JPS5821802B2 - 高温用サ−ミスタ− - Google Patents
高温用サ−ミスタ−Info
- Publication number
- JPS5821802B2 JPS5821802B2 JP8051179A JP8051179A JPS5821802B2 JP S5821802 B2 JPS5821802 B2 JP S5821802B2 JP 8051179 A JP8051179 A JP 8051179A JP 8051179 A JP8051179 A JP 8051179A JP S5821802 B2 JPS5821802 B2 JP S5821802B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- porosity
- cr2o3
- composition
- temperature thermistor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高温用サーミスターに関する。
従来高温用の温度検知素子としては、熱電対やセラミッ
クサーミスターが知られている。
クサーミスターが知られている。
このうち安定性に優れ、長寿命であり、かつ蓋側である
などからセラミックサーミスターが実用化されつつある
。
などからセラミックサーミスターが実用化されつつある
。
このような材料は例えば特開昭48−705、同49−
29493、同49−63995やReview Sc
i、 In5tr、y 40(4)、 544(196
9)などに記載されており、一部実用化されて、自動車
排気ガス浄化のサーマルリアクターの温度制御などに使
用されているが、寿命特性が不安定であるとか、化学的
、熱的に不安定であるといった問題がある。
29493、同49−63995やReview Sc
i、 In5tr、y 40(4)、 544(196
9)などに記載されており、一部実用化されて、自動車
排気ガス浄化のサーマルリアクターの温度制御などに使
用されているが、寿命特性が不安定であるとか、化学的
、熱的に不安定であるといった問題がある。
本発明は、高温での使用に安定性を有し、化学的にも、
熱的にも安定なサーミスターを提供しようとするもので
ある。
熱的にも安定なサーミスターを提供しようとするもので
ある。
本発明は、MgOとCr2O3を主たる成分としかつ気
孔率が5%以下である組成物で感温抵抗体を構成してい
ることに特徴がある。
孔率が5%以下である組成物で感温抵抗体を構成してい
ることに特徴がある。
MgOとCr 203を主たる成分とする材料は、熱的
な特性に優れており、いわゆるマグクロレンガの主要成
分として使用されており、高級な耐火レンガとして非常
に有用で、優れていることは公知の通りである。
な特性に優れており、いわゆるマグクロレンガの主要成
分として使用されており、高級な耐火レンガとして非常
に有用で、優れていることは公知の通りである。
一方、電気的な特性については、例えば特開昭49−6
3995において少し触れられている程度である。
3995において少し触れられている程度である。
本発明者らは、Mg Ot Cr 203の種々の比率
と種々の気孔率を有する焼結体を作成し、その電気的特
性を検討した結果、上記組成物が高温用サーミスターの
材料として優れた特徴を有していることを見い出した。
と種々の気孔率を有する焼結体を作成し、その電気的特
性を検討した結果、上記組成物が高温用サーミスターの
材料として優れた特徴を有していることを見い出した。
本発明による、MgOとCr 20 aを主たる成分と
しかつ気孔率が5%以下である組成物は例えば一般的な
窯業法で作成できる。
しかつ気孔率が5%以下である組成物は例えば一般的な
窯業法で作成できる。
すなわちMgOと□Cr 20 aの各粉末を秤量し、
ボールミル等で十分に混合したものを乾燥し、加湿後造
粒した上で、所望の形状に成型し、焼結して作成される
。
ボールミル等で十分に混合したものを乾燥し、加湿後造
粒した上で、所望の形状に成型し、焼結して作成される
。
この時使用する原料の純度は高いことが望ましく、99
.9%以上がよい。
.9%以上がよい。
又、焼結体の均一性を得る・ために、原料が微細粒子で
あるか、仮焼をするか、共沈原料を使用することが望ま
しい。
あるか、仮焼をするか、共沈原料を使用することが望ま
しい。
なお仮焼の温度は、1100〜1300℃でよい。
本焼成は、気孔率を5%以下とするため、1600’C
以上の温度で1時間以上焼成することが望ましい。
以上の温度で1時間以上焼成することが望ましい。
1500°dでもよいが、非常に長時間の焼成を要する
。
。
ホットプレス法などによれば1200℃位でも緻密な焼
結体が得られる。
結体が得られる。
なおCr2O3の蒸発により、組成が少し異なってくる
ので秤量時にこの補正をしておくのがよいことはいうま
でもない。
ので秤量時にこの補正をしておくのがよいことはいうま
でもない。
第1図に示すように得られた焼結体ないしはその切断片
よりなる感温抵抗体11を、高温でも十分に電気伝導度
の低い基体12にリード線13を埋設させた上に、例え
ばRu 02ペーストと白金ペーストで接着し、焼きつ
けて、サーミスター素子をつく句なおここで、基体12
