JPH03153797A

JPH03153797A - 石灰石けん分散剤

Info

Publication number: JPH03153797A
Application number: JP29287389A
Authority: JP
Inventors: Yachiyo Suzuki; 鈴木　八千代; Kazuyuki Tsubaki; 椿　和之; Kaoru Nomoto; 薫野本; Tetsuya Nagashima; 長島　徹哉
Original assignee: Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Current assignee: Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority date: 1989-11-11
Filing date: 1989-11-11
Publication date: 1991-07-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本発明は、洗浄時またはすすぎ時に生ずる石灰石けんの
分散力に優れた石灰石けん分散剤に関するものである。

【従来の技術】

石けん（脂肪酸アルカリ金属塩）は、安全性等に優れて
いるため、衣料用、浴用、洗顔用の洗剤として古くから
利用されてきた。しかし石けんを硬水中で用いた場合、硬水中のカルシウ
ムイオンと反応して不溶性の石灰石けんが生成するため
、種々の弊害がもたらされる。たとえば、石けんを洗濯に使用した場合、この石灰石け
んは衣料に沈着し、布が黄変したり不快臭の原因となる
。さらに洗濯機内への石灰石けんの沈着は、いわゆる「
黒ゴミ」と呼ばれ、配水管のつまりの原因になったりし
ている。また化粧石けんの場合でも、不快臭の原因になったり、
洗面台や風呂場の汚れの原因になる。従来、このような石灰石けんの分散剤としては脂肪族高
級アルコールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、α−
スルホ脂肪酸メチル、硫酸化脂肪酸アルカノールアミド
、ベタイン、スルホベタイン、アミノカルボン酸型両性
界面活性剤などが提案されているが、これらはある程度
の改善は認められるものの十分満足のできるものではな
い。

【発明が解決しようとする課題】

本発明の目的は、石けんの優れた特徴を損なうことなく
、かつ石灰石けん分散力に優れた石灰石けん分散剤を提
供することにある。

【課題を解決するための手段および作用】本発明者らは
、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、特定
のアミドベタイン型両性界面活性剤を石けんに配合する
ことにより、石灰石けんの分散力が向上することを見い
だし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は一般式（Ｉ）（式中、ＲＣＯは炭素数１０〜２０の飽和または不飽和
の脂肪酸残基を表し、脂肪酸残基はヒドロキシ基で置換
されていてもよい）で示されるアミドベタイン型両性界
面活性剤を含有することを特徴とする石灰石けん分散剤
に関するものである。 −最大（１）で示されるアミドプロビルジメチルアミノ
酢酸ベタインのＲＣＯとして特に好ましいものは、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リシルイン酸、ヒドロキシステアリン酸な
どの脂肪酸残基またはこれらの混合脂肪酸残基、パーム
核油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、ヒ
マシ油脂肪酸、硬化しマシ油脂肪酸などの天然油脂の脂
肪酸残基である。本発明のアミドベタイン型両性界面活性剤は、洗浄割当
たり０．５〜２０重量％配合すればよい。０、５重量％未満では充分な石灰石けん分散力が得られ
ず、また２０重量％を超えて配合しても石灰石けんの分
散力の向上は見られない。本発明の石灰石けん分散剤は、通常の石けんに配合され
るが、石けんとしては牛脂脂肪酸やヤシ油脂肪酸のナト
リウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩などの
洗濯用粉石けんや洗濯用固形石けんあるいは化粧川石け
んに用いられるものである。本発明の石灰石けんの配合方法は、粉石けんの場合は石
けん素地のニートソープの段階で加えてもよいし、でき
あがった粉石けんにトライブレンドしてもよい、固形石
けんの場合は石けんチップとの混線工程で加えてもよい
。以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

