JPS5823256B2

JPS5823256B2 - 乗物用幼児拘束装置

Info

Publication number: JPS5823256B2
Application number: JP54085985A
Authority: JP
Inventors: 高田重一郎
Original assignee: TAKADA KOJO KK
Current assignee: TAKADA KOJO KK
Priority date: 1979-07-09
Filing date: 1979-07-09
Publication date: 1983-05-13
Also published as: FR2460651A1; AU537745B2; AU6016280A; US4366587A; GB2056286A; DE3025846A1; CA1136979A; GB2056286B; SE8004884L; JPS5613224A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は乗物の衝突時に発生する急激な減速又は急激
な加速の場合に乗物内の幼児を安全に保護することがで
き、かつロールオーバ時（横転時）においてもスリーピ
ングバック内から幼児が外に飛出すことがなく安全に保
護することができる乗物用幼児拘束装置に関するもので
ある。

従来この種の乗物用幼児拘束装置は第１，２図に示すよ
うに上部が開口したベッド１内に幼児を拘束するだめの
保持ベルト２を取付け、このベッド１の長手方向と直交
する外壁に支持部材３を設けたものがあり、このように
構成したベッド１をその底部が乗物の座席例えばリヤー
シートのシートクッション４上に載置するようにして乗
せるとともにベッド１の長手方向が乗物の進行と直交す
る方向すなわちリヤーシートに沿って乗せてその後部を
シートバック５に当接させ、このリヤーシートに取付け
られている安全ベルト６をベッド１の前部にてバックル
８を引掛けて保持し、この保持したベッド１内に幼児７
を収容し、このベッド１内に取付けた保持ベルト２によ
り幼児の身体の一部分を拘束するようになっている。

しかしながらこのような乗物用幼児拘束装置はベッド内
に設けた保持ベルト２が幼児の身体の一部分を保持して
拘束するようになっているだめ、乗物の衝突又はロール
オーバの発生時には急激な高衝撃力を保持ベルトによっ
て保持された幼児の身体の一部分が受けることとなり医
学的にも問題があり、かつベッドより幼児が飛出したり
して大けがをさせたり、死亡事故につながることとなっ
て安全に保護することができなく１、また乗物のシート
クッション上に載置する際に、ベッドの前方部すなわち
シートバックと反対側に安全ベルトを回して保持するよ
うになっているため、通常の大人が使用する安全ベルト
より長いものを使用しなければならず、これ専用の安全
ベルトをリヤーシート部分に取付けなければならず、か
つベッド内の空気の循環が悪くベッド内の温度が上昇し
、幼児に悪影響を与えるなどの多くの欠点があった。

この発明は上記従来のもののもつ欠点を排除し、ベッド
内に開閉可能なスリーピングバックを設け、このスリー
ピングバック内に幼児を収容するため、乗物の衝突又は
ロールオーバ時においても幼児の身体全体を保持するこ
とができて、幼児がベッド内より飛出したり、また幼児
の身体の一部分に急激な高衝撃力が加わることがなく安
全に保護することができ、しかもリヤーシート等への取
付けに際しては通常乗物に取付けられている大人用の安
全ベルトを介して簡単な操作で着脱することかでき、そ
れに加えるにベッドの長手方向に沿った側壁に穴を設け
、この穴にネット部材を張設することによりベッド内の
空気の循環を良くすることができ、かつネット部材によ
り衝撃力を吸収することができる乗物用幼児拘束装置を
提供することを目的とするものである。

この発明を図面に示す実施例を参照しながら説明する。

第３〜６図で示すように１０は乗物用幼児拘束装置であ
って、この幼児拘束装置１０のベッドはベース１１とス
リーピングバック１６とを具え、ベース１１は上部およ
び長手方向と直交する一側部が開口した直方体状をなし
ており、このベース１１の長手方向の両側壁１５には相
対向する位置に方形状をなす横長な穴１２がそれぞれ穿
設されている。

この穴１２の両側には縦長な穴１３がそれぞれ穿設され
ているとともに底部１４にはスリーピングバック１６の
取付ベルト１７を挿入して保持する穴１８が４個穿設さ
れている。

前記ベース１１の側面の開口部１９にはカバー２０がね
じ等の取付具２１を介して閉鎖するように取付けられて
いる。

またこれと反対側の側壁の上部には日除部材２２の下端
部がピン２３を介して枢支されていて、日除部材２２は
外方向に開閉可能に構成されている。

また前記ベース１１の長手方向の側壁には穴１２を覆う
ようにナイロンなどよりなるネット部材２４が方形状を
なすフレーム２５を介して張設されている。

このフレーム２５０両側部の突部２６はネット部材２４
に設けた縦長な穴２７およびベース１１に設けた穴１３
を貫通して、ベース１１の外方に突出し、この突出した
突部２６とベース１１との間に安全ベルト２８を貫通さ
せる孔２９が構成されるようになっている。

