JPS582232B2 - アクリロニトリルの製造方法 - Google Patents

アクリロニトリルの製造方法

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JPS582232B2
JPS582232B2 JP52159797A JP15979777A JPS582232B2 JP S582232 B2 JPS582232 B2 JP S582232B2 JP 52159797 A JP52159797 A JP 52159797A JP 15979777 A JP15979777 A JP 15979777A JP S582232 B2 JPS582232 B2 JP S582232B2
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常園徹郎
青木圀壽
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/24Preparation of carboxylic acid nitriles by ammoxidation of hydrocarbons or substituted hydrocarbons
    • C07C253/26Preparation of carboxylic acid nitriles by ammoxidation of hydrocarbons or substituted hydrocarbons containing carbon-to-carbon multiple bonds, e.g. unsaturated aldehydes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/76Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/84Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36 with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J23/85Chromium, molybdenum or tungsten
    • B01J23/88Molybdenum
    • B01J23/887Molybdenum containing in addition other metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/8876Arsenic, antimony or bismuth
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プロピレン、アンモニア及び酸素をシリカに
担持されたモリブデン、ビスマス、鉄を含む多重促進酸
化物触媒の存在下に、高温で気相接触させてアクリロニ
トリルを製造する方法に関する。
プロピレンをアンモニアの存在下に分子状酸素によって
気相酸化してアクリロニトリルを製造する方法は、プロ
ピレンの「アンモ酸化」として広く知られ、現在工業的
規模で実施されている。
この反応に使用される触媒としてこれまで数多くのもの
が発表されているが、工業的実施に使用されているもの
は極く僅かである。
その中で注目すべき触媒として特公昭38−17967
号公報で開示されたモリブデン、ビスマス、鉄及びリン
からなる酸化物触媒がある。
この触媒はすでにそれ以前特公昭36−5870号公報
において開示されたモリブデン、ビスマスおよびリンか
らなる酸化物触媒にさらに鉄の酸化物が添加されたもの
で、この添加の主たる効果は活性を向上させたことであ
る。
この系の触媒はその後さらに種々の角度から改良法が提
案された(米国特許第3629148号明細書、特開昭
46−5068号公報、特開昭47−16419号公報
、特開昭48−13290号公報、特公昭51−286
17号公報)。
しかしながら、これらの触媒は未だ副反応の抑制が十分
でなくアクリロニトリルの選択率が比較的低い。
本発明者らも以前特開昭50−129519号公報にお
いていくつかの優れた長所を有する触媒としてモリブデ
ン、ビスマス、鉄、リンにさらに必須成分としてナトリ
ウムを含む酸化物触媒を提案したが、未だ工業的実施に
おいては収率の面で十分とはいえない。
本発明者らは、プロピレンのアンモ酸化によってアクリ
ロニトリルを製造するための工業触媒、特に流動層反応
器用として適し、高活性、高選択性を有し、かつ寿命の
長い触媒を開発すべく上記触媒系の構造及び作用につい
