JPS5823372B2 - 5−アセチル−1,2,6−トリメチル−トリシクロ〔5.3.2.0↑2′↑7〕ドデカ−5−エンの製造法 - Google Patents

5−アセチル−1,2,6−トリメチル−トリシクロ〔5.3.2.0↑2′↑7〕ドデカ−5−エンの製造法

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JPS5823372B2
JPS5823372B2 JP54105940A JP10594079A JPS5823372B2 JP S5823372 B2 JPS5823372 B2 JP S5823372B2 JP 54105940 A JP54105940 A JP 54105940A JP 10594079 A JP10594079 A JP 10594079A JP S5823372 B2 JPS5823372 B2 JP S5823372B2
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JP
Japan
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compound
ene
tricyclo
trimethyl
producing
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JP54105940A
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JPS5531087A (en
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芥川進
栗原治己
長倉晟
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Takasago International Corp
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Takasago Perfumery Industry Co
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は5−アセチル−1,2,6−トリメチルートリ
シクロー[5,3,2,O2シフ]ドデカ−5−エン〔
以下、化合物I)と略記する〕の製造法に関する。
面して本発明の目的とするところは、優れた木様−アン
バ一様の芳香性を有する次の式(I)で表わされる新規
な化合物(1)を提供せんとするにある。
そもそも、アンバ一様香気物質は調合香料に重要な原料
であって、就中量も高貴なものは龍灘香(アンバーグリ
ス)という抹香鯨より得られるものである。
この香気成分については1946年E 、 Leder
er及びL 、 Ruz i ckaらにより、トリテ
ルペン化合物であるアンプレインより生成する物質であ
ることが明らかにされて以来、天然と同じアンバ一様香
気物質の合成、又は類似物質の合成が多数の人により試
みられ、そのいくつかは高貴なアンバーグリスの代用と
して使用されている。
例えば、特殊な針葉樹より得られるジテルペン化合物で
あるマノールの誘導体等が有名である。
しかし、総じてアンバー系香気物質は合成が困難であっ
たり、原料が特殊な天然品であったりして高価であるこ
とを免れないのが現状である。
しかるに、本発明者らは容易に得られる1、2,6−ト
リメチルートリシクロ[5,3,2,02ア7]ドデカ
−5−エン〔以下、化合物(I[)と略記する]から香
気の優れた化合物(I)を得ることに成功した。
すなわち、本発明は化合物(If)を酸触媒の存在下に
無水酢酸を用いてアセチル化して化合物(I)を製造す
る方法である。
本発明方法の原料物質である化合物(If)は、石油化
学製品であるイソプレンの環状3量体の1,5゜9−ト
リメチルシクロドデカトリエン−1,5゜9を酸触媒に
て分子内閉環反応させることにより容易に製造される〔
特開昭50−96553号〕。
アセチル化反応は無溶剤又は溶剤の使用のもとに実施さ
れる。
化合物Hに対する無水酢酸のモル比は1.1〜5位で選
定されるが、4倍モル比が好適である。
使用される溶剤としては四塩化炭素、クロロホルム、塩
化メチレン等のハロゲン化炭化水素が好適で、ヘキサン
、ジエチルエーテル等の溶剤も用いられる。
溶剤の使用量は特に制限はなく、化合物(II)に対し
50〜300%容量の範囲で適宜選択される。
触媒としてはフリーデルクラフトアシル化剤が特に好適
で、三弗化硼素、塩化第2錫、塩化第2鉄、塩化亜鉛、
ポIJ IJン酸又はポIJ IJ酸−リン酸系等が挙
げられる。
酸触媒の使用量は化合物(ff)に対し1〜2モル%か
ら当モル量迄変えられる。
三弗化硼素のように強い酸触媒は低い濃度で実施し、一
方塩化亜鉛のように弱い酸触媒は高い濃度を用いること
が一般的に有利である。
反応温度は一5℃〜100℃位の範囲で実施され、特に
−5℃〜85°Cの範囲が望ましい。
触媒が三弗化硼素の場合は水浴下0℃位の温度に於いて
、塩化第2錫又は塩化第2鉄の場合は10〜50℃の温
度に於いて、また塩化亜鉛、ポIJ IJン酸又はボI
J IJン酸−リン酸の場合は70〜80℃の温度に於
いて行うのが良好な結果を与える。
反応時間は触媒の種類及び使用量、反応温度により相違
し、約30分から10時間の範囲で選択される。
反応の終了はガスクロマトグラフィー分析により確認で
きるので、反応時間は実施の条件に合わせて決定出来る
