JPS58213632A - アルミナの製造方法 - Google Patents

アルミナの製造方法

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JPS58213632A
JPS58213632A JP57097316A JP9731682A JPS58213632A JP S58213632 A JPS58213632 A JP S58213632A JP 57097316 A JP57097316 A JP 57097316A JP 9731682 A JP9731682 A JP 9731682A JP S58213632 A JPS58213632 A JP S58213632A
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alumina
aluminum
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alkali
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Sachio Asaoka
佐知夫 浅岡
Takashi Sendo
潜道 隆
Munekazu Nakamura
宗和 中村
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Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/02Aluminium oxide; Aluminium hydroxide; Aluminates
    • C01F7/04Preparation of alkali metal aluminates; Aluminium oxide or hydroxide therefrom
    • C01F7/14Aluminium oxide or hydroxide from alkali metal aluminates
    • C01F7/141Aluminium oxide or hydroxide from alkali metal aluminates from aqueous aluminate solutions by neutralisation with an acidic agent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/02Aluminium oxide; Aluminium hydroxide; Aluminates
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、擬ベーマイトの結晶成長を均一にかつ迅速に
行なわしめることによシ、細孔分布のシャープさが改善
され、基本粒子が均一なアルミナを製造する方法に関す
るものである。さらに詳しくは、本発明は、種子水酸化
アルミニウム、すなわち結晶種子となる水酸化アルミニ
ウムを含有する水溶液を50℃以上の温度に保持し、攪
拌しながら、これに沈澱性イオンを実質的に含有しない
酸又はアルカリを加えて該水溶液のpHを5以下あるい
は11以上にスイングする操作と、アルミニウムを含有
する中和剤を加えてベーマイト成長領域であるpH5〜
11に調節する操作の組合せを複数回繰り返すことによ
り、2次核の発生を防ぎかつ均一な擬ベーマイトの結晶
成長を実現するような活性な水酸化アルミニウムの生成
を実現し、短時間に基本粒子がそろっていてかつある程
度成長した擬ベーマイトの沈澱を得ることによって、細
孔分布のシャープさが改善され、基本粒子が均一で、化
学的及び熱的に安定なアルミナの製造方法を与えるもの
である。
アルミナは、工業的に広い用途をもっている。
その中でも多孔質のアルミナは、各種の担体、吸着剤、
塗料、添加剤な゛どとして非常に有用である。
例えば、γ−アルミナは、触媒担体として広く用いられ
ているが、それは、比表面積が大きく、かつ活性金属種
の担持分散性が高く、機械的強度が優れていることによ
るものである。γ−アルミナは一般的に擬ベーマイトと
呼ばれるベーマイトの繊維状微結晶子の水利ゲルを60
0℃前後で焼成することにより作られる。r−アルミナ
を900〜1000℃で焼成するとδ−アルミナとなる
。γ−アルミナの1100℃以上の焼成では最も安定な
