JPH0621181U - 移動型コンセントの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、一般住宅や事務所等の建物の室内
に配設される電気機器用のコンセントの構造に関し、希
望する家具類の配置により、使用上障害となるコンセン
トの配置を任意に変更できる移動型コンセントの構造を
提供することを目的とする。 【構成】 電源用コンセントを設けようとする壁面１１
に所要長さにして設けた凹溝３に導電性コンタクト４を
敷設するとともに、前記凹溝３に嵌挿される導電性脚部
６を有するコンセント５を設け、該コンセント５の裏面
から突設された前記導電性脚部６が前記凹溝３に嵌挿さ
れるとともに前記導電性コンタクト４に電気的に接続さ
れ、かつ、摺動自在になされていることに存する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般住宅や事務所等の建物の室内に配設される電気機器用のコンセ ントの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、室内のコンセントは、設計段階でその室内の大きさに応じて適宜に必要 と思われる数だけ配設される。

【０００３】 例えば図４に示すように、各壁面の床面に近い所に予め配設しておくのが一般 的である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述のようなコンセントの室内配置では、その室内を利用する 人が机やタンスやテレビ等の家具類や各種ＯＡ機器を配置しようとして、いざそ の家具類等を置いてみると、コンセントの位置によって希望する位置に所望の家 具類を置くことができない場合があると言った欠点が存在した。

【０００５】 そのような場合には、改めて家具類の配置を再考したり、テーブルタップ等の延 長ケーブルを引き回して行ったりしていた。このように希望どうりの家具類の配 置ができなかったり、室内に電源ケーブルが乱雑に敷設されてしまう等、コンセ ントの位置による家具類の設置場所の制約が多かった。

【０００６】 本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、希望する家具類の配置により 、使用上障害となるコンセントの配置を任意に変更できる移動型コンセントを提 供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 本考案の上記課題を解決し上記目的を達成するための要旨は、電源用コンセン トを設けようとする壁面に所要長さにして設けた凹溝に導電性コンタクトを敷設 するとともに、前記凹溝に嵌挿される導電性脚部を有するコンセントを設け、該 コンセントの裏面から突設された前記導電性脚部が前記凹溝に嵌挿されるととも に前記導電性コンタクトに電気的に接続され、かつ、摺動自在になされているこ とに存する。

【０００８】

【作用】

本考案の移動型コンセントによれば、設置しようとする家具類によってコンセ ントが利用しにくい場合でも、凹溝に沿ってコンセントを適宜な位置まで移動さ せて使用できるので、前記家具類の配置の制約がなくなり、コンセントの使用に も支障がなくなる。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案について図面を参照して説明する。 図１は、本考案に係る移動型コンセントの使用状態を示す正面図である。図２ は同じく側断面図である。図において、符号１は本考案に係る移動型コンセント 、２はスライド用レール、３は凹溝、４は導電性コンタクト、５はコンセント本 体、６は導電性脚部、７はプラグ、８は端子、９は固定ネジ、１０は家具類、１ １はコンセントを取り付ける壁面、１２は電気コード、１３は屋内電気配線を各 々示している。

【００１０】 本考案の移動型コンセント１の構成は、電源用コンセントを設けようとする壁 面１１に所要長さにして凹溝３を設ける。該凹溝３は前記壁面１１の左右方向に 設けるものである。 そして、前記凹溝３の底面に導電性コンタクト４を図２に示すように敷設する 。 該導電性コンタクト４の各々に屋内配線１３の端部を接続し、家庭用電源を配電 させる。こうしてスライド用レール２が形成される。

【００１１】 次にコンセント側では、前記凹溝３に嵌挿される導電性脚部６，６を裏面から 突設させたコンセント５を設ける。 そして、前記コンセント５の前記導電性脚部６，６は、前記スライド用レール ２の凹溝３に嵌挿されるとともに、前記導電性コンタクト４に電気的に接続され 、かつ、この導電性コンタクト４に対して当該導電性脚部６が摺動自在になされ ている。

【００１２】 こうして形成される移動型コンセント１を壁面１１の所望位置にネジ９で固着 する。そして各種電気・電子機器の電気コード１２のプラグ７の端子８を、前記 移動型コンセント１に図２に示すように差し込んで、前記導電性コンタクト４と 導電性脚部６を介して前記端子８から電気機器等に通電させてこれを使用するも のである。

【００１３】 また、図１に示すように、壁面１１に固着した移動型コンセント１が、室内の 家具類１０のレイアウト上、この家具類１０の背後に隠れしまう場合には、前記 ネジ９を外すか若しくは緩めて、移動型コンセント１を壁面１１から取り外し若 しくは壁面１１から少し浮かせて、横方向に移動させ再び移動型コンセント１を 凹溝３に嵌挿しネジ９で固着する。これにより、家具類１０が希望する位置に配 置され電気機器等も容易に使用が確保されるものである。

【００１４】 また、他の実施例として、図３に示すように、壁面１１の横方向と縦方向に各 々凹溝３を設けてそれに導電性コンタクト４を敷設してスライド用レール２を設 けることにより、例えば家具類によって壁面１１の下部分が広く覆われてしまう 場合に、移動型コンセント１を上方向に移動させることで、コンセントが使用出 来ない等の不都合を解消出来るものである。勿論その逆の場合には横方向に移動 型コンセント１を移動させて使用するものである。

【００１５】 このように本考案の移動型コンセントによれば、従来コンセントは固定された ものであって、家具類をコンセントが使用できるように配置しなければならない と言った固定概念がなくなり、室内のレイアウトの自由度が飛躍的に拡大される ことになる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る移動型コンセントの構造は、電源用コンセ ントを設けようとする壁面に所要長さにして設けた凹溝に導電性コンタクトを敷 設するとともに、前記凹溝に嵌挿される導電性脚部を有するコンセントを設け、 該コンセントの裏面から突設された前記導電性脚部が前記凹溝に嵌挿されるとと もに前記導電性コンタクトに電気的に接続され、かつ、摺動自在になされている ので、位置固定された従来のコンセントにより家具類を希望の位置にレイアウト 出来ないという不都合が解消され、室内の家具類や電気機器等のレイアウトの自 由度が高まる。 また、各種電気機器等のための電気コードの配線が都合良くできてスッキリと した配線状態となり、室内の見栄えも良くなるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る移動型コンセントの使用状態を示
す正面図である。

【図２】同じく側断面図である。

【図３】他の実施例を示す説明図である。

【図４】従来例に係る室内のコンセントの配置を示す説
明図である。

【符号の説明】

１ 移動型コンセント、２ スライド用レール、３ 凹
溝、４ 導電性コンタクト、５ コンセント本体、６
導電性脚部、７ プラグ、８ 端子、９ 固定ネジ、１
０ 家具類、１１ コンセントを取り付ける壁面、１２
電気コード、１３ 屋内電気配線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源用コンセントを設けようとする壁面
   に所要長さにして設けた凹溝に導電性コンタクトを敷設
   するとともに、前記凹溝に嵌挿される導電性脚部を有す
   るコンセントを設け、該コンセントの裏面から突設され
   た前記導電性脚部が前記凹溝に嵌挿されるとともに前記
   導電性コンタクトに電気的に接続され、かつ、摺動自在
   になされていることを特徴としてなる移動型コンセント
   の構造。