JPS5822148B2 - 2−シクロヘキセン−1−オン誘導体の製造方法 - Google Patents

2−シクロヘキセン−1−オン誘導体の製造方法

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JPS5822148B2
JPS5822148B2 JP6412281A JP6412281A JPS5822148B2 JP S5822148 B2 JPS5822148 B2 JP S5822148B2 JP 6412281 A JP6412281 A JP 6412281A JP 6412281 A JP6412281 A JP 6412281A JP S5822148 B2 JPS5822148 B2 JP S5822148B2
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岩滝功
広野好彦
佐脇幹雄
石川尚雄
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規化合物の製造方法に関し、詳しくは一般式 (式中R1は低級アルキル基を、R2は低級アルキル基
または低級アルケニル基を、Rはアラルキル基、フェノ
キシメチル基またはメチル基もしくはハロゲン原子で置
換されたフェノキシメチル基を、Xはシクロヘキセン環
の水素原子を置換した異種または同種の低級アルキル基
を、nは1から6までの整数を示す。
)で示される新規なシクロヘキセン−1−オン誘導体の
製造方法に関する。
本発明により製造される化合物類は除草剤とし有用であ
る。
本発明の目的とするところは該化合物類を工業的に有利
に得、簡便かつ効果の確実な除草剤を提供せんとするに
ある。
本発明者らは多数のシクロヘキセン−1−オン誘導体を
合成し、上記目的に適合するものを検索中、一般式 (式中R1,R2,Xおよびnは先に示したものと同一
の意味を表わす。
)で示される化合物に一般式 (式中Rは先に示したものと同一の意味を表わし、Yは
ハロゲン原子を表わす。
)で示される脂肪族もしくは芳香族のアシルハライド、
または酸無水物を反応せしめることにより前記一般式<
1)にて示されるシクロヘキセン−1−オン誘導体が工
業的に有利に得られ、しかも該化合物類がある種の雑草
に対して強い除草作用を示すことを見い出し、本発明を
完成した。
本発明化合物の製造にあたっては、前記一般式(II)
で示される化合物を適当な溶媒に溶解し、苛性ソーダ、
苛性カリ等のアルカリを添加せしめてアルカリ金属塩と
する。
これをいったん反応混合物より分離し、またはそのまま
、前記一般式(INF”示される脂肪族もしくは芳香族
のアシルハライド、または酸無水物を反応せしめる。
反応溶媒としてはアトセン、エーテル、アルコール、ベ
ンゼン、トルエン、クロロホルム、酢酸エチル等一般の
有機溶媒が用いられ、反応温度は一20℃から用いる溶
媒の沸点まで、好ましくは室温以下の温度において反応
を行う。
15分〜3時間程度の反応時間の後、必要ならば溶媒を
置換してからアルカリ洗浄、次いで水洗、乾燥し、減圧
下にて溶媒を留去することにより結晶状または液状物と
して目的とする一般式(I)で表わされる化合物を得る
また生成物は再結晶またはカラムクロマトグラフィー等
により精製した後、元素分析、IRスペクトル、NMR
スペクトルなどの分析結果によりその構造を確認した。
前記一般式(II)で表わされる化合物は、互変異性に
基づく次のような異性体構造式をもつことができる。
次に本発明方法の若干の実施例を示す。
実施例 1 2−(N−アリルオキシプロピオンイミドイル)−3−
フェニルアセトキシ−5,5−ジメチル−2−シクロヘ
キセン−1−オン 2.5gの2−(1−アリルオキシアミノプロビリテン
)−5,5−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジオン
をアセトン30rrLlに溶解し、攪拌しながらこれに
水1mlに溶解したカセイソーダ0.4,9、次いでフ
ェニルアセチルクロライド1.5gを滴下した。
3時間撹拌を続けた後、反応混合物を氷水中に注ぎ込み
、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層をINカセイソーダ水溶液で洗浄した後
、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下にクロロホルムを留去して油状の目的物1.8g
を得た。
屈折率は 1.5249であった。
実施例 2 2−(N−エトキシプロピオンイミドイル)−3−フェ
ニルアセトキシ−6−イソブチル−2−シクロヘキセン
−1−オン 1.3gの2−(1−エトキシアミノプロピリデン)−
4−インブチルシクロヘキサン−1,3−ジオンをアセ
トン30m1!に溶解し、攪拌しながらこれに水1ml
に溶解したカセイソーダ0.3g、次いでフェニルアセ
チルクロライド0,8gを滴下した。
3時間攪拌を続けた後、反応混合物を氷水中に注ぎ込み
、以後実施例1と同様に処理して油状の目的物0.4.