結晶形であるα−アルミナ、となる。
基本粒子が均一で熱的及び化学的に安定なアルミナは、
その粒子の充填空隙すなわち細孔で特徴づけられる。基
本粒子が均一でかつ熱的にも化学的にも安定な大きさを
もつアルミナは、大きな細孔容積、特定の細孔径に集中
したシャープな(鋭い)細孔分布および約sox〜数t
oooX の平均細孔径をもつ。逆に基本粒子が不ぞろ
いであると、大きな粒子の間隙に小さな粒子が充填され
る型になり、細孔容積が少さなものになったり、大きな
粒子の間隙で形成される細孔径と小さな粒子の間隙で形
成される細孔径が異なるためにブロードな細孔分布とな
ったりし、また約80X以下の細孔径を有する微小粒子
の存在は、熱的にも不安定であり化学的にも変化しやす
いアルミナを与える−0そして、基本粒子が均一で安定
なアルミナは、基本粒子がそろっていてかつある程度成
長した擬ベーマイトから得られる。
擬ベーマイトは、通常、種子水酸化アルミニウムを熟成
する方法で得られる。しかし、この方法は、種子水酸化
アルミニウム同士の合体が必要であり、かつ擬ベーマイ
トの生成に都合の良いpH6〜11の領域に維持される
ので、本発明の方法で用いている活性水酸化アルミニウ
ムによる粒子成長に比べると著しく長時間を要すること
になる。
無機酸化物の沈澱の成長を迅速に行って、かつ均一な粒
子の沈澱を得る方法として、特開昭56−120508
において、ヒドロゲルのpHをヒドロゲル溶解領域とヒ
ドロゲル沈澱領域との間を交互に変動させると共に、ヒ
ドロゲル溶解領域及びヒドロゲル沈澱領域の少なくとも
一方の領域へのpH変動に際して、ヒドロゲル形成物質
を添加する方法を開示している。本発明は、該公知発明
とpH変動という方法をとるという点に関しては同一の
方法であるが、該公知発明においてはpH変動を行う操
作として、本発明で言うところのpt−tスイングと中
和の操作を明確に区別しておらず、それどころか、該公
知発明においては、pH変動操作を行うときに用いる試
薬としてヒドロゲル形成物質の使用を好ましいものとし
ている。本発明は、該公知発明と対比して、擬ベーマイ
トの粒子を成長させるときのpH変動に関し、「pHス
イング」 と呼ぶところのヒドロゲル沈澱領域からヒド
ロゲル溶解領域へ行う場合のpH変動と、「中和」と呼
ぶところのヒドロゲル溶解領域からヒドロゲル沈澱領域
へ行う場合のpH変動とに区別し、ヒドロゲル形成物質
は「中和」操作時に加えることを必須とし、かつrpH
スイング」操作時に用いる試薬は、ヒドロゲル形成物質
を含まない酸又はアルカリを選定した点において明確に
相異する。そして、本発明においては、このような相異
により、細孔分布のシャープさがより改善され、かつ基
本粒子がより均一化された熱的及び化学的安定性の高め
られたアルミナを容易に製造し得ると−いう利点を持つ
。殊に、本発明の場合、pHスイングと中和工程を明確
に区別していることから、擬ベーマイトの粒子成長を迅
速かつ均一に行わしめることを可能にする。即ち、本発
明の場合、沈澱性イオンを実質的に含有しない酸又はア
ルカリにアルミニウムを含有する中和剤を添加せしめる
と、反応性に富むが均一な活性水酸化アルミニウムが形
成され、そしてこのものは、沈澱性イオンを実質的に含
有しない酸又はアルカリによって擬ベーマイト溶解領域
に保持され、表面が活性となっているところの種子水酸
化アルミニウムにすみやかにかつ均一に吸蔵され、種子
水酸化アルミニウムの均一な成長を実現することができ
る。一方、本発明の場合と異なシ、逆に、アルミニウム
塩(例えば、塩化アルミニウムなど)すなわち沈澱性イ
オンを含有する酸又はアルカリに中和剤を加える場合に
おいて、中和剤が該アルミニウム塩を中和するだめの他
のアルミニウム塩(例えば、アルミン酸ナトリウムなど
)であるときには、2種類のアルミニウム含有イオンか
ら活性水酸化アルミニウムが・形成されることになり、
不均一なものとなるし、中和剤がアルミニウム塩を含有
しない酸又はアルカリであるときには、中和反応におけ
る緩衝効果が期待できず、微視的に見て反応系内が不均
一となり、形成される活性水酸化アルミニウムも不均一
なものとなる。
そして、不均一な活性水酸化アルミニウムの形成は、種
子水酸化アルミニウムの不均一な成長しか実現しない。
さらに本発明の特徴について述べるなら、本発明の特徴
は、沈澱性イオンを含有しない酸又はアルカリによって