上に直接、溶射によって、MgOとCr2O3を主成分
としかつ気孔率が5%以下である組成物を形成すること
によって、非常に簡単に、又、低コストでサーミスター
素子を製造できる。
よりなる感温抵抗体11を、高温でも十分に電気伝導度
の低い基体12にリード線13を埋設させた上に、例え
ばRu 02ペーストと白金ペーストで接着し、焼きつ
けて、サーミスター素子をつく句なおここで、基体12
上に直接、溶射によって、MgOとCr2O3を主成分
としかつ気孔率が5%以下である組成物を形成すること
によって、非常に簡単に、又、低コストでサーミスター
素子を製造できる。
第1図に示すように本サーミスター素子は、従来例に比
べて、非常に簡単な構造をしている。
べて、非常に簡単な構造をしている。
なおサーミスター素子を高温度の還元性ガスに接触させ
るような場合には、第2図に示すように感温抵抗体21
の面上にアルミナなどを溶射したりして保護皮膜24を
形成し、抵抗体21を覆わせることは有用である。
るような場合には、第2図に示すように感温抵抗体21
の面上にアルミナなどを溶射したりして保護皮膜24を
形成し、抵抗体21を覆わせることは有用である。
なお第2図において22は基体、23はリード線である
。
。
さてMgOとCr2O3を主たる成分とする組成物範囲
は、MgOとCr2O3のモル比が45 : 55から
55:45の間にあるのが望ましい。
は、MgOとCr2O3のモル比が45 : 55から
55:45の間にあるのが望ましい。
この範囲では、第3図に示すように、抵抗は、約100
〜300Ωに徐々に変化し、850℃から950°Cの
B定数も2300から3500の間にあって急変するこ
とはなく、組成の少しのばらつき、例えば溶射によって
Cr2O3が蒸発することによる組成のばらつきがあっ
たとしても特性の変化が余り大きくないといった特徴が
あり1.特性が安定している。
〜300Ωに徐々に変化し、850℃から950°Cの
B定数も2300から3500の間にあって急変するこ
とはなく、組成の少しのばらつき、例えば溶射によって
Cr2O3が蒸発することによる組成のばらつきがあっ
たとしても特性の変化が余り大きくないといった特徴が
あり1.特性が安定している。
また600〜1000℃でのB定数が、はぼ一定である
ことも特徴である。
ことも特徴である。
この組成範囲を越えると、過剰のMgOやCr2O3の
析出が顕著にみられ、特性が不安定になるので好ましく
ない。
析出が顕著にみられ、特性が不安定になるので好ましく
ない。
次に気孔率のことについていうと、第4図に示すように
組成物の気孔率を5%以下にすると抵抗変化率が非常に
小さくなり特性が安定化する。
組成物の気孔率を5%以下にすると抵抗変化率が非常に
小さくなり特性が安定化する。
この結果にもとすき、気孔率が5%以下になった組成物
で構成した感温抵抗体を、その表面を露出させた状態に
して使用したが、特性の劣化はみられなかった。
で構成した感温抵抗体を、その表面を露出させた状態に
して使用したが、特性の劣化はみられなかった。
上述のように気孔率を5%以下にすると特性が安定化す
るのは、組成物に連続気孔が存在しなくなるようになる
ためと考えられる。
るのは、組成物に連続気孔が存在しなくなるようになる
ためと考えられる。
具体的に、本発明の実施例について以下に説明する。
実施例 l
Mg047モル%、Cr20353モル%の組成になる
ようにそれぞれの粉末原料を秤量し、ボールミルで16
時間混合した後、1200’Cで仮焼し、粉砕、造粒し
、ペレットに成型した後、1630℃の温度で、空気中
で2時間本焼成を行なった。
ようにそれぞれの粉末原料を秤量し、ボールミルで16
時間混合した後、1200’Cで仮焼し、粉砕、造粒し
、ペレットに成型した後、1630℃の温度で、空気中
で2時間本焼成を行なった。
このようにして得られた焼成体の特性は第3図において
線4に示す通りであった。
線4に示す通りであった。
なお焼成体の気孔率は5%以下になるようにしである。
以下においても同様である。
実施例 2
Mg0とCr 203の比がそれぞれ45:55゜50
:50,52:48,55:45の4種類のモル比にな
るように各原料を秤量し、実施例1と同様にペレットを
焼成した。
:50,52:48,55:45の4種類のモル比にな
るように各原料を秤量し、実施例1と同様にペレットを
焼成した。
ペレット焼成体は、前記4種類のモル比の順にそれぞれ
対応させていうと、第3図において線5,3,2.1で
あられされる特性を示した。
対応させていうと、第3図において線5,3,2.1で
あられされる特性を示した。
実施例 3
Mg045モル%、Cr2O355モル%より成る組成
物をN2−0□10%の雰囲気中で、プラズマ溶射を行
ない、第1図に示したような素子を作成した。
物をN2−0□10%の雰囲気中で、プラズマ溶射を行
ない、第1図に示したような素子を作成した。
これを一旦、先端部のみ、1000℃で焼鈍して、特性
を測った所、Cr2O3が少し蒸発していたため、第3
図における線4に近い特性を示した。
を測った所、Cr2O3が少し蒸発していたため、第3
図における線4に近い特性を示した。
実施例 4
実施例1〜3において得た焼成ペレット及び溶射した組
