JPH0848999A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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- JPH0848999A JPH0848999A JP6256007A JP25600794A JPH0848999A JP H0848999 A JPH0848999 A JP H0848999A JP 6256007 A JP6256007 A JP 6256007A JP 25600794 A JP25600794 A JP 25600794A JP H0848999 A JPH0848999 A JP H0848999A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 少なくとも石けんとウロン酸を含む多糖類と
を含有してなる洗浄剤組成物。 【効果】 石けん本来の洗浄力を損なうことなく、水不
溶性の石灰石けんを分散させ発生を抑制できる。
を含有してなる洗浄剤組成物。 【効果】 石けん本来の洗浄力を損なうことなく、水不
溶性の石灰石けんを分散させ発生を抑制できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄時やすすぎ時にお
いて石灰石けんの分散性に優れた洗浄剤組成物に関する
ものである。
いて石灰石けんの分散性に優れた洗浄剤組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】石けん(脂肪酸アルカリ金属塩)は、安
全性等に優れているため、衣料用、浴用、洗顔用の洗剤
として古くから利用されてきた。また石けんを主成分と
する洗浄剤組成物は、合成洗剤、特に衣料用洗剤として
大量に使用されるアルキルベンゼンスルホネートに比較
して生分解性に優れている利点もある。
全性等に優れているため、衣料用、浴用、洗顔用の洗剤
として古くから利用されてきた。また石けんを主成分と
する洗浄剤組成物は、合成洗剤、特に衣料用洗剤として
大量に使用されるアルキルベンゼンスルホネートに比較
して生分解性に優れている利点もある。
【0003】しかし、石けんを硬水中で用いた場合、硬
水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の多価
金属イオンと反応して不溶性の石灰石けん(スカム)が
生成し、さらにそれが凝集塊を形成するため、種々の弊
害がもたらされる。たとえば、石けんを洗濯に使用した
場合、この石灰石けんは衣料に沈着し、布が黄変したり
不快臭の原因となる。さらに、洗濯機や浴槽内への石灰
石けんの沈着は、いわゆる「黒ゴミ」と呼ばれ、配水管
のつまりを引き起こす。また、石けんを食器洗いに使用
した場合、石灰石けんが皿等に付着してすすぎに労力を
要したりする。また、化粧石けんの場合でも、不快臭の
原因になったり、洗面台や風呂場の汚れの原因になる。
さらに、石けんで洗髪した場合には石灰石けんの付着の
ため毛髪にベトつきを生じ整髪性をそこなうことが知ら
れている。
水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の多価
金属イオンと反応して不溶性の石灰石けん(スカム)が
生成し、さらにそれが凝集塊を形成するため、種々の弊
害がもたらされる。たとえば、石けんを洗濯に使用した
場合、この石灰石けんは衣料に沈着し、布が黄変したり
不快臭の原因となる。さらに、洗濯機や浴槽内への石灰
石けんの沈着は、いわゆる「黒ゴミ」と呼ばれ、配水管
のつまりを引き起こす。また、石けんを食器洗いに使用
した場合、石灰石けんが皿等に付着してすすぎに労力を
要したりする。また、化粧石けんの場合でも、不快臭の
原因になったり、洗面台や風呂場の汚れの原因になる。
さらに、石けんで洗髪した場合には石灰石けんの付着の
ため毛髪にベトつきを生じ整髪性をそこなうことが知ら
れている。
【0004】従来、このような石灰石けんの問題を解決
するために、使用水中に含まれている金属イオン(カル
シウム、マグネシウム、鉄イオン等)を封鎖しうる金属
イオンキレート化剤や石灰石けんの分散剤と呼ばれる化
合物を石けん組成物に加えることが行われてきた。金属
イオンキレート化剤としてはエチレンジアミンテトラ酢
酸ソーダ、ニトリロトリ酢酸ソーダ等があり、洗浄浴中
において適当量加えられた場合には石灰石けんの生成を
防止しうるが、すすぎ時に無限大ともいえるほど希釈さ
れるためにその効果が失われ、石灰石けんが生成され