種子水酸化アルミニウム或は擬ベーマイト粒子を溶解領
域へスイングすることによって、粒径による溶解度の差
を利用して小粒径の結晶を選択的に溶解し、均一な粒子
径をもつ擬ベーマイトを得ることができることにあると
いえる。
このときに、溶解領域へのスイングに、アルミニウム塩
(アルミン酸塩も含めて)を用いると中和操作とは逆に
、この沈澱性イオンによる緩衝効果によって、十分な溶
解が行なわれないため、本発明による方法はど粒子が−
そろわない。すなわち、沈澱性イオンによる緩衝効果を
粒子の成長にだけ利用し、選択溶解における阻害効果と
ならないように、溶解過程と成長過程による試薬の選定
を行っていることが本発明の特徴である。
なお、ここでいう沈澱性のイオンとは、添加したときに
沈澱を生成するものだけでなく、該溶液を擬ベーマイト
生成領域のpHに保持したとき沈澱を生成するものも含
む。しだがってアルミニウムイオンはもちろんのこと、
りん酸イオンなども包含される。
アルミニウムイオンあるいはアルミン酸イオンを含有す
る塩は、一般には、アルミニウム含有物と酸あるいはア
ルカリとから調製される。しだがって、pHスイング操
作と中和操作の両方共にアルミニウム含有塩を用いると
したら、アルミニウム塩およびアルミン酸塩の両者とも
調製しなければならない。本発明においては中和操作で
しか用いないため有利である。例えば、中和剤としてア
ルミン酸ナトリウムを用いる場合、pHスイング剤とし
ては硝酸、硫酸などを直接用いることができる。
硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウムは調製時に酸性ガ
スが発生するので、この調製工程を省略できることは有
利な点である。
以上の特徴によって、種子水酸化アルミニウムの迅速で
均一な粒子成長を簡単に、かつ場合によっては従来より
も少い工程で実現することができ、細孔分布がシャープ
で、基本粒子が均一で安定性のよいアルミナの製造が可
能である。
次に本発明の方法を、より具体的に説明する。・本発明
の方法の原料となる種子水酸化アルミニウムは、一般に
、従来公知の方法で得られる。例えば、アルミン酸ソー
ダ又はアルミン酸カリウムの水溶液に酸又は硝酸アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の塩の
水溶液を加える方法、あるいれアルミニウムの強酸塩、
例えば硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アル
ミニウムの水溶液にアルカリ、例えば苛性ソーダ、アン
モニアの水溶液を加える方法等によってpH6〜11の
範囲で作られる。したがって本発明の方法における酸あ
るいはアルカリと中和剤との組合せにおいて、種子水酸
化アルミニウムを成長させる操作に先き立って、種子水
酸化アルミニウムを調製することもできるし、本発明の
方法における酸あるいはアルカリと中和剤め組合せ以外
の組合せによって調製したある程度しかそろっ七いない
種子水酸化アルミニウムを用いることもできる。
後者の場合には、種子水酸化アルミニウムがある程度し
かそろっていないという欠点があるが、迅速に調製でき
るという利点がある。またこの欠点も種子水酸化アルミ
ニウムの選択的な成長過程で克服されるので本発明の妨
げにはならない。いずれにしても、種子水酸化アルミニ
ウムの調製と成長が、途中での分離操作などのはん雑な
作業なしに連続する操作において遂行することもできる
という利点も持つ。こうした中和反応により生成する種
子水酸化アルミニウムは、電子顕微鏡観察によれば10
〜20Xの直径をもつ長さ1ooX程度の繊維状を呈し
ている。この繊維状の水酸化アルミニウムはすでにべi
マイトに近い構造をもっていると考えられるが、粒子径
が非常に小さいためにX線回折上は無定形を示す。本発
明は、上記通常の方法で得た種子水酸化アルミニウムを
水溶液スラリーの状態で50℃以上、好ましくは70℃
以上に保ち、攪拌しながら、これに沈澱性イオンを実質
的に含有しない酸又はアルカリを加え、pHを5以下あ
るいは11以上、すなわち擬ベーマイトの溶解領域にス
イングする操作とスイングされた溶液をアルミニウムを
実質的に含有する中和剤を加えてpHを6〜11すなわ
ち擬ベーマイトの成長領域にもっていく操作を複数回繰
シ返すことにより行われる。70℃以下、特に50℃以
下0温度で操作すると得られるr−アルミナの基本粒子
