JPS6041666B2 - メタクリロニトリルを製造する方法 - Google Patents

メタクリロニトリルを製造する方法

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JPS6041666B2
JPS6041666B2 JP53090339A JP9033978A JPS6041666B2 JP S6041666 B2 JPS6041666 B2 JP S6041666B2 JP 53090339 A JP53090339 A JP 53090339A JP 9033978 A JP9033978 A JP 9033978A JP S6041666 B2 JPS6041666 B2 JP S6041666B2
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勉 勝又
徹郎 堂園
允 本多
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、イソブチレンまたはイソブチレンとターシヤ
リーブタノールの混合物、アンモニアおよび酸素をシリ
カに担持させたモリブデン、ビスマス、鉄含む多重促進
酸化物触媒の存在下に、高温で気相接触させてメタクリ
ロニトリルを製造する方法に関する。
イソブチレンをアンモニアの存在下に分子状酸”素によ
つ気相酸化してメタクリロニトリルを製造する方法は、
イソブチレンの「アンモ酸化」として広く知られている
この反応に使用される触媒として、これまで数多くのも
のが発表されているが、いずれも工業的に実施する上に
おいて満足すべきものではない。たとえば特公昭38−
17967号公報で開示されたモリブデン、ビスマス、
鉄およびリンからなる酸化物触媒がある。
しカルながら、本発明者らの行なつた結果では、この触
媒は末だ副反応の抑制が十分でなく、メタクリロニトリ
ルの選択率が低い。本発明者らは、イソブチレンまはイ
ソブチレンとターシヤリーブタノールの混合物のアンモ
酸化によつて、メタクリロニトリルを製造するための工
業触媒、特に流動層反応器用として適し、高活性、高選
択性を有し、かつ寿命の長い触媒を開発すべく上記触媒
系の構造および作用について鋭意研究を進めた結果、モ
リブデン、ビスマスおよび鉄の成分組成を極めて狭い範
囲に限定し、かつ微量の必須成分としてカリウム、ルビ
ジウムおよびセシウムから選ばれる一種以上の元素を用
いることによつて活性、特に選択性が大きく向上するこ
と、触媒中のモリブデンの対量を比較的少なくし、かつ
ナトリウムを用いることによつて触媒からモリブデンの
昇華逃散性が抑制されること、および担体成分としてシ
リカを選択し、かつ少量のリンを用いることによつて触
媒に強い耐摩耗性が付与されることを見出し、これらの
知見に基づいて本発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明はイソブチレンまたはイソブチレンと
ターシヤリーブタノールの混合物を触媒の存在下にアン
モニアおよび酸素と高温で気相接触させてメタクリロニ
トリルを製造するに当り、一般組成式〔式中、Aはカリ
ウム、ルビジウム、セシウムの中から選ばれる1種以上
の元素、A.b..f、N..pおびqはそれぞれモリ
ブデン1原子に対する元素成分A1ビスマス、鉄、ナト
リウム、リンおよび酸素の原子比率を表わし、aは0.
002〜0.06の範囲の数、B..fおよびnはそれ
ぞれ式およびn=112Zで決定される数であつて、こ
)にX.,Yは(0.45,0.35)、(0.45,
0.65)、(イ).85,0.50)、(イ).85
,0.65)の4つの座標点を結んでできる四角形の内
部にある数、Zは0〜0.6の範囲の数、pはO〜0.
