JPS58221603A - 極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法 - Google Patents
極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法Info
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B3/00—Rolling materials of special alloys so far as the composition of the alloy requires or permits special rolling methods or sequences ; Rolling of aluminium, copper, zinc or other non-ferrous metals
- B21B3/02—Rolling special iron alloys, e.g. stainless steel
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法に係シ、特
にNh、’l’i、V、B、 At、 Cr%Pの1種
または2種以上を微量含む極低炭素鋼の熱間圧延割れ防
止方法に関する。
にNh、’l’i、V、B、 At、 Cr%Pの1種
または2種以上を微量含む極低炭素鋼の熱間圧延割れ防
止方法に関する。
製鉄工程において鋼材の製造コスト中に占めるエネルギ
ー費は美大であり、特に鋼塊もしくは鋼片を熱間圧延す
る際の再加熱に要する熱エネルギーは膨大である。この
熱エネルギーを低減す、る対策として通常次の如き方法
が採られている。
ー費は美大であり、特に鋼塊もしくは鋼片を熱間圧延す
る際の再加熱に要する熱エネルギーは膨大である。この
熱エネルギーを低減す、る対策として通常次の如き方法
が採られている。
(イ) 造塊法による場合は鋳型に注入された鋼塊の温
度が未だ十分高いまま加熱炉に装入し分塊圧延する方法
。
度が未だ十分高いまま加熱炉に装入し分塊圧延する方法
。
(ロ)連続鋳造法もしくはシートパーキャスターによる
場合は、鋳型に鋳込まれた鋳片の温度が未だ十分高いう
ちに直接熱間圧延するか、もしくは再加熱して熱間圧延
する方法。
場合は、鋳型に鋳込まれた鋳片の温度が未だ十分高いう
ちに直接熱間圧延するか、もしくは再加熱して熱間圧延
する方法。
一方、製鋼脱炭技術のめざましい進歩により鋼中Cの低
減は比較的容易になったため薄鋼板のプレス加工性の向
上などの目的でc:o、oox〜0.025%の極低炭
素鋼鋼板が大量に製造されるようKなった。しかし極低
炭素鋼においてNb。
減は比較的容易になったため薄鋼板のプレス加工性の向
上などの目的でc:o、oox〜0.025%の極低炭
素鋼鋼板が大量に製造されるようKなった。しかし極低
炭素鋼においてNb。
Ti 、V、B、 A4. Cr、 P等の1種または
2種以上を微量でも含有する場合には、上記熱エネルギ
ー低減対策として採った加熱方法によって熱間圧延する
と、圧延中に割れが発生し、製品の表面性状が著しく劣
化するという問題がある。
2種以上を微量でも含有する場合には、上記熱エネルギ
ー低減対策として採った加熱方法によって熱間圧延する
と、圧延中に割れが発生し、製品の表面性状が著しく劣
化するという問題がある。
本発明の目的は、上記Nb、 ’l’j、 At 等
の微量を含むC:0.025X以下の極低炭素鋼素材を
熱塊−加熱−分塊圧延、もしくは連続鋳造熱片−加熱一
熱間圧延、または加熱なしの直接熱間圧延、あるいはシ
ートバーキャスターによる熱間圧延等の熱塊を利用する
熱間圧延時に発生する割れを防止する効果的な方法を提
供゛するにある。
の微量を含むC:0.025X以下の極低炭素鋼素材を
熱塊−加熱−分塊圧延、もしくは連続鋳造熱片−加熱一
熱間圧延、または加熱なしの直接熱間圧延、あるいはシ
ートバーキャスターによる熱間圧延等の熱塊を利用する
熱間圧延時に発生する割れを防止する効果的な方法を提
供゛するにある。
本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、重量比にてC:0.025%以下を含み。
かついずれも0.002%以上のNb%Ti、V、Bお
よびいずれも0.020%以上のAt、Cr%Pのうち
から選ばれた1糧または2種以上を含有する極低炭素鋼
の鋳造時<a有する熱エネルギーを利用する熱間圧延時
