JPS582129B2 - 搬送物の方向変換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチック板、ガラス板等の板状体の移送
方向を変換する装置に関し、種々の板状体の大きさ及び
その搬入方向、搬出方向に夫々応じ得るものを提供する
。

以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。

本装置は、第１図、第２図に示す如く、多数の空気噴出
口１を有し板状体２を浮揚載置する搬送物載置用固定テ
ーブル３を架台４上に取付け、該架台４に取付具５を介
して第１回転軸６を立設する。

該回転軸６はその下端がカップリング７を介してリンク
機構駆動源８に連結され、該軸６の上端には第１レバー
９を水平方向に締結する締結環１０を固設する。

該締結環１０は、その切欠部１１の間隙を拡縮させるハ
ンドル１２付の締結ボルト１３を有し、第１レバー９の
リンク長さを適宜調整して回転軸６に締結固定し、該回
転軸６を第１レバー９の固定支点とするのである。

又、架台４には、前記第１レバー９の固定支点から離間
した位置に第２レバー１４用の支点位置設定板１５を突
設させ、該板１５上で選択し得る適宜位置にマグネッ１
７を有する設定台１８を載置固着する。

該設定台１８に第２回転軸１６を立設すると共に、該第
２回転軸１６の上端に前記第１回転軸６と同様の締結環
１０を固着し第２レバーの支点間距離を適宜長さに選択
し得るようにする。

さらに、第１レバー９、第２レバー１４の先端には夫々
枢着軸１９を介して連結杆２０の両端部が連結されてい
る。

そして第１レバー９と第２レバー１４と連結杆２０とに
より、テーブル３面と平行な平面内を回動し得るリンク
機構を構成させる。

連結杆２０には、その両端にエアーシリンダ２１を夫々
有するブラケット２２が取付けられ、該エアーシリンダ
２１のロンド先端に金具２３を介して小行程エアーシリ
ンダ２４が取付けられると共に、該小行程エアーシリン
ダ２４のロンド先端に搬送物吸着具２５が配設されてい
る。

又、連結杆２０は中間棒２６と、該中間棒２６の端部を
適宜長さ嵌入し固定し得る端部円筒棒２７，２Ｂとから
なり、該連結杆２０の長さを適宜調節し得るものとして
いる。

なお、本連結杆２０は、前記中間棒２６の代りにターン
バックルを設けて長さ調節を行うものであってもよい。

次に、本装置の作用について説明すると、先ず、第１レ
バー９、第２レバー１４、連結杆２０の各長さを適宜長
さに調節固定すると共に、支点位置設定板１５上の設定
台１８を適宜位置に移動させ該設定台１８下端のマグネ
ット（電磁コイル又は永久磁石）により、設定台１８を
板１５上に固定する。

かかる状態で、第１図に於で、テーブル３上に左上矢印
方向から搬入された板状体２は、該テーブル３の空気噴
出口１からのエアーのため浮揚されている。

そこで、各ブラケット２２に取付けられたエアーシリン
ダ２１、及び小行程エアーシリンダ２４を作動し、その
ロツドを下降させて吸着具２５により板状体２を吸着す
る。

このとき板状体２はテーブル３上に接触載置されている
ので、小行程エアーシリンダ２４のロンドのみ復帰作動
させて板状体２をテーブル３面からわずかに持上げる。

すると板状体２はテーブル３の空気噴出口１から流出す
る空気の影響を均一に受けて水平に保持される。

このとき仮に、吸着具２５をテーブル３から過度に持ち
上げると、板状体２が特に薄い場合等には該板状体の先
端が垂れ下がるため、該板状体に皺が生起され板状体は
欠陥品となる。

そこで小行程エアーシリンダ２４は上記の皺の発生を防
止するため板状体２をテーブル３からわずかに持ち上げ
るものである。

次にリンク機構駆動源（エアーモーター、又は電動機等
による）を作動して該板状体２を方向凌換する。

そして、板状体２を吸着具２５から離脱させ、エアーシ
リンダ２１．２４のロンドを収縮させ、リンク機構駆動
源を前記とは逆方向に作動させて該リンク機構を元の待
機状態に復帰させる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものでは勿論な
く、例えば、テーブル３の空気噴出口１の代りに多数の
転勤体（球、コロ等）を設けてもよい。

又、設定台１８のマグネット７の代りに、該設定台１８
の下面にボルトを突設すると共に、該ボルト挿入用の穿
設孔を支点位置設定板１５に多数設け、該設定台１８を
設定板１５上の適宜位置にナット等を螺着締結して固定
することもできる。

さらに、板状体２の材質がガラス等の如く比較的撓みの
小さなものの場合には、小行程エアーシリンダ２４を省
略してもよい。

本発明は以上のような構成からなり、第１レバー９と第
２レバー１４と連結杆２０とによりリンク機構を形成さ
せ、各リンクの長さの少なくとも一つを伸縮自在に設定
し得る構造を有すると共に、第２レバー１４の支点位置
を適宜選択移動して所定位置に固定し得るから、搬入さ
れてくる板状体２の大きさ及び搬入方向等の如何にかか
わらず、それらに適応して調節が可能であり、利用範囲
が犬となる方向変換装置を提供する効果を有する。

さらに、夫々の搬送物吸着具２５は共に連結杆２０に取
付けられているため、方向変換に伴いそれら吸着具２５
．２５の間隔が変動することがないから、該変動があっ
たら生ずるであろう板状体２の破損を防止し得る効果が
ある。

なお、小行程エアーシリンダ２４を設ければ、薄物板状
体等の場合にもその表面に皺を生起させることなく方向
変換が可能となる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の装置の一実施例であり、第１図は平面図
、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視断面図、第３図は第１図
のＢ−Ｂ矢視断面図である。 １……空気噴出口、２……板状体、３……搬送物載置用
固定テーブル、４……架台、５……取付具、６……第１
回転軸、７……カップリング、８……リンク機構駆動源
、９……第１レバー、１０……締結環、１１……切欠部
、１２……ハンドル、１３……締結ボルト、１４……第
２レバー、１５……支点位置設定板、１６……第２回転
軸、１７……マグネット、１８……設定台、１９……枢
着軸、２０……連結杆、２１……エアーシリンダ、２２
……ブラケット、２３……金具、２４……小行程エアー
シリンダ、２５……搬送物吸着具、２６……中間棒、２
７．２８……端部円筒棒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 固定支点に一端部を枢着した第１レバーと、一定範
   囲内で選択し得る適宜位置に固定される支点に一端部を
   枢着した第２レバーと、前記両レバーの夫々の他端部を
   連結する連結杆とにより搬送物載置用固定テーブル面に
   平行な平面内を回動ずるリンク機構を形成させ、前記連
   結杆に二以上の搬送物吸着具を取付け、前記リンク機構
   の少なくともーのリンク長さを調整可能とすると共に、
   リンク機構駆動源を前記第１レバーに連結した搬送物の
   方向変換装置。