反応終了後の分離精製の工程は、反応液を水で稀釈し、
残存する無水酢酸を加水分解した後、ローヘキサン等の
溶剤を加えて抽出し、抽出した油層は炭酸ソーダ、重炭
酸ソーダ、酢酸ソーダ等の塩基性物質の55%程度の希
溶液で洗浄して、酢酸、酸性触媒等を中和して除去する
かくして得られた抽出液は濃縮、減圧蒸留して化合物(
I)を得る。
化合物(I)は高価な天然アンバーグリス様の香気と、
独特な木様の香気を有する物質で、これをスメリングペ
ーパーに付着させ、常温で室内に放置した場合、その残
香性は強く1週間以上持続する。
化合物(1)の香料としての利用価値範囲は広く、高価
な香水用の香料の一つのパートから安価な石鹸用香料広
幅広く用いることが可能である。
つぎに参考例及び実施例をもって本発明を具体的に説明
するが、これはあくまでも一例に過ぎず、本発明はこれ
のみに限定されるものではない。
参考例 1 1.5,9−トリメチルシクロドデカトリエン−L5,
9(融点91〜92℃)150.91蟻酸260m1及
びジクロルメタン150m1をlID3顕フラスコにと
り、混和し、5〜10℃に保持する。
ついで、硫酸7.51neと蟻酸40r/llの混液を
30分間で5〜10℃に保ちつつ摘下し、同温にて3時
間、更に室温にて3時間攪拌下反応させた。
反応終了後ジクロルメタンを蒸留で回収し、ついで蟻酸
を減圧下留去し、3%重炭酸ナトリウム水溶液で中和、
洗浄後、水洗し、無水硫酸ソーダにて乾燥する。
これを真空蒸留すれば、75〜80’C;10.05血
nH&の化合物(II)の留分135gが得られた。
化合物(II)は赤外スペクトル、NMR,スペクトル
、MSスペクトルの結果及び化合物■の結晶性ケトン化
合物に導いてX線結晶構造解析した結果から下記(I[
)式の構造を有することを確定した。
$ 実施例 1 500mlの4顕フラスコに温度計、滴下ロート、還流
冷却管を付し、これにポIJ IJン酸(H6P40□
3)26g(0,077モル)及びリン酸27.5 F
を入れ、75〜80℃に保ち、更にこれに無水酢酸80
g(0,78モル)を30分を要して滴下する。
ついで化合物(II)41 g(0,2モル)を同温に
て1.5時間を要して加え、そのまま4時間攪拌後室温
まで冷却し、水200彪を加えて放置する。
これをローヘキサン2007!で抽出し、抽出液を水つ
いで5%重炭酸ソーダ水溶液で洗浄し、さらに水洗後、
無水硫酸ソーダで乾燥し、蒸留によりn−ヘキサンを回
収後、減圧蒸留すると110〜b 率85%)を得た。
屈折率:口■1.5253 元素分析値 H 計算値(へ):82.87 10.64 測定値開:82.75 10.69 IRスペクトル(第1図) α、β−不飽和ケトン特性吸収1682cfrL−1M
、S、スペクトル(第2図) M+246(モレキュラーイオン) NMR(第3図) 実施例 2 攪拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロートを付した5
00ydの4頚フラスコに化合物(II)100g(
0,49モル)及び塩化メチレン100gを入れ、塩化
第2錫101を25〜30℃の温度で1時間を要して加
える。
つぎに無水酢酸200g(1,96モル)を20〜30
℃で2時間を要して加え、更に22〜28℃で2時間反
応させる。
以下実施例1と同様に処理し、化合物(I)92.5g
(収率77%)を得た。
実施例 3 攪拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び乾燥管
を付した500m1の4頚フラスコに無水酢酸135g
、三弗化硼素エーテル錯塩のジエチルエーテル50%溶
液155m6を加え、0℃に保持する。
同温にて化合物(II)50gを2時間で滴下し、同温
で2時間攪拌した後400gの水中に注ぎ、5%苛性ソ
ーダ水溶液を加える。
以下実施例1と同様に処理すると化合物(I)42.5
g(収率71%が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で得られる化合物(I)のIRスペクト
ル、第2図は四M、S、スペクトル、第3図は同N、M
、R,スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 11,2,6−トリメチルートリシクロ (5,3,2,02′7]ドデカ−5−エンを、酸触媒
    の存在下に無水酢酸を用いてアセチル化することを特徴
    とする5−アセチル−1,2,6−1−リチルートリシ
    ロ[5,3,2,O2シフ]ドデカ−5−エンの製造法
JP54105940A 1979-08-22 1979-08-22 5−アセチル−1,2,6−トリメチル−トリシクロ〔5.3.2.0↑2′↑7〕ドデカ−5−エンの製造法 Expired JPS5823372B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60172824U (ja) * 1984-04-26 1985-11-15 科学技術庁防災科学技術研究所長 屋外標式

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JPS60172824U (ja) * 1984-04-26 1985-11-15 科学技術庁防災科学技術研究所長 屋外標式

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