フレーム２５は取付具３０を介してベース１１に固着さ
れている。

前記ベース１１内には幼児を収容するスリーピングバッ
ク１６が長手方向に沿って設けられ、このスリーピング
バック１６の側部に取付けた取付ベルト１７をベース１
１の底部１４の穴１８を貫通させて、その底部１４に突
出しだ相対向する取付ベルト１７を相互に連結してスリ
ーピングバック１６が移動しないように構成されている
。

前記スリーピングバック１６はコツトンなどよりなり、
その上部の一部分がファスナなどの開閉部材３１により
開閉可能に構成されている。

まだ、このスリーピングバック１６には必要に応じて通
気用の小孔を複数個設けてもよい。

なお前記安全ベルト２８の取付用のフレーム２５の突部
２６によって構成される孔２９の位置はベッドと幼児と
を加えた重心の位置とほぼ同じ位置か、又はそれ以下の
位置に設けるのが特に好適であって、このように構成す
ることにより、正面衝突時に前方側壁にて衝撃力を吸収
することができるものである。

なお上記実施例ではスリーピングバック１６の取付けを
ベース１１の底部１４の穴１８に貫通させて、その貫通
した相対向する取付ベルト１７を連結したものを示して
いるが、これに限定されるものではなく、その他適宜の
手段を用いて取付けるようにしてもよいことは言うまで
もない。

上記のように構成したこの種のものを使用するには例え
ば乗物のリヤーシートのシートクッション３２にベース
１１の長手方向が乗物の進行方向と直交する方向すなわ
ちリヤーシートに沿って乗せて、このベース１１の長手
方向の側部であって、かつシートバック３３側に設けた
孔２９内に既存の大人用の安全ベルト２８を貫通させて
安全ベルト２８をバックル（図示せず）などにより連結
して保持することとなる。

このようにリヤーシートに保持したのち、ベース１１内
に保持されたスリーピングバック１６のファスナなどの
開閉部材３１を開放してそのスリーピングバック１６内
に幼児を収容し、収容後開閉部材３１を閉鎖して乗物を
走行させることとなる。

そして、乗物の衝突等により急激な加減速か生じた場合
には、ベッド自体がシートベルト２８によってリアーシ
ートに固定されているので急速な前方移動が制限され、
かつベッド後壁はシートバック３３に当接しているため
急速な後方移動が制限されることになると共に、幼児は
内部に固定されたスリーピングバック１６内に身体全体
を保護するようにして収容されて急激な前後移動が制限
されるので、前記ベットｍ体の移動制限と相俟って幼児
の安全が確保されることになる。

この場合、シートベルト２８は幼児を収容したベッドの
重心の位置と同一か、それよりも低くなるような位置に
取付けられるため、特に正面衝突時にはベッドの前方側
壁にて衝撃力を効率良く吸収させることが可能になる。

また、ベッドの長手方向に沿った側壁部にネット部材２
４を張設しているので、これによっても急激な高衝撃力
が吸収され、安全性が確保されることになる。

次に乗物のロールオーバ時にあっては、幼児がスリーピ
ングバック１６内に完全に収容された状態で保護されて
いるので、いかなる状態でも幼児が外に飛び出したりし
て大けが、或いは死亡事故を生じさせたりするようなこ
とは全くない。

尚、いずれの場合にあってもこの実施例ではベッド内に
幼児を固定する際に身体の一部分を固定するのではなく
、身体全体を保護するスリーピングバック１６で固定し
ているので、幼児の身体に無理を生じさせることがなく
、医学的にも何ら問題を生じさせることはない。

また前記ネット部材２４の張設によりベッド内の空気の
循環を良くすることができ、幼児の健康に支障を与える
ようなことはない。

この場合、前述のようにスリーピングバック１６に複数
の小孔を設けておけば更に通気性がよくなる。

さらに、このベッドの取付けは、既設の大人用のシート
ベルトによって行われるものであるから、着脱及び操作
が極めて簡単であるという利点をも有する。

第７〜第１２図に示すものは乗物用拘束装置の他の実施
例であって、これはベッドがＡＢＳ樹脂等よりなるフレ
ーム３４、エネルギ吸収部材４１およびスリーピングバ
ック３８を具えており、このフレーム３４は上方が開口
した直方体状をなしているとともにその長手方向に沿っ
た相対向する側壁３５に横長な穴３６がそれぞれ相対向
して穿設されている。