て鋭意研究を進めた結果、モリブデン、ビスマス及び鉄
の成分組成を極めて狭い範囲に限定し、かつ微量の必須
成分としてカリウム、ルビジウム及びセシウムから選ば
れる一種以上の元素を用いることによって活性、特に選
択性が大きく向上すること、触媒中のモリブデンの相対
量を比較的少くし、かつナトリウムを用いることによっ
て触媒からのモリブデンの昇華逃散性が抑制されること
及び担体成分としてシリカを選択し、かつ少量のリンを
用いることによって触媒に強い耐摩耗性が附与されるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明はプロピレンを触媒の存在下アンモニ
ア及び酸素と高温で気相接触させてアクリロニトリルを
製造するに当り、触媒として、カリウム、ルビジウム及
びセシウムの中から選ばれる1種以上の元素成分A、モ
リブデン、ビスマス、鉄、ナトリウム、リン及び酸素か
らなり、かつ、一般組成式 (式中、a,b,f,n,p及びqはそれぞれモリブデ
ン1原子に対する元素成分A、ビスマス、鉄、ナトリウ
ム、リン及び酸素の原子比率を表わし、aは0.002
〜0.02の範囲の数、b,f及びnはそれぞれ式 及びn=1/2Zで決定される数であって、ここにXY
は(0.45、0.35)、(0.45、0.65)、
(0.85、0.50)、(0. 85、0.65)の
4つの座標点を結んでできる四角形の内部にある数、2
は0〜0.6の範囲の数、pは0〜0.2の範囲の数及
びqは触媒中の原子価を満足する酸素の原子数である。
)で表わされる組成物を30〜70重量%のシリカに担
持させた触媒を使用することを特徴とするアクリロニト
リルの製造法を提供するものである。
本発明の触媒はX線回折等の測定から、ナトリウム、あ
るいはリンの一部は勿論他の形態でも存在しうるが、主
に化合物、Bi1/2Na1/2MoO4あるいはBi
PO4として存在することが判明した。
本発明における触媒の一般組成式、 AaMoBibFefNanPpOqは Bi1/2Na1/2MoO4とBiPO4を構成単位
として次式のように表現しうる: この式においてZは触媒中の全モリブデンのうちBi1
/2Na1/2MoO4中のモリブデンの占める分率を
表わす。
また、X及びYは触媒の有効成分のうちBi1/2Na
1/2MoO4、A及びBiPO4を除く他の構造部分 においてモリブデン、ビスマス及び鉄の原子数をそれぞ
れNMo,NBi及びNFeとするときで 定義される分率を表わす。
本発明の触媒は、効果的な作用及び特性を得るために、
上記の構成にみられるように成分の組成割合が極めて限
定的であり、特に不可欠の微量成分Aを含有することを
特徴としている。
成分Aを含まない公知触媒においては例えば、図から知
られるようにアクリロニトリルの選択率が比較的低いば
かりでなく、接触時間を長くすることによってプロピレ
ンの転化率を高めると共に、生成アクリロニトリルの一
部が二次分解を受け選択率が大きく減少する。
A成分を含む本発明の触媒を用いる場合は、実質100
%に近いプロピレンの転化率においても大きな選択率が
保持される。
本発明のA成分の量は前記の定義された指数を用いてa
一0.002〜0.02の範囲から選択される。
成分Aはカリウム、ルビジウム及びセシウムから選ばれ
る一種又はこれらの組合せとして用いうる。
ルビジウム又はセシウムを単独で用いる場合はカリウム
よりも少い量で同等のアクリロニトリル選択率を向上さ
せる効果がある。
使用する成分Aの量が本発明の範囲を越える場合はプロ
ピレンの転化速度が小さくなり、またアンモニアの利用
度が低くアクロレインの副生が増大し好ましくない。
本発明の触媒の有効成分のうち Bi1/2Na1/2MoO4、成分A及びBiPO4
を除く他の構成元素、モリブデン、ビスマス及び鉄にお
いて、ビスマスに対する鉄の分率を表わす指数Xと、モ
リブデンの相対割合を表わす指数Yは、X、Y座標にお
いて4つの座標点(0. 4 5、0.35)、(0.
45、0.65)、(0.85、0.5 0)及び(0
.85、0.65)を結ぶ四角形の内部の範囲から選ば
れるX、Yの組合せがこの範囲外にある場合はたとへA
成分の添加があっても高いアクリロニトリルの選択率を
得ることはできない。
Yの値がこの範囲を越えて大きい場合はアクリロニトリ
ル収率が低いばかりでなく、モリブデンの逃散が顕著に
なり、反応系の閉塞等のトラブルの原因となる。
ナトリウムの使用量はBi1/2Na1/2MoO4の
相対割合を表わす指数を用いて2=0〜0.6の範囲か
ら選ばれる。
特に好ましくはZ′=0〜0.45の範囲である。
発明者らは先に特開昭50−129519号においてモ
