JPS5821755Y2 - 自在平行定規等における移動体のブレ−キ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自在平行定規等における移動体のブレーキ装置
に関する。

従来から、例えば自在平行定規等において横レールに対
して縦レールを停止状態に固定したり、縦レールに対し
てヘッド部を停止状態に固定するこの種のブレーキ装置
は種々に提案されているが、本考案は、相対する内側面
に沿って平行にブレーキ作用枠を具備する縦レールに対
して二個一対のブレーキ部材を同時的に作用させる形式
のブレーキ装置を、部品点数の少い簡素な構成で且つ確
実にブレーキ作用を行い得るように構成しようとするも
のである。

以下図示する実施例により本考案を詳細に説明すると、
１はその一側にヘッド部を支持すべく連結台部１ａを具
備する移動体で、実施例の場合、上部に設置した四個の
ローラ２ ａ 、２ ｂが夫々縦レール３の内側面に設
けたレール面３ ａ 、３ ｂに係合することによって
、縦レール３の下面に沿って移動するように構成しであ
る。

そして縦レール３の前記レール面３ａ、３ｂの下辺にブ
レーキ作用枠４ ａ 、４ ｂが夫々形威しである。

５は上記ブレーキ作用枠４ ａ 、４ ｂの略中央に位
置して移動体１上に設けた支点軸で、該支点軸５の上下
に偏心軸部５ａを介して二個のブレーキ部材６，７の一
端部が夫々回動自在に軸支しである。

支点軸５の偏心軸部５ａには操作レバー８によって一体
に回動するカム部材８ａが回動自在に設けである。

８ｂは操作レバー８の回動制限ピンである。

前記カム部材８ａは移動体１の移動方向に沿って直線往
復移動するように設けた作動軸９のフランジ部９ａに当
接しており、第１図において操作レバー８を時計方向に
回動すると、カム部材８ａのカム面によって作動軸９を
矢標Ａ方向に移動するように構成しである。

第３図において、１０は移動体に前記作動軸９の下端部
を案内するように設けた案内孔である。

また、前記ブレーキ部材６，７には夫々作動軸９の移動
方向に対して異る方向から交差する傾斜を有する長孔６
ａ、７ａが設けてあり、これら長孔５ａ、７ａに作動軸
９が嵌合している。

そして、作動軸９が第１図において矢標Ａ方向に直線移
動すると、長孔５ａ、７ａによって夫々のブレーキ部材
６゜７は夫々支点軸５を中心に矢標Ｂ、Ｃ方向に回動し
、逆に作動軸９が反矢標Ａ方向に復帰作動すると、各ブ
レーキ部材６，７は夫々反矢標Ｂ、Ｃ方向に回動するよ
うに構威しである。

また、ブレーキ部材６，７は夫々Ｌ字形状をなし、ブレ
ーキ部材６の先端部は上方に屈曲してブレーキ作用面を
設はブレーキシュー１１を装着してあり、前記縦レール
３のブレーキ作用枠４ａに当接する構成を具備する一方
、ブレーキ部材７の先端部は下方に屈曲してブレーキ作
用面を設はブレーキシュー１２を装着してあり、前記縦
レール３のブレーキ作用枠４ｂに当接する構成を具備し
ている。

更に、前記作動軸９には反矢標Ａ方向への復帰弾力を付
与する弾発ばね１３が設けてあり、操作レバー８の反時
計方向へのブレーキ解除操作に伴って、作動軸９が円滑
にカム部材８ａのブレーキ解除面に当接するように構威
しである。

１３ ａは前記弾発ばね１３の中間部を捲掛けたばね支
軸で、１３ｂはその他端が当接するばね受片である。

その他、１４はブレーキ部材６の背面が当接するストッ
パー、１５は支点軸５の偏心軸部５ａの位置調整用の固
定ナツトである。

上記の構成からなる本考案に係るブレーキ装置の作動態
様を説明すると、第１図において操作レバー８を時計方
向に回動すると、支点軸５の偏心軸部５ａを中心にカム
部材８ａが同時に回動し、作動軸９が移動体１の案内孔
１０に案内されて矢標Ａ方向に直線移動することとなり
、この作動軸９の移動方向に傾斜して設けた長孔５ａ、
７ａによって各ブレーキ部材６，７は夫々支点軸５を中
心に矢標Ｂ、Ｃ方向に回動し、ブレーキ作用面に設けた
夫々のブレーキシュー１１．１２が縦レール３のブレー
キ作用枠４ ａ 、４ ｂに同時的に圧接し、移動体１
は縦レール３に固定されることになる。

そして、逆に操作レバー８を反時計方向に回動してブレ
ーキ解除操作を行うと、作動軸９は弾発ばね１３の弾性
によりカム部材８ａのブレーキ解除面に当接し、反矢標
Ａ方向に復帰作動し、これに伴ってブレーキ部材６，７
もその長孔５ａ、７ａと作動軸９の位置関係により、ブ
レーキ作用位置がら反矢標Ｂ、Ｃ方向に復帰作動しブレ
ーキ解除位置に復帰することとなる。

以上の通り、本考案に係るブレーキ装置によれば、ブレ
ーキ操作レバーで回動するカム部材によって作動軸を往
復直線移動させることによって、一端を支点軸に回動自
在に設けた二個一対のブレーキ部材を同時にブレーキ作
用位置とブレーキ解除位置とに往復作動させることがで
きる構成を具備しているから、ブレーキ作用力が作動軸
において均合い、安定した確実なブレーキ作用を行うこ
とができ、実用に際して益するところ大なるものがある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例の要部を示す平面図、第
２図はその正面図、第３図は第１図のＩＩＩＩＩＩ線に
沿って一部を縦断して示す要部の拡大一部縦断側面図で
ある。 １：移動体、２ａ、２ｂ：ｏ−ラ、３：縦レール、４ａ
、４ｂニブレ一キ作用枠、５：支点軸、６，７：ブレー
キ部材、５ａ、７ａ：長孔、８：操作レバー、８ａ：カ
ム部材、９：作動軸、１１，１２ニブレーキシュー１３
：弾発ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦レールの相対する内側面に沿って平行にブレーキ作用
   枠を設け、該縦レールに沿って移動するようにヘッド部
   等を支持するようになした自在平行定規等における移動
   体において、前記ブレーキ作用枠の略中央に位置する移
   動体上に支点軸を設け、該支点軸に一端を支持され他端
   部を前記ブレーキ作用枠に夫々当接するブレーキ作用面
   として構成した二個一対のブレーキ部材を設け、これら
   ブレーキ部材の前記支点軸の付近に操作レバーによって
   回動するカム部材に当接して直線往復移動する作動軸を
   設け、該作動軸を、前記ブレーキ部材に夫々異る方向に
   傾斜して設けた長孔に嵌合せしめ、前記作動軸の往復移
   動に伴って、各ブレーキ部材が同時的にブレーキ作用位
   置とブレーキ解除位置との間を往復作動するように構成
   したことを特徴とする自在平行定規等における移動体の
   ブレーキ装置。