JPS5821299Y2 - 室内家具の給電装置

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【考案の詳細な説明】本考案は室内家具の給電装置に関し、ジュータンまたは
カーペット等の床敷物を給電中継体として利用し、家具
への給電を容易にしようとするものである。

一般に机等の家具には照明灯、あるいは電気時計等の電
気器具が装備されるものが多いが、これらの電気器具へ
の給電はコードを直接に壁あるいは柱等の構体に設けた
コンセントに接続していたものである。

したがって前記家具の配置場所の選び方によってはコー
ドが床面に引きまわされ、足もとの邪魔になるものであ
り、また美観を損なうものであった。

本考案は上記従来の欠点を解消するものであり、以下本
考案の実施例を図面を参照して説明する。

図において１はジュータン等、繊維体を編組あるいは軟
質合成樹脂シートよりなる床敷物であり、所要の厚さを
有し、室の大きさに応じた方形状をなし、室の床２上に
敷かれるものである。

この床敷物１には充分可撓性を有し、かつ電気的絶縁被
覆を有する給電線３を前記床敷物１の編組時ｌたは成型
時に埋め込んでいる。

前記床敷物１の一つあるいはそれ以上の角隅部には凹部
を形成し、この凹部内に誘導結合型電気接続体４を設け
である。

この誘導結合型電気接続体４は鉄心４ａと、１次コイル
４ｂと、これらを被覆した絶縁外装体４ｃとよりなり、
前記鉄心４ａが床敷物１の表面と同一面となるように設
けられている。

この誘導結合型電気接続体４０１次コイル４ｂには前記
給電線３が接続さ力、給電線３の他端は、床敷物１の一
角隅部より導出するコード５に接続されている。

６は机であり、上部には照明器具７を組込んでいる。

この机６の脚などの下部構成部８の下面には誘導結合型
電気接続体９が埋め込１れている。

この誘導結合型電気接続体９は前述と同様に鉄心りと、
２次コイル９ｂと絶縁外装体９Ｃよりなり、前記鉄心９
ａの面が下部構成部８の下面と同一面となるように設け
られている。

そして２次コイル９ｂはリード線１０を介して照明器具
７に接続されている。

この机６はこの誘導結合型電気接続体９が他方の誘導結
合型電気接続体４に対接するように床敷物１上に配置さ
れる。

本考案の室内家具の給電装置は上記のように構成され、
床敷物１のコード５を室内の壁等の構体に設備したコン
セント１１に接続することにより、床敷物１が給電中継
体として働き、誘導結合型電気接続体４，９を介して家
具の照明器具７等の所要の電気器具に給電できるもので
ある。

したがって家具には特別にコードを必要としなく、コー
ドが室内に引きまわされることがないので、室の美観が
損なわれることがない。

また机等の家具はコードレスタイプとなるので、自由に
配置かえもでき、その使用を便利にでき、床敷物は本来
の性能をそのまま発揮できその実用的効果の大きいもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の室内家具の給電装置の斜視
図、第２図は同要部断面図である。１・・・・・・床敷物、３・・・・・・給電線、４・・
・・・・誘導結合型電気接続体、５・・・・・・コード
、６・・・・・・机、７・・・・・・照明容態８・・
・・・・下部構成部、９・・・・・・誘導結合型電気接
続体。

【実用新案登録請求の範囲】