2の範囲の数およびqは触媒中の元素の原子価を満足す
る酸素の原子数である。
〕で示される組成物を30〜7唾量%のシリカに担持さ
せた触媒を使用することを特徴とするメタクリロニトリ
ルの製造法を提供するものである。
本発明の触媒における任意成分であるナトリウムおよび
/またはリン含む場合は、X線回折等の測定から、ナト
リウムあるいはリンの一部は勿論、他の形態でも存在し
うるが、主に化合物BiO.5NaO.5MOO4ある
いはBiPO4として存在することが判明した。この場
合における本発明の触媒の一般組成式AaMOBibF
efsJarlPpOqは、BiO.5NaO.5MO
O4とBiPO4を構成単位として次式のように表現し
うるこの式において、Zは触媒中の全モリブデンのうち
BlO.5NaO.5MOO4中のモリブデンの占める
分率を表わす。
また、XおよびYは触媒の有効成分のうちBlO.5N
aO.5MOO4、AおよびBiPO4を除く他の構成
部分FeN↓L■U:勺において、モリブデン、ビスマ
スおよび鉄の原子数をそれぞれNMONNBiおよびN
FeするときY=\=パ??N=で定義される分率を表
わす。
本発明の触媒は、効果的な作用および特性を得』るため
に、上記の構成にみられるように成分の組成割合が極め
て限定的であり、特に不可欠の微量成分Aを含有するこ
とを特徴としている。成分Aを含まない触媒においては
、メタクリロニトリルの選択率が比較的低いばかりでな
く、接触時間を・長くすることによつてイソブチレンの
転化率を高めようとするにつれて、生成メタクリロニト
リルの一部が二次分解を受け、選択率が大きく減少する
。A成分を含む本発明の触媒を用いる場合は、実j質1
00%に近いイソブチレンの転化率においても大きな選
択率が保持される。
本発明のA成分の量は、前記の定義された指数を用いて
a=0.002〜0.06の範囲から選択される。成分
Aはカリウム、ルビジウムおよびセシウムから選ばれる
一種またはこれらの組合せとして用いうる。ルビジウム
またはセシウムを単独で用いる場合は、カリウムよりも
少ない量で同等のメタクリロニトリル選択率を向上させ
る効果がある。使用する成分Aの量が本発明の範囲を超
える場合は、イソブチレンの転化速度が小さくなり、ま
たアンモニアの利用度が低くメタクリロニトリルの副生
が増大し好ましくない。本発明の触媒の有効成分のうち
BiO.5NaO5MOO4、成分AおよびBiPO4
を除く他の構成元素、モリブデン、ビスマスおよび鉄に
おいて、ビスマスに対する鉄の分率を表わす指数Xと、
モリブデンの相対割合を表わす指数Yは、X..Y座標
において4つの座標点(イ).45,0.35)、(0
.45,0.65)、(イ).85,0.50)および
(イ).85,0.65)を結ぶ四角形の内部の範囲か
ら選ばれるが、さらに好ましくはX..Y座標において
(イ).60,0.40)、(イ).60,0.65)
、(0.85,0.50)および(0.85,0.65
)の4つの座標点を結ぶ四角形の内部の範囲から選ばれ
る。
X..Yの組合せがこの範囲外にある楊合は、たとえA
成分の添加があつても高いメタクリロニトリルの選択率
を得ることはできない。Yの値がこの範囲を超えて大き
い場合は、メタクリロニトリル収率が低いばかりでなく
、モリブデンの逃散が顕著になり、反応系の閉塞等のト
ラブルの原因となる。本発明の触媒における任意成分の
1つであるナトリウムの使用量は、BlO.5NaO.
5MOO4の相対割合を表わす指数を用いてZ=0〜0
.6の範囲から選ばれる。
特に好ましくはZ=0〜0.45の範囲であ.る。X.
