JPS582080B2 - インサツバンヨウシジタイノセイゾウホウホウ - Google Patents

インサツバンヨウシジタイノセイゾウホウホウ

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JPS582080B2
JPS582080B2 JP2431075A JP2431075A JPS582080B2 JP S582080 B2 JPS582080 B2 JP S582080B2 JP 2431075 A JP2431075 A JP 2431075A JP 2431075 A JP2431075 A JP 2431075A JP S582080 B2 JPS582080 B2 JP S582080B2
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acid
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森輝雄
大橋梓
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印刷版用支持体の製造方法に関するものであり
、特に陽極酸化皮膜を有するアルミニウム(アルミニウ
ム合金を含む。
)を用いた印刷版用支持体の製造方法に関する本のであ
る。
陽極酸化皮膜を有するアルミニウム板を印刷版用支持体
として使用する場合、支持体と感光物との密着が不十分
であり印刷版としての性能を十分満足させることはでき
ない。
この為、支持体と感光物との密着を向上させるために陽
極酸化皮膜をエッチングすることが行なわれている。
西独国特許公開(OLS)2251180号、ベルギー
国特許797180号の各明細書には、陽極酸化皮膜を
エッチングするのに、りを酸を使用することが記載され
ている。
又、特開昭49−93101号にはアルカリ溶液を使用
し、エッチングする方法が記載されている。
陽極酸化皮膜を有するアルミニウム板のアルカリエッチ
ング処理は低温で処理できること、処理速度が速いこと
、低濃度で処理できること、処理能力が高いこと、安価
であること、装置が単純であること等の特長がありなが
らもゲル化又はスケール沈澱が発生しやすいこと、エッ
チング液が疲労しやすいことから不幸にも工業的あるい
は大量生産には使用されていない。
又アルカリエッチング処理は印刷性能面からすると、り
ん酸によるエッチング処理に比較し感度が劣っていた。
従って、本発明の目的は、第1には感度のすぐれた感光
性印刷版を与える支持体の製造方法を提供することであ
り、第2には、ゲル化あるいはスケール、沈澱等の生成
しないようなアルカリ溶液のエッチング処理による印刷
版用支持体の製造方法を提供することであり、第3には
、工業的、あるいは大量生産を可能なアルカリリ溶液で
のエッチング処理による印刷版用支持体の製造方法を提
供することである。
本発明者等は上記目的を達成する為、種々研究を重ねた
結果、本発明をなすに至ったものである。
即ち、本発明は陽極酸化処理されたアルミニウムを少な
くとも1つの縮合りん酸根を含む塩基性溶液で処理する
ことを特徴とする印刷版用支持体の製造方法である。
本発明に使用されるアルミニウム板は、純アルミニウム
およびアルミニウム合金板が含まれる。
アルミニウム合金としては種々のものが使用でき、例え
ば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、
鉛、ビスマス、ニッケルなどの金属とのアルミニウム合
金がある。
具体的なアルミニウム合金の例を下表に記す。
表の単位は重量%であり、残余がアルミニウムである。
これらの組成はいくらかの鉄およびチタンに加えてその
他掲示しなかった無視し得る程度の量の不純物をも含む
ものである。
アルミニウム面は油脂、サビ、ゴミなどにより汚染され
ているため清浄表面を露出することを目的とし金属表面
技術便覧(日刊工業新聞社)第186〜210ページに
記されている如く、溶剤脱脂、アルカリ脱脂等の化学的
清浄が施されるのが一般的である。
この後必要により砂目立て処理を行なう。