さらに底部３７にはスリーピングバック３８の取付ベル
ト３９を挿入する穴４０が４個穿設されている。

前記フレーム３４内には発泡ウレタンなどよりなるエネ
ルギ吸収部材４１が密着嵌合するように構成されている
。

このエネルギ吸収部材４１は前記フレーム３４と同様な
形状をなしていて、上部が開口し、長手方向の両側壁に
横長な穴４２を、また底部４３にもスリーピングバック
３８の取付ベルト３９を貫通させる穴（図示せず）が同
一位置、同一形状に設けられている。

前記フレーム３４とエネルギ吸収部材４１との間にはナ
イロンなどよりなるネット部材４４か張設されて穴３６
．４２を閉鎖している。

このネット部材４４の取付けは第１０図に示すようにエ
ネルギ吸収部材４１の外側壁の穴４２の周囲に凹溝４５
を形成し、との凹溝４５内にスチール製のネットプレー
ト４６と、このネットプレート４６の凹溝４７に嵌合す
るスチール製のネット固定棒４８とを組合せて嵌合し、
前記ネットプレート４６とネット固定棒４８との間にネ
ット部材４４の周囲を挾んで張設するように構成されて
いる。

まだフレーム３４の上端部にはスチール製の補強フレー
ム４９が嵌合されていて、フレーム３４およびエネルギ
吸収部材４１を補強するように構成されている。

この補強フレーム４９の長手方向の一側壁には安全ベル
ト５０を貫通させてフレーム３４を保持する一対のスチ
ール製のブラケット５１の上端部が取付具５２を介して
縦向きに固着され、まだブラケット５１の下端部は取付
具５２を介してフレーム３４に同様に固着されている。

このブラケット５１の安全ベルト５０の取付位置はベッ
ドと幼児とを加えた重心の位置とほぼ同じ位置か、又は
それ以下の位置に構成するのが特に好適であって、この
ように構成することにより、正面衝突時に前方側壁にて
衝撃力を吸収することができるものである。

さらに前記エネルギ吸収部材４１内に取付けられるスリ
ーピングバック３８は前記の第１実施例のものと同様で
あり、その取付けもスリーピングバック３８の取付ベル
ト３９をエネルギ吸収部材４１およびフレーム３４の穴
４０をそれぞれ貫通させて、その突出した相対向する取
付ベルト３９を相互に連結させて取付けることとなる。

なおスリーピングバック３８の取付けは」二記のものに
限らず、エネルギ吸収部材４１に適宜の手段にて取付け
るように構成してもよいことは言うまでもない。

上記のように構成したこの種のものを使用するには例え
ば乗物のリヤーシートのシートクッション５３にフレー
ム３４の長手方向が乗物の進行方向と直交する方向すな
わちリヤーシートに沿って乗せて、このフレーム３４の
長手方向の側部であって、かつシートバック５４側に位
置するブラケット５１内に既存の大人用の安全ベルト５
０を貫通させて安全ベルト５０をバックル（図示せず）
などにより連結して保持することとなる。

このようにしてリヤーシートに保持したのち、ベッド内
に保持されたスリーピングバック３８のファスナなどの
開閉部材５５を開放してそのスリーピングバック３８内
に幼児を収容し、収容後開閉部材５５を閉鎖して乗物を
走行させることとなる。

したがって、たとえ乗物が衝突又にロールオーバを生じ
た場合であっても幼児はスリーピンクバ。

ツク３８によって保護され、かつ長手方向の側壁の横長
な穴に張設されたネット部材４４により急激な高衝撃力
を吸収することができて、幼児が飛び出したり、大けが
を生じさせたりすることが防止される。

この場合、スリーピングバック３８の・周囲はエネルギ
吸収部材４１が配設されているため、乗物の急激な加減
速に基づく衝撃力はこのエネルギ吸収部材４１によって
十分に吸収され、幼児の安全性はより向上することにな
る。

なお、上記各実施例の他に、ベッドの上部開口部に第１
３図、１４図に示すような手段、例えばカーテン式に開
閉可能なネット部材５６をレール５８に張設するか、又
はファスナ５９等により開閉可能なネット部材５７を張
設することによってロールオーバ時における幼児の飛び
出しを防止し、安全性を更に向上させるようにしてもよ
い。

