある程度の効果を示すが、燐酸塩類は排水公害の面か
ら問題視され、有機キレート剤は自然環境に及ぼす影響
について論議されている。また、石鹸洗剤においてビル
ダー効果があるものとして、クエン酸ソーダ等の有機酸
塩も知られるが、これらは石鹸スカムの防止効果を実質
上期待できない。

次に、界面活性を有する石鹸スカム分散剤を石鹸又は石
鹸洗剤に添加して、生成する金属石鹸を分散させ、被洗
浄物への再汚染や洗浄用容器へのスカムの付着を防止す
る試みでは、ポリオキシエチレン付加型の特殊非イオン
（エーテル型又はアマイド型）、高分子カルボン酸、α
−スルフオ脂肪酸エステルなどが効果のある物質として
知られている。

しかし、これらは一般に石鹸のスカムを分散させるのに
一定の添加量、石鹸分に対し約３〜１０重量％、を必要
とし、その製品は洗浄剤活性成分として石鹸以外の成分
を配合した一種の複合洗剤として石鹸洗剤とは区別され
ている。

また、洗□浄活性分としての石鹸の一部が金属石鹸と化
し、洗浄の有効成分が減少することを避けることはでき
ない。

本発明は、このような欠点を解消し、石鹸活性をあまり
減することなく、また環境汚染の心配をすることなく、
石鹸のスカムの生成を防止できる方法を提供する。

すなわち、本発明では石鹸又は石鹸洗剤に少なくとも一
種のへテログリカンを添加することを特徴とする。

ヘテログリカンの添加量は特に限定されないが、石鹸又
は石鹸洗剤の固形分に対し０．５〜５０重量％、特に５
〜３０重量％であるのが好ましい。なお、効果面からみ
て、石鹸純分に対するヘテログリカンの添加量は少なく
とも３重量％なければ顕著な効果が期待され難く、添加
量を増すと効果も高まるが、一般に３０〜５０重量％で
効果は飽和に達する。

石鹸としては、一般の油脂、例えば牛脂、豚脂、鯨油な
どの動物油脂、椰子油、パーム油、菜種油、大豆油、ぬ
か油などの植物油脂及びそれらの混合物から直接得られ
る石鹸及び上記植物油脂から得られる脂肪酸の中和反応
で得られる炭素数８〜２２の石鹸がいずれも使用でき、
Ｌｉ　、　Ｋ　、　Ｎａいずれのアルカリ塩であっても
よい。石鹸洗剤は、一般に石鹸とビルダーを主成分とす
るものであって、ビルダーとしては炭酸ソーダ、硅酸ソ
ーダ、重炭酸ソーダ、硫酸ソーダ、クエン酸ソーダなど
が好んで使用され、更に他の活性剤や添加物を併合する
場合もある。

ヘテログリカンは２種以上の単糖類から構成される多糖
類でありいずれも使用できるカよ、本発明では特に２種
の中性糖から構成されるり゛ルコマンナン、ガラクトマ
ンナン、アラビノガラクタンなどの使用が好ましく、例
えば次のようなものが含まれる。

グルコマンナン：コンニャクイモ（７）球Ｚ（”ンニャ
≧マンナン）、ラン科、アヤメ科ユリ種の球茎、樹木（針葉樹のヘミセｐロース）。

ガ、ラクトマンナン：豆科植物のＩＩＥ乳（り゛アラン
、例えばグアガム、ローカストビーンガム）。

アラビノガラクタン：斜葉’１７４　（Ｋ葉松）　、　
カラマツ、杯糖カエデ、トラガカントゴム。

これらの糖類はかなシ高い分子量を持った状態で存在し
、一般に約数万から数百万一の分子量を有しているが、
本発明で使用するヘテログリカンは水に可溶となる程度
迄分子量を低下させたものから数百という低い分子量の
ものまで広く効果が認められ、通常数カ〜数十万の分子
量のものが使用される。

本発明におけるヘテログリカンの石鹸スカム分散効果に
は、その水酸基による水素結合が強く働いていると思わ
れるが、更に単糖類、モノグリカンでは石鹸スカム防止
効果があｔシ見られないのに対し、ヘテログリカンでは
その効果が著しく認められるのは゛、上記水素結合の作
用に加えて、鎖状構成糖が複数であることによる相互結
合及び他成物、例えば重金属との相互作用が関係してい
ると思われる。

