JPH0126064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ハウジングに雄端子を装着し該雄端
子をプリント基板に接続する基板用コネクタに関
する。

従来の基板用コネクタには、雄型および雌型の
端子をそれぞれ別個独立の絶縁性ハウジングに組
み込まれている分離タイプと、ハウジングに雄型
端子を組み付け、その端子の先端を基板孔に装着
する直付けタイプとがあつた。

しかし、プリント基板の接続において、回路切
替え等の理由により分離できるタイプのコネクタ
が望ましい場合には、前記した直付けタイプのコ
ネクタでは端子の接続換えが極めて困難であり、
分離タイプのコネクタでは雌側のハウジングのコ
ストが必要以上に高くつくという問題があつた。

従つて、本考案の目的はプリント基板用コネク
タにおいて、要すれば接続換えが可能で部品点数
の少ない安価な基板用コネクタを提供することで
ある。

本考案は、前記した基板用コネクタにおいて、
一つのハウジングに雄端子と雌端子を収容するよ
うにしたものであつて、ハウジングの一側に雄端
子が基板接続側と雌端子接触部側との間で折り曲
げられて装着されており、先端に該雄端子を受け
入れる接触部および該接触部にランス部分が設け
られた雌端子と、ハウジングの他側に該雌端子を
収容する案内孔とランス部分が位置決められる係
止孔が設けられた一体成形のハウジングとから構
成されている。

本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。

基板用コネクタ１は、絶縁性のハウジング３と
該ハウジング内に挿入された雄端子４および雌端
子５とを備える。

雄端子４は、一端部４ａ近傍でプリント基板２
に固定され、他端部４ｂには雄端子５との接触部
が形成されている。雄端子４は、図示のように基
板接続側と雌端子接触部側との間で、ほぼ直角に
折り曲げて形成されている。

雌端子５は、圧着端子であつて、一端に雄端子
４の接触部を受け入れる接触部５ａを有し、該接
触部にハウジングに係止するランス部分７が設け
られている。

ハウジング３の一側に雄端子４を装着する孔が
設けられており、ハウジング３の他側に雌端子を
収容する案内孔８が設けられており、雌端子の接
触部５ａが収容される上方に雌端子５に設けたラ
ンス部分７を位置決めする係止孔９が設けられて
いる。

ハウジング３に雄端子を装着した状態で基板に
接続し基板内外からのリード線６を接続した雌端
子５を挿入する。この挿入に当つては治具等によ
り数極を一括して挿入することもできる。

また、基板上で雄端子を装着した状態で雌端子
を先に挿入しておき基板に装着することもでき
る。

雌端子を接続換え等の必要から取り外す場合に
はランスを押し下げることにより必要に応じて容
易に接続を解除できるものである。

実施例では、雄端子を直角に折り曲げ雌端子が
基板面に対して平行に接続される場合を示した
が、これを斜めにすれば雌端子の挿入、取り外し
が容易になる場合もある。また、雄端子は基板に
半田付等により固定する。

雄端子は、ハウジングに挿入後折り曲げるか、
折り曲げられた端子を挿入してもよい。

従つて、本考案の基板用コネクタによれば、プ
リント基板において接続換えを必要とする場合や
分離タイプのコネクタを使用せざるを得ない場合
に使用すれば分離タイプの特徴を持ちながら雌端
子側のハウジングを不要としたことによりコスト
低減ができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る基板用コネクタをプリント
基板に取り付けた状態を示す断面図である。 １……基板用コネクタ、３……ハウジング、４
……雄端子、５……雌端子、５ａ……雌端子の接
触部、７……ランス部分、８……案内孔、９……
係止孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングに雄端子を装着し該雄端子をプリン
   ト基板に接続する基板用コネクタにおいて、ハウ
   ジングの一側に、該雄端子が基板接続側と雌端子
   接触部側との間で折り曲げられて装着されてお
   り、先端に該雄端子を受け入れる接触部および該
   接触部にランス部分が設けられた雌端子と、ハウ
   ジングの他側に該雌端子を収容する案内孔および
   前記雌端子のランス部分が位置決められる係止孔
   が設けられた一体成形のハウジングとを備える、
   基板用コネクタ。