JPS5820750Y2 - 扉の両側旋錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は扉の両側施錠装置に係り、例えば横長い収納
家具等において二枚の引違い扉と一枚の片開き扉との三
枚扉を横に連設した状態において、一度に三枚の扉を一
箇所の錠前により施錠することを目的とし、中央部の扉
に設けた錠前の内側に回転板を備えると共にその回転板
の二翼片で交互に回転可能な横杆の一側端部に起伏する
制動片を備えて該杆を扉裏面に沿って横架し且つ之と平
行し回転板で左右運動をすべき横錠棒を対設し、両者に
より扉両側部において各隣接扉との間で施錠を行うよう
にした装置である。

本考案の実施例を図面により説明すれば、第１図は箱状
の収納家具１を示す斜視図であって、箱の前面開口部の
一側方（左側）には二枚−組の引違い扉２．７を上下敷
居間に遊嵌し、他側方（右側）には一枚の片開き扉３を
同側板前縁に蝶着４している。

〔以下引速い扉の右方扉２′を中央扉と呼ぶ。

〕尚前記片開き扉は上下敷居間に閉扉した時は中央扉２
′と面一状に並んで敷居前半部に収まるようにしである
。

５は錠前で中心回転軸に錐孔が通ったシリンダー錠を扉
表から内部に向って埋設しである。

６は扉の引手である。第２図以降において、５は前記し
た錠前であり、７は錠前中心の回転軸でその内端に回転
板８の中心をナツト９で固定してあり、前記回転板８は
一側部に二個の反曲翼片１０．１０を互に反対向きに開
いて反らし対設し、他側部に弧状長孔１１を設けている
。

１２は横杆で直角な二面を有するアングル形のもので扉
裏面に沿い横架しその両端部回転軸で回転可能に扉両側
部に枢着し、且つ回転板の反対側に杆の回転により起伏
する制動片１３を備え、回転板の回動により反曲翼片で
交互に杆の直角面を押圧して杆を回転すべく構成してあ
り、第２・３図に示すように回転板の一翼片で杆の一直
角面を押えて扉側へ回転した時に制動片が起立して隣接
扉の移動を制止して両扉間で施錠し、第６・７図に示す
ように回転板が反対向きに回転し他の翼片で他の直角面
を押して杆を元へ戻るよ５回転した時に、制動片が扉裏
面に伏して隣接扉が移動自在となり解錠されるようなし
ている。

１４は横錠棒で中央部に突起１５を備えこの突起を回転
板の弧状長孔に臨ませ回転板の回動に伴って長孔両端壁
で突起を押し錠棒を左右運動さすよう構威し、錠棒が扉
側端に向って移動して扉側縁から突出すると共に隣接扉
の側縁内に貫通して両扉を施錠するようなしている。

（第２・３図参照。）又横錠棒が中央扉内きに戻ってそ
の突端が没入し両扉の施錠が解けるようにしている。

（第６・７図参照。）尚図中、１６は錠前や横錠棒、棒
杆等の取付用基板であり、１７．１７’はこの基板の両
側縁をそれぞれ曲げ起し形設した横錠棒の案内板であり
、１８は横杆の一端部を枢着した基板でその一側縁を曲
げ起して支板１９を形設している。

尚２０は横杆両端の回転軸である。

本考案は上述のような構成であるので、扉表から鍵の操
作で錠前内端の回転板を回動すると一翼片で横杆の一直
角面を押して同杆な回転するに伴って制動片が起立する
と同時に、回転板の長孔により横錠棒の突起を押して該
棒を隣接扉内きに移動してその先端が突出するので、中
央扉の両側において各隣接扉との間で施錠ができる。

そして鍵’１去すれば回転板は動かないので施錠状態が
維持され鎖錠する。

又、之を解錠するには鍵を入れて錠前回転軸を反対に捻
じ戻せば回転板の他の翼片が横杆の他の直角面を押して
同杆が反対に回転すると同時に横錠棒も元へ戻り扉両側
の施錠装置が元へ戻り簡単に解錠される。

か（の如く一挙動にて三扉を同時に鎖錠或は解錠できる
ので錠前の操作が能率的且つ迅速である。

尚、制動片で隣接扉の移動を制止した状態において制動
片に加わる圧力を横杆と基板とで支えて錠前までそれが
及ばず、且つ他方の横錠棒に加わる圧力を基板で支えて
直接錠前まで及ばないので、不慮の衝激が錠前に作用し
ない結果、錠前の故障が少ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を施した収納家具の斜視図、第２図
は施錠状態を示す施錠要部の平面図、第３図は同じく裏
面図、第４図は第３図におけるＡ〜Ａ線部の縦断面図、
第５図は同じ＜Ｂ−Ｂ線部の縦断面図、第６図は解錠状
態を示す施錠要部の平面図、第７図は同じく裏面図、第
８図は第７図におけるＣ−Ｃ線部の縦断面図、第９図は
同じくＤ〜Ｄ線部の縦断面図、第１０図は第１１図にお
けるＧ−Ｇ線部の横断面図、第１１図は解錠状態におけ
る施錠要部の拡大裏面図、第１２図は第１１図における
Ｅ−Ｅ線部の縦断面図、第１３図は同じ＜Ｆ−Ｆ線部の
縦断面図である。 １・・・・・・収納家具、２・・・・・引違い扉、ｒ・
・・・・・引違い扉、３・・・・・・片開き扉、４・・
・・・・蝶着、５・・・・・・錠前、６・・・・・・引
手、７・・・・・・回転軸、８・・・・・・回転板、９
・・・・・・ナツト、１０・・・・・・翼片、１１・・
・・・・長孔、１２・・・・・・横杆、１３・・・・・
・制動片、１４・・・・・・横錠棒、１５・・・・・・
突起、１６・・・・・・基板、１７．１７’・・・・・
・案内板、１８・・・・・・基板、１９・・・・・・支
板、２０・・・・・・回転軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一側端部に制動片１３を備え直角な二面を有する横杆１
   ２を回転可能に扉裏面に沿って横架枢着し、該横杆の他
   側部において、該杆直角二面に別別に接して各面を交互
   に押圧し該杆を回転すべき反曲」片１０．１０を一側部
   両端に対設し他側部に弧状長孔１１を設げた回転板８を
   錠前回転軸７内端に備えると共に、前記弧状長孔１１に
   遊挿すべき突起１５を中央部に備えた横錠棒１４を回転
   板裏側に重合して可動に架設し、扉表から鍵により錠前
   を操作して回転板を回転することにより翼片で横杆を回
   転し制動片を起伏すると共に横錠棒を突起を介し左右運
   動さすよう構成した扉の両側施錠装置。