【実施例１】硬水（炭酸カルシウム濃度４３０ｐｐｍ）をオレイン酸
ナトリウムに添加し、完全にオレイン酸カルシウムを生
成せしめ、そのオレイン酸カルシウムを分散させるのに
必要な分散剤の最小添加量をオレイン酸ナトリウムに対
する百分率で表し、石灰石けん分散力とした。したがっ
て、値の小さい方が優れた分散力を有することを示して
いる。測定結果を第１表に示す。実施例７次の組成の洗濯用粉石けんをトライブレンド法により調
製した。・混合脂肪酸（牛脂：ヤシ油＝８：２）ナトリウム　　
　　　　　　　　　　　　５０％・ソーダ灰　　　　　
　　　　　　　　　　３０％・芒硝　　　　　　　　　
　　　　　　　　５％・リシルイン酸アミドプロビルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン　　　　　　　１０％・ミリス
チン酸アミドプロビルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　　　　　　５％・水　　
　　　　　　　　　　　　残実施例８次の組成の洗濯用粉石けんをトライブレンド法により調
製した。・混合脂肪酸く牛脂：パーム油＝７　：　３）ナトリウ
ム　　　　　　　　　　　　　４０％・ゼオライト　　
　　　　　　　　　　　　１３％・２号珪酸ソーダ　　
　　　　　　　　　　５％・ソーダ灰　　　　　　　　
　　　　　　　１４％・カルボキシメチルセルロース　
　　　　　１％・芒硝　　　　　　　　　　　　　　　
　１６％・硬化牛脂脂肪酸アミドプロビルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　　　　　４％・パーム
核油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　　　　４％・水　　
　　　　　　　　　　　　残実施例９次の組成の洗濯用粉石けんをトライブレンド法により調
製した。・混合脂肪酸（牛脂：ヤシ油：パーム油＝７：２：１）
　　　　　　　　　　　　４５％・ヤシ油脂肪酸モノエ
タノールアミド　　　５％・クエン酸ナトリウム　　　
　　　　　　　　５％・ソーダ灰　　　　　　　　　　
　　　　　２０％・芒硝　　　　　　　　　　　　　　
　　　１３％・リノール酸アミドプロビルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　　　　　　　　１％・硬化
しマシ油脂肪酸アミドプロビルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　　　１％水　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　残
実施例１０実施例７〜９および実施例７〜９の処方からアミドプロ
ピルジメチル酢酸ベタインを除いた粉末洗剤をそれぞれ
比較例５〜７とし、以下の条件で試験を行い石灰石けん
の量を調べた。試験結果を第２表に示す。［条件］・水（硬度）　　・・・・・・　７５ｐｐｍ　（ＣａＣ
Ｏ３）・洗剤濃度　・・・・・・　０．６７６ｇ／ｌ・
汚染布　・・・・・・　襟垢汚染布・浴比　　・・・・・・　４０・洗浄　　−−−−−−Ｔｅｒｇ−０−Ｔｏｍｅｔｅｒ
　　１１００ｒｐ＋Ｘ　１０分・すすぎ　−−−−−−
Ｔｅｒｇ−０−Ｔｏｍｅｔｅｒ　　１０１００ｒｐ　２
分［評価コ発生する石灰石けんの量を合成洗剤と比較して以下の基
準に従って評価した。・同程度　　・・・・・・　○ ・やや劣る　・・・・・・　Δ ・劣る　　　・・・・・・　Ｘ第２表実施例１１化粧石けん・石けん素地・セタノール・酸化チタン・エデト酸４ナトリウム塩・ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン１２−ヒドロキシステアリン酸アミドプロビルジメチルアミノ酢酸ベタイン８８８％８％０．１　％０．１％１．５％１．５％実施例１２薬用石けん・石けん素地　　　　　　　　　　　　９７．１％・酸
化チタン　　　　　　　　　　　　　　０．１％・ラウ
リン酸アミドプロビルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　　　　　１．０％・α−
スルホ脂肪酸（Ｃ１ｏ〜Ｃ２０）エステルナトリウム　
　　　　　　　　１．０％・アラントイン　　　　　　
　　　　　　　０．５％・グリチルリチン酸ジカリウム
　　　　　０．２％・ヒアルロン酸ナトリウム　　　　
　　　０．１％実施例１３実施例１１〜１２の化粧せっけんおよび実施例１１〜１
２からそれぞれアミドプロピルジメチル酢酸ベタインを
除いたものを比較例８〜つとし、以下のように石灰石け
んの量を調べた。［試験方法コ各石けんをぬらし、手のひらに１０回こすりつけた後、
適量の水でよく泡立て、洗顔した０次いで洗面器に用意
した３５℃、２Ｉ２の温水で顔面をすすぎ、洗面器の中
に浮いている石灰せっけんの量を調べた。［評価］ラウリル硫酸ナトリウム基剤の固形洗剤と比較して、石
灰石けんの量を以下の基準によって評価した。・同程度　　・・・・・・　Ｏ・やや劣る　・・・・・・　Δ ・劣る　　　・・・・・・　× 測定結果を第３表に示す。第３表【発明の効果］本発明により、石灰石けん分散力に優れた石灰石けん分
散剤が得られる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）一般式（ I ） ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ）〔式中、ＲＣＯは炭素数１０〜２０の飽和または不飽和
の脂肪酸残基を表し、脂肪酸残基はヒドロキシ基で置換
されていてもよい〕で示されるアミドベタイン型両性界面活性剤を含有する
ことを特徴とする石灰石けん分散剤。