る。しかるに、すすぎ時においても石灰石けんの生成を
防止するほど多量の金属イオンキレート化剤を加えるこ
とは経済的に困難である。また、石灰石けんの分散剤と
しては高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合
体、α−スルホ脂肪酸メチル、硫酸化脂肪酸アルカノー
ルアミド、ベタイン、スルホベタイン、アミノカルボン
酸型両性界面活性剤等が提案されているが、これらはあ
る程度の改善効果は認められるものの十分満足のできる
ものではない。
するために、使用水中に含まれている金属イオン(カル
シウム、マグネシウム、鉄イオン等)を封鎖しうる金属
イオンキレート化剤や石灰石けんの分散剤と呼ばれる化
合物を石けん組成物に加えることが行われてきた。金属
イオンキレート化剤としてはエチレンジアミンテトラ酢
酸ソーダ、ニトリロトリ酢酸ソーダ等があり、洗浄浴中
において適当量加えられた場合には石灰石けんの生成を
防止しうるが、すすぎ時に無限大ともいえるほど希釈さ
れるためにその効果が失われ、石灰石けんが生成され
る。しかるに、すすぎ時においても石灰石けんの生成を
防止するほど多量の金属イオンキレート化剤を加えるこ
とは経済的に困難である。また、石灰石けんの分散剤と
しては高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合
体、α−スルホ脂肪酸メチル、硫酸化脂肪酸アルカノー
ルアミド、ベタイン、スルホベタイン、アミノカルボン
酸型両性界面活性剤等が提案されているが、これらはあ
る程度の改善効果は認められるものの十分満足のできる
ものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、石け
ん本来の優れた特徴を損なうことなく、かつその使用時
に生成する石灰石けんの分散性に優れた洗浄剤組成物を
提供することにある。
ん本来の優れた特徴を損なうことなく、かつその使用時
に生成する石灰石けんの分散性に優れた洗浄剤組成物を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ウロン酸を
含む多糖類を洗浄剤に配合することにより、石灰石けん
の分散性を顕著に向上させることができることを見出
し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。すな
わち本発明の要旨は、少なくとも石けん(脂肪酸アルカ
リ金属塩)とウロン酸を含む多糖類とを配合してなる洗
浄剤組成物である。
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ウロン酸を
含む多糖類を洗浄剤に配合することにより、石灰石けん
の分散性を顕著に向上させることができることを見出
し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。すな
わち本発明の要旨は、少なくとも石けん(脂肪酸アルカ
リ金属塩)とウロン酸を含む多糖類とを配合してなる洗
浄剤組成物である。
【0007】本発明の洗浄剤組成物中の石けんは、従来
から汎用されている脂肪酸アルカリ金属塩であり、例え
ば牛脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、大豆油、これ
らの混合油脂を加水分解して得られる混合脂肪酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の炭素数12〜
18の直鎖状脂肪酸の1種もしくは2種以上を水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属化合物でけん化して得られるもの
をいう。
から汎用されている脂肪酸アルカリ金属塩であり、例え
ば牛脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、大豆油、これ
らの混合油脂を加水分解して得られる混合脂肪酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の炭素数12〜
18の直鎖状脂肪酸の1種もしくは2種以上を水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属化合物でけん化して得られるもの
をいう。
【0008】また本発明に用いる多糖類は、構成糖とし
てアルデヒド基とカルボキシル基とを必須官能基として
もつ糖の誘導体であるウロン酸(例えばD−グルクロン