砂目立法としては、ガラスビーズ砂目立法、ボール砂目
立法、サンドブラスト砂目立法、特開昭48−3391
1号に記載されているようなブラシ砂目立法、特開昭4
8−28123号、英国特許896563号に記載され
ている電解砂目立法等がある。
本発明法に対してはいずれの砂目立法を用いてもよいが
必ずしも砂目立をする必要がなくアルミニウムの平滑面
をそのまま平版印刷用支持体の表面としても有効である
が砂目立した面を有する平版印刷用支持体のほうが平滑
面より保水性がよく、印刷物も好ましいものが得られる
又米国特許3834998号のように砂目立後、アルミ
ニウムエッチング液により処理し非画画像部の汚れを減
少させる処理を必要により行かうこともできる。
アルミニウムエッチング液としては水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、第三りん酸ナトリウムが一般的である
この処理は必ずしも行なわなければならないという処理
ではなく、特に非画像部に感光性組成物が残留しやすい
場合行なえばよい。
かくして得られたアルミニウム板は次いで70%硝酸に
浸漬し更に清浄なアルミニウム表面を露出させることが
好ましい。
かかるアルミニウム板に陽極酸化皮膜を形成させる。
電解液としては硫酸以外に、例えばりん酸、クロム酸、
蓚酸、スルファミン酸、ベンセンスルホン酸等あるいは
これらの二種類以上を組み合せた溶液中でアルミニウム
支持体を陽極として電流を流すとアルミニウム支持体表
面に陽極酸化皮膜を形成させることができる。
陽極酸化処理の条件は、電解液の種類により、種々変化
する為、一般には決定され得ないが、一般的には電解液
に使用される酸の濃度が1〜80重量%、液温5〜70
℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜
100V、電解時間30秒〜50分の範囲が適当である
更に具体的には下表の如き処理条件が好ましい。
陽極酸化処理に使用できる電流波形は、金属表面技術第
24巻、第34〜42頁(1973)、金属表面技術協
会第48回学術講演大会講演要旨集の第14〜15ペー
ジに記載されているような直流法、断続法、パルス法、
PR法、交流併用法、交直重畳法、交流法等が使用でき
る。
かくして得られた陽極酸化皮膜を有するアルミニウムを
少くとも1つの縮合りん酸根を含む塩基性溶液中で処理
することにより本発明の目的は達せられる。
本発明に使用される縮合りん酸根は分子中にりん原子を
少くとも2個含む酸素酸根であり、例えばピロりん酸根
、ピロ亜りん酸根、トリポリりん酸根、テトラりん酸根
、ヘキサりん酸根、ヘキサりん酸根、デカリン酸根、ア
イコサりん酸根、メタりん酸根等が含まれる。
更に下記一般式■又は■で表わされるものも含まれる。
(一般式■及び■において、nは2以上の整数を示す。
)上記酸根は単独あるいは二種類以上を混合して使用す
ることができる。
好ましい酸根はピロりん酸根およびヘキサメタりん酸根
である。
本発明の処理に用いられる酸根の対イオンとしでは陽イ
オンとなることができる原子あるいは分子であればよく
、水素イオン、アルカリ金属イオン類、アルカリ士類金
属イオン類、金属イオン類、アンモニウムイオン等が含
まれる。
又同一酸根に対し二種類以上の異なった陽イオンから構
成された化合物でもよい。
本発明の処理に好ましい対イオンとしては、水素イオン
、アルカリ金属イオン類、アンモニウムイオンであり、
特に好ましい陽イオンは水素イオン、カリウムイオン、
ナトリウムイオン、アンモニウムイオンである。
具体的化合物としては、ピロりん酸ソーダ、ピロりん酸
カリウム、トリポリりん酸ソーダ、テトラりん酸ソーダ
、ヘキサりん酸ソーダ、デカりん酸ソーダ、アイコサり
ん酸ソーダ、メタりん酸ソーダ、ヘキサメタりん酸ソー
ダ等であり、特に好ましい物質はピロりん酸ソーダ、ビ
ロりん酸カリウム、ヘキサメタりん酸ソーダ等である。
本発明の縮合りん酸根を有する溶液を塩基性とする物質
としては、強塩基と弱酸根からなる塩基性塩、アルカリ
金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アミン類等