成物を、1000℃の空気中で500時間、又、100
0℃の窒素雰囲気中で500時間放置した後それらの特
性を再測定した所、抵抗、B定数の再測定値は、初期値
の±0.5%内になっており、非常に安定していた。
成物を、1000℃の空気中で500時間、又、100
0℃の窒素雰囲気中で500時間放置した後それらの特
性を再測定した所、抵抗、B定数の再測定値は、初期値
の±0.5%内になっており、非常に安定していた。
実施例 5
Mg0とCr 203の比が50対50のモル比になる
ように原料を秤量し、1500℃から1650℃の温度
で焼成し、種々の気孔率をもつペレット焼成体を作成し
た。
ように原料を秤量し、1500℃から1650℃の温度
で焼成し、種々の気孔率をもつペレット焼成体を作成し
た。
これを900℃の都市ガス中に300時間保持した後の
抵抗を、初期値と比較し、その変化率を第4図に示した
。
抵抗を、初期値と比較し、その変化率を第4図に示した
。
図に示すように気孔率7%近傍から変化率は減少し始め
、約5%で影響が小さくなる。
、約5%で影響が小さくなる。
なお気孔率は、ホットプレスした焼結体密度を真密度と
して、試料の密度測定値より計算する方法と、試料面を
鏡面に仕上げ、面に出現する気孔面積より算出する方法
とを併用した。
して、試料の密度測定値より計算する方法と、試料面を
鏡面に仕上げ、面に出現する気孔面積より算出する方法
とを併用した。
以上のように本発明は高温において特性か極めて安定し
長寿命が保証されるサーミスターを提供するものである
。
長寿命が保証されるサーミスターを提供するものである
。
第1図、第2図はそれぞれ本発明による高温用サーミス
ターの例を示す断面図、第3図は同寸−ミスクーの感温
抵抗体を構成する組成物の温度特性を示す図、第4図は
同組成物における気孔率と抵抗変化率との関係を示す図
である。 11.21・・・・・・感温抵抗体、12.22・・・
・・・基体、13,23・・・・・・リード線、24・
・・・・・保護皮膜。
ターの例を示す断面図、第3図は同寸−ミスクーの感温
抵抗体を構成する組成物の温度特性を示す図、第4図は
同組成物における気孔率と抵抗変化率との関係を示す図
である。 11.21・・・・・・感温抵抗体、12.22・・・
・・・基体、13,23・・・・・・リード線、24・
・・・・・保護皮膜。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I MgOとCr2O3を主たる成分としかつ気孔率
が5%以下である組成物で感温抵抗体を構成したことを
特徴とする高温用サーミスター。 2 MgOとCr2O3のモルが45:55から55
:45の間にあることを特徴とする特許請求の範囲。 第1項記載の高温用サーミスター。 3 導電体を埋設した高温絶縁体の一端に感温抵抗体を
設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高
温用サーミスター。 4 感温抵抗体の外面を保護皮膜で被覆したことを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の高温用サーミスター
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8051179A JPS5821802B2 (ja) | 1979-06-26 | 1979-06-26 | 高温用サ−ミスタ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8051179A JPS5821802B2 (ja) | 1979-06-26 | 1979-06-26 | 高温用サ−ミスタ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS566403A JPS566403A (en) | 1981-01-23 |
JPS5821802B2 true JPS5821802B2 (ja) | 1983-05-04 |
Family
ID=13720332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8051179A Expired JPS5821802B2 (ja) | 1979-06-26 | 1979-06-26 | 高温用サ−ミスタ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821802B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1984004208A1 (en) * | 1983-04-19 | 1984-10-25 | Ford Werke Ag | Magnesia doped coating for sodium/sulfur battery |
-
1979
- 1979-06-26 JP JP8051179A patent/JPS5821802B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS566403A (en) | 1981-01-23 |
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