の割れ防止方法において、前記熱間圧延工程中に前記素
材を表面温度にて850℃以下に冷却する工程を有する
ことを特徴とする極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法、
である。
よびいずれも0.020%以上のAt、Cr%Pのうち
から選ばれた1糧または2種以上を含有する極低炭素鋼
の鋳造時<a有する熱エネルギーを利用する熱間圧延時
の割れ防止方法において、前記熱間圧延工程中に前記素
材を表面温度にて850℃以下に冷却する工程を有する
ことを特徴とする極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法、
である。
先ず本発明者らの本発明の基礎となった実験について説
明する。第1表に示す如き極低炭素供試鋼Aと通常のC
を有し、その他の不純物含有量が供試鋼Aに近似する2
種の供試鋼A、Bを溶製した。
明する。第1表に示す如き極低炭素供試鋼Aと通常のC
を有し、その他の不純物含有量が供試鋼Aに近似する2
種の供試鋼A、Bを溶製した。
第1表
上記供試鋼A、Hの2種の溶鋼を次の如く造塊法および
連続鋳造法によシ鋳込み熱間圧延した。
連続鋳造法によシ鋳込み熱間圧延した。
(1) 造塊法
通常の造塊法により20屯の鋼塊を製造後第1図(6)
に示す如く表面温度でTcまで冷却し、その後加熱炉で
1200℃まで加熱した後分塊圧延した。
に示す如く表面温度でTcまで冷却し、その後加熱炉で
1200℃まで加熱した後分塊圧延した。
(II) 連続鋳造法
第1図(ハ)に示す如く、連続鋳造機で板厚260■×
幅1000mの鋳片を製造後、冷却途中の表面温度Tc
で加熱炉に装入し1200t’:に均熱後ホットストリ
ップミルの粗圧延機で35網板厚のシートバーとした。
幅1000mの鋳片を製造後、冷却途中の表面温度Tc
で加熱炉に装入し1200t’:に均熱後ホットストリ
ップミルの粗圧延機で35網板厚のシートバーとした。
上記供試鋼A、Bによる造塊および連鋳法によって得た
る合計4種類の鋼片およびシートバーについて、その表
面に発生した割れの有無および割れが存在する場合の割
れ個数(m−1)と加熱開始温度Tcとの関係を調査し
た結果は第2図に示すとおりである。なお、割れ個数(
m4)は鋼片およびシートバーの表と裏の算術平均値で
ある。第2図にて示した実験結果から次の事実が判明し
た。
る合計4種類の鋼片およびシートバーについて、その表
面に発生した割れの有無および割れが存在する場合の割
れ個数(m−1)と加熱開始温度Tcとの関係を調査し
た結果は第2図に示すとおりである。なお、割れ個数(
m4)は鋼片およびシートバーの表と裏の算術平均値で
ある。第2図にて示した実験結果から次の事実が判明し
た。
(イ) C:0.032%の供試鋼Bにおいては、加熱
開始温度Tcの如何に拘らず表面割れが発生しない。
開始温度Tcの如何に拘らず表面割れが発生しない。
(ロ) C:0.008%の供試鋼Aにおいては、Tc
が約85α℃以上になると表面割れが発生する。
が約85α℃以上になると表面割れが発生する。
しかし850℃以下の温度まで冷却した場合には供試鋼
Bと同様に表面割れは全く認められない。
Bと同様に表面割れは全く認められない。
(ハ)At%Nb等を含む場合の表面割れを発生しない
Cの上限値は0.032%>c>o、oos%の間に存
在する。
Cの上限値は0.032%>c>o、oos%の間に存
在する。
上記基礎実験から極低炭素アルミキルド鋼にNb等を添
加した供試鋼Aの如き鋼において発生する熱間圧延割れ
は、鋼塊もしくは鋼片の再加熱開始温度Tcを850℃
以下にすることにより完全に防止できることが判明した
。
加した供試鋼Aの如き鋼において発生する熱間圧延割れ
は、鋼塊もしくは鋼片の再加熱開始温度Tcを850℃
以下にすることにより完全に防止できることが判明した
。
上記発見を基礎として、供試鋼Aとは組成の異なる多数
の極低炭素鋼について、熱延割れと再加熱開始温度との
関係および極低炭素鋼における熱延割れを発生するCの
上限値および添加元素の種類ならびに添加量の下限値を
調査し本発明を完成するに至った。
の極低炭素鋼について、熱延割れと再加熱開始温度との
関係および極低炭素鋼における熱延割れを発生するCの
上限値および添加元素の種類ならびに添加量の下限値を
調査し本発明を完成するに至った。
本発明における限定理由について説明する。
鋼の組成:
重量比にてC:0.025%以下を含み、かついずれも