9を得た。
屈折率は1.5172であ つた。
第1表に本発明化合物の代表例を示す。
以上の方法にて得られた本発明化合物は、土壌処理、茎
葉処理共にスズメノカタビラ、スズメノテツポウ、メヒ
シバ、ヒエなどの禾本科雑草に対して極めて優れた殺草
作用を示し、又、広葉雑草に対しても優れた効果を示す
すでに本発明者らにより、4−ヒドロキシ−6−メチル
−α−ピロン誘導体を有効成分とする除草剤が特許出願
公告昭46−16916号として公知になっているが、
前記の禾本科雑草を完全に枯殺せしめるためにはかなり
多量の薬量を要することがこの除草剤の有する一つの欠
点となっている。
すなわち前記公報の記載および本発明者らの追試したと
ころによれば実際の使用の場合、10アール当り有効成
分500gの薬量で期待された効果が得られるが、同2
50g以下の薬量ではすべての雑草を枯殺まで至らしめ
ることができず、完全な効果は得られない。
驚くべきことには本発明化合物は、公知化合物に比較し
て1/2〜115以下の薬量でも充分な殺草効果を発揮
するものである。
又、本発明は雑草に対して発芽前、発芽後を問わずどん
な生育時期にも処理可能である。
又、本発明化合物は低濃度で使用されるため、植物体中
における残留毒性や人蓄魚類に対する急性毒性等の心配
がなく、安全に使用し得る。
本発明除草剤は前記一般式(I)で示される化合物類の
1または2以上の適当量を、一般に、担体と混合して通
常使用される農薬の使用形態、例えば水利剤、乳剤、粉
剤、粒剤等の形で使用される。
固体担体としてはタルク、ベントナイト、クレー、ケイ
ソウ十などがあげられ、液体担体としては水、アルコー
ル、ベンゼン、キシレン、ケロシン、鉱油、シクロヘキ
サン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド等が使
用される。
これらの製剤において均一な、かつ安定な形態をとるた
めに必要ならば界面活性剤を添加することもできる。
製剤にあたっては、通常の農薬の製剤方法に準するもの
であるが、例えば水利剤は有効成分および固体の担体の
適当量を必要ならば界面活性剤を添加して均一に混合し
、微細に粉砕することにより得られる。
水利剤中の有効成分含量は約5〜80%、好ましくは1
0〜60%が適当である。
乳剤は適当量の有効成分を界面活性剤を加え、または加
えずして前述した液体の担体に充分溶解せしめることに
より得られ、有効成分含量は約5〜70%、とくに20
〜60%が好ましい。
粒剤においては適当量の有効成分および固体の担体を必
要ならば界面活性剤と共に均一に混合し、微細に粉砕し
、さらに造粒機にて直径0.1〜1.51rLrIL、
好ましくは0.5〜LOmm、の粒状物にする方法が行
なわれる。
また水和剤の製剤に準じた方法により粉剤を得る。
粒剤および粉剤中における有効成分量は約0.5〜30
%であり、さらに1〜10%が望ましい。
この様にして得られた水利剤、乳剤は水で所定の濃度に
希釈して懸濁液あるいは乳濁液として、粉剤、粒剤はそ
のまま雑草の発芽前に土壌表面処理もしくは土壌混和処
理、あるいは雑草の発芽後に茎葉散布処理される。
実際に本発明除草剤を適用するにあたっては10アール
当り有効成分10g以上、好ましくは同25g以上の適
当量が使用される。
また本発明除草剤は公知の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、
除草剤、植物生長調整剤などと混合して使用することも
できる。
特に除草剤と混合使用することにより、使用薬量を減少
させ、また省力化をもたらすのみならず、置薬剤の相乗
作用による一層高い効果も期待できる。
本発明除草剤と混合使用するにふされしい公知の除草剤
としてはシマジン剤、プロパジン剤、プロメトリン剤等
のトリアジン系除草剤、ベクナール剤等のカーバメート
系除草剤、リニュロン剤、トリブニル剤等の尿素系除草
剤、ベンクゾン剤、ピラゾン剤、レナシル剤等の複素環
系除草剤などがあげられる。
次に本発明除草剤に関する実施例を若干示すが、有効成
分化合物、添加物および添加割合は本実施例にのみ限定
されることなく広い範囲で変更可能である。
参考例 1 乳剤 化合物1 50部キシレン
40部ポリオキシエチレンアル
キル アリルエーテル 10部以上を混合溶
解して有効成分50%の乳剤を得た。
参考例 2 水和剤 化合物1 30部ケイソウ士
60部高級アルコール硫酸エス