リブデン、ビスマス、鉄及びリンの酸化物からなる触媒
系にさらに必須成分としてナトリウムを含む触媒を提案
していたが、その後の詳細な研究により、X、Yの値が
本発明の限定された範囲にあって、かつ本発明範囲の微
量のA成分を含むならば、ナトリウムが存在しない場合
、すなわちZ=0においても優れた活性・選択性を有す
る触媒が得られることがわかった。
一方、Yの値が本発明の範囲にあって0.55〜0.6
5と比較的大きい場合はモリブデンの逃散度が相対的に
大きくなるがこのような触媒系へのナトリウムの添加は
モリブデンの逃散を効果的に抑制する。
Yの値が比較的小さい場合は、ナトリウムの添加がなく
ても、モリブデン逃散度は十分抑制されており工業的実
施に供しうる。
触媒を長期間安定に使用するためにモリブデンの逃散を
抑制する必要があり、そのためには2の値は本発明の範
囲で十分である。
この範囲を越えて用いる場合は高価なビスマスとモリブ
デンを消費するばかりでなく、アクリロニトリル収率も
低下する。
本発明で使用する触媒においては担体としてシリカが用
いられる。
シリカは他の担体に比較してそれ自身不活性であり、触
媒自体の選択性を殆ど損うことなくバインダーとしての
効果を発揮し、触媒に高い耐摩耗性を附与する。
他の担体、例えばチタニアあるいはジルコニアを本発明
で使用する触媒に適用する場合は、バインダーとしての
効果が極めて小さく、またアルミナを用いる場合はバイ
ンダー効果はあっても触媒の選択性が大きく低下する。
また本発明で使用する触媒にたとえ1重量%のアルミニ
ウムが含まれても選択率が低下する。
使用するシリカの量は30〜70重量%の範囲から選択
される。
特に好ましくは40〜60重量%である。
シリカの使用量が30重量%以上で強い耐摩耗度が得ら
れる。
しかしながら70重量%を越えて用いる場合は、触媒活
性成分が稀釈され十分な活性が得られないばかりでなく
、大きく選択率も減少する。
リンの使用量はBiPO4の相対割合を表わす指数を用
いてp=0〜0.2の範囲から選ばれる。
本法の触媒にこの範囲の少量のリンを添加することによ
って触媒の耐摩耗強度をさらに向上させることができる
リンの添加は後述の触媒製造工程の原料スラリーの調製
において、スラリー中の懸濁質の粒度を微細化し、その
分散性を向上させる。
これによって担体シリカ源として好適に用いられるシリ
カゾルと有効成分がスラリー中で均質な混合状態になり
、触媒の最終形態において優れた耐摩耗強度が得られる
ものと考えられる。
リンは本発明の範囲を越えて用いることができるが、耐
摩耗強度がより以上増大することはない。
リンは最終の触媒形態において主にBiPO4として存
在するので多量のリンを用いることは高価なビスマスを
消費することになり有利でない。
触媒を工業的に使用する場合、反応条件下にその作用が
長期に持続するものでなければならない。
本発明における触媒は、上記の如く、単に使用初期の活
性・選択性が改良されているばかりでなく、この観点か
ら要請される特性、すなはち、触媒成分の安定性及び優
れた耐摩耗強度が附与されているものであり、長期にわ
たって高い活性・選択性を維持される。
本発明のアクリロニトリルの製造は、流動層反応器ある
いは固定層反応器のいずれでも実施できる。
一般に流動層反応器を用いる場合は除熱が容易で均一な
反応温度が得られ、大規模の生産に適する。
一般に触媒を流動層反応器内で用いるとき、触媒粒子間
あるいは粒子と器壁間の衝突によって摩耗されるが、本
発明における触媒はそれに十分耐え得るものである。
本発明における触媒は、先ず原料スラリーを調製し、次
いで該スラリーを噴霧乾燥し、最後に該乾燥品を熱処理
焼成するという三つの工程を経て好適に製造することが
できる。
触媒の担体シリカ源としてはシリカゾルを、またリン源
としてはリン酸を好適に用いることができる。
モリブデン、ビスマス、鉄、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウム及びセシウム源としては水又は硝酸に可溶なア
ンモニウム塩、硝酸塩、塩酸塩、硫酸塩あるいは有機酸
塩の形で用いることが望ましい。
特にモリブデン源としてはそのアンモニウム塩の形で、
またビスマス、鉄、ナトリウム、カリウム、ルビジウム
及びセシウム源としては、それぞれの硝酸塩の形で用い
るのが好適である。
原料スラリーの調製は、先ずシリカゾルに、かきまぜな
がらリン酸を、次いでモリブデン酸アンモニウムの水溶
液を加え、最後に希硝酸に硝酸ビスマス、硝酸第二鉄、
硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム、硝酸ルビジウムある