酸、D−ガラクツロン酸、D−マンヌロン酸等)を含む
多糖類であり、かかる多糖類中のウロン酸の含量は1〜
100重量%、好ましくは1〜70重量%である。具体
的にはアラビアガム、キサンタンガム、カラヤガム、ト
ラガントガム、ガッティガム、アルギン酸、ヒアルロン
酸、ペクチン、ジェランガム、メスキートガム、ダムソ
ンガム、カーヤゴム、カカオガム、サクラガム、モモガ
ム、アーモンドガム、西洋スモモガム、レモンガム、グ
レープフルーツガム、オクラガム、アカニレガム、トロ
ロアオイガム、ジュンサイガム、クワの葉のガム、ヘイ
ンガム、サポートガム、ミルガム、エグ・プラムガム、
サネカヅラガム、コーラガム、ゼオルガム、メリウツ
ギ、マルメロ種子ガム、白カラシ種子ガム、亜麻種子ガ
ム、オオバコ種子ガム等があり、また油糧種子(大豆、
菜種、綿実、ヒマワリ、サフラワー、トウモロコシ、ア
マニ、パーム、ヤシ、ココナッツ等)の脱脂粕または穀
物(小麦、大麦、米、アワ、ヒエ等)の外皮をプロテア
ーゼおよび/または塩酸で加水分解、中和、水溶性画分
(分子量:約1万〜100万)の分離等処理して得られ
る水溶性ヘミセルロース等の天然物より抽出される多糖
類を例示することができる。このうちガッティガム、ア
ルギン酸、ペクチン、大豆の皮やオカラを原料として得
られる大豆抽出水溶性ヘミセルロース、アラビアガムが
より好ましく、最も好ましくはガッティガム、アラビア
ガム、大豆抽出水溶性ヘミセルロースである。さらに本
発明では、かかる多糖類のうちガッティガムとアラビア
ガムとの併用、もしくはガッティガムと大豆抽出水溶性
ヘミセルロースとの併用により、本発明の効果を相乗的
に高めることができる。
てアルデヒド基とカルボキシル基とを必須官能基として
もつ糖の誘導体であるウロン酸(例えばD−グルクロン
酸、D−ガラクツロン酸、D−マンヌロン酸等)を含む
多糖類であり、かかる多糖類中のウロン酸の含量は1〜
100重量%、好ましくは1〜70重量%である。具体
的にはアラビアガム、キサンタンガム、カラヤガム、ト
ラガントガム、ガッティガム、アルギン酸、ヒアルロン
酸、ペクチン、ジェランガム、メスキートガム、ダムソ
ンガム、カーヤゴム、カカオガム、サクラガム、モモガ
ム、アーモンドガム、西洋スモモガム、レモンガム、グ
レープフルーツガム、オクラガム、アカニレガム、トロ
ロアオイガム、ジュンサイガム、クワの葉のガム、ヘイ
ンガム、サポートガム、ミルガム、エグ・プラムガム、
サネカヅラガム、コーラガム、ゼオルガム、メリウツ
ギ、マルメロ種子ガム、白カラシ種子ガム、亜麻種子ガ
ム、オオバコ種子ガム等があり、また油糧種子(大豆、
菜種、綿実、ヒマワリ、サフラワー、トウモロコシ、ア
マニ、パーム、ヤシ、ココナッツ等)の脱脂粕または穀
物(小麦、大麦、米、アワ、ヒエ等)の外皮をプロテア
ーゼおよび/または塩酸で加水分解、中和、水溶性画分
(分子量:約1万〜100万)の分離等処理して得られ
る水溶性ヘミセルロース等の天然物より抽出される多糖
類を例示することができる。このうちガッティガム、ア
ルギン酸、ペクチン、大豆の皮やオカラを原料として得
られる大豆抽出水溶性ヘミセルロース、アラビアガムが
より好ましく、最も好ましくはガッティガム、アラビア
ガム、大豆抽出水溶性ヘミセルロースである。さらに本
発明では、かかる多糖類のうちガッティガムとアラビア
ガムとの併用、もしくはガッティガムと大豆抽出水溶性
ヘミセルロースとの併用により、本発明の効果を相乗的
に高めることができる。
【0009】本発明の洗浄剤組成物において、前記多糖
類は単独でまたは複数の組合せで用いることができる。
その配合量は特に限定されるものではないが、洗浄剤組
成物全量に対して0.1〜20重量%が好ましく、さら
には1〜10重量%がより好ましい。0.1重量%未満
では石灰石けんの分散効果を発揮できず、20重量%を
超えて配合してもさらなる効果の増大は期待できない。
類は単独でまたは複数の組合せで用いることができる。
その配合量は特に限定されるものではないが、洗浄剤組
成物全量に対して0.1〜20重量%が好ましく、さら
には1〜10重量%がより好ましい。0.1重量%未満
では石灰石けんの分散効果を発揮できず、20重量%を
超えて配合してもさらなる効果の増大は期待できない。
【0010】なお本発明の洗浄剤組成物は、その使用目
的に応じて、他の界面活性剤を併用して複合石けんとす
ることもでき、また次のような副成分や添加剤を配合し
てもよい。例えば、衣料用石けんの場合には、ゼオライ
