JPS5823312Y2 - 簡易組み立てドリッパ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱湯の用意さえあれば簡単にどこででも本格的
な香り高いコーヒー豆粉のコーヒーとか紅茶を賞味でき
作り易く、容体が簡単に組立てられ、安定性がよく強固
に作られ長時間使用に耐え使い捨てても惜しくなく、公
害の心配がなく衛生的で便利な簡易組み立てドリッパ−
を提供することに目的を存する簡易組み立てドリッパ−
に関する。

従来のドリッパ−は硝子、プラスチック、陶器等の固形
体が用いられ普通家庭で用いられている。

即ち、陶磁器製のコツプ１′があり、これの蓋１′ａに
ガラス製のドリッパ−２′が取付けられ内面に濾紙２’
ａを入れこれにコーヒーの粉を入れ湯を注いでコーヒー
を飲むようにしていた。

これではコツプの上にのせた蓋の孔にドリッパ−２′を
装入しであるだけで入れる湯の重みでドリッパ−が転倒
し易く又蓋がへこみ、極めて不安定であった。

又、どこにでも手軽に携行し使用するには嵩張り、重く
且つ使い捨てにするには相当高価となり不便であり、又
不経済であった。

従って、家庭等に備えて置く外なくこわれ易い難点があ
った。

又、現在インスタントコーヒーが普及しているが、これ
ではコーヒー豆粉で作られるコーヒー独特の香りと味わ
いを到底賞味することができない。

本考案は斜上の難点を克服すべく考案されたものである
。

以下、図面の実施形について本考案の一例を説明すると
、本考案はコツプ１′の蓋１’ａの孔に、濾紙２’ａを
入れ底に点滴孔を有するドリッパ−２′を嵌め込み濾紙
にコーヒーの粉を入れ湯を注いでコーヒーを飲むように
したドリッパ−において、折り込み線ｎと、側片りとＢ
及び側片りとＣとの夫々の接ぎ目を切欠した切り込みＸ
、ｙにて形成される両辺ｑ、Ｓと弧辺Ｓ３にて囲まれる
側片りと、折り込み線ｎにてその上に扇形りが折り重ね
られ折り込み線ｎと折り込み線ｌ、ｍと弧辺Ｓにて囲ま
れる扉片Ａと、この両側に夫々連設され折り込み線ｌと
辺１１と辺ｐと弧辺Ｓ１にて囲まれる扉片Ｂと、折り込
み線ｍと辺ｍ１と辺ｒと弧辺Ｓ２にて囲まれる扉片Ｃと
、扉片ＡとＢ及び扉片ＡとＣとの接ぎ目に設けられる係
止孔Ｗ、Ｗと、扉片りをＡに重ねたとき係止孔Ｗ、Ｗと
重なる位置に扉片りに形成される係止孔ｗ’、ｗ’と、
扉片Ｂの弧辺Ｓ１より辺ｐに向いこれに達しないように
切欠される切り込みｋと、これと対応して扉片Ｃの辺ｒ
より弧辺Ｓ２に向いこれに達しないように切欠かれた切
り込みに′とより戊り扉片Ａの上に扉片りを折り重ね、
扉片Ｂの切り込みｋに扉片Ｃの切り込みに′を嵌め込み
形成される容体１を備えて成ることを特徴とする簡易組
み立てドリッパ−である。

容体１の作り方の一例を説明すると用紙ａより第２図に
示す如き略半円状で下方に弧辺Ｓ３が突出する形状に切
り取り、更に扉片Ｂ、Ｄの間と扉片Ｃ，Ｄの間の接ぎ目
を切り込みＸ、ｙする。

これにより扉片Ｂには辺ｐがＤには辺ｑが形成され、同
様に扉片り、Ｃには夫々辺ｓｒが形成される。

扉片ＡとＤとは対称形で一致する形状に作られる。

扉片りを折り込み線ｎにてＡに重ね合わせると係止孔Ｗ
とＷ′が重なり一つの係止孔Ｗ及びＷとなる。

第３図に示したものは扉片ＡにＤを重ね（ＡとＤを容体
ができて開くと略楕円入口を有するポケット９が形成す
る。

）扉片Ｃの切り込みに′を扉片Ｂの切り込みｋに嵌め込
む前の状態を示している。

第４図のように嵌め、嵌め終った状態が第５図に示しで
ある。

即ち、ポケット９の一方の扉片りの外側に扉片Ｂ、Ｃが
相互に係合しあって補強をする。

このように形成しであるので、接着剤を用いず嵌め込み
で容体１が形成できるので、接着剤による公害が防止で
き極めて衛生的である。

第７図はコツプ３に取付けた蓋の平面図である。

蓋の上面に予め細長楕円孔５が切り抜かれるようにミシ
ン孔５ａが設けられであるので、ミシン孔５ａに囲まれ
た部分を切り取って楕円孔５ができる。

この楕円孔５の左、右の口縁に容体１の係止孔を係止す
ると熱いコーヒーの液体の重さがあっても安定して係止
され、ぐらつかない。

コツプ３と蓋４が一体に取付けられであるので蓋の楕円
孔５の縁に容体１の係止孔を係止させると湯の重さで蓋
がへこまず容体を安定して支持せしめる。

コーヒー豆粉、砂糖はさじと共に夫々密閉して密封容器
に内蔵されるので、取り出されたコーヒー豆粉を濾過筒
２内に入れ熱湯を注ぐとコーヒー豆粉特有の香りと味わ
いをどこででも簡易に賞味でき、−回切りで使い捨てて
もよい。