がある。
アルカリ水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム、アルミン酸ソーダがあり、
アルカリ土類金属水酸化物としては水酸化マグネシュー
ム、水酸化カルシュウム等がある。
塩基性塩としてはりん酸三ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸ソーダ、ピロりん酸ソーダ等があり、又アミン類も
使用してもよい。
本発明に特に好ましい物質は水酸化ナトリウムおよびあ
るいは水酸化カリウムである。
又、本発明に使用されるエッチング処理液には金属塩、
スケール防止剤、界面活性剤、有機溶媒等が含まれてい
てもよい。
処理方法としては、噴霧方法、塗布方法、スプレ一方法
、浸漬方法等が適当であるが、特にスプレ一方法、浸漬
方法が好ましい。
具体的な処理条件は一概には決定できないが、縮合りん
酸根を含む化合物の濃度は0.1〜70重量%、塩基の
濃度は0.1%〜70重量%、処理温度は10〜95℃
、処理時間は1秒から10分間の範囲が適当であり、好
ましくは縮合りん酸根を含む化合物の濃度が0.2〜4
0重量%、塩基の濃度は0.2〜40重量%、処理温度
は15〜80℃、処理時間は2秒から5分間である。
pHは11.0以上、好ましくは11.5以上であるこ
とが望ましい。
又、このような処理液中で陽極酸化皮膜を有するアルミ
ニウムを陰極電解処理することによっても本発明の目的
は達せられ、濃度、温度、処理時間、pH等の具体的処
理条件に同等であり、陰極電流密度は0.05〜20A
/dm2の範囲が適当であり、好ましくは0.1 〜1
0A/dm2である。
陰極電解処理に使用できる電流波形は金属表面技術第2
4巻、第34〜42頁(1973)、金属表面技術協会
第48回学術講演大会講演要易集の第14〜15ペジに
記載されているような直流法、断続法、パルス法、PR
法、交流併用法、交直重畳法等が使用できる。
本発明の処理が行なわれるとアルミニウム面上の陽極酸
化皮膜は溶解される。
塗布面側の溶解された酸化皮膜量をエッチング量という
このエッチング量は感光物により異なるが全陽極酸化皮
膜量に対し約5〜70重量%が適当であり、好ましくは
10〜65重量%である。
陽極酸化皮膜の全重量の5〜70重量%の範囲で除去す
ると感光性組成物と接着性のすぐれた陽極酸化皮膜を有
するアルミニウム平版印刷用支持体が得られるが陽極酸
化皮膜を70重量%以上除去すると、もはや陽極酸化皮
膜の特性である硬いという性質は失なわれてしまい平版
印刷用支持体としてもその適性を失なってしまう。
また5重量%以下では、処理したことによる効果が得ら
れない。
本発明により得られるアルミニウム板はその表面が高い
親水性を示し、かつその上に設けられる感光性組成物と
の密着性が良好なので、このまま印刷用支持体として使
用することができるが、必要により更に表面処理を施こ
すことができる。
かかる表面処理としては特開昭51−34007号に記
されているような熱水または水蒸気で処理する方法があ
る。
これらの熱水処理方法は装置が簡単であるばかりでなく
、作業性もよいので好ましい。
熱水処理における適当な温度は約70℃〜130℃、好
ましくは約80〜120℃である。
処理時間は、約15秒間〜30分間が適当であり、好ま
しくは約30秒〜10分である。
熱水の水素イオン濃度は2〜11が適当で好ましくは約
3〜10である。
水蒸気処理する場合、適当な温度は約100〜150℃
で好ましくは約105〜120℃である。
処理時間、水素イオン濃度は熱水処理と同じである。
加圧水蒸気で処理する時の圧力は約1〜15kg/cm
2が適当であり、約1.5〜5kg/cm2が好ましい
他の好適な表面処理には珪酸ソーダなどのアルカリ金属
珪酸塩、弗化ジルコニウム酸カリウム、又はリン酸カラ
スを含む水溶液による処理(米国特許第3181461
号、同2714066号、同2946683号参照。
)、例えばポリビニルベンゼンスルホン酸、ポリアクリ