は不均笥−となる。添加操作を大気圧のもとで行えは、
スラリ一温度は100℃を大巾に上回る温度にはならな
い。すなわち水の沸点上昇は生じるが本発明の系では数
℃にすぎない。100℃を大巾に上回る温度で操作する
ことは加圧釜を用いることによって実現されるが、その
場合、操作がはん雑になるし、また、本発明の方法では
、十分速い速度で反応が進行するため、−必要以上の高
温を要しないし、また最終的に得られるr−アルミナの
基本粒子の均一性が改善されもしない。むしろ基本粒子
が不均一になる傾向もある。なお、γ−アルミナの基本
粒子の均一性は、X線回折における無定形部分を反映す
るベースラインの高さと結晶性部分の高さによる推定と
、水銀圧入法によシ求めた細孔分布のシャープさにより
評価することができる。特に、先にも述べたように、細
孔分布のシャープさによって基本粒子の均一性を決める
ことができる。最終的に得られるγ−アルミナの基本粒
子の均一性は、このようにスラリ一温度の影響を受ける
。しかしこの影響も細孔分布のシャープさからすると、
50℃以上であれば大きなものではない。特に70℃以
上であればとるにたらない。
本発明の方法において加える沈澱性イオンを実質的に含
有しない酸又はアルカリは、スラリーの溶液をpH,5
以下あるいはpH11以上に出来るものであればよい。
特に、すみやかにかつ容易に本発明の方法を行いうるも
のとしては、強酸あるいは強アルカリである。具体的に
は、硝酸、硫酸、塩酸あるいは、苛性ソーダ、苛性カリ
の水溶液である。本発明における実質的にアルミニウム
を含有する中和剤としては、前記沈澱性イオンを実質的
に含有しない酸あるいはアルカリとして、酸を用いた場
合には、アルミン酸ソーダ、アルミン酸ソーダム溶液が
挙げられ、アルカリを用いた場合には、硫酸アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウムの水溶液が挙
げられる。1回に加える沈澱性イオンを実質的に含有し
ない酸又はアルカリの量および実質的にアルミニウムを
含有する中和剤の量は、目的とするpn領域に系が移行
するように選ばなければいけない。即ち、pH6〜11
に保たれたスラリー水溶液に酸を加えてpH5以下にす
る操作あるいはアルカリを加えてpH11以上にする操
作は、種子水酸化アルミニウム中あるいは擬ベーマイト
粒子中に含有される微小粒子の選択溶解を実現するのに
必要な工程であるので、1回に加える酸あるいはアルカ
リの量は、pHを5以下あるいは11以上にするのに十
分な量である必要がある。しかし、必要以上にpHを下
げ過ぎたり、上げ過ぎたりすることは好ましくない。
なぜなら、微小粒子のみならずある程度成長した粒子の
溶解が起きるような無差別的溶解が生じてしまうし、成
長速度も抑えられてしまうからである。また、必要以上
にpHが溶解領域に傾いていると、次の操作で、実質的
にアルミニウムを含有する中和剤を加えソpHを6〜1
1に戻すときに多量の中和剤、Qいてはアルミニウムが
系内に投入されることとなる。多量のアルミニウムの系
内への投入は、出発時の種子水酸化アルミニウムの量に
比べ多過ぎる活性水酸化アルミニウムの生成を引き起し
、予め存在している種水水酸化アルミニウム或は、成長
途中の擬ベーマイトに吸蔵されきらずに2次核の発生と
なる。したがって、pHを・5以下あるいは11以上に
するときの酸あるいはアルカリの1回の加える量は、必
要以上に多いと逆に擬ベーマイト粒子の不均一化をもた
らすことから、通常、この量は、pHを5以下あるいは
11以上にするのに十分な量であシ、好ましくは、酸の
場合にはpH2以上にとどまる量であり、アルカリの場
合には、pH13以下にとどまる量である。
なお、pHのスイング回数の少い段階と多い段階におい
てかかるpH範囲を実現するのに必要な酸あるいはアル
カリの量は異なってくる。それは、既に加えられた溶解
性イオンの緩衝効果のためである。
本発明において、酸あるいはアルカリをアルミニウムを
含有する中和剤と交互に加える操作回数は、原料、系、
および1回の加える量によって異なるが、安定な基本粒
子が支配的となるアルミナを与える擬ベーマイトが得ら
れるのに十分な回数が必要である。安定な基本粒子が支
配的であるアルミナとは、約80X以上に支配的な細孔
径をシャープな細孔分布で与えるものであシ、そのよう
な操作回数は、通常3回以上である。一方、上限は特に