ト、珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナ
トリウム、芒硝、リン酸塩等の無機質ビルダー、エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ酢酸ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、グルコ
ン酸ナトリウム等の有機質ビルダー、カルボキシメチル
セルロース等の再汚染防止剤、その他酵素(セルラー
ゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)、香料、色素、着色料
等の洗濯用洗剤に慣用されている成分を必要に応じて添
加することができる。
的に応じて、他の界面活性剤を併用して複合石けんとす
ることもでき、また次のような副成分や添加剤を配合し
てもよい。例えば、衣料用石けんの場合には、ゼオライ
ト、珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナ
トリウム、芒硝、リン酸塩等の無機質ビルダー、エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ酢酸ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、グルコ
ン酸ナトリウム等の有機質ビルダー、カルボキシメチル
セルロース等の再汚染防止剤、その他酵素(セルラー
ゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)、香料、色素、着色料
等の洗濯用洗剤に慣用されている成分を必要に応じて添
加することができる。
【0011】本発明の洗浄剤組成物は個々の配合成分を
乾燥状態で混合するか、あるいは水溶液としたのち混
練、脱水、噴霧乾燥することにより調製でき、その形態
は液状石けん、粉末状石けん、固形状の浴用または洗顔
石けん等のいずれでもよい。
乾燥状態で混合するか、あるいは水溶液としたのち混
練、脱水、噴霧乾燥することにより調製でき、その形態
は液状石けん、粉末状石けん、固形状の浴用または洗顔
石けん等のいずれでもよい。
【0012】
【実施例】実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、以下の試験例、実施例および比較例はなんら本発明
を限定するものではない。 試験例 各種分散剤の石灰石けん分散性を次の方法で試験した。
硬水(炭酸カルシウム濃度450ppm 含有)100mlを
オレイン酸ナトリウム5gに添加し、攪拌してオレイン
酸カルシウムに完全変換し、このオレイン酸カルシウム
を分散せしめることが期待される添加物を加え、不溶物
が認められなくなるまで分散させるのに必要な前記添加
物の最小添加重量をオレイン酸ナトリウム重量に対する
百分率で表し、石灰石けん分散力とした。この結果を第
1表に示す。本発明に用いるウロン酸含有多糖類(試験
NO. 1〜6)は石灰石けんを分散させる作用が優れて
いることを認めた。
が、以下の試験例、実施例および比較例はなんら本発明
を限定するものではない。 試験例 各種分散剤の石灰石けん分散性を次の方法で試験した。
硬水(炭酸カルシウム濃度450ppm 含有)100mlを
オレイン酸ナトリウム5gに添加し、攪拌してオレイン
酸カルシウムに完全変換し、このオレイン酸カルシウム
を分散せしめることが期待される添加物を加え、不溶物
が認められなくなるまで分散させるのに必要な前記添加
物の最小添加重量をオレイン酸ナトリウム重量に対する
百分率で表し、石灰石けん分散力とした。この結果を第
1表に示す。本発明に用いるウロン酸含有多糖類(試験
NO. 1〜6)は石灰石けんを分散させる作用が優れて
いることを認めた。
【0013】
【表1】
【0014】実施例1、2および比較例1〜4 第2表に示す組成の洗濯用粉石けんをドライブレンド法
により調製した。ついでこれらを用い、以下に示す条件
で洗濯試験を行い、洗浄性および石灰石けんの発生状態
を評価した。 (洗濯条件)水中のカルシウム濃度:CaClとして1
33ppm 、石けん濃度:1.33g/リットル、汚染
布:襟垢汚染布、洗濯およびすすぎ温度:30℃、洗濯
時間:Tergot−0−meter(安田精機製作所
(株)製、商品名)を用いて120rpm にて10分間、
すすぎ時間:同機で120rpm にて3分間、洗濯工程つ
いですすぎ工程のサイクルを2回繰り返す。 (評価)洗濯液およびすすぎ液を別々に採取し、1時間
静置後、各液中に発生する水不溶性の石灰石けんを濾紙