ル酸、カルボキシメチルセルローズ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルビロリドン、ポ
リエチレン/無水マレイン酸共重合体等の親水性高分子
化合物からなる下塗り層を設ける処理が含まれる。
親水性高分子化合物の下塗り層は水溶液、有機溶剤溶液
またはこれらの混合溶媒溶液として塗布することができ
る。
特に水を0〜50容量%含有する有機溶剤(例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール類
、例えばアセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類
、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートなどのグリコールモノ
エーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホオ
キサイドなどが好ましい。
)の溶液から塗布するのが好ましい。
親水性高分子化合物の塗布量は5〜150mg/m2が
好ましい。
これらの表面処理は2種以上組み合せて施こすことがで
きる。
本発明により得られる印刷版用支持体上に設けられる感
光性組成物には光照射に依って重合、架橋、二量体化、
破橋、分解、転位などの変化を起こし、溶剤に対する溶
解度が増減する性質を持った従来製版用有機、無機感光
剤、感光性樹脂、ホトレジストなどとも呼ばれているも
のが含まれる。
その例としては下記のものがある。
1 クエン酸第二鉄アンモン、シュウ酸第二鉄アンモン
、シュウ酸第二鉄ソーダの如き露光によって第一鉄イオ
ンを与える感光性第二鉄塩とゼラチン、グルーの如き親
水性ボリマーとからなる組成物。
2 ゼラチン、フィッシュグルー、アラビヤゴム、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメ
チルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ポリビ
ニルメチルエーテルト無水マレイン酸との共重合体など
の親水性ポリマーとp−アミノジフエニルアミン、ベン
ジシン、ジアニシジン、トルイジンなどのジアミノ化合
物のテトラゾルニウム塩、又はp−ジアゾジフエニルア
ミンとパラホルムアルデヒドを縮合したジアゾ樹脂とか
らなる組成物。
3 p−ジアゾジフエニルアミンの如きジアゾ化合物と
パラホルムアルデヒドを縮合したジアゾ樹脂からなる組
成物(例えば米国特許第 2649373号、同3046121号、同30461
22号、同3046123号明細書)。
4 4,4′−ジアジドスチルベン2,2´−ジスルホ
ン酸ソーダ、1,′5−ジアジドナフタリン−3,7−
ジスルホン酸ナトリウム、3′−アジド−4−7ジドベ
ンザールアセトフエノン−2−スルホン酸ソーダ、4,
4′−ジアジドスチルベン−α−カルボン酸ソーダ、ジ
(4−アジド−2′−ヒドロオキシベンザール)アセト
ン−2−スルホン酸ソーダ、4−アジドベンザルアセト
フエノン−2−スルホン酸ソーダ、4,4’−ジアジド
ジフエニル−3,3′−シスルホン酸ソーダの如きアジ
ド化合物とポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン
、ポリアクリル酸、ゼラチン、カゼイン、アルプミンア
ラピヤゴム、カルボキシセルローズ、ヒドロキシエチル
セルローズ、可溶性ナイロンなどのポリマーとからなる
組成物。
5 4,4’−ジアジドスチルベン、4,4′−ジアジ
ドカルコン、4,4′−ジアジドジベンザル−アセトン
などのアジド化合物と環化ゴム、合成ゴムや有機溶剤に
可溶性のポリマーとからなる組成物。
6 ナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸エステ
ル或いはスルホン酸などのキノンジアジド化合物とアル
カリ可溶性樹脂との組成物。
7 活性光線の照射により二量化を起す化合物。
例えばポリ桂皮酸ビニル、ポリビニルシンナモイルエチ
ルエーテル、ポリエチレンシンナメートアクリレート、
及びその共重合体、ポリエチルシンナメートメタクリレ