O,’002%以上ノNb、 Ti、 V、 Bオ!ヒ
イずれも0.020%以上のAt、Cr、Pのうちから
選、ばれた1種または2種以上を含有する極低炭素鋼に
限定する。その理由は本発明者らの研究によると、上記
組成鋼においてのみ熱塊を利用する熱間圧延において圧
延割れが発生するので本発明を有効に適用できるからで
ある。
O,’002%以上ノNb、 Ti、 V、 Bオ!ヒ
イずれも0.020%以上のAt、Cr、Pのうちから
選、ばれた1種または2種以上を含有する極低炭素鋼に
限定する。その理由は本発明者らの研究によると、上記
組成鋼においてのみ熱塊を利用する熱間圧延において圧
延割れが発生するので本発明を有効に適用できるからで
ある。
なお、その他一般に鋼中に不純物として存在する8 i
、 Mn、 S、 0、N、Cu等の元素については、
その含有量と表面割れとの対応関係は認められなかった
ので特にその含有量の限定はしない。また、従来の熱間
圧延法では鋼中の遊離Sが赤熱脆化を招くので、これを
MnS として析出固定させるため適正範囲のMnの
添加を必須としていたが、本発明においてはMn、8
の含有量と無関係に再加熱開始温度の制御によシ熱間
割れを防止できるのでMlおよびS量の限定の要はない
。
、 Mn、 S、 0、N、Cu等の元素については、
その含有量と表面割れとの対応関係は認められなかった
ので特にその含有量の限定はしない。また、従来の熱間
圧延法では鋼中の遊離Sが赤熱脆化を招くので、これを
MnS として析出固定させるため適正範囲のMnの
添加を必須としていたが、本発明においてはMn、8
の含有量と無関係に再加熱開始温度の制御によシ熱間
割れを防止できるのでMlおよびS量の限定の要はない
。
再加熱開始温度:
(イ)造塊分塊圧延法
溶鋼を鋼塊とした後、熱塊の11ま再加熱し分塊圧延機
で鋼片を製造する際、本発明の基礎実験におけると同様
に、鋼塊を表面温度で850℃以下に冷却しないと分塊
圧延時割れが発生し、850℃以下に冷却することによ
ってのみその割れを防止できるので850℃以下の冷却
を限定した。850℃以下の冷却ならばどの温度でも本
発明の効果があるが、過度の低温度における冷却は再加
熱時に要するエネルギー費が急上昇するので500℃以
上の加熱開始温度が望ましい。
で鋼片を製造する際、本発明の基礎実験におけると同様
に、鋼塊を表面温度で850℃以下に冷却しないと分塊
圧延時割れが発生し、850℃以下に冷却することによ
ってのみその割れを防止できるので850℃以下の冷却
を限定した。850℃以下の冷却ならばどの温度でも本
発明の効果があるが、過度の低温度における冷却は再加
熱時に要するエネルギー費が急上昇するので500℃以
上の加熱開始温度が望ましい。
(ロ)連続鋳造−熱間圧延法
この場合も熱間圧延時の割れを防止するために鋼片表面
温度で850℃以下に冷却した後再加熱する必要があり
、この処理によってのみ熱間圧延時の割れが防止できる
のは′造塊法の場合と同様である。
温度で850℃以下に冷却した後再加熱する必要があり
、この処理によってのみ熱間圧延時の割れが防止できる
のは′造塊法の場合と同様である。
また、再加熱せず熱鋳片のまま直ちに熱間圧延する場合
も、圧延時の割れを防止するために、鋳片を850℃以
下に冷却した後熱間圧延する必要がある。しかし850
℃以下に冷却した後保熱炉で一定時間保熱処理するとと
は本発明の効果から可能である。
も、圧延時の割れを防止するために、鋳片を850℃以
下に冷却した後熱間圧延する必要がある。しかし850
℃以下に冷却した後保熱炉で一定時間保熱処理するとと
は本発明の効果から可能である。
(ハ) シートハーキャスターニヨルシートノ(−の熱
間圧延法 この場合もシートバーの表面温度で850℃以下に冷却
した後、そのままもしくは再加熱後熱間圧延することに
よって割れが防止できる。従って熱間圧延割れ防止のた
めには表面温度で850℃以下の冷却を限定すべきであ
る。 ゛上記0)、←)、(ハ)の3つの場合および
これに類する極低炭素鋼の鋳造時に保有する熱エネルギ
ーを利用して鋼塊または鋼片の再加熱なしに、もしくは
最少限の再加熱エネルギーを使用し加熱する熱間圧延時
に本発明を適用して圧延割れを防止できる効果があるこ
とが判明した。
間圧延法 この場合もシートバーの表面温度で850℃以下に冷却
した後、そのままもしくは再加熱後熱間圧延することに
よって割れが防止できる。従って熱間圧延割れ防止のた
めには表面温度で850℃以下の冷却を限定すべきであ
