JPS5823764Y2 - 塵芥収集車の塵芥積込装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塵芥収集車の塵芥積込装置に関するものである
。

塵芥を収容するボデーの後部に、後面部に塵芥投入口を
有するホッパーを設け、該ホッパー内に投入された塵芥
をボデー内に積込む塵芥積込装置を装備した所謂リヤロ
ーダ方式の塵芥収集車において、従来は塵芥積込装置と
して、ホッパー内に取付けた軸を中心として回動しホッ
パー内の塵芥を掻き上げるコンベアパネル及び前後方向
に揺動し掻き上げられた塵芥をボデー内に押し込むラム
パネルの組合せを使用しているのが一般的である。

上記のような塵芥積込装置は作動が簡単でしかも機能が
的確である等多くの利点を有しているものの、コンベア
パネルの回転軸がホッパー内に通っているのでホッパー
内の塵芥投入容積を大きくとれない欠点があり、近年ホ
ッパー内の塵芥を掻き上げボデー内に押し込む掻き込み
用パネルをホッパーの上部に取付けた上下移動可能な他
の部材に回動可能に取付け、該掻き込み用パネルの回動
軸自体が上下方向に移動し得るようにした所謂センタレ
ス方式のものが開発されている。

ところが上記のようなセンタレス方式のものは、掻き込
み用パネルの支持軸が移動可能となっているので非常に
不安定であり、ガタ等が生じることが多い上に、掻き込
みパネルによる投入塵芥のボデー内への押し込みに難が
ある等の問題を有している。

本考案はセンタレス方式の塵芥積込装置における上記の
ような問題点を解決しようとするもので、以下附図実施
例につき説明する。

図において１は自動車のフレーム（図示省略）上に装着
されるボデー（塵芥収容箱）で、その後部には後面に塵
芥投入口２′を有するホッパー２がボデー１の後方上部
を支点Ａとして上方に回動し得るよう取付けられる。

３は前面に後方に向って凹んだ円弧状面を有するアッパ
パネルで、該アッパパネル３の下端部には塵芥掻き込み
用のロアパネル４が軸５により回動可能に軸着され、又
アッパパネル３の上端部両側には軸６を介してスライダ
８が取付けられ、前記ロアパネル４を支持する軸５の両
側にはローラ等の案内片７が取付けられている。

ホッパー２の左右両側壁２ａには上下方向の案内溝９及
び１０が前後に２条設けられ、前記案内片７及びスライ
ダ８が該案内溝９及び１０にそれぞれ嵌装され、アッパ
パネル３及びロアパネル４は該案内溝９，１０に案内さ
れて上下方向に移動し得るようになっている。

１１はホッパー２の下方部とスライダ８に両端を枢着さ
れた第一シリンダ装置で、アッパパネル３の上下方向移
動を制御するものである。

１２はアッパパネル３の上方部とロアパネル４に両端を
枢着された第ニジリンダ装置でロアパネル４の回動制御
を行うものである。

ロアパネル４の前面はアッパパネル３の前面とほぼ同じ
円弧面に構成され、ロアパネル４が前方に回動した状態
では第１図示のようにアッパパネル３とロアパネル４の
前面は一連となって単一ノ日弧面を形成するようになっ
ている。

１３はホッパー２側壁２ａの前方部に＃１１４によ回動
可能に取付けられたラムパネルで、該ラムパネル１３は
第三のシリンダ装置１５により回動制御される。

尚第一シリンダ装置１１はホッパ２の側壁２ａの外側に
設けられる。

以上の構成において、第一、第二及び第三のシリンダ装
置１１，１２及び１５が共に伸張した状態では第１図示
の如くアッパパネル３はホッパー２内の上方部に位置し
、ロアパネル４は前方に回動して上記アッパパネル３前
面とロアパネル４前面は前向きに一連の円弧面を形成し
ており、ラムパネル１３はボデー１の後方開口部１′部
に臨んでボデー１内の収容塵芥を押え、該塵芥のホッパ
ー２内への落ち込みを防止している。

塵芥積込に際しては、先ず第ニジリンダ装置１２が収縮
しロアパネル４が軸５を中心として後方に鎖線示の如く
反転する。

次に第一シリンダ装置１１が収縮し、アッパパネル３と
ロアパネル４は案内溝９及び１０に案内されて後方下部
に下降し、第２図実線示の如くロアパネル４先端がホッ
パー２の塵芥投入部２ｂの後端附近に至る。

次に第三シリンダ装置１５が収縮してラムパネル１３を
鎖線示の如く後方に回動させ、塵芥積込に備えてボデー
１の後方開口部１′を開放する。

そして第ニジリンダ装置１２が伸張することによりロア
パネル４は前方に回動し、塵芥投入部２ｂ内の塵芥を前
方に掻き寄せて第３図の位置に至り、これより第一シリ
ンダ装置を伸縮させることによりロアパネル４及びアッ
パパネル５は前面円弧面上に掻き寄せた塵芥をのせた状
態で前方上方に移動し第４図の状態となる。

このとき後方に回動しているラムパネル１３はその先端
がアッパパネル３の円弧面に近接した位置にあり、この
状態より第三シリンダ装置１５を伸張させることにより
ラムパネル１３はその先端がアッパパネル３及びロアパ
ネル４の前面に形成される円弧面にほぼ沿って前方に回
動し、該円弧面上に掻き集め持ち上げられた投入塵芥を
残らずボデー１内に押し込み第１図の状態となり、塵芥
積込みの１サイクルは終了する。

以上のように本考案によればアッパパネル及びロアパネ
ル共ホッパー側壁に設けた案内溝によりがつちりと支持
されているので、作動が極めて安定であり、ガタ付くよ
うなことは全くない。

又ロアパネルにて掻き集めた塵芥は押し込み専用のラム
パネルにて強力にボデー内に押し込まれるので、ボデー
内の塵芥は強力に押し潰された状態で収納され、実質的
な塵芥収容能力の向上をはかることができ、作動が的確
で且つホッパー内の塵芥投入容積を大きくとることがで
きる等の諸利点と相俟って実用上多大の価値を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図及び第４図は本考案実施例の作
動を順次示す縦断側面図、第５図は第１図のＸ−Ｘ矢視
図である。 １・・・ボデー、２・・・ホッパー ３・・・アッパパ
ネル４・・・ロアパネル、５，６・・・軸、７・・・案
内片、８・・・スライダー ９，１０・・・案内溝、１
１・・・第一シリンダ装置、１２．・・・第ニジリンダ
装置、１３・・・ラムパネル １５・・・第三シリンダ
装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 塵芥を収容するボデーの後部に、後面に塵芥投入口を有
   するホッパーを設け、該ホッパー両側壁部にほぼ上下方
   向の案内溝を２条前後配置において構成し、前面がほぼ
   円弧状をなすアッパパネルの両側上方部を後方の案内溝
   にスライダを介して嵌装し、該アッパパネルの下部に前
   面はぼ円弧状の投入塵芥掻き込み用ロアパネルを回動可
   能に軸にて取付け、該動画側に設けたローラ等の案内片
   を前方の案内溝に嵌装し、前記アッパパネルを案内溝に
   案内されて上下に移動制（財）する第一シリンダ装置及
   びロアパネルの回動制御用の第ニジリンダ装置を設ける
   と共に、前記ロアパネルにて掻き上げられた投入塵芥を
   ボデー内に押し込むよう第三シリンダ装置にて回動作動
   されるラムパネルをホッパーの前方部に設けたことを特
   徴とする塵芥収集車の塵芥積込装置。