JPS5821498Y2 - 接続器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えばテーブルタップ、コードコネクタ等コ
ードに接続して使用する接続器の改良に関する。

従来この種の接続器は第１図ａ及び第１図すに示す如く
、器体イと蓋体口とを組み合わせて、刃受ばねハを収納
する容器二を電気絶縁性及び耐熱性を考慮して熱硬化性
樹脂とし、器体イに凹部ホを形成すると共に、蓋体口に
凸部へを形成して、組み合わせの際に嵌合させることに
より器体イと蓋体口とをねじで組み立てる場合の位置決
めとして作業を行い易くしている。

しかし、このものは容器二が熱硬化性樹脂からなってい
ることから、例えば強く踏まれたり、高所から落下させ
てしまった場合に加わる衝撃力Ｎで容器二が破損し、充
電部で・ある刃受ばねハが露出したり、また凹部ホや凸
部へか破損し、組み合わせた状態での器体イと蓋体口が
ズしたり、その破損片が刃受部トにはさまったりした際
には差込みプラグを安定して接続することが不可能にな
るという欠点がある。

この考案は上記事情に着目して改良したものであり、そ
の目的とするところは、外部から加わる衝撃力でもって
容器が破損することを防止すると共に、凹部や凸部から
なる位置決め個所が破損することも防止する接続器を提
供するにある。

以下この考案の一実施例を第２図ａ乃至第２図ｄに基づ
いて説明する。

１は器体であり、例えばフェノール樹脂、ユリア樹脂な
どの熱硬化性樹脂を塑造成形し、くびれ部２を有する貫
通孔３を形成した内壁４と、例えばＡＢＳ樹脂、ポリア
ミド樹脂などの柔軟性を有する熱可塑性樹脂よりなる外
壁５とからなり、しかもこの内壁４と外壁５はまず内壁
４を塑造成形した後に、金型内で内壁４に外壁５を密着
させて塑造成形することによって被着させている。

６は凸部からなる位置決め部であり、前記内壁４に外壁
５を密着させて塑造成形する際に熱可塑性樹脂がくびれ
部２を通って貫通孔３の中に流入硬化することによって
外壁５と一体に形成され、内壁４と外壁５との密着がよ
り強固となる。

また位置決め部６は貫通孔３よりも突出している。

７は蓋体であり、前記器体１と同じく内壁８に外壁９を
一体に塑造成形することによって被着させてなっている
。

１０は係合部であり、器体１と蓋体７を組み合わせた際
に前記位置決め部６と嵌合する凹部からなっている。

１１は刃受ばねで゛あり、器体１と蓋体７を組み合わせ
てなる容器１２に収納している。

１３はこの刃受ばね１１と対応する蓋体７に形成した栓
刃挿入孔、１４は刃受ばね１１に接続したコード、１５
は容器１２に形成したコード口である。

１６は組立ねし、１７は端子ねじである。１８は蓋体７
に形成したねし孔、１９は器体１に形成した挿通孔であ
る。

而して、器体１の内壁４に形成した穴２０に刃受ばね１
１に設けた舌片２１を圧入して固着し、コード１４を端
子ねじ１７に接続した後に、蓋体７をかぶせて組立ねじ
１６により器体１と蓋体７とを組み立てるものである。

この際、位置決め部６と保合部１０とが嵌合しているこ
とから、組み合わせただけでも器体１と蓋体７がズレる
ことが無くねし孔１８と挿通孔１９とが一致しているの
で、組立ねじ１６を挿通孔１９に挿入するだけで組立ね
じ１６はねじ孔１８と対応し、ドライバーで締めつける
だけで組み立てが可能となる。

この状態で強く踏まれたり、高所から落下させてしまっ
て容器１２に衝撃力Ｎが加わった場合、容器１２を形成
している器体１と蓋体７の内壁４，８に被着した外壁５
，９が柔軟性を持っているので、衝撃力Ｎはこの外壁５
，９で弱められ直接的に内壁４，８に加わることが無い
。