る。 ゛上記0)、←)、(ハ)の3つの場合および
これに類する極低炭素鋼の鋳造時に保有する熱エネルギ
ーを利用して鋼塊または鋼片の再加熱なしに、もしくは
最少限の再加熱エネルギーを使用し加熱する熱間圧延時
に本発明を適用して圧延割れを防止できる効果があるこ
とが判明した。
かくの如く、Nb、At等を含有する極低炭素鋼素材を
鋳造時の熱エネルギーを利用する熱間昆延時に発生する
・割れを、本発明による850℃以下まで冷却すること
によって冷却後の履歴、例えば再加熱、保熱などに拘ら
ず完全に防止できる理由については目下の処解明されて
いないが次の如く理解することができる。すなわち、極
低炭素鋼では、オーステナイト粒界にA4.Nb等が固
溶状態で偏析し昌く、を九A4N、 Nb (CN)等
の析出物として析出し易いことが考えられる。従ってこ
れをそのまま熱間加工すると粒界が弱点となって割れを
生ずる。しかし850℃以下に冷却してr→α変態させ
て、一度γ相の粒組織を破壊できれば、熱延割れの原因
となるA/、、Nb等の偏析やA4N%Nb(CN)等
の再析出が著しく遅延されるため、それ以降の再加熱等
の履歴には依存しなくなることによるものと考えられる
。
鋳造時の熱エネルギーを利用する熱間昆延時に発生する
・割れを、本発明による850℃以下まで冷却すること
によって冷却後の履歴、例えば再加熱、保熱などに拘ら
ず完全に防止できる理由については目下の処解明されて
いないが次の如く理解することができる。すなわち、極
低炭素鋼では、オーステナイト粒界にA4.Nb等が固
溶状態で偏析し昌く、を九A4N、 Nb (CN)等
の析出物として析出し易いことが考えられる。従ってこ
れをそのまま熱間加工すると粒界が弱点となって割れを
生ずる。しかし850℃以下に冷却してr→α変態させ
て、一度γ相の粒組織を破壊できれば、熱延割れの原因
となるA/、、Nb等の偏析やA4N%Nb(CN)等
の再析出が著しく遅延されるため、それ以降の再加熱等
の履歴には依存しなくなることによるものと考えられる
。
を九、鋼塊もしくは鋼片を冷却する場合、表面と内部で
は相当の温度差があるにも拘らず、本発明では単に表面
温度の管理のみで割れを防止でき九理由は、内部での割
れは表面まで及ばない限り熱間圧延によシ圧着するので
事実上欠陥にならないことによる′も、のと考えられる
。
は相当の温度差があるにも拘らず、本発明では単に表面
温度の管理のみで割れを防止でき九理由は、内部での割
れは表面まで及ばない限り熱間圧延によシ圧着するので
事実上欠陥にならないことによる′も、のと考えられる
。
実施例
第2表に示す本発明による限定組成を有゛する13種類
の供試鋼を溶製した。いずれも加工用熱延薄板もしくは
加工用冷延薄板の素材であってC:0.001〜0.0
23%であり、これに通常の方法では、熱間圧延割れの
原因となるA4.Nb、 T i等を含有させた。供試
鋼/I63はMn1lがきわめて少い場合の例であり、
供試鋼扁、3.5.7.9.1213はP、8l%Mn
量を増量した高強度薄鋼板用素材である。
の供試鋼を溶製した。いずれも加工用熱延薄板もしくは
加工用冷延薄板の素材であってC:0.001〜0.0
23%であり、これに通常の方法では、熱間圧延割れの
原因となるA4.Nb、 T i等を含有させた。供試
鋼/I63はMn1lがきわめて少い場合の例であり、
供試鋼扁、3.5.7.9.1213はP、8l%Mn
量を増量した高強度薄鋼板用素材である。
鋼片の製造法は次の3種類によった。
(イ)造塊−分塊圧延法
(ロ)連続鋳造法
(ハ) シートバーキャスター法
(イ)の場合は約20屯の鋼塊を製造し、(ロ)の場合
も約20屯の幅1000〜1200鰭×厚さ220〜2
60fiのスラブを作り、(ハ)の場合は実験室規模の
幅150mX板厚35岬のシートバーとし、それぞれ供
試鋼とした。これらの13種類の供試鋼の鋼片製造法、
再加熱−熱間圧延条件および直接熱間圧延条件は第3表
のとおりである。すなわち、供試銅属1.4.9の鋼塊
は表面温度で室温20℃から800℃の範囲まで一旦冷
却後加熱炉で1100〜1200℃まで加熱し、分塊圧
延により220削板厚の鋼片としたが、いずれも圧延割
れは全黙認められなかった。
も約20屯の幅1000〜1200鰭×厚さ220〜2
60fiのスラブを作り、(ハ)の場合は実験室規模の
幅150mX板厚35岬のシートバーとし、それぞれ供
試鋼とした。これらの13種類の供試鋼の鋼片製造法、
再加熱−熱間圧延条件および直接熱間圧延条件は第3表