いは硝酸セシウムから選ばれる一種以上を溶解した混合
液を加えることによって好適に行いうる。
こゝにシリカコロイドゾルに均一に分散した微粒懸濁質
のスラリーが得られる。
この調製過程でリンを添加しない場合は、沈降性の強い
不均一なスラリーとなる。
次いで該スラリーは、公知に噴霧乾燥装置を用いて乾燥
することにより、球状の乾燥微粒子として得られる。
原料スラリーの噴霧化は通常工業的実施に用いられる遠
心方式、二流体ノズル方式あるいは高圧ノズル方式のい
ずれによっても行いうるが、特に遠心方式が好適である
粒子径は遠心方式においてはディスクの回転速度及びス
ラリーの供給速度を調節することによって、流動層反応
器に用いるに適した10〜150ミクロンの間に分布さ
せることができる。
最後に該乾燥品は、通常のトンネル型あるいはロータリ
ー型のキルンを用いて熱処理焼成される。
焼成温度は600〜750℃、好ましくは620〜71
0℃の範囲で行いうる。
焼成時間は焼成温度によって変化しうるが、1〜20時
間の範囲で選ばれる。
プロピレンのアンモ酸化反応に用いられる原料プロピレ
ン及びアンモニアは必ずしも高純度である必要はなく、
通常の工業用グレードのものを用いうる。
酸素源としては、通常空気を使用する。プロピレン、ア
ンモニア及び空気の容積比は、1:0.9〜1.5:8
〜11、特に1:1〜1.3:9〜10の範囲が好まし
い。
反応温度は400〜500℃、特に440〜480℃の
範囲が好ましい。
反応圧力は、常圧でもよいが必要ならば加圧下に行いう
る。
原料混合ガスと触媒との接触時間は、0.5〜15秒、
好ましくは2〜10秒の間である。
本発明方法は前記したように特定組成の触媒を使用する
ことによりプロピレンのアンモ酸化によるアクリロニト
リルの選択性を著るしく向上させ、また触媒自体の長期
安定性及び耐摩耗性の向上を図った工業的規模の実施に
極めて有利な方法である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に述べる。
実施例 (1)触媒の製造 組成指数がX=0.5、Y=0.4、Z=0.1、a(
K)=0. 006、p=0.1であり、50重量%の
シリカに担持された触媒、すなわちその活性成分の実験
式がMoBi0.825Fe0.675K0.006N
a0.05P0.10qである触媒を次のようにして製
造した。
30重量%のSi02を含むシリカゾル(日産化学製の
スノーテツクスN)5000gをとり、かきまぜながら
これに85重量%のリン酸28.8gを加え、次いで水
1100gに七・モリブテン酸アンモニウム 〔(MH4)6Mo7O24−4H2O〕444gを溶
解した液を加え、最後に予め1000gの15重量%の
硝酸に、1010gの硝酸ビスマス〔Bi(NO3)3
・5H2O〕、696gの硝酸第二鉄〔Fe(NO3)
3・9H20〕、10.6gの硝酸ナトリウム(NaN
O3)及び1.52gの硝酸カリウム〔KNO3〕を溶
解した混合液を加えた。
こゝに得られる原料スラリーを並流式の噴霧乾燥器に送
り、約200℃で乾燥した。
原料スラリーの噴霧化は乾燥器上部中央に配置されたと
ころの、皿型回転子を備えた遠心式噴霧化装置を用いて
行った。
得られた乾燥粉体はトンネル型キルンに移し、690℃
で2時間焼成して触媒を得た。
これを触媒1とする。同様の方法により、その他37種
類の各種組成の触媒を製造した。
これらの触媒を以下のプロピレンのアンモ酸化試験、モ
リブデン逃散試験及び摩耗度試験に供した。
(2)プロピレンのアンモ酸化反応試験 (1)で調製した、各種触媒1400gをそれぞれ16
メッシュのステンレス金鋼を内蔵した直径が3インチの
流動層反応器に投入し、反応温度を460℃及び反応圧
力をゲージ圧で0.5kg/cmに保ち、プロピレン、
アンモニア及び空気の容積比が1:1.2:9.0の混
合ガスをNTP換算で毎時420lの速度で送った。
反応条件下における接触時間は66秒であった。
このアンモ酸化反応の試験結果を使用した触媒の組成と
共に第1表に示す。
なお、触媒12のみ630℃で2時間焼成し、その他の
触媒は全て690℃で2時間焼成したものである。
また、第1表におけるプロピレンの全転化率、アクリロ
ニトリルの選択率及び収率は次の定義によって求めたも
のである。
第1表中触媒1〜13は本発明の組成になる触媒であり
、触媒21〜35は本発明における触媒の組成条件の1
以上を満たしているものであり、比較触媒として表わし
ている。
第1表から明らかなように本発明の触媒1〜l3は、い
ずれも76%以上の高いアクリロニトリル欠率を示す。
また、A成分を含まない比較触媒26と32のアクリロ
