JPS5821880Y2

JPS5821880Y2 - ドア・ラツチ

Info

Publication number: JPS5821880Y2
Application number: JP1978134665U
Authority: JP
Inventors: 政彦小勝
Original assignee: 株式会社ナカ技術研究所
Priority date: 1978-09-30
Filing date: 1978-09-30
Publication date: 1983-05-10
Also published as: JPS5550279U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は各種のドアに使用されるドア・ラッチの改良
に関する。

従来、この種のドア・ラッチは鎧部に開口されたラッチ
・ボアおよびそのラッチ・ボアに連通ずるように表側に
開口されたスロットを有するラッチ・ホルダーと、その
ラッチ・ボアに往復摺動可能に嵌合されたラッチ・ボル
トと、そのスロットを貫通してラッチ・ボルトに固定さ
れた掴みとより構成され、特に、ラッチ・ボアに対する
ラッチ・ボルトのがたつきを阻止するために、ラッチ・
ボルトの半径方向の穴を形威し、その穴にコイル・スプ
リングおよびボールを嵌め込む構造にしている。

従って、ラッチ・ボルトがラッチ・ボアに嵌合されてい
るとき、常に、ボールはコイル・スプリングによって隙
間分だけラッチ・ボルトの表面に突出されている。

そのように、従来はラッチ・ボルトのがたつき防止のた
めに、ボールおよびコイル・スプリングを使用している
ので、長期の使用において、しばしば、トラブルを生じ
、ラッチ・ボルトの円滑な往復動作を困難にしてきてい
る。

また、従来は、実公昭２−８１１０号公報および実公昭
３８−６４００号公報に示されるようなドア・ラッチが
提案され、使用されてきている。

しかし、前者は、板ばねによって、ラッチをラッチ・ホ
ルダの溝に弾性的に押し付け、そのラッチをそのラッチ
・ホルダに対して往復摺動可能にするもので、その板ば
ねのへたりによって、そのラッチの往復動作には、円滑
さが失なわれ、がたつきを生じ、また、後者は、ラッチ
のために大きな摺動面を備えた摺動案内板を含むもので
、その案内板がラッチのためのラッチ・ボアに差し込ま
れて固定されるので、それだけラッチ・ボアが大きく開
口され、また、その案内枠がそのラッチ・ボアに露呈さ
れるので、外観を悪くしてきている。

この考案の目的は、部品員数を少なくシ、製作費用を低
減し、ラッチ・ボアに対するう゛イチ・ボルトのがたつ
きを阻止し、また、スプリング手段を省き、ベアリング
を小型化し、しかもラッチ・ボルトをラッチ・ボアにな
じみ易くシ、長期の使用において、ラッチ・ホルダーに
対するラッチ・ボルトの円滑な往復動作を可能にするド
ア・ラッチの提供にある。

それらを課題として、この考案のドア・ラッチは、鎧部
に開口されたラッチ・ボア、そのラッチ・ボアに連通ず
るように、表側に開口されたスロット、およびそのラッ
チ・ボアに連通ずるように、裏側に開口された受は孔を
有するラッチ・ホルダーと、その鎧部に突出可能にして
、そのラッチ・ボアに往復摺動可能に嵌合されたラッチ
・ボルトと、その受は孔に嵌められるニップルおよびそ
のニップルがその受は孔に嵌められるとき、そのラッチ
・ボアの内面に固定されるように、そのニップルの一端
に形成された滑りフランジよりなる合成樹脂製ベアリン
グと、そのスロットを貫通して、そのラッチ・ボルトに
固定された掴みとより構成している。

以下、この考案に係るドア・ラッチの望ましい具体例に
ついて、図面を参照して説明する。

第１乃至５図は、トイレ・ブースのドアに適するように
なされたこの考案のドア・ラッチの具体例１０を示して
いる。

このドア・ラッチ１０は、ドアの内側面にねし止めされ
るラッチ・ホルダー１１と、そのラッチ・ホルダー１１
に形成されたラッチ・ボア１５に往復摺動可能に嵌合さ
れるラッチ・ボルト１２と、それらラッチ・ホルダー１
１とラッチ・ボルト１２との間に介在されるように、ラ
ッチ・ボア１５に配置される合成樹脂製ベアリング１３
と、そのラッチ・ボア１５に連通ずるようにして、ラッ
チ・ホルダー１１の表側に開口されたスロット１６を貫
通し、ラッチ・ボルト１２に固定された掴み１４とを含
んでいる。

ラッチ・ホルダー１１は鎧部に開口された横断面長円形
のラッチ・ボア１５、そのラッチ・ボア１５に連通ずる
ようにして表側に開口されたスロット１６およびそのラ
ッチ・ボア１５に連通ずるようにして裏側に開口された
長円形の受は孔１７を備えている。