のとおりである。すなわち、供試銅属1.4.9の鋼塊
は表面温度で室温20℃から800℃の範囲まで一旦冷
却後加熱炉で1100〜1200℃まで加熱し、分塊圧
延により220削板厚の鋼片としたが、いずれも圧延割
れは全黙認められなかった。
次に連続鋳造法で製造された鋼片をホットストリップミ
ルで熱間圧延するに際し、供試銅属、2.5.7,11
.12.13は再加熱法により、供試鋼扁、3.8.1
0は直接圧延法によった。再加熱法によるものは鋼片を
室温20℃〜800℃に一旦冷却後970〜1250℃
の温度範囲に再加熱した後熱間圧延して2.8〜3.5
四の板厚とした。直接圧延法によるものは、鋼片を75
0〜820℃まで冷却後、供試銅属3.8は直ちに熱間
圧延し、供試鋼410は保熱処理を施した後熱間圧延し
た。
ルで熱間圧延するに際し、供試銅属、2.5.7,11
.12.13は再加熱法により、供試鋼扁、3.8.1
0は直接圧延法によった。再加熱法によるものは鋼片を
室温20℃〜800℃に一旦冷却後970〜1250℃
の温度範囲に再加熱した後熱間圧延して2.8〜3.5
四の板厚とした。直接圧延法によるものは、鋼片を75
0〜820℃まで冷却後、供試銅属3.8は直ちに熱間
圧延し、供試鋼410は保熱処理を施した後熱間圧延し
た。
これらの連続鋳造法によった供試鋼もすべて圧延割れは
全く認められなかった。
全く認められなかった。
次に供試鋼A6のシートバーキャスターによる場合は製
造したシートバーを一旦表面温度が820℃まで冷却し
た後直ちに実験用小型圧延機で板厚3.8同まで熱間圧
延した。この場合も圧延面および側面に圧延割れは全く
見られなかった。
造したシートバーを一旦表面温度が820℃まで冷却し
た後直ちに実験用小型圧延機で板厚3.8同まで熱間圧
延した。この場合も圧延面および側面に圧延割れは全く
見られなかった。
上記実施例より明らかなとおシ、従来熱間圧延において
鋼塊もしくは鋼片の加熱に美大な熱エネルギーを必要と
するのに鑑み鋳造時の保有する熱エネルギーを利用して
、そのまま、もしくは少量の熱量で保熱または加熱した
後熱間圧延することが行なわれているが、C:0.02
5%以下の極低炭素鋼の場合、添加した微量のNb、
Ti、V、B。
鋼塊もしくは鋼片の加熱に美大な熱エネルギーを必要と
するのに鑑み鋳造時の保有する熱エネルギーを利用して
、そのまま、もしくは少量の熱量で保熱または加熱した
後熱間圧延することが行なわれているが、C:0.02
5%以下の極低炭素鋼の場合、添加した微量のNb、
Ti、V、B。
A4%Cr%Pが存在するとき圧延割れが発生するとい
う障害があったが、本発明は熱間圧延工程中に素材を表
面温度で850℃以下に冷却する処理により、あらゆる
場合にその後の再加熱温度、処理方法等履歴の如何に拘
らず圧延割れを完全に防止することができる大きな効果
を収めることができた。
う障害があったが、本発明は熱間圧延工程中に素材を表
面温度で850℃以下に冷却する処理により、あらゆる
場合にその後の再加熱温度、処理方法等履歴の如何に拘
らず圧延割れを完全に防止することができる大きな効果
を収めることができた。
特に今後溶鋼から直接20〜60簡の板厚のシートバー
をシートバーキャスターで梨遺し直ちに熱間圧延する製
造方法の場合、もしくは再加熱または保熱処理した後熱
間圧延する場合も、シートバーキャスターで製造された
シートバーを単に −850℃以下に冷却する簡単な処
理により如何なる極低炭素鋼素材も圧延割れなしに表面
性状のすぐれた薄鋼板を製造できることとなり、本発明
、の大きな効果を十分に発揮し得るものと期待される。
をシートバーキャスターで梨遺し直ちに熱間圧延する製
造方法の場合、もしくは再加熱または保熱処理した後熱
間圧延する場合も、シートバーキャスターで製造された
シートバーを単に −850℃以下に冷却する簡単な処
理により如何なる極低炭素鋼素材も圧延割れなしに表面
性状のすぐれた薄鋼板を製造できることとなり、本発明
、の大きな効果を十分に発揮し得るものと期待される。
第1図に)、(ハ)はそれ′ぞれ造塊−分塊圧延法およ
び連続鋳造−熱間圧延法における代表的な熱塊を利用す
る熱間圧延1穐における本発明の基礎実験における鋼片
表面温度の経時変化を示す模式図、第2図は本発明を得
る基礎実験におけるC:o、 o o s%の供試鋼A
と、C:0.032%の供試鋼Bの、それぞれ造塊−分
塊圧延および連鋳−熱間圧延時の素材の加熱開始温度(
T c−)と圧延割れ個数(m”’t・)の関係を示す