なお、上記各実施例は単なる一例にすぎず、各構成部材
につきこれと同様の機能を有する他の部材に代えても差
支えないことは言うまでもない。

例えば前述の実施例では、必要に応じてスリーピングバ
ックに通気用の小孔を設けて通気性を良好にするように
したが、全体をネット部材によって構成することによっ
て同一の目的を達成するようにしてもよい。

以上詳述したこの発明はベッド内に開閉可能なスリーピ
ングバックを設け、このスリーピングバック内に幼児を
収容した状態でベッドをシート上に固定するようになっ
ているだめ、乗物の衝突時等に加わる高衝撃力をベッド
及びスリーピングバック全体で吸収させて幼児の安全を
確保することができ、乗物のロールオーバ時にあっても
幼児が外に飛び出すのを防止することができるという効
果を有する。

この場合、スリーピングバックによって幼児の身体全体
が拘束されており、従来例のように一部分を固定するの
ではないので医学的にも問題を生じさせることはない。

また、ベッドの側壁部にはネット部材が張設されている
ため、これにより衝撃力の吸収効率を高めることができ
ると共に、空気の循環を良く７し通気性を確保すること
ができる。

さらに、既設のシートベルトを使って装置の取付けを行
うようにしているため着脱及び操作が簡単であるという
効果もある。

それに加えるに、構成が著しく簡単で製品を多量生産す
ることができて安価に供給することができる等の優れた
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のものを示す斜視図、第２図は同側面図、
第３図はこの発明の一実施例を示す斜視図、第４図ａ
” ｆは各構成部材を示すそれぞれ斜視図、第５図はス
リーピングバックの取付状態を示すフレームの底面図、
第６図は使用状態を示す説明図、第７図は他の実施例を
示す斜視図、第８図ａ＝ｈは各構成部材を示すそれ
ぞれ斜視図、第９図は第７図のＩＸ−ＩＸ線における断
面図、第１０図は第７図のＸ−Ｘ線における断面図、第
１１図はネット部材の取付状態を示す拡大断面図、第１
２図は使用状態を示す説明図、第１３．１４図はそれぞ
れ上部開口部に取付けられる開閉部材の一例を示す斜視
図である。１０・・・幼児拘束装置、１１・・・ベース、１３・・
・穴、１６・・・スリーピングバック、１９・・・開口
部、２２・・十除部材、２５・・・フレーム、２４・・
・ネット部材、２８・・・安全ベルト、３４・・・フレ
ーム、３８・・・スリーピングパック、４１・・・エネ
ルギ吸収部材、４２・・・穴、４７・・・凹溝、４９・
・・補強フレーム。

Claims

【特許請求の範囲】１上部が開口し、かつ長手方向の相対向する側壁に設
けた横長な穴にネット部材を張設してなる箱型形状をな
す収納部材と、この収納部材の長手方向の外壁の一方に
取付けられ、かつ乗物のシートベルトを引掛けて収納部
材を乗物のシートに保持する保持部材と、前記収納部材
内の底部にその長手方向に沿って４箇所をもって取付け
られ、かつ上部に設けた開閉部材を開閉することにより
内部に幼児身体のほぼ全体を収容するスリーピングバッ
クとを具えてなり、乗物の座席の長手方向に沿うと共に
保持部材をシートバック側に向けて載置された状態で前
記シートベルトによって固定され、乗物の急激な加減速
成いは横転の際に幼児を拘束するようにしたことを特徴
とする乗物用幼児拘束装置。２前記保持部材の取付位置が、幼児を収容した収納部
材の重心位置より下方位置になるように取付けたことを
特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の乗物用幼児拘
束装置。３上部が開口し、かつ長手方向の相対向する側壁に設
けた横長な穴にネット部材を張設してなる箱型形状をな
す収納部材と、この収納部材の長手方向の外壁の一方に
取事けられ、かつ乗物のシートベルトを引掛けて収納部
材を乗物のシートに保持する保持部材と、前記収納部材
の内壁面に取付けられ長手方向の相対向する側壁に横長
な穴が形成されたエネルギー吸収部材と、該エネルギー
吸収部材内に配置されると共に、前記収納部材内の底部
にその長手方向に沿って４箇所をもって取付けられ、か
つ上部に設けた開閉部材を開閉することにより内部に幼
児身体のほぼ全体を収納するスリーピングバックとを具
えて々す、乗物の座席の長手方向に沿うと共に保持部材
をシートバック側に向けて載置された状態で前記シート
ベルトによって固定され、乗物の急激な加減速成いは横
転の際に幼児を拘束するようにしたことを特徴とする乗
物用幼児拘束装置。