ート及びその共重合体、ポリパナビニルフエニルシンナ
メート及びその誘導体、ポリビニルシンナミリテンアセ
テート及びその誘導体、アクリル酸アリルプレボリマー
及びその誘導体、パラフエニレンジアクリル酸とポリハ
イドリツクアルコールから成るポリエステル樹脂の誘導
体で、例えば米国特許3030208号に記載されてい
るような化合物などがある。
8 活性光線の照射により重合反応を起す化合物例えば
米国特許第2760863号および同第3060023
号明細書に記載の2個又はそれ以上の末端エチレン基を
有するものでエチレングリコールジアクリレート及びジ
メタクリレート、プロピレングリコールジアクリレート
及びジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリ
レート及びジメタクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート及びジメタクリレート、ジプロピレング
リコールジアクリレート及びジメタクリレート、トリメ
チロールエクソトリアクリレート及びトリメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート及びトリ
メタクリレート、テトラメチロールメタンテトラクリレ
ート及びテトラメタクリレート、メチレンビスアクリル
アミド、1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド等
がある。
上記活性光線の照射により二量化する化合物および重合
反応する化合物には、更にバインダーとしての樹脂、増
感剤、熱重合防止剤、色素、可塑剤などを含有させるこ
とができる。
バインダーとしては特公昭35−8495号、特公昭3
5−5093号に記載されているものを使用することが
できる。
その他、例えばビニルエステル重合体及び共重合体、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニ
ルブチレート、ポリビニルアセタール、例えばポリビニ
ルブチラール、及びポリビニルホルマールを含む付加重
合体があり更にアルキツド型重合体のような飽和及び不
飽和のポリグリセロールフタレート、ポリグリセロール
マレート等も好適である。
かかる樹脂は感光性樹脂の流動性等の性質を改良し、薄
層を形成させる場合の操作を一層容易にするものであり
、使用される感光物に合せて、適宜選択することができ
る。
増感剤には、例えば米国特許 2610120号、同2670285号、同26702
86号、同2670287号、同2690966号、同
2732301号、同2835656号、同29568
78号、同3023100号、同3066117号、同
3141770号、同3173787号、同33578
31号、同3409593号、同3418295号、同
3453110号、同3475617号、同35619
69号、同3575929号、同3582327号、同
3647470号、同3721566号、同37373
91号の各明細書に記されているものが含まれる。
特に有用な増感剤の具体例としては、アンスラセン、フ
エナンスレン、クリセン、0−ニトロアニソール、ベー
ターニトロスチレン、パラニトロジフエニル、5−ニト
ロ−2−アミノトリオール、4−ニトロアニリン、2,
4,−トリニトロアニリン、4−ニトロ−2−クロルア
ニリン、アンスロン、1−シアノ−2−ケト−3−メチ
ル−6−ブロム−3−アゾベンズアンスロン、2−ケト
−3−メチル−1,3−ジアゾベンズアンスロン、1,
2−ベンズアンスラキノン、ベータークロルアンスラキ
ノン、ジベンザルアセトン、マラカイトグリーン、ベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、9,10−アンスラキノン、1−クロルアン
スラキノン、9,10−フエナンスラキノン、ロイコト
リフエニルメタン、2−ベンゾイルメチレン−1−メチ
ル−β−ナフトチアゾリン、5−ニトロアセナフテン、
β−クロロアンスナキノン、1,2−ベンザールアンス