テル 10部、駄上を均一に混合し、微細に粉砕
して有効成分30%の水利剤を得た。
参考例 3 粒剤 化合物2 5部タルク
80部ベントナイト
15部以上を均一に混合して微細
に粉砕し、造粒機にて径0.5〜1.0mmに造粒して
有効成分5%の粒剤を得た。
次に試1験例を示して本発明除草剤の有効性を証明する
対照化合物として特開昭49−30553号記載の3−
(N−エトキシアセトイミドイル)−4・−アセトキシ
−6−メチル−α−ピロンを用いた。
試験例 1 湛水土壌処理試験 ポットに土壌を詰め、その上にヒエ種子約60゛粒を播
いて軽く覆土後、土壌表面を潤わす程度の湛水状態にし
た。
各供試化合物の乳剤を水で希釈して調製した所定濃度の
薬液IQccをポットに濯注した。
2週間後にヒエの生育状況を調査した。0は無処理と同
等、■は1〜39%の被害、2は40〜59%の被害、
3は60〜79%の被害、4は80〜99%の被害、5
は枯死または不発芽とするO〜5の6段階で生育状況を
表わし、第2表に示す結果を得た。
対照化合物として特開昭49−30533号に記載され
ている3−(N−エトキシアセトイミドイル)−4−ア
セトキシ−6−メチル−α−ピロンを用いた。
試験例 2 一葉期処理 ポットに土壌を詰め、その上にタイヌビエ種子約50粒
を播き、軽く覆土して温室内に生育させた。
タイヌビエが1葉期まで生育したとき、水深3CrrL
の湛水状態にし、各化合物の乳剤を水で希釈して調製し
た所定濃度の薬液をそれぞれのポットに濯注した。
2週間後にタイヌビエの生育状況を調査した。
試験例1と同様の判定基準に従って生育状況を表わし、
第3表に示す結果を得た。
試験例 3 土壌表面処理試験 メヒシバ種子を混在させた土壌をポットに詰め、温室内
で生育させた。
メヒシバの発芽前に各供試化合物の乳剤を水で希釈して
調製した所定濃度薬液を土壌表面に教務処理し、25日
後にメヒシバの生育状況を調査した。
試験例1と同様の判定基準に従って生育状況を表わし、
第4表に示す結果を得た。
試験例 4 茎葉処理試験 ポットに土壌を詰め、メヒシバ種子を播いて軽く覆土し
て温室内に生育させた。
メヒシバが2〜4葉期に生育したとき、各供試化合物の
乳剤を水で希釈して調製した所定濃度の薬液を1001
/10aの割合で茎葉散布処理した。
3週間後にメヒシバの生育状況を調査し、試験例1と同
様の判定基準に従って生育状況を表わし、第5表に示す
結果を得た。
試験例 5 茎葉処理試験 面積100dのポットに土壌を詰め、メヒシバ、アカザ
種子を播いて軽く覆土して温室内で生育させた。
メヒシバが3〜4葉期に生育したとき、各供試化合物の
乳剤を水で希釈して調製した所定濃度の薬液を1001
3 / 10 aの割合で茎葉散布処理した。
3週間後にメヒシバ、アカザの生育状況を調査し、試験
例1と同様の判定基準に従って生育状況を表わし第6表
に示す結果を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不活性溶媒中アルカリの存在下に一般式(式中R1
    は低級アルキル基を、R%i低級アルキル基または低級
    アルケニル基を、Xはシクロヘキサン環の水素原子を置
    換した異種または同種の低級アルキル基を、nは1から
    6までの整数を表わす。 )で示される化合物に一般式 (式中Yはハロゲン原子を、Rはアラルキル基、フェノ
    キシメチル基またはメチル基もしくはハロゲン原子で置
    換されたフェノキシメチル基を表わす。 )で示される化合物を反応せしめることを特徴とする一
    般式 (式中R1,R2,R2Xおよびnは先に示したものと
    同一の意味を表わす。 )で示される化合物の製造方法。
JP6412281A 1981-04-30 1981-04-30 2−シクロヘキセン−1−オン誘導体の製造方法 Expired JPS5822148B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0223482Y2 (ja) * 1983-03-24 1990-06-26

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JPH0223482Y2 (ja) * 1983-03-24 1990-06-26

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