制限はないが、例えば数十回行っても本発明の目的を実
現することが出来る。その場合でも、次に述べるように
、操作間隔が極めて短くすることができるため実用上見
地からも何ら問題はなくかつ、本発明の特徴の1′つで
ある迅速さを妨げるものではない。
pHスイングして水酸化アルミニウムの溶解領域に保持
する時間および中和してpHを6〜11の擬、ベーマイ
ト成長領域に保持する時間、すなわち1回の添加操作後
のそれぞれの必要な保持時間は、pHによって異なるが
、混合が十分であれば1分以上、好ましくは5分以上あ
れば十分である。このことは添加操作後の液の粘度ある
いは濁度の観察および保持時間の異なるサンプルのX線
回折、乾燥・焼成物の細孔径分布によシ確められた。こ
れらの観察、分析において1分以上であれば変化は小さ
いものであり、5分以上であれば変化がほとんど観察さ
れなかった。むしろ、30分以上の長時間の保持では、
r−アルミナの細孔分布のシャープさは一定であるが細
孔容積が若干減少するという好ましくない挙動を示す場
合もあった。したがって、数10回のpHスイングの操
作の繰り返しを数時間で行うことができる。次に、反応
系内の□種子水酸化アルミニウムの濃度及び添加する酸
あるいはアルカリおよび中和剤の濃度は特に制限はない
が、混合、攪拌が均一に、かつ容易に行ない得るように
調節すべきである。この濃度を高くしすぎると、溶液の
攪拌が十分に行えず、加えた酸あるいはアルカリおよび
中和剤に部分的濃淡が生じ、pHが微視的に本発明が目
的する範囲に保持されない事態となる。したがってこれ
らの濃度は、本発明の方法において定められるpHに系
内がより均一に保持されるような濃度でなければいけな
い。
本発明により得られるアルミナは、従来の方法より得ら
れるものに比して、細孔分布はよりシャープになり、基
本粒子はより均一化されたものとなり、その結果、熱的
及び化学的安定性にも高め 。
もれたものとなり、触媒担体をはじめ、各種の用途に有
利に供される。なお、基本粒子とは、X線回折によって
その結晶面の積み重なりが確認でき、電子顕微鏡を用い
ることにより、その形状及びサイズを知ることのできる
結晶性粒子をさし、この粒子が集合して二次粒子を形成
し、その間隙が細孔を形成するものである。
本発明により得られる゛アルミナにおいて、その細孔分
布のシャープさは、製造工程で用いる中和剤の種類によ
っても変化するが、最もシャープな細孔分布は、酸性p
Hスウィング剤として硝酸を用いることによって形成さ
せることができる。この場合、基本粒子の細孔分布の相
対的シャープさは、以下に示す細孔分布評価因子で表わ
し−c 、’o 、ooos〜0.001の範囲を有、
する。
また、本発明によシ得られるアルミナは、一般的には0
.QOO5〜0.002の範囲の細孔分布評価因子Pを
示す。なお、この細孔分布評価因子は、その値が小さい
程よりシャープな細孔分布を有することを示す。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、ここで、アルミナの基本粒子の安定さは、その粒
子の大きさすなわち細孔径として反映されるものとして
決める。細孔径の代表値としては、細孔容積をそれ以上
の径の部分とそれ以下の径の部分に均等に2分する細孔
直径、いわゆる細孔容積の細孔直径に関する分布のメデ
ィアン値(単にメディアン細孔直径と略す)を用いる。
また細孔容積の値も基本粒子の均一さを測るのに細孔径
分布を用いることが妥当であることを示す補助的データ
として示す。なぜなら、多孔質でなければ、かかる方法
による基本粒子の均一性の決定は有効ではないからであ
る。また基本粒子の均一性を表わすものとして細孔径分
布のシャープさを用いるが、具体的には、メディアン細
孔直径よりも小細孔側の細孔容積を均等に2分する細孔
直径の値とメディアン細孔直径よりも大きな細孔部分の
容積。、を均等に2分する細孔直径の値の差をメディア
ン細孔直径で除した値(相対半価中と略す)にて示す。
同一性状の粒子に関しては、この値が小さいほどシャー
プな細孔分布をしている。また、性状の異なる粒子に対
する相対的な細孔分布を見るために、前記で定義した細
孔分布評価因子Pを算出する。
比較例 Al2O3濃度80g/λの硫酸アルミニウム水溶液0
.0!l  と脱イオン水10βをホーローびき容器に
とり、90℃に加熱した後べ激しく攪拌しながう、人!
