JPS5823688Y2 - 室内換気ル−バの取付構造

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【考案の詳細な説明】本考案は、部品点数が少瀝く、かつ作業性容易に室内換
気ルーバを取付けることができる取付構造を提供するも
のである。

自動車室内などに設置する換気ルーバの取付手段として
は、被取付体のビス孔部に合成樹脂または金属製のナツ
トを角穴に挿入固定または溶接によりあらかじめ固着し
ておき、これにルーバをビスで取付ける手段がある。

しかしながらこの取付構造では、ルーバとは別にナツト
を準備するとともにナツト取付作業が必要であって、コ
ストおよび作業性に問題があった。

また換気ルーバを被取付体に設けたビス孔に直接ビス締
めする手段もとられているが、被取付体が薄いパネルの
場合には取付状態が不安定となり、また取付により被取
付体の塗膜を傷付けるという問題があった。

そこで本考案は合成樹脂の室内換気ルーバに被取付体に
係止すべき係止部を一体成形により形成せしめ、これに
より作業性容易にルーバを取付は得る構造としたもので
ある。

以下、本考案の実施例を図面により説明する。

合成樹脂製のルーバ本体１は、内部に複数のフィン２を
設けた枠部３と、この枠部３の外周に形成したフランジ
部４とよりなる。

枠部３の下部にはフランジ部４の下部に対向する突起５
が形成さへ対向間隙は、ルーバ被取付体たる自動車車体
のパネル８に設けたルーバ組付用の開口８１の下縁に嵌
合せしめる溝５１を形成し７ている。

フランジ部４の上端には枠部３側に、複数の爪状突起部
６が本体１と一体成形にて突設されている。

これ等の爪状突起部６は環状に配設され、相互間には若
干の隙間が設けられるとともに、先端が中心部へ集中す
る方向に向けられ、各突起部で囲１れる内部には爪先方
向へ径が小さくなる通孔７が形成されている。

そしてパネル８には、ルーバ組付状態において上記爪状
突起部６と対応する位置に該突起部６を嵌入し得る透孔
８２が形成されている。

以上の如く構成したルーバ取付構造によりルーバをパネ
ルに取付けるには、先ずルーバ本体１の下部に形成した
溝５１をパネルの開口部８１の底縁に嵌合し、枠部３を
開口部８１に組入れるとともに爪状突起部６をパネル８
の透孔８２に押込んで嵌入する。

そして、ビス９を爪状突起部６の通孔７にねじ込めば、
通孔７の先端側が狭小となっているために各突起部６の
パネル裏面側はビス９により押し広げられ、各実記部６
は透孔８２に強固に係止されて抜は止めがなされるので
ある。

上記の如く本考案のルーバ取付構造にち・いては、ルー
バ本体と一体成形された係止部によりルーバを被取付体
に作業性容易に、かつ強固に取付けることができる。

また従来の如くルーバとは別体のナツトを必要としない
ので部品点数も少くコスト的に有利であり、ナツトを被
取付体に固着する作業を省くことができる。

またビス締め時に車体部を傷付ける釦それもなく、ビス
締め作業を容易ならしめるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による換気ルーバ取付構造の実施例を構
成する部材の斜視図、第２図は換気ルーバの取付状態を
示す断面図である。１・・・ルーバ本体、５・・・嵌合突起部、６・・・爪
状突起部、７・・・爪状突起部の通孔、８・・・ルーバ
被取付体、９・・・ビス。

【実用新案登録請求の範囲】