ニトリル収率がそれぞれ69.3%、74.0%である
のに対し、A成分としてカリウムを含む対応する本発明
の触媒4と11においては、それぞれ19.7%と80
.3%と著しく収率が向上する。
A成分を本発明の範囲を越えて用いた比較触媒27では
対応する本発明の触媒5と6に比較して選択率が若干低
く、特に活性が低いためにプロピレンの全転化率が低い
比較触媒21、22、23,24、25、30、31、
33、34及び35はX、Yの組が本発明の範囲になく
、また比較触媒29はZの値が本発明の範囲を越えてお
り、これらの場合はたとえA成分が含まれていてもアク
リロニトリルの収率が低い。
比較触媒28においては担体シリカ含量が本発明の範囲
を越えており、活性が小さくプロピレンの全転化率が極
端に低い。
次に、A成分の有無、効果を調べるために前記触媒5と
比較触媒26を対象として、本法のアンモ酸化反応の条
件の下に接触時間のみを変えて調べた。
その結果を第2表に、またプロピレンの全転化率に対す
るアクリロニトリルの選択率を図に示す。
なお、第2表の副生物の収率は次の定義に従って求めら
れた。
第2表から明らかなように本発明の触媒5はアクリロニ
トリルの選択率が高いばかりでなく、プロピレンの転化
率も高いのに対し、比較触媒26においてはプロピレン
の全転化率が大きくなると選択率は減少する。
このことは図よりいっそう明瞭に埋解される。
これは比較触媒26においてはいったん生成したアクリ
ロニトリルの一部が大きく二次分解を受けるためと理解
される。
(3)モリブデンの逃散度試験 モリブデンの逃散度は、触媒約10gを磁性皿に精秤し
、空気存在下に750℃、100時間放置後の触媒重量
の減量割合を算出し求めた。
なお触媒重量の減少がMoO3の昇華逃散によることは
、試験終了後の元素分析により確認した。
モリブデン逃散度の測定結果を第3表に示す。
第3表から明らかなようにYの値が本発明の範囲を越え
ている触媒36と31では逃散度が大きい。
比較触媒31では2の導入により、比較触媒36より逃
散度は抑制されるが、第1表にみるようにアクリロニト
リルの収率が低い。
本発明の触媒においては、Yの値が限定された範囲にあ
り、さらにZの導入により効果的に逃散度が抑制されて
いる。
(4)摩耗度試験 触媒の摩耗度は、通常FCC触媒の試験方法として行な
われているように、底部に1/64インチの3つのオリ
フイスを有する孔明円板を備えた、内径1.5インチの
垂直チューブに触媒約50gを精秤投入し、孔明円板を
通して毎時15CFの速度で空気を流し淋しく触媒を流
動させた。
触媒の摩耗度を、5〜20時間の間に微細化して、垂直
チューブの上部から逸散した触媒の重量の、初期投入量
に対する割合として求めた。
触媒摩耗度の測定結果を第4表に示す。
第4表から明らかなように、シリカ含量の少い比較触媒
37と38では非常に摩耗を受け易いのに対し、シリカ
含量の適正な本発明の触媒においては摩耗度が小さく、
さらにリンの添加によって効果的に抑制されることを示
すものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の触媒と他の触媒に関してプロピレンの全転
化率に対するアクリロニトリルの選択率の変化を比較し
たものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プロピレンを触媒の存在下アンモニア及び酸素と高
    温で気相接触させてアクリロニトリルを製造するに当り
    、触媒として、カリウム、ルビジウム及びセシウムの中
    から選ばれる1種以上の元素成分A、モリブデン、ビス
    マス、鉄、ナトリウム、リン及び酸素からなり、かつ、 一般組成式 AaMoBibFefNanPpOq (式中、a,b,f,n,p及びqはそれぞれモリブデ
    ン1原子に対する元素成分A、ビスマス、鉄、ナトリウ
    ム、リン及び酸素の原子比率を表わし、aは0.002
    〜0.02の範囲の数、b、f、及びnはそれぞれ式 される数であって、ここにX、Yは (0.45、0. 35)、(0.45、0.65)、
    (0.85、0.50)、(0.85、0.65)の4
    つの座標点を結んでできる四角形内部にある数、2は0
    〜0.6の範囲の数、pは0〜0.2の範囲の数及びq
    は触媒中の元素の原子価を満足する酸素の原子数である
    )で表わされる組成物を30〜70重量%のシリカに担
    持させた触媒を使用することを特徴とするアクリロニト
    リルの製造法。
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