Yの値が本発明の限定された範囲にあつて、かつ本発明
範囲の微量のA成分を含むならば、ナトリウムが存在し
ない場合、すなわちZ=0においても優れた活性、選択
性を有する触媒が得られる。しかし、Yの値が本発明の
範囲にあつ!て0.55〜0.65と比較的大きい場合
は、モルブデンの逃散度が相対的大きくなるが、このよ
うな触媒系へのナトリウムの添加は、モリブデンの逃散
を効果的に抑制する。Yの値が比較的小さい場合は、ナ
トリウムの添加がなくても、モリブデン逃4散度は十分
抑制されており、工業的実施に供しうる。触媒を長期間
安定に使用するためにモリブデンの逃散を抑制する必要
があり、そのためにはZの値は本発明の範囲て十分であ
る。この範囲を超えて用いる場合は、高価なビスマスと
モリブデンを消費するばかりでなく、メタクリロニトリ
ル収率も低下する。本発明で使用する触媒においては、
担体としてシリカが用いられる。
シリカは他の担体に比較してそれ自身不活性であり、触
媒自体の選択性を殆んど損うことなくバインダーとしの
効果を発揮し、触媒に高い耐摩耗性を付与する。他の担
体、たとえばチタニアあるいはジルコニアを本発明でフ
使用する触媒に適用する場合は、バインダーとしての効
果が極めて小さく、またアルミナを用いる場合は、バイ
ンダー効果はあつても触媒の選択性が大きく低下する。
また本発明で使用する触媒に、たとえ1重量%のアルミ
ニウムが含まれて選門択率が低下する。使するシリカの
量は、30〜7鍾量%の範囲から選択される。特に好ま
しくは40〜6呼量%である。シリカの使用量が3呼量
%以上で強い耐摩耗度得られる。しかしながら、7鍾量
%を超えて用いる場合は、触媒活性成分が稀釈さ1れ十
分な活性が得られないばかりでなく、大きく選択率も減
少する。他の任意成分であるリンの使用量は、BiPO
4の相対割合を表わす指数を用いてp=0〜0.2の範
囲から選ばれる。
本法の触媒にこの範囲の少量のリンを添加することによ
つて、触媒の耐摩耗強度をさらに向上させることができ
る。リンの添加は後述の触媒製造工程の原料スラリーの
調製において、スラリー中の懸濁質の粒度を微細化し、
その分散性を向上させる。これによつて担体シリカ源と
して好適に用いられるシリカゾルと有効成分がスラリー
中で均質な混合状態になり、触媒の最終形態において優
れた耐摩耗強度が得られるものと考えられる。リンは本
発明の範囲を超えて用いることができるが、耐摩耗強度
がより以上に増大することはない。リンは最終の触媒形
態において主にBiPO4として存在するので、多量の
リンを用ることは高価なビスマスを消費することになり
有利でない。触媒を工業的に使用する場合、反応条件下
にその作用が長期に持続するものでなければならない。
本発明における触媒は、上記の如く単に使用初期の活性
、選択性が改良されているばかりでなく、この観点から
要請される特性、すなわち、触媒成分の安定性および優
れた耐摩耗強度が付与されているものであり、長期にわ
たつて高い活性、選択性が維持される。本発明のメタク
リロニトリルの製造は、流動層反応器あるいは固定層反
応器のいずれでも実施できる。
一般に流動層反応器を用いる場合は、除熱が容易で均一
な反応温度が得られ、大規模の生産に適する。一般に触
媒を流動層反応器で用いるとき、触媒粒子間あるいは粒
子と器壁間の衝突によつて摩耗されるが、本発明におけ
る触媒は、それに十分耐えうるものである。本発明にお
ける触媒は、先ず原料スラリーを調製し、次いで該スラ
リーを噴霧乾燥し、最後に該乾燥品を熱処理焼成すると
いう三つの工程を経て好適に製造することができる。
触媒の担体シリカ源としてはシリカゾルを、またリン源
としてはリン酸を好適に用いることができる。モリブデ
ン、ビスマス、鉄、ナトリウム、カリウム、ルビジウム
およびセシウム源としては、水または硝酸に可溶なアン
モニウム塩、硝酸塩、塩酸塩、硫酸塩あるいは有機酸塩
の形で用いることが望ましい。特にモリブデン源として
はそのアンモニウム塩の形で、またビスマス、鉄、ナト
リウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウム源として
は、それぞれの硝酸塩の形で用いるのが好適である。原
料スラリーの調製は、先ずシリカゾルに、かきまぜなが
らリン酸を、次いでモリブデン酸アンモニウムの水溶液
を加え、最後に希硝酸に硝酸ビスマス、硝酸第二鉄、硝
酸ナトリウムおよび硝酸カリウム、硝酸ルビジウムある
いは硝酸セシウムから選ばれる一種以上を溶解した混合
液を加えることによつて好適に行いうる。
こ)にシリカコロイドゾルに均一に分散した微粒懸濁質
のスラリーが得られる。次いで該スラリーは、公知の噴
霧乾燥装置を用いて乾燥することにより、球状の乾燥微
粒子として得られる。
原料スラリーの噴霧化は通常工業的実施に用いられる遠
心方式、二流体ノズル方式あるいは高圧ノズル方式のい
ずれによつても行いうるが、特に遠心方式が好適である
。粒子径は遠心方式においてはディスクの回転速度およ
びスラリーの供給速度を調節することによつて、流動層
反応器に用いるに適した10〜150ミクロンの間に分
布させることができる。最後に該乾燥品は、通常のトン
ネル型あるいはロータリー型のキルンを用いて熱処理焼
成される。
焼成温度は600〜750℃、好ましくは620〜73
0゜Cの範囲で行いうる。焼成時間は焼成温度によつて
変化しうるが、1〜2時間の範囲で選ばれる。本反応に
用いられる原料のイソブチレン、ターシヤリーブタノー
ルおよびアンモニアは必ずしも高純度である必要はなく
、若干の不純物が入つていても使用できる。酸素源とし
ては、通常空気を使用する。イソブチレン、アンモニア
および空気の容積比は1:0.9〜20:8〜2へ特に
1:1〜1.5:9〜15の範囲が好ましい。また必要
に応じ水蒸気もしくは不活性ガスを導入できる。反応温
度は360〜500℃、特に380〜450′Cの範囲
が好ましい。反応圧力は常圧でもよいが、必要ならば加
圧下に行いうる。原料混合ガスと触媒との接触時間は0
.3〜拓秒、好ましくは0.5〜1囲2の間である。本
発明方法は前記したように特定組成の触媒を使用するこ
とにより、イソブチレンのアンモ酸化によるメタクリロ
ニトリルの選択性を著るしく向上させ、また触媒自体の
長期安定性および耐摩耗性の向上を図つた工業的規模の
実施に極めて有利な方法である。以下、実施例により本
発明をさらに詳細に述べる。
実施例 (1)触媒の製造 組成指数がX=0.70、Y=0.54、Z=0、a(
K)=0.006、p=0.1であり、50重量%のシ
リカに担持された触媒、すなわちその活性成分の実験式
MOBlO.33FeO.6KO.O(X3PO.lO
qである触媒を次のようにして製造した。
3唾量%のSiO2を含むシリカゾル(日産化学製のス
ノーテツクスN)5000gをとり、かきまぜながらこ
れに85重量%のリン酸61.2gを加え、次いで水2
400gに7・モリブデン酸アンモニウム〔(MH4)
6M07024・4H20〕948gを溶解した液を加
え、最後に予め1000gの13.鍾量%の硝酸に、9
21yの硝酸ビスマスCBi(NO3)3・91120
〕1293gの硝酸第二鉄〔Fe(NO3)3・9H2
0〕、および3.26gノの硝酸カリウム〔KNO3〕
を溶解した混合液を加えた。
こ)に得られる原料スラリーを並流式の噴霧乾燥器に送
り、乾燥した。原料スラリーの噴霧化は乾燥器上部中央
に設置されたところの、皿型回転子を備えた遠心式噴霧
化装置を用いて行つた。得られた乾燥粉体は、トンネル
型キルンで焼成して触媒を得た。これを触媒1とする。
同様の方法により、その他3曜類の各種組成の触媒を製
造した。
これらの触媒を以下のイソブチレンのアンモ酸化試験、
モリブデン逃散試験および摩耗度試験に供した。
(2)イソブチレンのアンモ酸化反応試験(4)(1)
で調製した各種触媒1200gを、それぞれ16メッシ
ュのステンレス金鋼を内蔵した直径が3インチの流動層
反応器に投入し、反応温度を420′Cおよび反応圧力
をゲージ圧で0.5kg/c!tに保ち、イソブチレン
、アンモニアおよび空気の容積比が1:1.4:11.