203濃度69 g/It のアルミン酸ソーダ水溶液
0.351を瞬時に投入したところ、pH’ioのスラ
リー状水酸化アルミニウム水溶液が得られた。
これを種子水酸化アルミニウムとして用い、攪拌をつづ
け、10分後に第1段操作として、上記硫酸アルミニウ
ム水溶液を0,05℃加えたところpHは3.5を示し
た。この液を90℃に保ちつつ攪拌をつづけ、5分後に
上記アルミン酸ソーダ水溶液を0.32℃加えたところ
pHは1oに戻った。この硫酸アルミニウムとアルミン
酸ソーダとを交互に一定時間おいて加える操作を繰シ返
し、3段、4段および5段終了後の3種のスラリーを調
製し、濾過し、脱イオン水1o2に再分散し、濾過洗浄
゛を3回繰り返して3種のケーキを得た。このケーキを
とり出し、押し出し成型機で1.6mmφに成形し、押
し出、し成形物を120℃で6時間乾燥後、500℃で
3時間焼成してアルミナを得だ。この試料の性状を几1
.几、およびR3として表−1に示す。
実施例 1 11.6wt%の硫酸水溶液0.15λと脱イオン水1
0℃をホーローひき容器にとり90℃に加熱した後、激
しく攪拌しながら、Al2O3濃度69 g/R。
のアルミン酸ソーダ水溶液0.391を瞬時に投入した
ところ、pH10のスラリー状水酸化アルミニウム水溶
液が得られた。これを種子水酸化アルミニウムとして用
い、攪拌をつづけ、10分後に第1段操作として上記硫
酸水溶液を0.151加えたところ、pHは3.5を示
した。この液を90℃に保ちっつ攪拌をつづけ、5分後
に上記アルミン酸ソーダ水1溶液を0.3L加えたとこ
ろpH1Oを示した。この硫酸とアルミン酸ソーダとを
交互に一定時間おいて加える操作を繰シ返し、5段、6
段、7段、8段および9段終了後の5種のスラリーを調
製し、各々濾過し、脱イオン水102に再分散し、濾過
洗浄を3回縁シ返して、5種のケーキを得た。このケー
キをとシ出し、押し出し成型機で1.6mφに成形し、
押し出し成形物を120℃で6時間乾燥後、500℃で
3時間焼成してアルミナを得た。この試料をA、B、O
,DおよびEとして表−1に比較例のアルミナR+−a
sとともにその性状を示す。
A、B、O,D、Eの性状かられかるように段数を多く
していくと、細孔容積が増し、メディアン細孔直径も増
えている。R+ + ”2 r ”3も同様の傾向は示
すが細孔径が大きくなっても、この実施例1の場合に比
べて細孔容積の増し方は少い。また、実施例1のサンプ
ルA−Bは比較例のものに比べて、細孔分布評価因子P
755著しく小さくなっている。このことはこの実施例
の方法によって一定以上の細孔径をもち極めてシャープ
な細孔分布をもつアルミナ、すなわち基本粒子が均一で
かつ安定なアルミナが得られていることがわかる。なお
、本実施例で得られたアルミナは、分析の結果、製造工
程で硫酸を用いたにもかかわらず、硫酸根を事実上含有
しないことが確認された。
実施例 2 市販特級の濃硝酸1652gを5℃の脱イオン水に溶解
し硝酸水溶液を調製した。この硝酸水溶液0.1651
と脱イオン水10fiをホーローびき容器  □にとり
、95℃に加熱した後、激しく攪拌しながう、Al2O
3濃度69g/j!  のアルミン酸ソーダ水溶液0.