殊に、スロット１６および受は孔１７は互いに重なるよ
うにして、ラッチ・ホルダー１１に形成され、スロット
１６はラッチ・ボア１５内におけるラッチ・ボルト１２
の往復摺動範囲すなわち、鎧部に突出されるラッチ・ボ
ルト１２のストロークを規制し、また、受は孔１７は後
述されるラッチ・ポル１〜１２への掴み１４のかしめ作
業を可能にしている。

さらに、ラッチ・ホルダー１１は上下側面にフランジ１
８．１９を一体的に形成し、各フランジ１８．１９にざ
ぐり孔２０を形成し、ねじ（図示せず）によってドアの
内側面に取り付は得るように構成されている。

ラッチ・ボルト１２はラッチ・ボア１５に相補的に嵌合
可能にするために横断面長円形に形成されている。

また、ラッチ・ボルト１２は所定の位置において、掴み
１４のためのざぐりねじ孔２１を形成している。

合成樹脂製ベアリング１３は第４および５図から理解さ
れるように、ニップル２３およびそのニップル２３の一
端に形成された滑りフランジ２２よりなり、それらニッ
プル２３および滑りフランジ２２は合成樹脂から一体的
に成形されている。

勿論、そのニップル２３は、滑りフランジ２２をラッチ
・ボア１５の内面に固定するために、受は孔１７に嵌め
込まれるもので、スロット状の受は孔１７に相補的に嵌
め合わせられるように、横断面長円形に形成されている
。

また、滑りフランジ２２は、薄肉に形成され、ラッチ・
ボア１５内におけるラッチ・ボルト１２のがたつきを少
なくし、また、そのラッチ・ボルト１２になじみ易く、
ラッチ・ホルダー１１に対するラッチ・ボルト１２の往
復動作を円滑にしている。

殊に、その滑りフランジ２２は、長径方向の両側縁がラ
ッチ・ボルト１２の両側面まで伸長され、かつ、両側縁
が薄く形成されるならば、ラッチ・ボルト１２のがたつ
きをより少なくする。

掴み１４はラッチ・ホルダー１１のスロット１６を貫通
して、ねじ部２４をラッチ・ボルト１２のねじ孔２１に
ねじ込み、そのねじ部２４の先端をかしめ、ラッチ・ボ
ルト１２に固定されている。

そのように構成されるので、ドア・ラッチ１０は掴み１
４を操作することによって、ラッチ・ボルト１２を鎧部
に突出でき、トイレ・ブースの間仕切りパネルに取り付
けた受は座の孔に挿入することを可能にしている。

如上のこの考案によれば、合成樹脂製ベアリングがニッ
プルとそのニップルの一端に形成された滑りフランジよ
りなり、ラッチ・ボアに連通ずるようにして、そのラッ
チ・ホルダーの裏面に形成された受は孔にそのニップル
を嵌め込んで、その滑りフランジをそのラッチ・ボアの
内面に固定する構造であるので、部品置数が少なくなり
、それだけ組立作業が簡単になり、製作費用が低減され
、ラッチ・ホルダー、すなわち、ラッチ・ボアに対する
ラッチ・ボルトのがたつきが阻止され、スプリング手段
が省かれ、ベアリングが小型化され、しかも、ラッチ・
ボルトがラッチ・ボアになじみ易くなり、長期の使用に
おいて、ラッチ・ボルトが円滑に往復摺動され、その上
、外観仕上りが良好になる。

【図面の簡単な説明】第１図はトイレ・ブースに使用されたこの考案のドア・
ラッチの正面図、第２図は第１図に示すドア・ラッチの
縦方向断面図、第３図は第１図に示すドア・ラッチの横
方向断面図、第４図は第１図に示すドア・ラッチに使用
された合成樹脂製ベアリングの正面図、第５図は第１図
に示すドア・ラッチに取り付けられた合成樹脂製ベアリ
ングの軸方向断面図である。１０・・・・・・ドア・ラッチ、１１・・・・・・ラッ
チ・ホルダー１２・・・・・・ラッチ・ボルト、１３・
・・・・・ベアリング、１４・・・・・・掴み、１５・
・・・・・ラッチ・ボア、１６・・・・・・スロット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】鎧部に開口されたラッチ・ボア、そのラッチ・ボアに連
通ずるように、表側に開口されたスロット、およびその
ラッチ・ボアに連通ずるように、裏側に開口された受は
孔を有するラッチ・ホルダーと、その鎧部に突出可能に
して、そのラッチ・ボアに往復摺動可能に嵌合されたラ
ッチ・ボルトと、その受は孔に嵌められるニップルおよ
びそのニップルがその受は孔に嵌められるとき、そのラ
ッチ・ボアの内面に固定されるように、そのニップルの
一端に形成された滑りフランジよりなる合成樹脂製ベア
リングと、そのスロットを貫通して、そのラッチ・ボルトに固定さ
れた掴みとを含むドア・ラッチ。