5の混合ガスを、NTP換算で毎時420′の速度で送
つた。
反応条件下における接触時間は6田秒であつた。このア
ンモ酸化反応の試験結果を、使用した触媒の組成と共に
第1表に示す。(3)イソブチレンのアンモ酸化反応試
験(B)(1)で調製した各種触媒1gを内径8mのガ
スラス製反応管に充てんし、これを420〜430℃に
保ち、この中にイソブチレン、アンモニア、および酸素
をモル比が1:1.5:2.5になる割合で混合したガ
スを、イソブチレン濃度が6容量%になるまでヘリウム
で希釈し、接触時間が0.5〜1.聞2になる速度で通
した。
この際の反応圧力は大気圧であつた。このアンモ酸化反
応の試験結果を、使用した触媒の組成と共に第2表に示
す。
なお、実施例中のルビジウムとセシウム源としては、い
ずれも硝酸ルビジウムと硝酸セシウムを使用した。
またナトリウム源としては、いずれも硝酸ナトリウムを
使用した。また、第1表、第2表におけるイソブチレン
の全転化率、メタクリロニトリルの収率は、次の定義に
よつて求めたものである。
(4)イソブチレンとターシヤリーブタノールの混合物
のアンモ酸化反応試験(1)で調製した触媒番号1を用
いて、(3)のイソブチレンのアンモ酸化反応試験(B
)の装置を用いて反応を行つた。
この時触媒は1g1温度420℃、圧力は大気圧、接触
時間は1秒であり、イソブチレンとターシヤリーブタノ
ールのモル比が1:1となるよう混合したガスを用い、
イソブチレンとターシヤリーブタノールの和、アンモニ
アおよび*である。(5)モリブデンの逃散度試験 モリブデンの逃散度は、触媒約10gを磁性皿に精秤し
、空気存在下に750℃、1凹時間放置後の触.媒重量
の減量割合を算出し求めた。
なお、触媒重量の減少がMOO3の昇華逃散によること
は、試験終了後の元素分析により確認した。モリブデン
逃散度の測定結果を第3表に示す。
*酸素をモル比が1:1.5:2.5になる割合で混合
したガスを、イソブチレンとターシヤリーブタノールの
和が6容量%になるまでヘリウムで希釈した。, この
反応の試験結果、メタクリロニトリルの収率は78%で
あつた。
ただし 第3表から明らかなように、Yは値が本発明の範囲を越
えている触媒34と31では逃散度が大きい。
比較触媒31ではZの導入により、比較触媒34より逃
散度は抑制されるが、第2表にみるようにメタクリロニ
トリルの収率が低い。本発明の触媒においては、Yの値
が限定された範囲にあり、さらにZの導入により効果的
に逃散度が抑制されている。(6)摩耗度試験 触媒の摩耗度は、通常FCC触媒の試験方法として行な
われているように、底部に1164インチの3つのオリ
フィスを有する孔明円板を備えた、内径1.5インチの
垂直チューブに、触媒約50gを精秤投入し、孔明円板
を通して毎時15CFの速度て空気を流し激しく触媒を
流動させた。
触媒の摩耗度を、5〜加時間の間に微細化して、垂直チ
ューブの上部から逸散した触媒の重量の、初期投入量に
対する割合として求めた。触媒摩耗度の測定結果を第4
表に示す。
第4表から明らかなように、シリカ含量の少ない比較触
媒35と36では非常に摩耗を受け易いのに対し、シリ
カ含量の適正な本発明の触媒においては摩耗度が小さく
、さらにリンの添加によつて効果的に抑制されることを
示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イソブチレンまたはイソブチレンとターシヤリーブ
    タノールの混合物を触媒の存在下にアンモニアおよび酸
    素と高温で気相接触させてメタクリロニトリルを製造す
    るに当り、一般組成式AaMoBibFefNanPp
    Oq 〔式中、Aはカリウム、ルビジウム、セシウムの中から
    選ばれる1種以上の元素、a、b、f、n、pおよびq
    はそれぞれモリブデン1原子に対する元素成分A、ビス
    マス、鉄、ナトリウム、リンおよび酸素の原子比率を表
    わし、aは0.002〜0.06の範囲の数、b、fお
    よびnはそれぞれ式b=(1−X)(1−Y)(1−Z
    )/Y+1/2Z+p、f=X(1−Y)(1−Z)/
    Yおよびn=1/2Zで決定される数であつて、こゝに
    X、Yは(0.45、0.35)、(0.45、0.6
    5)、(0.85、0.50)、(0.85、0.65
    )の4つの座標点を結んでできる四角形内部にある数、
    Zは0〜0.6の範囲の数、pは0〜0.2の範囲の数
    およびqは触媒中の元素の原子価を満足する酸素の原子
    数である。 〕で示される組成物を30〜70重量%のシリカに担持
    させた触媒を使用することを特徴とするメタクリロニト
    リルの製造法。
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