ナキノン、p,p′−テトラエチルジアミノジフエニル
、ケトン、p,p′−ジメチルアミノベンゾフエノン、
4−ニトロ−2−クロルアニリン等が含まれる。
増感剤の使用比率は前記二量化、もしくは重合化する化
合物に対して0.5〜15重量%の範囲が好ましいが、
特に好ましい範囲は2〜8重量%である。
色素としては、フタロシアニンブルー(C,I、741
60)、フカーマイン6B(C,I,15850)、ロ
ータミンBレーキ(C,I,45170)等の顔料が好
ましいが、オイルブル−BO(C,I,74350)の
ような染料も使用できる。
添加量も塗布量等の条件で変わるのは当然であるが、感
光性組成物に対して1〜50重量%、特に好ましい範囲
は2〜15重量%である。
可塑剤としては、シブチルフタレート、ジヘプチルフタ
レート、ジオクチルフタレートなどのフタル酸エステル
類、エチルフタリールエチルグリコレート、ブチルフタ
リールブチルグリコレート、トリエチレングリコールジ
カプリル酸エステルなどのグリコールエステル類、ジオ
クチルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジブチル
セバケート、ジオクチルアゼレートなどの脂肪族二塩基
酸エステル類、グリセロールトリブチレート、トリスク
ロロエチルホスヘート、トリクレジルホスヘート、トリ
フエニルホスヘートなどの燐酸エステル類等が有用であ
り、使用量は感光性組成物に対して5〜60重量%、特
に好ましい範囲は15〜40重量%である。
感光性組成物には焼き出し用の色素を加えることができ
スピロピラン系の化合物が好ましい。
代表的なものは6′−ニトロ−1,3,3−トリメチル
スピロ(インドリン−2,2´−2´H−クロメン1,
8′−フオルミル−1,3,3−トリメチルスピロ(イ
ンドリン−2,2’−2’H−クロメン)6′,8′−
ジクロロ−1,3,3− トリメチルスピロ(インドリ
ン−2,2’−2’H−クロメン)、8′−メトキシ−
6′−ニトロ−1,3,3−トリメチルスピロ(インド
リン−2,2’−2’H−クロメン)等が包含される。
添加量は感光性組成物に対して0.5〜20重量%、好
ましい範囲は1〜8重量%である。
本発明における感光層には更に熱重合防止剤として、ハ
イドロキノン、p−メトキシフェノール、4,41−チ
オビス(3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノー
ル)等を含有させることができる。
上記の如き感光性組成物のうち、特に好ましいものは組
成物4,7および8であり、最も好ましいものは組成物
7および8である。
上記の如き感光性組成物は、通常、水、有機溶剤、又は
これらの混合物の溶液として、本発明による支持体上に
塗布し、乾燥されて感光性平版印刷版が作成される。
感光性組成物の塗布量は、一般的には約0.1〜約3.
5g/m2が適当であり、約0.5〜約2.5g/m2
がより好ましい。
かくして得られる感光性平版印刷版はカーボンアーク灯
、キセノン灯、水銀灯、タングステン灯、メタルハライ
ドランプなどの如き活性光線を含む光源により画像露光
し、現像して平版印刷版が得られる。
平凹版法により平版印刷版を得る場合には、上記の如く
画像露光および現像後、版全面にラッカー及びチンクタ
ーを塗布し、次いで上記画像露光および現像により形成
された画像部およびその上のラッカーとチンクターの層
を除去することにより、平版印刷版が得られる。
本発明により得られる平版印刷用支持体は、その上に設
けられる感光性組成物との密着力が大きいため感度が高
く、シかも支持体表面の耐摩耗性も大きいので耐刷力の
高い平版印刷版を与える。
また、本発明による平版印刷用支持体の製造方法は、陽
極酸化皮膜の除去に伴なう処理液中のアルミニウムイオ
ンの蓄積による影響が少なく、又、ゲル化、スケール、
沈澱の発生もない。
しかも安価に実施できるので工業的に極めて有利である
以下、本発明を実施例に基づいて、更に詳細に説明する
なお%は重量%を示すものとする。実施例 1〜15 特開昭48−33911号の実施例の如く、ブラシによ
り砂目立てされたアルミニウム板(材質2S)を10%
