JPH0122586Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、使い捨てペーパーフイルターに係
り、更に詳しくは、中央に穿設した穴１を濾紙２
で被蔽した正方形の板紙を上方に延長して保持部
３とし、前記正方形の部分４の下端に横折線ａを
介して折返片５を連設し、部分４に中央横折線ｂ
と対角折線ｃ，ｃとを刻設し、保持部３、部分
４、折返片５にわたつて中央縦折線ｄを刻設して
なる使い捨てペーパーフイルターに関する。

従来、コーヒーを煎れるにはサイフオンを用い
る方法、コーヒーメーカーを用いる方法等のほ
か、濾紙を用いる方法が行なわれているが、一番
簡単な方法である濾紙を用いる方法であつてもド
リツパー等の器具を必要とし濾紙だけで簡単にコ
ーヒーを煎れるということはできず、従つて、ピ
クニツク等でコーヒーを煎れて楽しむということ
はなかなか容易なことではなかつた。本考案は従
来のかかる不便を解消し、何時でも何処でも又、
カツプの大きさ、形状等の如何に拘らずどのよう
な種類の容器にでも極めて安直にコーヒーを煎れ
ることができる使い捨てのペーパーフイルターを
提供するものである。

図により本考案の一実施例を説明すると、第１
図は本考案に係る使い捨てペーパーフイルターの
平面図であつて、台紙Ａに濾紙２を貼着したもの
からなる。台紙Ａは少なくとも片面にポリエチレ
ン等の防水性とヒートシール性とを有する樹脂を
積層した正方形の板紙の上方部をそのまま延長し
て保持部３とし、下端に横折線ａを介して折返片
５を連設し、前記正方形の部分４の中央に円形の
穴１を穿設したものからなる。濾紙２は前記防水
性とヒートシール性とを有する樹脂を積層した側
の表面に穴１を被蔽するようにヒートシールによ
り貼着されている。本考案に係る使い捨てペーパ
ーフイルターは上記のように構成された台紙Ａと
濾紙２とにわたつて部分４の中心を通る横折線ｂ
と部分４の対角線たる対角折線ｃ，ｃと保持部
３、部分４、折返片５を貫通する中央縦折線ｄと
を刻設してなるものである。

作成に当つては、第２図イに示すように片面に
ポリエチレンをコートした板紙に円形の穴１を穿
設し、別に穴１より一周り大きい円形に裁断した
濾紙２を準備し、板紙のポリエチレンをコートし
た側の表面上に穴１を被蔽するように載置する。
次いで、第２図ロに示すようにヒートシールによ
り濾紙２を板紙に貼合した後、第２図ハに示すよ
うに全体の型抜き裁断により板紙を台紙Ａの形状
に裁断するとともに筋押し加工により横折線ａ，
ｂ、対角折線ｃ，ｃ、中央縦折線ｄを刻設して作
成を完了する。

使用に当つては、第３図イに示すように横折線
ｂに沿つて部分４を二つ折りした後、第３図ロ，
ハに示すように対角折線ｃに沿つて該対角折線ｃ
の外側の部分６，６を折返片５に隣接した部分７
に折り重ねる。次いで、第３図ニに示すように横
折線ａに沿つて折返片５を部分６，６の表面に折
り重ねた後、横折線ａの両端部を矢印Ｐ，Ｐに示
すように押圧して第３図ホに示すように頂部を開
口し、保持部３の先端を指先で摘持しつつコーヒ
ー粉末を入れて熱湯を注入し、濾紙２にて濾過し
てカツプ８内にコーヒーを抽出する。尚、同様に
して紅茶を煎れることも可能である。

本考案は上述の構成を有するため、コーヒー、
紅茶を抽出した後、残留物と一緒に廃棄できると
いう簡便性を有し、カツプにセツトする必要がな
いためカツプの形状、サイズ等に拘らず使用可能
であり、嵩張らず携帯に便利であるから家庭での
手軽な使用のほか、キヤンプ等の野外での使用も
可能である等の顕著な諸効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を表し、第１図は平面
図、第２図イ，ロ，ハは作成途中の状態を示す斜
視図、第３図イ，ロ，ハ，ニ，ホは使用途中の状
態を示す斜視図である。 図の主要な部分を表わす符号の説明、Ａ……台
紙、１……穴、２……濾紙、３……保持部、５…
…折返片、ａ，ｂ……横折線、ｃ……対角折線、
ｄ……中央縦折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央に穿設した穴１を濾紙２で被蔽した正方形
   の板紙を上方に延長して保持部３とし、前記正方
   形の部分４の下端に横折線ａを介して折返片５を
   連設し、部分４に中央横折線ｂと対角折線ｃ，ｃ
   とを刻設し、保持部３、部分４、折返片５にわた
   つて中央縦折線ｄを刻設してなる使い捨てペーパ
   ーフイルター。