4aを瞬時に投入tたところ、pi−110の水溶液が
得られた。これを種子水酸化アルミニウムとして用い、
攪拌をつづけ、15分後に第1段操作として上記−硝酸
水溶液を0.165 fi加えたところ、pH2,5を
示した。この液を95℃に保ちつつ攪拌をつづけ、5分
後に上記アルミン酸ソーダ水溶液を0.42を加えたと
ころpHは11を示した。この硝酸とアルミン酸ソーダ
とを交互に一定時間おいて加える操作を繰り返し、17
段終了後、15分保持した後、実施例1と同様の操作で
アルミナを得た。このアルミナFの性状を表−2に示す
。このFは極めてシャープな細孔分布をもつ。
表−2 実施例 3 2.28規定の塩酸溶液0.13Aと脱イオン水lO!
をホーローびき容器にとり、90℃に加熱したのち、激
しく攪拌しながらAI、O3濃度69 g/flのアル
ミン酸ソーダ水溶液0.281を瞬時に加え、15分攪
拌後にこれを種子水酸化アルミニウム水溶液として用い
、第1段操作として上記塩酸溶液を0.131加えたと
ころ、pH3,5を示した。これを90℃に保ち攪拌を
つづけながら5分後に上記アルミン酸ソーダ水溶液を0
.351加えたところ、pH9となった。この塩酸とア
ルミン酸ソーダとを交互に一定時間をおいて加える操作
を2段目以降も続けて、13段目終了後、15分保持し
てのち実施例1と同様の操作でアルミナ焼成物Gを得た
その□性状は、表−3に示すように本発明の目的とする
ものであった。
表  −3 (アルミナの性状) 実施例 4 AI20311度80g/fiの硫酸アルミニウム水溶
液0.251と脱イオン水PMをホーローびき容器にと
り90℃に加熱した後、激しく攪拌しながら、市販品の
5N水酸化ナトリウムを0.342加えたところpH1
0,5のスラリー状水酸化アルミニウム水溶液が得られ
た。これを種子水酸化アルミニウムとして攪拌をつづけ
5分後に第1段目の操作として再び5N水酸化ナトリウ
ムを0.311加えたところpHは12.5を示した。
この液を90℃に保ちつつ攪拌をつづけ5分後に上記硫
酸アルミニウム水溶液を加えたところpHは10になっ
た。このアルカル・酸を交互に一定時間おいて加える操
作を繰シ返し、6段目終了後5分保持したのち実施例と
同様の操作でアルミナHを得た。その性状は、表−4に
示すように本発明の目的とするシャープな細孔分布に反
映されるような均一な基本粒子からなるアルミナのもの
であった。
表−4 (アルミナの性状)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)種子水酸化アルミニウムを含有する水溶液を50
    ℃以上の温度に保持し、沈澱性イオンを実質的に含有し
    ない酸又はアルカリを加えて該水溶液のpHを5以下あ
    るいは11以上にしたのち、アルミニウムを含有する中
    和剤を加えてpH6〜11に調節することからなる操作
    を複数回繰り返すことを特徴とするアルミナの製造方法
  2. (2)沈澱性イオンを実質的に含有しない酸が硝酸、硫
    酸、塩酸のいずれかである特許請求の範囲第(1)項記
    載の方法。
  3. (3)沈澱性イオンを実質的に含有しないアルカリが苛
    性ソーダ、苛性カリのいずれかである特許請求の範囲第
    (1)項記載の方法。
  4. (4)  中和剤がアルミン酸塩である特許請求の範囲
    第(2)項記載の方法。
  5. (5)中和剤が硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、
    塩化アルミニウムのいずれかである特許請求の範囲第(
    3)項記載の方法。
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