水酸化ナトリウム水溶液(55℃)に20秒間浸漬した
後、水洗した。
この時のアルミニウム表面は灰色であった。
このアルミニウム板を70%硝酸に常温(20℃)で6
0秒間浸漬し水洗したところ白色のアルミニウム面が現
われた。
このアルミニウム板を陽極とし、陰極には鉛を使用して
20%硫酸中(30℃)で直流電流密度2A/dm2で
3分間電流を流して陽極酸化した。
酸化皮膜の量は、3.0g/m2であった。
この後エッチング処理を行なった。
各々の処理条件は次表に示した。
更にこのアルミニウム板を95℃、0.2重量%りん酸
−ナトリウム水溶液に90秒間浸漬した後、自然乾燥し
た。
この後、アルミニウム板に下記感光性組成物を回転塗布
器により塗布し、100℃2分間乾燥した。
この時の塗布量は乾燥後の重量で1.7g/m2であっ
た。
この後、更に100℃で5分、あるいは30分間乾燥し
た。
かくして得られた感光性平版印刷版にネガ原画を通して
2000Wのメタルハライドランプを用い光源から70
cm離して40秒間露光した後、下記組成の現像液を含
む脱脂綿で擦って現像した。
又、感度は富士写真フイルム株式会社製の15段ステッ
プガイドを使用し、画像として残った感光層の段数で示
した。
次表の結果よりエッチング量が同じにもかかわらず、本
発明処理をほどこしたアルミニウム板は極めて高感度で
あり、印刷版として極めて好ましい性能を有している事
がわかる。
又、水酸化ナトリウム単独、あるいはこれに硝酸根、硫
酸根、塩素イオン、炭酸根を含ませた溶液で処理された
アルミニウム板は低感度であった。
更にマルチリス1250(アドレソグラフ、マルチグラ
フコーポレーション製)で、実施例1〜15で得られた
印刷版を用いて30000枚まで印刷したところ、いず
れの版も刷り出しと同様なすぐれた印刷物を与えた。
実施例 16〜30 実施例1〜15及び比較例1〜21の如く、砂目立から
陽極酸化処理まで行なったアルミニウム板を下表の如き
条件でエッチング処理し、次に下記珪酸ソーダ水溶液に
65℃で2分間浸漬した後、水洗した。
この後、前実施例と同様、感光液の塗布乾燥露光現像し
た。
現像液は下記組成物を用いた。本発明による処理の施さ
れたアルミニウム板を支持体に有する感光性平版印刷版
は高感度であり、印刷版として極めて好ましい性能を有
している事が実施例1〜15と同様わかる。
又、水酸化ナトリウム単独あるいはこれに硝酸根、硫酸
根、塩素イオン又は炭酸根を含ませた溶液で処理された
アルミニウム板は低感度であった。
更にマルチリス1250(アドレソグラフ、マルチグラ
フコーポレーション製)で実施例16〜30で得られた
印刷版を用いて30000枚まで印刷したところ、いず
れの版も刷り出しと同様なすぐれた印刷物を与えた。
実施例 31〜34 実施例1〜15と同じく砂目立から陽極酸化皮膜生成処
理まで行なわれたアルミニウムシーナに対し、下記条件
でエッチング処理を行なった。
この後、感光液塗布、露光、現像、印刷等は実施例1〜
15にしたがって行なった。
特にエッチング処理においてはAl+++が全く含まれ
ない場合と、1000PPM含まれる場合の感度耐刷エ
ッチング液状態、エッチング量を比較した。
本発明の方法におけるエッチング処理液は、Al+++
が1000PPM含まれても、全く感度は低下せず、又
耐刷も十分にあり印刷性能を満足させるのみでなくスケ
ール、沈澱等の析出物がなく均一溶液系であり、かつエ
ッチング量の低下もなく、工業的あるいは大量生産方式
に最適であることが判明した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 陽極酸化処理されたアルミニウムを少くとも1つの
    縮合りん酸根を含む塩基性溶液で処理することを特徴と
    する印刷版用支持体の製造方法。
JP2431075A 1975-02-27 1975-02-27 インサツバンヨウシジタイノセイゾウホウホウ Expired JPS582080B2 (ja)

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