で分取した。市販の洗濯用合成洗剤(主成分:直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩および無水硫酸ナトリウム)
を上記条件で使用した場合と比較して評価した。また汚
れの洗い落ち性も同様に比較評価した。 ・石灰石けんの発生量・・・合成洗剤と比べて同程度に
少ない:○、やや多い:△、かなり多い:× ・洗い落ち性・・・合成洗剤と比べて同程度:○、やや
劣る:△、劣る:× この結果を第3表に示す。ウロン酸含有多糖類を配合し
た洗濯用粉石けんは洗い落ち性が良好で石灰石けんの発
生が少なかった。
により調製した。ついでこれらを用い、以下に示す条件
で洗濯試験を行い、洗浄性および石灰石けんの発生状態
を評価した。 (洗濯条件)水中のカルシウム濃度:CaClとして1
33ppm 、石けん濃度:1.33g/リットル、汚染
布:襟垢汚染布、洗濯およびすすぎ温度:30℃、洗濯
時間:Tergot−0−meter(安田精機製作所
(株)製、商品名)を用いて120rpm にて10分間、
すすぎ時間:同機で120rpm にて3分間、洗濯工程つ
いですすぎ工程のサイクルを2回繰り返す。 (評価)洗濯液およびすすぎ液を別々に採取し、1時間
静置後、各液中に発生する水不溶性の石灰石けんを濾紙
で分取した。市販の洗濯用合成洗剤(主成分:直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩および無水硫酸ナトリウム)
を上記条件で使用した場合と比較して評価した。また汚
れの洗い落ち性も同様に比較評価した。 ・石灰石けんの発生量・・・合成洗剤と比べて同程度に
少ない:○、やや多い:△、かなり多い:× ・洗い落ち性・・・合成洗剤と比べて同程度:○、やや
劣る:△、劣る:× この結果を第3表に示す。ウロン酸含有多糖類を配合し
た洗濯用粉石けんは洗い落ち性が良好で石灰石けんの発
生が少なかった。
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】実施例3、4および比較例5〜8 第4表に示す組成で各成分を混合して台所用石けんを調
製した。ついでこれらを用い、以下に示す条件で洗浄試
験を行い、洗浄性および石灰石けんの発生状態を調べ
た。 (洗浄条件)水中のカルシウムおよびマグネシウム濃
度:CaCI2 として59ppm ,MgCl2 として2
7.2pm、石けん濃度:1.5g/リットル、汚こう:
汚こうガラスプレート、洗浄およびすすぎ温度:30
℃、洗浄時間:リーナツ改良洗浄力試験機(ヤマト科学
(株)製)を用いて250rpm にて3分間、すすぎ時
間:同試験機で250rpm にて1分間、洗浄工程ついで
すすぎ工程のサイクルを1回繰り返す。 (評価)実施例1と同様に市販の台所用合成洗剤(直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸塩およびポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウムを主成分とする)を
基準として、洗浄液およびすすぎ液中の石灰石けん発生
量、また洗い落ち性を比較評価した。この結果を第5表
に示す。ウロン酸含有多糖類を配合した台所用石けんは
洗い落ち性および石灰石けんの発生の点で優れたもので
あった。
製した。ついでこれらを用い、以下に示す条件で洗浄試
験を行い、洗浄性および石灰石けんの発生状態を調べ
た。 (洗浄条件)水中のカルシウムおよびマグネシウム濃
度:CaCI2 として59ppm ,MgCl2 として2
7.2pm、石けん濃度:1.5g/リットル、汚こう:
汚こうガラスプレート、洗浄およびすすぎ温度:30
℃、洗浄時間:リーナツ改良洗浄力試験機(ヤマト科学
(株)製)を用いて250rpm にて3分間、すすぎ時
間:同試験機で250rpm にて1分間、洗浄工程ついで
すすぎ工程のサイクルを1回繰り返す。 (評価)実施例1と同様に市販の台所用合成洗剤(直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸塩およびポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウムを主成分とする)を
基準として、洗浄液およびすすぎ液中の石灰石けん発生
量、また洗い落ち性を比較評価した。この結果を第5表
に示す。ウロン酸含有多糖類を配合した台所用石けんは
洗い落ち性および石灰石けんの発生の点で優れたもので
あった。