また、第２図ｄに示す如く、例えば衝撃力Ｎが器体１ま
たは蓋体７の片方に加わり、その衝撃力Ｎが保合部１０
と嵌合した位置決め部６に集中して加わっても、位置決
め部６は柔軟性を有しているので、位置決め部６とした
凸部は破損することが無い。

第３図及び第４図はこの考案の他の実施例を示し、第３
図は凹部からなる位置決め部６ａを蓋体７に形成し、こ
の位置決め部６ａと嵌合する凸部からなる係合部１０
ａを器体１に形成し、凹部を破損し難くしたものである
。

第４図は位置決め部６ｂと係合部１０ ｂの両方を熱可
塑性樹脂からなる外壁５，９と連続して形成することに
より一層大きな衝撃力Ｎが加わっても位置決め個所が破
損しない様にしたものである。

尚この位置決め部６、保合部１０は必要なだけ任意に形
成することができ、また器体１、蓋体７のいずれに形成
してもよい。

この考案は以上説明した如く、器体１または蓋体７の少
なくとも一方の内壁４または８に貫通孔３を形成し、こ
の貫通孔３に外壁５または９と一体に位置決め部６を熱
可塑性樹脂で形成すると共に、器体１と蓋体７とを組み
合わせた際にこの位置決め部６と嵌合する保合部１０を
他方の内壁８または４に形成したから、外部から加わっ
た衝撃力Ｎは外壁５，９で弱められ直接的に内壁４，８
に加わることが無いので、刃受ばね１１を収納する内壁
４，８を電気絶縁性及び耐熱性の良い熱硬化性樹脂で形
成しても破損することが防止できると共に、位置決め個
所となる位置決め部６を熱可塑性樹脂で形成したから衝
撃力Ｎが保合部１０と嵌合した位置決め部６に集中して
加わっても、位置決め部６は柔軟性により位置決め部６
が破損することが防止できる接続器が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ及び第１図すは従来例を示し、第１図ａは部分
切欠の正面図、第１図すは内部機構を省略した概略の横
断面図である。 第２図ａ及び第２図ｄはこの考案の一実施例を示し、第
２図ａは部分切欠の正面図、第２図すは上面図、第２図
Ｃは部分切欠の底面図、第２図ｄは内部機構を省略した
概略の横断面図である。 第３図及び第４図はこの考案の他の実施例を示し、第３
図は内部機構を省略した概略の横断面図である。 第４図は内部機構を省略した概略の横断面図である。 １・・・・・・器体、２・・・・・・くびれ部、３・・
・・・・貫通孔、４゜８・・・・・・内壁、５，９・・
・・・・外壁、６・・・・・・位置決め部、７・・・・
・・蓋体、１０・・・・・・係合部、１１・・・・・・
刃受ばね、１２・・・・・・容器、１３・・・・・・栓
刃挿入孔、１４・・・・・・コード、１５・・・・・・
コード口、１６・・・・・・組立ねじ、１７・・・・・
・端子ねじ、１８・・・・・・ねじ孔、１９・・・・・
・挿通孔、２０・・・・・・穴、２１・・・・・・舌片
、Ｎ・・・・・・衝撃力で゛ある。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）熱硬化性樹脂よりなる内壁に熱可塑性樹脂でなる
   外壁を一体に塑造成形して被着した器体と、この器体と
   同じく内壁に外壁を被着した蓋体とを組み合わせた容器
   に刃受ばねを収納してなる接続器において、前記器体ま
   たは蓋体の少なくとも一方の内壁に貫通孔を形成し、こ
   の貫通孔を通し前記外壁と一体に位置決め部を形成する
   と共に、器体と蓋体とを組合わせた際にこの位置決め部
   と嵌合する保合部を他方の内壁に形成したことを特徴と
   する接続器。
2. （２）貫通孔にくびれ部を形成した実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の接続器。