作り方とか、容体１の内面にアルミ箔を取付けたり、本
体の内面に縦に平行な隆条をつけて濾紙との間にすき間
を持たせ濾過し易くするとか、その他本考案の精神を逸
脱しない範囲内での本願明細書並びに図面記載以外での
任意の設計変更は自由にできる。

本考案によれば、扉片Ａ上に扉片りを折り重ね折り込み
線ｌ、ｍにて扉片ＢとＣを同方向に廻していき切り込み
ｋの上からｋの深さだけ切り込みに′を深さ一杯に嵌合
し終れば容体１ができるので、作るのも容易で簡易に形
成され、これに濾紙筒を入れ熱いコーヒーの湯を入れて
も両切り込みｋとに′が上、下方向に確実に係合しであ
るので、湯の重さに対しても保合が脱れ容体の形状が崩
れることがなく容体１の形状を長く、確実に、強固に保
持できる。

又、容体の扉片ＡとＢの接ぎ目の折り込み線の所及び扉
片ＡとＣの折り込み線ｍの所に隣接する扉片にまたがっ
て係止孔Ｗ、Ｗが形成されており、又扉片Ａ上に扉片り
を折り重ねたとき係止孔Ｗ、Ｗと重なる位置に扉片りに
係止孔ｗ’、ｗ’が設けられているので、容体１が形成
されたとき左、右のＷとＷ′が重合して係止孔が作られ
るので、これがコツプ３の蓋４の楕円孔５に係止される
ので湯の重さに対しても安定して確実に容体を楕円孔に
係止させ容体が重さのため動揺して転倒したり使用でき
なくなる心配がない。

又、蓋はコツプに取付けられているので、蓋が湯の重み
で凹むことはない。

又容体の組立には接着剤、螢光染料、のりを使わないの
で、これらによる公害もなく衛生的である。

又、容体１には濾紙筒２を予め収容しているので、密封
容器に入れられた密封コーヒー豆粉を出して濾紙筒２に
入れ熱湯を注ぐと直ちに香ばしい味わいのある本来のコ
ーヒー豆粉を濾過して得られる本格的なコーヒーを賞味
することができる。

お湯の設備さえあれば、車内、旅館、山の温泉、キャン
プ、その他任意の所でコーヒーを楽しく賞味でき、使い
捨てでき極めて便利である。

全体構成が極めて簡単であり、作り方、組み立ても容易
で廉価に製作され使い捨てても惜しくない等の実益は極
めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のドリッパ−の−例の斜視図、第２図は折
り込み式で組み立てられる容体の展開図、第３図、第４
図及び第５図は容体の組み立て状態を示す説明図、第６
図は同じく組み立てられた容体のポケットを見た状態の
平面図、第７図はコツプに取付けた蓋の平面図、第８図
は濾紙筒の一部破断正面図、第９図はコツプの蓋の楕円
孔に、本考案の簡易組み立てドリッパ−の容体の係止孔
を取りつけた使用状態の正面図である。 Ａ、Ａ’、 Ｂ 、Ｃ、Ｄ、Ｄ′・・・・・・扉片、Ｓ
、Ｓ□、Ｓ２．・・・・・・弧辺、ｋ、に’・・・・・
切り込み、ｌ 、ｍ、 ｎ 、 ｎ’−・・・・・折り
込み線、ｐ、ｒ、ｑ、ｓ・・・・・・辺、ｔ・・・・・
・点滴孔、０゜Ｏ′・・・・・・側縁、Ｗ 、Ｗ’ 、
Ｗ”Ｌ・・・・・係止孔、１・・・・・・容体、２・・
・・・・濾紙筒、２ａ・・・・・・濾紙、２ｂ・・・・
・・扉片、２Ｃ・・・・・・右側縁、２ｄ・・・・・・
側縁、３・・・・・・コツプ、４・・・・・・蓋、５・
・・・・・楕円孔、５ａ・・・・・・ミシン孔、９・・
・・・・ポケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コツプ１′の蓋１’ａの孔に、濾紙２′ａを入れ底に点
   滴孔を有するドリッパ−２′を嵌め込み濾紙にコーヒー
   の粉を入れ湯を注いでコーヒーを飲むようにしたドリッ
   パ−において、折り込み線ｎと、側片りとＢ及び側片り
   とＣとの夫夕のつぎ目を切欠した切り込みｘ、ｙにて形
   成される両辺ｑ、Ｓと弧辺Ｓ３にて囲まれる側片りと、
   折り込み線ｎにてその上に扇形りが折り重ねられ折り込
   み線ｎと折り込み線ｌ、ｍと弧辺Ｓにて囲まれる側片Ａ
   と、この両側に連設され折り込み線ｌと辺１１と辺ｐと
   弧辺Ｓ１にて囲まれる側片Ｂと、折り込み線ｍと辺ｍ１
   と辺ｒと弧辺Ｓ２にて囲まれる側片Ｃと、側片ＡとＢ及
   び側片ＡとＣとのつぎ目に設けられる係止孔Ｗ、Ｗと、
   側片りをＡに重ねたとき係止孔Ｗ、Ｗと重なる位置に側
   片りに形成される係止孔ｗ’、ｗ’と、側片Ｂの弧ｉ
   Ｓ １より辺ｐに向いこれに達しないように切欠される
   切り込みｋと、これと対応して側片Ｃの辺ｒより弧辺Ｓ
   ２に向いこれに達しないように・切欠される切り込みに
   ′とより戊り側片Ａの上に側片りを折り重ね、側片Ｂの
   切り込みｋに側片Ｃの切り込みに′を嵌め込み形成され
   る容体１を備えて成ることを特徴とする簡易組み立てド
   リッパ−０