JPS5821068Y2 - 光源用陰極線管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は光源用として用いられる陰極線管の改良に関
するものである。

従来、電光掲示板等には発光ランプが用いられているが
、寿命信頼性などから陰極線管の採用が考えられている
。

この光源用陰極線管は、例えば２９ｒｒａｎ外径の円筒
状ガラス管内に、その一方に発光体を塗布し、他方に電
子ビームを発生する電子銃を配置して構成されている。

また、電子銃の導電線と同様にステム部を通して発光体
スクリーンに高電圧を供給するように構成されている。

一方陰極線管内部を高真空に保つために一般の陰極線管
と同様ゲンターを飛散させる必要があるが、上述のよう
な光源用陰極線管においてはステムリードにバリウムが
付着し、このバリウムを介してステムリード間に不要な
放電を発生させ、誤動作、不要発光の原因となっていた
。

この考案は上述のような欠点を解消するためなされたも
ので、ゲンターが高圧リード線に向って飛散しないよう
に構成上た陰極線管を提供するものである。

旬下、この考案を一実施例である第１図〜第３図につい
て説明する。

第１図において、１はガラス容器で、円筒部１ａステム
部１ｂおよび頂部１ｃから成り、頂部１ｃの内壁には発
光螢光体層２が形成されている。

一方ステム部１ｂにはステムリード３が挿通されて電子
銃４を支持している。

この電子銃４は電子を放出するカソード４ａ、第１グリ
ンド４ｂ、第２グリンド４ｃ、および第３グリンド４ｄ
などから形成され、ステムリード３を介してそれぞれ動
作電圧が供給される。

これらのステムリード３のうち、高電圧（例えば１０ｋ
ｖ程度）が印加されるステムリード３ａは第２図に示す
ように他のステムリード３から離間して配置され、高電
圧はコネクター５を介して第３グリンド４ｄに、さらに
導通ばね６および内部導電膜１を介して螢光体層２に供
給される。

また、第３図に示すように第３グリンド４ｄのフランジ
部には支持体８を介してゲンター９が保持されており、
ガラス容器１の外部から高周波加熱することによってゲ
ンター９を飛散させ、ガラス容器１の内面にバリウムの
ゲッター膜を形成する。

ここで、ゲンター９は第２図に示すように高電圧が供給
されるステムリード３ａの反対側で、かつガラス容器１
に近接する方向に向けて配設されており、このように構
成することによってステムリード３ａに向ってゲンター
９が直接飛散することがなく、また、第１図に点線で示
すようにガラス容器１から反射した２吹成分は電子銃４
によって遮蔽されることになるため、ステムリード３ａ
付近に飛散するバリウムを十分軽減させることができる
。

したがって、ステムリード３ａと他のステムリード３等
との放電を防止することができ、光源としての不要発光
および誤動作を解消することが可能となる。

以上説明したようにこの考案によれば、光源用陰極線管
としての性能を向上させることができ、この考案の実用
価値は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す側断面図、第２図、
第３図はそれぞれ第１図における平面図および斜視図で
ある。 図中、１はガラス容器、２は螢光体層、３はステムリー
ド、４は電子銃、５はコネクター、８は支持体、９はゲ
ンターである。 なお、図中、同一符号は同一あるいは相当する部分を示
すものとする。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）筒状のガラス容器と、このガラス容器の一端に形
   成された螢光体層と、この螢光体層に対向配置され、ス
   テムリードを介して電圧が供給される電子銃と、この電
   子銃に取付げられたゲンターとを備え、前記ゲンターを
   高電圧が供給されるステムリードと反対側に取付けたこ
   とを特徴とする光源用陰極線管。
2. （２）ゲンターを近接したガラス容器の内壁に向けて取
   付けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の光源用陰極線管。