このような本発明の方法では、石鹸スケ−μの防止及び
分散効果を達成できるだけでなく。

洗浄剤の溶解性の増進、溶液のｐＨ緩衝効果、人体の皮
膚への緩和効果も期待できる。

従って、本発明は一般的な衣料用石鹸類（粒次に、本発
明を実施例に従って更に詳しく説明するが、本発明はこ
れらに限′られるものではない。なお、実施例に％とあ
るのはいずれも重量％を示す。

実施例〔１〕第１表に示す組成からなる２種の洗剤Ａ、　Ｂを調製し
た。

第１表Ａ（％）　　Ｂ（％）牛脂石鹸　　　　　　　　　４０　４゜椰子油石鹸　　
　　　　　ｌＯｌＯソーダ灰　　　　　　　　　３Ｃ）　　　３０芒硝　　
　　　　　　　　　５５０−カストピーンガム　　　　５　　−可溶性澱粉　　
　　　　　　−５水分　　　　　　　　　　　１０　１０Ａ、Ｂの洗剤を
用いて、ランニングシャツ（グンゼ株式会社製、綿１０
０％）５枚ずつについての着用１日、翌日洗濯を２０回
繰り返し、家庭用洗剤としての適用性を試験した。試験
結果を第２表に示す。

洗濯法東京芝浦電気株式会社製の洗濯機ＶＨフ１７７洗濯槽に
水道水（硬度Ｃａ　ＣＯ３換算５０ｐｐｍ）３０Ｉを入
れ、次いで洗剤４０ｇを投入し、５分間攪拌して、洗剤
を溶解後、試料（シャツ）を投入、１５分間洗浄、１分
間脱水、５分間の濯ぎ３回を行なった後、直射日光を避
けて風乾した（洗濯温度＝２０±３°Ｃ）。

評価尺度＋１　　黄ばみ無し０　　少し黄ばみ有シー１　　顕著な黄ばみ有り第　　２　　表実施例〔２〕第３表の組成からなる２種の洗剤Ｃ，Ｄを調製した。

第　　３　　表Ｃ（％）　Ｄ（％）ゲンプ粉石鹸※１７．７　７．７メタ硅酸ソーダ（５水和物）３５　　３５ジルトンＢ※
２’　　　　１５　　１５ソーダ灰　　　　　　　　　
３５３５芒硝　　　　　　　　　　　２．３　２．３グアーガム
※３　　　　　　５　− アルギン酸ソーダ　　　　　−　　５Ｃ，Ｄの洗剤を用いて、自動食器洗浄機におけるスカム
の生成量を試験した。試験結果を第４表に示す。

試験法下記条件下で、洗剤Ｃ，Ｄを１日毎交互に５回変換使用
し、洗浄終了後に洗浄槽に付着、浮遊したスカム量を測
定した。

洗浄機　二　八木厨房株式会社製自動食器洗浄機被洗物　二　使用済食器４５００個／日洗浄温度　　６
０±５°Ｃ洗液濃度　　０．１５％評価尺度＋１　　スカムの生成多量０　　　　〃　　　少量 −１スカムの生成無し第　　４　　表実施例〔１〕及び〔２〕に示される如く、本発明に従っ
てヘテログリカンを添加した洗剤Ａ、Ｃは、スカム生成
が著しく防止でき、洗浄効果に優れることがわかる。こ
れに比し、他の多糖類を添加した洗剤Ｂ、Ｄでは、そ、
のような効果が認められない。

特許出願人　　第一工業製薬株式会社代理人　新実健部外１名

Claims

【特許請求の範囲】

（１）石鹸又は石鹸洗剤に少なくとも一種のへテログリ
カンを添加することを特徴とする石鹸のスカム生成防止
法。
（２）　　へテログリカンが石鹸又は石鹸洗剤の固形分
当！＋　０．５〜５０重量％の割合で添加されることを
特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載の方法。
（３）へテログリカンが石鹸純分の少なくとも３重量％
添加されることを特徴とする特許請求の範囲第（，１）
項又は第（２）項記載の方法。
（４）石鹸洗剤が石鹸及びビルダーを主成分とするもの
であることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項ない
し第（３）項いずれかに記載の方法。
（５）　　へテログリカンが２種の中性糖から構成され
るものであることを特徴とする特許請求の範囲第（１）
項ないし第（４）項いずれかに記載の方法。
（６）　　へテログリカンがグリコマンナン、ガラクト
マンナン及びアラビノガラクタンから選ばれるものであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第、（５）項記載の
方法。