線図である。 代理人 中 路 弐 ′雄 第1図 (A) (B) 時間 第2図 加熱開始温度、 Tc (’C)
び連続鋳造−熱間圧延法における代表的な熱塊を利用す
る熱間圧延1穐における本発明の基礎実験における鋼片
表面温度の経時変化を示す模式図、第2図は本発明を得
る基礎実験におけるC:o、 o o s%の供試鋼A
と、C:0.032%の供試鋼Bの、それぞれ造塊−分
塊圧延および連鋳−熱間圧延時の素材の加熱開始温度(
T c−)と圧延割れ個数(m”’t・)の関係を示す
線図である。 代理人 中 路 弐 ′雄 第1図 (A) (B) 時間 第2図 加熱開始温度、 Tc (’C)
Claims (1)
- (1) 重量比にてC:0.025%以下を含み、か
ついずれも0.002%以上のNb、Ti、■、Bおよ
びいずれも0.020%以上のA7.Cr、Pのうちか
ら選ばれた1種または2種以上を含有する極低炭素鋼の
鋳造時に保有する熱エネルギーを利用する熱間圧延時の
割れ防止方法において、前記熱間圧延工程中に前記素材
を表面温度にて850℃以下に冷却する工程を有するこ
とを特徴とする極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10586982A JPS58221603A (ja) | 1982-06-19 | 1982-06-19 | 極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10586982A JPS58221603A (ja) | 1982-06-19 | 1982-06-19 | 極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58221603A true JPS58221603A (ja) | 1983-12-23 |
Family
ID=14418955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10586982A Pending JPS58221603A (ja) | 1982-06-19 | 1982-06-19 | 極低炭素鋼の熱間圧延割れ防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58221603A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6117301A (ja) * | 1984-07-02 | 1986-01-25 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱間圧延時の鋼片表面割れ防止方法 |
JPS6171101A (ja) * | 1984-08-01 | 1986-04-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼片の表面割れを防止した熱間圧延法 |
WO2018073116A3 (en) * | 2016-10-17 | 2018-06-14 | Tata Steel Ijmuiden B.V. | Method for producing a steel strip for painted parts |
-
1982
- 1982-06-19 JP JP10586982A patent/JPS58221603A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6117301A (ja) * | 1984-07-02 | 1986-01-25 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱間圧延時の鋼片表面割れ防止方法 |
JPS6171101A (ja) * | 1984-08-01 | 1986-04-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼片の表面割れを防止した熱間圧延法 |
WO2018073116A3 (en) * | 2016-10-17 | 2018-06-14 | Tata Steel Ijmuiden B.V. | Method for producing a steel strip for painted parts |
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