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】 注)表中の記号の意味は第3表と同じ。
【0020】実施例5および比較例9 第6表に示す組成の化粧石けんを調製した。これを以下
の条件で使用し、石灰石けんの発生状態を調べた。 (条件) ・水中のカルシウム濃度:CaCl2 として270ppm ・石けん濃度:1.0g/リットル (操作)所定濃度の石けん液試料100mlをシリンダー
に入れ、50±3℃の上記硬水100mlをかき混ぜなが
ら注加し、同温度の恒温槽中に10分間放置した後、浮
上する水不溶性の石灰石けんを濾紙で分取し、その量を
調べた。 (評価)市販のラウリル酸ナトリウム基剤の固形洗剤と
比較して、発生する石灰石けんの量を以下の基準によっ
て評価した。 ・同程度 ○ ・やや多い △ ・かなり多い × この結果を第7表に示す。同表から明らかなように本発
明のウロン酸含有多糖類を含む化粧石けんでは水不溶性
の石灰石けんの発生量が少ない。
の条件で使用し、石灰石けんの発生状態を調べた。 (条件) ・水中のカルシウム濃度:CaCl2 として270ppm ・石けん濃度:1.0g/リットル (操作)所定濃度の石けん液試料100mlをシリンダー
に入れ、50±3℃の上記硬水100mlをかき混ぜなが
ら注加し、同温度の恒温槽中に10分間放置した後、浮
上する水不溶性の石灰石けんを濾紙で分取し、その量を
調べた。 (評価)市販のラウリル酸ナトリウム基剤の固形洗剤と
比較して、発生する石灰石けんの量を以下の基準によっ
て評価した。 ・同程度 ○ ・やや多い △ ・かなり多い × この結果を第7表に示す。同表から明らかなように本発
明のウロン酸含有多糖類を含む化粧石けんでは水不溶性
の石灰石けんの発生量が少ない。
【0021】
【表6】
【0022】
【表7】 注)表中の記号の意味は第3表と同じ。
【0023】実施例6および比較例10 第8表に示す組成の液体ボディ洗浄料を調製した。これ
を実施例5と同じ条件下で使用し、同様の方法で市販の
液体ボディ洗浄料(主成分:ラウリル硫酸エステルトリ
エタノールアミン塩およびラウリルポリオキシエチレン
硫酸ナトリウム塩)を基準に比較評価した。結果を第9
表に示す。同表からも本発明のウロン酸含有多糖類を含
む液体ボディ洗浄料では水不溶性の石灰石けんを発生し
にくいことを認めた。
を実施例5と同じ条件下で使用し、同様の方法で市販の
液体ボディ洗浄料(主成分:ラウリル硫酸エステルトリ
エタノールアミン塩およびラウリルポリオキシエチレン
硫酸ナトリウム塩)を基準に比較評価した。結果を第9
表に示す。同表からも本発明のウロン酸含有多糖類を含
む液体ボディ洗浄料では水不溶性の石灰石けんを発生し
にくいことを認めた。
【0024】
【表8】
【0025】
【表9】 注)表中の記号の意味は第3表と同じ。
【0026】
【発明の効果】本発明により、石けん本来の洗浄力を損
なうことなく、水不溶性の石灰石けんの発生を抑制し、
かつ分散させることができるため、石けんの欠点とされ
ていた前記石灰石けんによる衣料の黄変や不快臭や配水
管のつまり、洗面台や風呂場のよごれの原因などを防止
することが可能となる。また、天然多糖類を配合すれば
生分解性の良い洗浄剤組成物が得られる。
なうことなく、水不溶性の石灰石けんの発生を抑制し、
かつ分散させることができるため、石けんの欠点とされ
ていた前記石灰石けんによる衣料の黄変や不快臭や配水
管のつまり、洗面台や風呂場のよごれの原因などを防止
することが可能となる。また、天然多糖類を配合すれば
生分解性の良い洗浄剤組成物が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも石けん(脂肪酸アルカリ金属
塩)とウロン酸を含む多糖類とを配合してなる洗浄剤組
成物。 - 【請求項2】 多糖類中のウロン酸含量が1〜70重量
%である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 ウロン酸がD−グルクロン酸、D−ガラ
クツロン酸およびD−マンヌロン酸からなる群から選ば
れる1種もしくは2種以上である請求項1または2記載
の組成物。 - 【請求項4】 多糖類がガッティガムと、アラビアガム
または大豆抽出水溶性ヘミセルロースとを併用するもの
である請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
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